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映画『あの胸にもういちど』★美女と美男の耽美か…雑感です。

       148307_3.jpg
               

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/11612/" title=" http://cinema.pia.co.jp/title/11612/"> http://cinema.pia.co.jp/title/11612/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
あらすじです。http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD6389/story.html


耽美的な作家アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ の
小説『オートバイ』の映画化です。
美男(愛人) アラン・ドロンと 
美女(人妻) マリアンヌ・フェイスフルの物語。

結婚祝に愛人から贈られたオートバイに乗って、
幼な妻レベッカは愛人に逢いにいった…
ベタッとしたサイケ&チープな光が、場末の劇場のような淫乱さを演出しながら…

~~~

耽美とは、便利な言い方です。
もし、冷静に作品を観てしまったら
レベッカ奥さん大丈夫か?と思うかも……^^;。

美をどうとらえ、扱いましょうか。

そこにある美として、幼な妻レベッカ(=マリアンヌ・フェイスフル)が
裸体を黒スーツで包んで、
与えられたオートバイにまたがって、独白と妄想にふける
そのアップの映像だけで、イケてます。

マリアンヌは、ルノワールの肖像がから出てきたような
妖精のような柔らかさを持った、お嬢様風の可愛らしさです☆
その彼女が、まだ学生のままなら清楚なお嬢さん♪なだけ(?)なのでしょうが
10代の若妻(確か^^;)と言う設定ですから、それだけで、妖艶さプラスです。
さらに、新婚の夫より、国外のイケ面~アラン・ドロンに、ぞっこんで
まさに、逸る気もちにブレーキはかけられない(>_<)!という
不適切な関係なのですから、もう……(>_<)

耽美とは……言い訳なんだと思います………。

美しいモノが、グチャグチャに溶け崩れていく
(過熟の果物が、芳香をプンプンさせながら腐りつつあるような)さまを
いかに、美しく見せるか、美しいと感じさせられるか
美しいと思い込ませるか……
そう“感じ”ないと、ダメなんです。のめりこまないと…….

その点、マリアンヌのみならず、アラン・ドロンを置いたのは、美し過ぎます>>
(それは、それでいいのですが(*^_^*))
美しきモノは、何をしても、自浄作用があるので、見苦しさが
軽減されます。
ドロンだから、彼女のジッパーをくわえて降ろしてもいいんです。
いやらしくない。

大学で教鞭をとる彼は
「フリーラブとは?」などと言う話を、学生に進歩的に語り
彼は、ただのプレーボーイではなく、学問ずくだよ、という背景が、
この不倫関係が、安っぽくならないための、
美しさを保つ言い訳のようにも思えます。

けれども、ドロンがイケ面すぎるからか、やはり、可愛いすぎるマリアンヌが
プレーボーイに弄ばれてしまってる感が、否めないのです。(>_<)

見た目の美を重視すれば、アラン・ドロンOKです。
彼女とのバイク二人乗りシーンは
それだけで、目をひくポスターになるでしょう。

でもでも、もっと、ギリギリの美に挑戦しようとしたら、どうでしょう?

この美女がぞっこんの相手が、美しいというカテゴリーには入りにくい、
年配のオジサマだったら……??
多分、彼女のファンからは非難轟々でしょう。
オジサン、見苦しいゾ(>_<)と、座布団が飛んでくるかもしれない……

一方、そんなオジサンなら、ドロンが匂わせるプレイボーイ臭はなく、
むしろ、レベッカの僕か信奉者に見えてくるかもしれません。
さしずめ、レベッカ=マリアンヌは一体化しながら、聖女になるでしょう。
耽美が昇天するようなイメージです。

美しさとは遠いところにいるオジサンによる
崩れそうで崩れない、ギリギリの美を、
そんな形で描いても、面白いんじゃないかな~などとは
私の独白です。座布団投げないでネ……^^;

さて
一人、バイクに乗って、国境を越えて、愛する彼のもとへ走るレベッカ。
国境が、越えてはいけない二人のラインのようで、面白い。
しかも、簡単に通してくれない係官。
こんなところまで、ドキドキさせる。マリアンヌは美し過ぎる。

これに乗って俺に逢いに来いと、言わんばかりに挑発的な
オートバイの贈り物に、レベッカはまたがった。
彼女には、それ自身が、彼。
1つになって走る。

一人旅であっても、爆発しそうに恋する女の心は、彼の中にある。
独り言であっても、一人ではないのは、愛のささやき。
空想であっても、もはや、彼女の愛にとけた現実と一体化している。

ああ、こんなにも、こんなにも、あなたを愛することは、自由なの!!!
身も心も、あなたに羽ばたいているの…………

そして、レベッカの愛は、永遠になって終わる……
それも、耽美。


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『神様のカルテ』★最期の最後にいい時が過ごせますように…

 

 
 
 
医師が自分の経験をもとに書いた、泣ける本の映画化と聞きました。
末期がん患者さんと医師(病院)との話なので、真摯な気持ちで鑑賞。
泣けないはずはありません。
 
以下、内容にふれて、雑感です。
 
▼▼▼
 
    診ると看る。
 
夫に先立たれ、身よりもない1人の老婦人・安曇さんが、ガン末期の状態で
栗原医師と出会います。
 
大学病院に“見放され”ということになるのですが、病院には病院の機能があるので
積極的な治療が望めない患者さんは、別の病院に行くことになってしまいます。
安曇さんは、栗原に“みて”もらいたくて、受診にたどりつくのですが…….
 
医師の目指すところは、治療と治癒です。栗原もそうでした。
安曇さんのためには、そうしたい。
けれど、安曇さんは、“診て”もらうより、
“看て”もらうことを、栗原と病院に頼みました。
この気持ちは、治療目的であっても、患者が病院に望むことだと思います。
人として、心をよせて、いたわってほしい気持ちです。
 
    ”学士殿"の送別会
 
安曇さんと栗原の話のほかに、栗原の住まいの話があります。
これが、とてもいい効果だったな~と思うのですが、
妻と住んでいる旅館で、共同生活している“学士殿”が、旅館を出ていくときが来ました。
 
彼は、志なかばで、実家に戻ることを余儀なくされてしまいます。
ひっそりと立ち去ろうとする学士殿に、栗原たちは、
“門出”と称して、精一杯の送別をしてあげます。
 
学士殿には、夢を果たせないまま帰省することは、“門出”とは呼び難いものでしたが
栗原らは、学士殿のこの先が、決して絶望的なものではなく、
自分たちには、応援の気持ちがあることを表して、華々しく送り出します。
 
私には、それが嬉しかった……
希望もなく、そこから立ち去るだけしかなくなったとき、
人は、どれだけ、絶望的でみじめな気持ちでいるだろうか、と…………………
送別会など、あってもなくても、結果は変わらないかもしれない………
 
けれど、気休めかもしれなくても、なんの保証があるわけではなくても
あなたの味方ですよ、と言う気持ち
いつでも、心はあなたとともにいて、応援しているよ、という気持ちを
なげかけてくれるだけで、嬉しいではないですか。
ダメかもしれなくても、ちょっと、がんばって生きていかれそうではないですか……
 
                                     生意気を言うようですが、ストーリーで持っていける作品は
                                     それほど映像に気をつかわなくても、やれないことはないのだろうと思います。
                                     その点で、この旅館の様子は、
                                     赤い橋や、カーテンの模様、階段に散りばめた紙ふぶき…etc.
                                     映像的に面白く、趣もあって、アクセントになっていたと思います。
 
 
   安曇さんの誕生日
 
そんな学士殿のエピソードを踏まえての、安曇さんの誕生日。
安曇さんの手紙とあわせると、胸がいっぱいになって、今も、目頭が熱くなってきます…………
 
いつだったか、看護師さんが、とある訴えの多い患者さんについて話していました。
「〇〇さんは、ご自分の訴えを解決してほしいわけじゃないんです。薬で治るものでもないので。
ただ、話を聞いてほしいんですよ。自分の状況をわかってほしいんです。」
 
安曇さんに必要なものも、そうだったように思います。
自分に心を寄せてくれる人がいることを、実感できること。
それだけで、随分、救われるのだと思います。
 
病気は、治るものなら治してほしい。
けれど、必ずしも、治癒の奇跡は起こってはくれない。
しかし、治癒が望めない人にも、“何か”をすることは残されているはずで
少なくとも、心との優しさとの関わりを、大切にしたいでしょう………
 
 
▼▼▼
 
元気なときは、病気や病院のことは、別世界かもしれませんが
身内や自分も病気になれば、嫌でも、病院と関わることになります。
 
そのとき、どんな医師・病院に出逢うかで、
“その先”が変わってしまうのではないかと思っています。
「病気になってよかったとは思わないけど、先生(医師)に逢えてよかった」
という話も聞きます。
栗原医師は、安曇さんには、神様のようでした。
 
けれど、栗原が言うように、医師は神様などではなく
迷ってばかりの不完全な人間だからこそ、
謙虚に、真摯に、患者という人間に向き合えるのだと思いますし
そうあってくださいと思います。
 
ほとんどの場面にいた栗原=桜井さんは、ボクトツとした感じが、
当直疲れな感じ(?)になってか、良かったと思います。
(スーパードクターっぽくないところが、現実味アリ^^;
 
しかし、当直の翌日まで平常勤務が当然という傾向は、もうやめたほうがいいと思います。
いくら、患者さんに寄り添うといっても、神様ではないので、疲れます。
ミスがあってもいけないので、休める体制づくりをお願いしたいです。
 
辻井さんのピアノが、心に響く、素敵な旋律でした。
(宮崎あおいさんは、もっと見たかった。)
 
誰もが死のときを迎えるのなら
最期の最後に、いい時が過ごせたらいいな~と、私も、密かに、思っています。
 
 
..

映画『日輪の遺産』★祈☆復興を願いつつ、遺されたものを想う

 
 

公式サイトです。http://www.nichirin-movie.jp/
映画レビューです。(ネタバレ表示ですが、アレはぼかしてます。)
 

         
          
        
 
 
遺産とは、遺された価値のあるものとすると
必ずしも、財宝のことだけではないんだな~などと思いました。
期待以上に、良かったと思います。
 

     
     
 
戦後復興を念頭にした作品として、今や、震災復興を想わずにいられません。
(東北在住なので、よけいに)
人そものが宝なのだと心から、思えます。
 

映画『無法松の一生』(’58)★1番、切な過ぎる男!だと言いきってもいい!(>_<)

 


作品について https://www.allcinema.net/cinema/138246
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


『ハリーポッター』のスネイプ先生も
かなり、切なさを抱えて生きてきた男性でありました。
『カサブランカ』のボギーも、切なかった…… 
 
切ないとは……
想いを遂げられなくても
ひたすら、その女性を愛し続ける
……ということなら
銀幕の中で、切なさの極みというべき男性は
『無法松の一生』の松五郎さんかもしれません。
 
 
(以下、結末はボカシたつもりの雑感です)

 
 
底の安定したオーラ全開の三船さん演じる、
無鉄砲で天衣ムホウな松五郎が、すごく魅力的でした
その男っぷりを見ているだけでも、気持ちいいです!
 
時代は、日露戦争の頃。
人力車夫の松五郎は、ある日、将校の息子(ボンボン)を助けたのが縁で、
その家族と親しくなります。
将校が急死したあとも、未亡人となった奥さんとボンボンのために
男手として、用心棒のように助けてくれるイイ人なんです。
 
五月の節句と言えば、ボンボンのために、鯉のぼりを揚げてくれる。
運動会には、ボンボンのために、走って1等を取ってくれる。
 
父親代わりのようであっても、決して、を越えるような態度はみせず
律儀にを通す……その潔さが、嬉しいです。
 
(そんなに頻繁に、未亡人宅に出入りしていたら
よからぬ噂も流れそうで心配でしたが
作品は、二人を温かく見守ってくれたのも、嬉しい。)
 
そんなイイ人なら、奥さんだって、広い意味で好きになるに決まっています。
松五郎との、このイイ関係を壊したくない。
松五郎も未亡人も、お互いに、ボンボンのため、息子のため、と思いながら
お互いの気持ちが、それ以上、白熱しないようにしてきたようにも思えます。
意識しないように。
 
だから、未亡人は再婚を断った。(私もそうします、きっと)
この時点で、未亡人の気持ちを確かめる必要はない、と思います。
 
男女の関係は、いつもバランスのとり方だと思っています。
何年かは、このバランスが、丁度よく過ぎてくれますが
いつまでも、バランスは、一定ではないんですね………
ボンボンが、いつまでも、子どもではないように……
松五郎も未亡人も、そのままではいられないのです………………
 
かといって、気の済むまで、想いのたけをぶつけられるような時代ではないし
そうしたら、何もかもが、ブチ壊し。
無法松といえども、そこが無法でないから、人となりにコントラストがついて
余計、切ないのです。
 
松五郎が叩く、小倉の祇園太鼓。
このシーンも、とてもいい。
祭り気分を盛り上げて、男太鼓を叩く三船という見どころにもなっていますが
この太鼓の響きが、心地よく、威勢よく、かつ
松五郎にも見る人にも、何か、覚悟のようなものを、暗示させるのです。
 
そして、未亡人宅を、突如、訪れる松五郎…………!!!!!
 
「俺の心は汚い!」
…………………あああ、それほど好きなのに
こんなにも好きなのに
…………… (T_T)
 
私が、チャラチャラと言葉にしようとすると、
松五郎の男心が、安っぽくなってしまうようで、なんも言えません………
 
私が、その未亡人なら、
松五郎さん!それ以上、前にも後ろにも進もうとしないで下さい!
何も、言おうとしないでください!
そのままの距離の所にいて下さい!
そのまま、私たち親子のそばに居てください!……と願ったでしょう。
 
切ないのは、松五郎だけじゃないんですね……
 
未亡人も、口にしてはいけない事、想ってはいけない事を
グッと心の奥にしまっていたと思います。
そういえば、二人が見ていた祭りの花火も、キレイなのに、
はかなく見えましたね….
演じた高峰秀子さんの、美しさとたおやかさと気丈さも、とても良かった
 
個人的には、凛々しく雄雄しい男性が
熱い想いを、胸に抱き続けている姿に、とてもとても惹かれてしまいます(照)。
他人の空似のポスターの美女にすら、未亡人を重ねてしまうほ……
 
そう、気持ちがずっと、好きな人に向いているから、その人自身でなくても、
その人を連想させるものですら、いとおしさを感じるんですね。
ああ、なんて遣る瀬無いのでしょう
そのシーンは、一瞬ですが、とても鮮烈です。
 
車夫として運ぶ車の車輪が回り、松五郎の髪も白髪になっていく。
すぎゆく年月は、そのまま、親子との思い出であり、
親子への愛の年月……
 
そんな月日の積み重ねですら、切なくて、悲しくて、胸がいっぱいになる……
 
切ない、切なすぎる男とは
この松五郎の右に出るものは、いないのではないかと思っております。


必見の逸品です☆
 



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『一枚のハガキ』★小手先のことではリセットできないから~雑感です。

 

 
公式サイトです。http://www.ichimai-no-hagaki.jp/
 
 
99歳の新藤兼人監督の体験に基づいた作品だそうです。
戦争中、召集された100名中、生き残った6名のうちの一人だったそうです。
 
生き残った啓太は、妻・友子に渡してほしいと
戦友から1枚のハガキを預かり、友子に逢いに行った……
 
と言うことですが、前半は、大竹しのぶさん演じる友子が、
どんな生活を強いられてきたかを、生生しく見せられます。
 
友子は、夫が戦死したあと、義弟と再婚させられます。
昔は、家をつぐためによくあったことのようで
“なおる”と言うのだと、母が言っていたことがあります。
そして、延々と、選択肢がない友子の生活が、映されます。
 
選択肢と言いましたが、人生は選択の繰り返しだとも言いますが、作品は、冒頭で
兵士の運命がクジで決まるという、何とも、
文句をつけたくてもつけられない有様も見せます。
選択の余地すらない、クジの当たり外れの“運”だのみ。
 
生き残った、運の良かった啓太(豊川悦司)であっても、
信じがたい現実が待っていました。
そんな中、ただ、”今”を生きるしかない友子に逢いました。
 
反戦映画と言えば、反戦映画です。
戦争を経験して生き残った人たちが抱く思いは、戦争憎し!に決まっているからで
あえて、戦争反対!の反戦映画です、というまでもありません。
むしろ、反戦映画です、と言ってしまうと、観念的になってしまいそうです。
 
の、友子=大竹しのぶさんの、やるせない怒りと悲しみと、虚無感……
その、スクリーンの枠をはみ出している狂おしい演技は、“反戦”という2文字では足りません><
 
そして、すでにネタバレのように、ポスターにあるのは
“皆の分まで生きていこう”の文字と、2人が麦畑で手をとりあう姿……
 
啓太と友子は、ともに生きよう、として、スムーズな旅立ちがあるはずでした。
しかし、それでは、普通ですよね……だから….?
 
ドラッグしてください。
 
前に進もう!辛いことは忘れよう!と言いますが、
そんなに簡単に、前には進めないものです。
現状維持がやっと。友子の亡夫2人も、白木の箱のまま、
その家に友子と“暮らして”きたのです。
 
だから、今や、啓太と生きていくからといって、
白木の箱を、火にくべて終わりにできるものでもない。
夫の箱が燃える様子を見て、友子が正気を失うのは、もどかしくも、同意できます。
 
けれど、もし、リセットするなら、小奇麗な小手先のことだけでは、
新たな生き直しは、できないのかもしれません。
みるみる、火は燃え広がり、友子が最後の住人となった婚家は、全焼しますが
むしろ、火が清めたかのような清々しさなどと言っては不謹慎でしょうか。
 
生き残った人は、確かに“運”がいいでしょう。亡くなった方の分まで、
強く生きる義務もあるかもしれません、生きてるだけで丸儲けと。
 
でも、生き抜いていく、というのも、大変ですよね、実際…….。楽じゃない。
自分だけが生き残ったら、哀しみに暮れてしまうこともある。
何もかも忘れて、と言われても、忘れられるもんじゃないのです。
それでも、前に進まないと、という強迫観念にさいなまれる。
友子のように、お酒のらっぱ呑みでもしないと、ふっきれませんよ(T_T)……
 
だから、あの火災は、展開的にも映像的にも、とても意味のあるものだったと思います。
いい意味で、ゼロにしてくれたと思います。
 
 
そして、ラストシーンは、黄金色の麦畑が、画面いっぱいになって
2人が小さかった(笑)。アップにしなくて良かった。
麦畑の広さが、十分、確かな幸せを見せていたから☆
 
私が思うのは、クジに当たらなくても仕方ないけど
大ハズレしないといいな、という都合のいいこと☆^^;
 

映画『めぐり逢い』(An Affair to Remember)1957年★逢いたい、でも…~雑感です。

 
 

 
 
 
1939年、1994年にも、製作されています。(Love Affair)
この1957年のほうは、Remember がある分、“忘れがたさ”を感じます。
 
ともに恋人がいながら、船旅の途中、親しくなった男女が
半年後の再会を約束して別れます。それは、結婚を前提にした再会のはずでしたが…
 
恋人がいても、もっと好きな人が現れてしまうことは、あるのでしょう……
その良し悪しは言わないことにします。本当に好きになってしまったら、想いは止められない。
 
彼らは、本当は、下船後、離ればなれになりたくなかったのだけれど
双方の事情を整えるために、半年の猶予を持ちました。
気持ちが変わらなければ、半年後に、
天国に近いほど高いエンパイアステートビルの最上階で、逢おうと……。
 
(逢いたい人はいますか?)
 
彼らは、電話や手紙を交わした様子もなく、ただただ、半年後の再会の日だけを見て、過ごしていたようでした。
耐えられます?^^;信じられます?
逢いたいのに、連絡さえとらずに……。相手は今、どう思っているのか……
それは、疑念ではなくて、むしろ、恐怖なのです。
 
そのとき、自分に、最大級の愛の言葉をささやいてくれたとしたら
できるだけ長く、その方の想いを、心にとどめていたい。
その方が、心変わりをするなんて思いたくないし、離れていても、愛し続けてくれていると
信じたいし、自分は、ずっと忘れられない。
 
(けれど、人の心は変わりうるのです、哀しいことに。でも、事実です…………….(T_T))
 
哀しいのは、別れた(捨てられた)人が、敢えて、
“自分は幸せだ”と堂々と、言ってくれたとき。
むろん、その方の幸せは喜ばしいことですが、自分がいなくても、その方は幸せだと言えることが
すみませんが、淋しすぎるのです………………………………。
一緒に、幸せになりたいものでしょう?好きな人と!
 
作品では、待ち合わせの場所に来なかった彼女が、幸せよ、と言いますが、それなりの苦しい事情あることが
作品を、より、切なくも、もどかしくします。ああ、本当のことを言ってしまえ!と思うのですが
彼女の愛は、身勝手ではないんですね。だから、真実を言わない………
 
待ち合わせの妙は、『肉体の悪魔』の桟橋での待ち合わせにも、ありました。
 
こちらは、行きたくても行かれなかった、ではなくて、行ったけど逢わない選択をする、というもので
これも、一筋縄では行かない男女の恋の行方でありました。
 
本作の彼らの行く末は、野暮な説明調ではなくて、彼女が、彼との思い出ごと、彼を強く愛していることを
行動で示してくれて、安心して終わります。
 
相手がどれだけ自分を愛し続けていられるか、ということは、信じたいけれど
信じれば信じるほど、不安にもなります。それは、愛しているから。
逆に、もう相手の心は空っぽになっても、自分が愛し続けていれば、それでいいじゃないか、とも
思えてくるのは、1つの救いなんでしょうか???
 
半年後と言わず、今すぐにでも、逢いたい人はいますか?
逢って、想いを確かめたいですか?
 
いえ、逢えなくてもいいんです…………….
逢いたいと思ってくれる気持ちがあれば、それでいいです。
その気持ちだけで、私は幸せだ、と言えます。
 
 
 
 

映画『ツリー・オブ・ライフ』★それこそが命のもつ奇跡なのかと


 
映画レビューです(ネタバレ表示です)
 
公式サイトです。http://www.movies.co.jp/tree-life/
 
思想的な作品で、映像を駆使して、表現するのには
映画『ファウンテン 永遠に続く愛』を思い出させました。
あれも、生と死を主題にしていました。
 
自分のなかでは、よくつかみ切れていない部分もありますが^^;
書き留めということで、どうか。
 
 
 

映画『木洩れ日の家で』★熱い紅茶をどうぞあなたにも……

 

映画レビューです。(ネタバレ表示ですが、核心はボカシたかと)
 
 
数々の受賞歴のある作品ということもですが
一人暮らしの老婦人が、何を決断したのかを、見届けたい気持ちで鑑賞しました。
 
91歳の女優さんは、かくしゃくとされていました!若い!
 
 
 

映画『想い出の微笑(ほほえみ)』★ダイアン・キートン監督の微笑み♪


↓作品の説明です。
 
Yahoo映画には無いの
女優ダイアン・キートンが監督というので、興味を持ちました。
彼女には、楽しい大らかさを感じるので、たとえ、“何か困難があっても”
歯を食いしばって乗り切る、というよりも、
何か、優しい知恵を授けてくれそうな気がします。
 
原作フランツ・リッツの自伝だそうですが、
少年(スティーブンだがフランツと名乗る)の母親が、
ガンで余命いくばくもないと知ったときから、彼は、父方の伯父2人のアパートに
住み着きました。伯父は、常軌を逸しているほどの変人でした……
 
▼▼ ネタバレ雑感です。▼▼
 
少年が、変わり者の伯父と暮らす様子が、新鮮です。
夏休みにおじいちゃんの家に行くような目新しさで
いつもと違うことを体験して、子どもは一回り大きくなる……という感じです。
 
でも、特に感じたのは、
「お母さんが良くなるまで伯父さんの家にいるよ」
少年が、伯父たちの家に来たのは
母親は死を待つのみで、良くなることはないことを知った上でのことだということです。
彼には、元気で明るくて、楽しくパンケーキを焼いてくれる母親のいない家は
居ることが辛かったのだと思います。
(本音を言えば、そうだからこそ、家で手伝いをしてほしいのだけど……

 
母の状態を見届けながら、現実を受け入れるべきなのかもしれませんが
受け入れられないときには、そこに、いたたまれなくなることもあります。
ひび割れた心には、何も入らないから……。
 
そんなとき、この世のものとも思えない(?)伯父たちの家に同居したことは
少年にとっては、気持ちの仕切り直しになっただけでは、なかったようです。
観ていても、面白い!困ったオジさんたちです......^^;
 
ジョン・タートューロ演じる父親も個性的で科学至上主義。それはそれでいい。
けれど、どうも科学VS宗教になるのですね。ここではユダヤ教のようでした。
少年は伯父の影響でユダヤの教会で成人式までしますが、父は神さえ信じません。
 
変わり度の強い伯父のほかに、優しさが変形した伯父がいますが
彼が、ゴムボールを拾い集めるシーンが良かったです。
彼は、ただのゴミ集めおじさんではないとわかる。
誰かの思い出が失われないように集めていたと、優しいことを言ってくれます。
 
それが、少年の最後の行動に結びついて、邦題の『思い出の微笑』につながって
母亡きあとの父親の心にも、数式でなく情緒や愛情が、
じわ~~っと広がっていくラストシーンになりました。
それが、ダイアン・キートンの温かさなんだな~などと感じたのでした。
 
▼▼
 
原題は『UNSTRUNG HEROES』
弦が外れちゃった、ということでは、変わり者の伯父さんたちのことだと思いますが
これをタイトルにしたというのは、少年=作者には、よほど、
強烈な印象を与えた人たちだったのでしょう。
 
でも、伯父さん、ゴミをあさって持ち帰るのは、ちょっと………

PS:愛煙家には悪いのですが、母親がタバコを吸いながら、パンケーキを焼くのが
気になりました。
灰が、ケーキに落ちてしまうのではないかと、気になって.
.

映画『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 』★オプティマスはつくづくイイ!……雑感です。


公式サイトです。http://www.tf3-movie.jp/
 
3作目なので詳細は省きますね^^;
1作目は、面白い!と思いましたが、
2作目は、ロボットたちよりストーリーが、トランスフォームしてくれてたようで、
う~~ん(>_<)と思ってしまいましたが、今作の予告編で、
ヒネリの利いたすごいモノ(ヘビのようなタコの足のようなの)が
グイグイ近づいてきたので、これはマズイゾ!!(>_<)←いい意味で(^_-)-
と思いまして劇場鑑賞しました。
 
冒頭から、金髪美女が、
上はロングシャツで下半身は生足☆というシーン♪あり。
この、ロボットが暴れまくる作品は、
アクション・社会的地位&クルマに義理と友情……という男子が好きそうなものに、きちんと
可愛い彼女☆をつけてますから、フルコースなんですね^^;
観ている間、サメタ自分は、いなかったです^^;夢中で観ていました。
 
でも、ふと、今の日本の現実と重ねて考えたくなっちゃうシーンもあった……
少なくとも、トマホークをすぐ飛ばせないですよ、日本では……^^;
 
▼▼ネタバレ(というほどでは^^;)して雑感です▼▼
 
・善玉~オートボット  ボスはオプティマス・プライム 
            元上司センティネル・プライム
・悪玉~ディセプティコン
 
オプティマスはつくづく、男前な方だと思いますよ。
 
アメリカから同盟を切られたオートボットが、アメリカのピンチに加勢するだけでも、感激してしまう……
これは、同盟というより、友情というレベルで、
軽く?楽しむ娯楽作品だとは思いますが
「見てるだけか?」と言うセリフもありましたが
自分に直接関係ないと思ったら、損失を恐れての傍観が、
利口だとも言えます。
でも、戻ってきてくれて、見せ場をガンガン見せてくれる…….
 
そして、祖国再興のためとはいえ、仲間を裏切ったセンティネル。
彼は、オプティマスに対して、決断力に欠けるのが欠点だと言いますが、
それは、オプティマスという人の人情の厚さなんだろうと思います。
 
けれど、センティネルの裏切りに際し、このとき
彼は迷わず“決定”を自ら下しました。
ここは、アクションものらしく、スパっとサラっと流しましたが
男心人情モノにも成り得る、いい題材です......。
 
で、アクション映画を観た!というだけでいいのですけど、
誤まったことをしてしまった人は、たとえ上司といえども、
厳しく裁断されるべきなんだということです。
誤まったまま、そのまま野放しにはさせない。(誰とは言いませんが^^;
 
▼▼
 
アクションを楽しむには、日本語吹き替え版のほうが余裕があるでしょう。
 
でも、オプティマスの声役のピーター・カレンさんの、
低く振動する、威厳に満ちた声♪が、かなり絶品☆なので
字幕版をおススメかな......

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