映画『クヒオ大佐』で、思い出した人
結婚詐欺の男の実話、に基づいた作品でしたが、
“あなたの(君の)願っていることを言っているだけ”
子供のころに暗い過去を持つ、虚言癖の男は、そんな詭弁を言いました。
それが、虚言かどうかはわかりませんが、思い出したことがありました。
学生の頃のことです。
彼は、セレブな感じの人でした。
ずっとピアノを習っていて、プロになるつもりで、
ヨーロッパに、演奏旅行にも行ったことがあるけれど、
今は、学生として勉強したい。
本も、たくさんあるから、別にマンションを借りて、そこに置いてある。
(だから、今は、手元にないから、私に貸してほしいと言う)
車も、一台あるけれど(外車?)今は、必要ないから、友達に貸している。
(だから、私に、乗せて行ってほしいと言う)
私を食事に誘ってくれたのは、車で迎えに行かれたからかな~と、
あとになって思ったりしました。
????と矛盾を感じたこともありましたが、
わざわざ検証したくもなかったので(私が、そう願った?)
虚言かどうかはわかりませんが、
少なくとも、それが嘘であっても、困りはしませんでした。
セレブな感じの人、というイメージを壊したくない、と
願っていたのかもしれません。
虚言というと、思い出してしまう人ですが、
嘘だとは、やはり、思いたくないのです。
騙されたくないと思うのは、自分のためなのか、彼のためなのかは
よくわかりませんが……。
