映画『インセプション』★夢で逢いましょう^^;~雑感です。
公式サイトです。
http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/theaters/
(ネタバレなしの雑感です)
コブは、企業家サイト―の依頼で、他社のトップの息子に
あるアイデアを植え付ける(インセプション)ことになった。
それには、共通の夢を見る必要があった……。
『ダークナイト』で感じた愕然を、期待して
予告編以上の事前情報なしで、鑑賞しました。
今回は、映像と心理の2本立て☆
という印象で楽しませてもらいました。
ノーラン監督ならぬ、“脳乱”(?)状態に陥るのも、一興でしょう(^v^)
まっさらな状態での鑑賞をお勧めしつつ^^;
以下、思うところを述べます。
▼▼▼▼
① デザインされた、夢の層構造(夢のまた夢)
映像の見どころです!
・夢の中で、夢を見る。
・浅い夢の状況が、次の夢に反映する。
・深い夢ほど、時間が長くなる。
●浜辺に打ち上げられた、浦島太郎のような、時間の流れ…
→まずは、途方に暮れてください。
●ほんの何秒かの落下が生み出す、長い無重力(!)。
→この“夢の”時間差に、浮遊してください。
(ヒソヒソ:なんだかわからなくてもいいんですよ
「どうせ夢なんだから」ってね……^^;)
夢を、幾重にも重ねないと、入り込めないほど、
固いセキュリティを持った、ターゲットの“意識”。
調合した薬を使って、深い眠りに入るコブたちとは、対照的に、いとも簡単に夢に現れる
“お呼びでない人”たち。
人に、アイデアを植え付けるのは、夢といえども、そう簡単じゃない……
でも、見せたいのは、
このミッションだけじゃなかったんですね
眠りは、覚醒してたときに眠っていた意識を
目覚めさせてしまうものだから………
☆★② コブが経験していた“インセプション”☆★
◎インセプション(植え付け)
◎夢で死ねば、目が覚める(現実に戻る)
“お呼びでない人”の一人でもあった
コブの妻がクローズアップされるにつれ、
①で見たものは、◎に集約されてきて
①のスゴ映像でさえ、②の前おきの様にも思えてきました。
インセプションは、観念の“始まり”。
植え付けただけで、終わらないもの。
妻に根付かせてしまった、“ある観念”……
そこから始まってしまった、妻の不幸
そして、コブにまで続いた、非情な現実の中の悪夢という枝の広がり………
作り上げられた、夢の深さが、教えたのは、作り上げなくても存在する
人の意識の底なしの深さ(潜在意識)だったのか…。
罪悪感や哀しみなど、人の苦悩は、計り知れない。
(経験しますよね…)
苦しみから逃れたくて、忘れたくて
どんなに意識の底に沈めても、それは、無意識に、現実の情緒をゆがめてしまう…。
それは、深さだけでなく、時空を越えても曲げても、存在する…。
しかし、どれくらいの時間がかかろうと、そのままであり続けることもない。
無意識から引きずり出された人物たち(自分・含む)は
現実よりも、ズバズバものを言い、大胆に行動しうる。(←そんな夢ありませんか?^^;)
そして、いつか、覚醒のときは来る、と…。(←それは希望です)
ただし、死ぬほどの痛みを伴うとしても……。
~夢・(潜在)意識・苦悩~
と、それに呼応するようにある
~現実・覚醒・希望~
↑このあたりの、コブと妻とのシーンは、私の興味とするところで、個人的に盛り上がりました☆
③♪『水に流して』
合図の歌が、シャンソンなんて、気が利いてる~と思ったら、カブ夫妻には、意味深でしたね。
それと、すごい夢(苦笑)のあと、インセプションされたターゲットの表情も
わだかまりなく吹っ切れたような感じで
自分も(会社も?)一から出直しましょ、と、まさに、♪『水に流して』が、彼にも響いたような……。
そして
④ラストのこま(独楽)☆
あの、微妙なゆらぎ☆ニクイですね~!
まるで、現実と夢(意識)の間をゆらぐ、心もとない人間のようでもあり
でも、確かな希望を見せようとしている……。
あれは、
ノーラン監督の、私(たち)へのインセプションだったのでしょうか。(笑)
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鑑賞直後は、んん~なるほど~と思いつつ、ちょっと放心ぎみ?(悩乱?笑)でした^^;
その後、じわじわと思うところあり、時間が経った今にいい後味が残っています。
段重ねの夢、ちょっと見てみたい(笑)☆
