映画『ゲッタウェイ』★俺たちに明日をくれたアノ方がいればこその作品かと…雑感です。
仮出所したドク(=スティーブ・マックイーン)は、依頼された銀行強盗をする。
その金(↑黒カバンです)を持って、妻と逃避行することになるが……。
一言でいえば、銀行強盗with妻の逃避行です。(『俺たちに明日はない』みたいな。)
でも、逃避行だけじゃない、“夫婦の問題”がありました。
これが、段々、重要な要素になってくるのが面白い。
逃亡ドンパチもいいけど、それだけじゃないゾという味付けになります。
ラストのおじいさんとの出逢いで、“この俺たちには明日が来るんだろうな~”というような終わり方をくれます。
『ゲッタウェイ』とは言ってますが、ただの逃亡劇じゃないゾっというのが、この作品の価値だと思います。
結末は言いませんが、雑感です。
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① 女のみさお!!?
『大菩薩峠』にも、そんなシーンがありました。
夫のために、便宜を図ってもらおうと妻が、ある男にお願いしに行くんです。
男は、願いをかなえてくれるのですが、“見返り”を求めるんです。(やですね~)
この作品では、ドクの妻が、胸元の開いた服を着て大物を訪れるシーンで
お願いの“見返り”を、それとなく暗示しています。
その“見返り”のおかげで、男たち(ドク含む)は、いい目を見られてるんですけど、なぜか
『大菩薩峠』の男も、ドクも、そんな“見返り”に応じた妻を、疎ましく思うんですよ。
変じゃないですか?体を犠牲にした妻には感謝じゃないのかしら……。
(と女性の私は思うのですが、それでも男は嫌なんだよ、とのたまった某男性もいた……。)
夫のために“がんばった”妻を、『大菩薩峠』の男は
汚らわしいとばかり捨ててしまいますが(許せないんだけど)
ドクも、それを知って、感謝よりもショックが大きくて(それもそうだと思いますが)
妻との関係が、ギクシャクしてしまうのです。
でも、その夫婦の問題どころじゃない、銀行強盗後のてんやわんやの逃亡劇がありますので
夫婦的には、時間がかせげたかも……。
でも、やはり、夫を愛する妻は強いです^^;(←キッパリ)
「過ぎたことを、なんで、いつまでも蒸し返して愚痴ぐち言ってるの。私にはあなただけって言ってるじゃないの」
ああ、背筋までカッコいいマックイーンも、こういうタイプの男性を演じるんだな~と思ったら、
思ってた以上に、この作品の面白みの深さを感じましたよ。
男のカッコ良さは、こういうときの、“対処の仕方”で決まるのかしらと思ったり…….^^;
安心してください。マックウイーンは、カッコいい男(夫)でいてくれます☆
② ラストのおじいさん♪
たまたま出くわしただけの、おじいさんかと思ったら^^;
大間違いでした☆
おじいさんが、トラックの中で、語ってくれたことが
ドクの力になってくれて、妻の支えになってくれました☆
妻には、おじいさんの“言葉添え”が、嬉しかったんでしょうね。
チップ?(笑)、フンパツしてましたもんね(^_-)-☆
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コソ泥の、ロッカーの鍵トリックも、ハラハラさせて良かったし
ドッカーン、バッキューン、ダダダダダ……も、もちろん映画っぽかった。
でも、あのおじいさんのシーンがあればこそ
この作品は、大きくシマッたんじゃないかと思いましたよ。

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