映画『あの胸にもういちど』★美女と美男の耽美か…雑感です。

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/11612/" title=" http://cinema.pia.co.jp/title/11612/"> http://cinema.pia.co.jp/title/11612/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
あらすじです。http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD6389/story.html
耽美的な作家アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ の
小説『オートバイ』の映画化です。
美男(愛人) アラン・ドロンと
美女(人妻) マリアンヌ・フェイスフルの物語。
結婚祝に愛人から贈られたオートバイに乗って、
幼な妻レベッカは愛人に逢いにいった…
ベタッとしたサイケ&チープな光が、場末の劇場のような淫乱さを演出しながら…
~~~
耽美とは、便利な言い方です。
もし、冷静に作品を観てしまったら
レベッカ奥さん大丈夫か?と思うかも……^^;。
美をどうとらえ、扱いましょうか。
そこにある美として、幼な妻レベッカ(=マリアンヌ・フェイスフル)が
裸体を黒スーツで包んで、
与えられたオートバイにまたがって、独白と妄想にふける
そのアップの映像だけで、イケてます。
マリアンヌは、ルノワールの肖像がから出てきたような
妖精のような柔らかさを持った、お嬢様風の可愛らしさです☆
その彼女が、まだ学生のままなら清楚なお嬢さん♪なだけ(?)なのでしょうが
10代の若妻(確か^^;)と言う設定ですから、それだけで、妖艶さプラスです。
さらに、新婚の夫より、国外のイケ面~アラン・ドロンに、ぞっこんで
まさに、逸る気もちにブレーキはかけられない(>_<)!という
不適切な関係なのですから、もう……(>_<)
耽美とは……言い訳なんだと思います………。
美しいモノが、グチャグチャに溶け崩れていく
(過熟の果物が、芳香をプンプンさせながら腐りつつあるような)さまを
いかに、美しく見せるか、美しいと感じさせられるか
美しいと思い込ませるか……
そう“感じ”ないと、ダメなんです。のめりこまないと…….
その点、マリアンヌのみならず、アラン・ドロンを置いたのは、美し過ぎます>>
(それは、それでいいのですが(*^_^*))
美しきモノは、何をしても、自浄作用があるので、見苦しさが
軽減されます。
ドロンだから、彼女のジッパーをくわえて降ろしてもいいんです。
いやらしくない。
大学で教鞭をとる彼は
「フリーラブとは?」などと言う話を、学生に進歩的に語り
彼は、ただのプレーボーイではなく、学問ずくだよ、という背景が、
この不倫関係が、安っぽくならないための、
美しさを保つ言い訳のようにも思えます。
けれども、ドロンがイケ面すぎるからか、やはり、可愛いすぎるマリアンヌが
プレーボーイに弄ばれてしまってる感が、否めないのです。(>_<)
見た目の美を重視すれば、アラン・ドロンOKです。
彼女とのバイク二人乗りシーンは
それだけで、目をひくポスターになるでしょう。
でもでも、もっと、ギリギリの美に挑戦しようとしたら、どうでしょう?
この美女がぞっこんの相手が、美しいというカテゴリーには入りにくい、
年配のオジサマだったら……??
多分、彼女のファンからは非難轟々でしょう。
オジサン、見苦しいゾ(>_<)と、座布団が飛んでくるかもしれない……
一方、そんなオジサンなら、ドロンが匂わせるプレイボーイ臭はなく、
むしろ、レベッカの僕か信奉者に見えてくるかもしれません。
さしずめ、レベッカ=マリアンヌは一体化しながら、聖女になるでしょう。
耽美が昇天するようなイメージです。
美しさとは遠いところにいるオジサンによる
崩れそうで崩れない、ギリギリの美を、
そんな形で描いても、面白いんじゃないかな~などとは
私の独白です。座布団投げないでネ……^^;
さて
一人、バイクに乗って、国境を越えて、愛する彼のもとへ走るレベッカ。
国境が、越えてはいけない二人のラインのようで、面白い。
しかも、簡単に通してくれない係官。
こんなところまで、ドキドキさせる。マリアンヌは美し過ぎる。
これに乗って俺に逢いに来いと、言わんばかりに挑発的な
オートバイの贈り物に、レベッカはまたがった。
彼女には、それ自身が、彼。
1つになって走る。
一人旅であっても、爆発しそうに恋する女の心は、彼の中にある。
独り言であっても、一人ではないのは、愛のささやき。
空想であっても、もはや、彼女の愛にとけた現実と一体化している。
ああ、こんなにも、こんなにも、あなたを愛することは、自由なの!!!
身も心も、あなたに羽ばたいているの…………
そして、レベッカの愛は、永遠になって終わる……
それも、耽美。

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