映画『GOEMON』★絶景!絶景!赤い甲冑☆

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/25627/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(以下ヤフーレビューの転記です。ネタバレ表示ではありませんが)
天下の大泥棒・石川五右衛門の映画を、楽しみにしていました。
でも、COEMON なんですね。
(デフォルメワールドを、覚悟しましたョ。)
オープニングから、
紀里谷監督の色に、ベタ塗りされたビジュアルワールド。
シュールな違和感。
未知の感覚に、幻惑…。
本能寺の変にまつわる、“パンドラの箱”を
COEMONは、開けてしまいますが、
監督こそ、“パンドラの箱”開けてます(笑)。
好き勝手やってくれてます(笑)。
まず、衣装。
金キラキン☆なのは、秀吉好み。
豪奢で、南蛮文化の影響を受けた桃山文化を越えて
まるで、中世ヨーロッパ。
(茶々なんて、ドレスだし☆)
それが、庶民との格差を、より強調しているようです。
時代考証も、かなりデフォルメ(というか、無視?笑)。
でも、古い歴史は、伝承や仮説によるところもあったり、
時に、意外な新説・珍説が出たりもしますよね。
(今回、登場の明智光秀すら、山崎の戦いを生き延びたという説もあったり)
だからこそ、歴史モノには、
夢やロマンを、重ねることもできるのですね。
イメージ的には、
シェークスピア劇を、和風にしたような??
ベラスケスの写実的絵画『ラス・メニーナス』を
ピカソがアレンジして描いたような??
たとえ切れませんが、好みは、別れそうです…。
さて、
五右衛門、豊臣秀吉、徳川家康、石田三成、明智光秀に
服部半蔵、猿飛佐助、霧隠才蔵、それに
茶々、千利休…etc.と、
役者は、揃ってます!
私は、秀吉暗殺関連のシーンを、期待していました。
暗殺まで、あと一歩というところで、引きずりだされて、
無念のうちに、釜ゆでになるという…
ごく普通のストーリーを、五右衛門に期待していた私は
“小せえ、ちいせえ”(苦笑)。
このGOEMONは、サプライズなものを見せてくれました☆
以下、念のため、空白とります。(ツッコミも♪)
▼▼▼▼▼
1.釜ゆで
噂では、油が煮えたぎった釜でゆでられた(揚げられた?怖…)
という釜ゆでシーンの前口上は、見せ場でした!
でも、それを言うのが、GOEMONではないのですよ…。
(江口さん、美味しいところを、〇〇さんに持っていかれたな~と
心配しましたョ、一瞬)
しかし、生き延びたからこそ、次のシーンが生きました。
2.赤い甲冑☆★
GOEMONと秀吉の対決自体は、あっけなかった気もしますが、
その後、信長のものだった“赤い甲冑”を、GOEMONが着用します。
(中世ヨーロッパの騎士の姿です)
サプライズの予感…♪
ところで、というか、そもそも、真田十勇士の
佐助と才蔵が出ているのですョ。
登場人物にはなかったみたいな、“アノお方”は、
出なくていいのか、と。
「真田様にお仕えしたい…。」
佐助の、ぼやきだけでいいのか、と。
役者は足りなくないのか、と…。
赤い甲冑を着たGOEMONは、信長の再来のように、
馬を駆ります。
走って、走って、走りに走って……、
(注・この戦いは、関ヶ原の戦いなのか、大阪夏の陣なのか、
などと細かいことは、超越してくださいませ。笑)
“赤い甲冑”が、目がけた先には…、
徳川家康が~~~!!
(↑GOEMON、いつのまにか真田幸村か!?と、納得のツッコミ☆)
そして
GOEMONだか、幸村だか(笑)、幸村と化したGOEMONの
Quuu~
扇子を生かした粋なふるまい☆
信長の赤い甲冑、佐助、才蔵は、このサプライズのための
伏線だったのね、と勝手に納得♪
(私には、意外で面白かったので)
▼▼▼▼▼
GOEMONいわく
「強くなれば愛する者を奪われずにすむ。
でも、強さは復讐のためでは、ない。」
天下泰平、平和への祈りを作品に感じました。
石川五右衛門いわく
「絶景かな、絶景かな、春の眺めは値千金とは小せえ、ちいせえ」
パンドラの箱の中におさまりきれず
既存の枠から、大胆にハミ出しちゃう、
監督の世界観は、“大っきい”です(笑)。
ラストは、
夏の夜に、乱れ飛んでは、輝くホタル。
歴史を彩る人物たちもまた、一夜のホタルのように…
夢まぼろしのごとくなり…。
夢を見ているようで
面白かったですョ♪

にほんブログ村



にほんブログ村