映画『男と女』★映画みたいな恋、という恋かも
映画レビューしました(ネタバレです)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id3699/rid24/p0/s0/c0/
“あのときの私みたいに……”
レビューでは、途中まで書いてやめた事柄があります。
(長くなるので)
それは、彼女が、列車に乗っているシーンのことです。
どんな形であれ、大切に思う人と別れたあと、ひとりで列車に乗るのは、
切ないものがあります。
幸せであるなら、離れている時間が寂しくて、恋しく思うし、
本当にお別れなら、悲しくて哀しくてたまらない時間になるでしょう。
窓に映った自分の姿を目にしても、
自分の存在が、情けなくて頼りなくて、涙が出てきてしまいます…
私が、抜け殻みたいな自分の姿を、窓に見たとき、
首にかけていたネックレスが、同時に目に入りました。
それは、大切な人から贈られたもので
思わず、ネックレスを握り締めました。
涙があふれました………。
一緒にいられた時間を、もちろん、粗末にしたわけではありません。
けれど、どんなに大切に、貴重に過ごそうと思っても、
時間は、過ぎていってしまうのです。
列車は、ただ無情に、走っていくだけでした。
そのときの私に、残されたのは、思い出になった時間とネックレスでした。
