映画『終電車』★隠された"妙"が浮上するとき


映画レビューしました(ネタばれ表示です。)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id10569/rid5/p0/s0/c0/



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/10728/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

なんとなく感じさせる 男女の妙。
隠されたものが、ラストに向かって浮上していくような……

カトリーヌ・ドヌーヴ
ジェラール・ドパルデュー
この2人なら魅せてくれるだろう、という期待を裏切らない名作だと思います。



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『にごりえ』★淡島千景さんの哀しい眼差しに…~ご冥福を祈りつつ雑感です。


作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/114804/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


作品は わずか14ヶ月の作家生活で病死した
樋口一葉作の『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』のオムニバスです。
現代語訳で『十三夜』『大つごもり』は読んだことがありましたが、『にごりえ』は映画で鑑賞しました。
明治時代の女性を主役に描いています。


前2作もいいですが
『にごりえ』の淡島千景さんは、スゴクいいと思っていました。
弱いけど強い、強いけど儚い……
作品の意図する雰囲気を、ガッチリつかんでいたようでした。


まず『十三夜』『大つごもり』を簡単に。




『十三夜』
夫の仕打ちに耐えかねた妻おせきは、子供を置いて実家に逃げ帰るが
子供のことを考えるように諭されて、泣く泣く婚家に戻ることにする。
そんなおせきは、帰路に乗った人力車の車夫に、見覚えがあることに気づく……

そこには、“ある再会の光景”があるだけなのかもしれません。しかし
“こんな形”で再会することの意味のようなものを、苦い味わいで、問いかけてきます。



『大つごもり』
大つごもり(=大晦日)のこと。
実家が困窮し、どうしてもお金が必要だったみねは、ついに奉公先でお金を盗んでしまう。
それがバレそうになった時、思わぬ展開が待っていた……

この作品の魅力は、わかりやすい“善行”ではないけれど、それが“救い”になっていること。
これみよがしの優しさではないことが、余計に、じ~~んと来るのです。


~~


そんな2作の哀愁を踏まえるかのように
『にごりえ』

内容です。
(あらすじ)http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%81%AB%E3%81%94%E3%82%8A%E3%81%88/
(本文)http://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/387_15293.html


樋口一葉が、哀しき女たちを描写しても、わずかな光があればいい……
けれど、この作品には、突き放された絶望しかない。
“にごりえ”~まさに、にごったまま、流れようのない運命。

酌婦お力が、好きな男と寄り添えないまま
くされ縁の別の男と、心中死体で発見されて終わる。

この、お力を、淡島千景さんが演じています。
淡島さんは、美しい小粋な姐さんですが、何よりも、彼女の眼差しは、柔らかさの中に
哀しみをたたえています……(それが好きなんですけどね)
薄倖のお力が、とても適役だと思います。

この時代のこのような女たちの、今日生きるために生きている、というような儚さを
彼女の懸命な生き方の中に感じますが
はっきりとした経過の描写が無いまま、唐突に、ただ、死んだ事実だけで終わるという結末に
観る者(読者)も、呆然と立ち尽くすばかりでしょう。

しかも、最後に
“〇月X日 何事もなし”  と言って終わるのです。

酌婦お力の哀しさだけではなく
お力に袖にされて、お力と死んだ男にも
その男に捨てられた妻子にも(妻役の杉村春子さんの必死さは絶品!)
絶望だけが残されたまま
“何事もなし”という、虚しさに、打ちのめされます。

しかし、そんな大きな虚無感があるのに
大きく心が騒ぐのを感じるというのが 名作の所以なのでしょう。
(ちなみに、1953年 キネマ旬報 ベストテン1位だそう)





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『最後の初恋』★心満たされたいと思いながら......


映画レビューしました。(結末は、はっきり言ってません)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330885/rid38/p0/s0/c0/




作品について http://cinema.pia.co.jp/title/23652/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

老いらくの恋なんて、と眉をひそめる方の気持ちもわかりますが、
人生の峠に差し掛かって、足りないものに気づくこともあるのです。
作品自体のインパクトは、「マディソン郡の橋」ほどのインパクトはないかもしれませんが、ラストは、ある意味、インパクトがあるかもしれません……。

私は、ただ、心満たされたいと思いながら、鑑賞しています。
心満たされたいと思いながら、日々、過ごしています。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『バッド・エデュケーション』★やはり、衝撃としか言えない…。


映画レビューしていますが、簡単デス。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id320235/rid1/p0/s0/c0/

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/11597/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
以下も簡単デス。


死んだ兄イグナシオになりすまして、映画監督エンリケに近づいたファン。
しかし、エンリケは気づいていました。
親友イグナシオになりすましたファンに、
どこまで自分が耐えられるのかと思いながら…。

この作品は、登場人物の心の奥底に、否応にも、入り込まされるようです。
しかし、どんなに探ろうと見入っても、簡単に見ることができないのです。
こんなにも、鮮やかに、見せているのにです。
まるで、まぶしすぎて、眩暈がするようなのです。

大好きなガエルの魅力・存在感が十分に、切なく、
発揮された作品だと思っていますが、
ラストシーンが、最高に素晴らしいです。

ファン(=ガエル)が、イグナシオの書きかけの手紙を、エンリケに手渡します。
「親愛なるエンリケ、これでやっと……………………」
下には、余白が広がっています。
この余白のなかに、どれだけの言葉が、どれだけの想いが、
こめられていたはずなのか……。
余白ほど、多くを語るものはないのではないか、とさえ思いました。
その続きを書けなかったのは、
ほかならぬファンのせい、という哀しさもあります。

手紙を手にしたまま、立ち尽くすエンリケ。
そこに広がる映画の余白……。
その後も、エンリケは、映画を撮り続けている、と字幕で埋めてみても
作品の余韻は、埋め尽くせないほどの広がり。

余白と余韻に押しつぶされそうな息苦しさを感じながら
呆然とエンドロールを目に映したとき、
もう1度、この作品を観る勇気はない、と思いました。
同時に、この作品のあと、アルモドバルは、映画を撮れるのだろうか
とも思いました。

先日、思いきって、テレビでの放映を見てみました。
心に、傷跡を刻むような強い刻印を残した作品の
深い内面性の追求と、表現力の凄さには、
やはり、“衝撃”としか言えません。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『タクシードライバー』★いくら?と彼女は言った




作品について http://cinema.pia.co.jp/title/1764/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してくださ


映画レビューしました(内容に触れています)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id13970/rid163/p0/s0/c0/

ベトナム帰還兵の男性が、タクシードライバーになりました。
ロバート・デニーロ主演の有名な作品なので、1度、きちんと見たいと思っていました。
色々、含むところは、あると思いますが、
私には、いくら?と女性に訊かれたシーンが、とても印象的でした。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『シャーロット・グレイ』★彼女が名前を言ったとき~雑感です。




作品について http://cinema.pia.co.jp/title/2404/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

(内容にふれて雑感です)

信頼・希望・愛、
そのどれか1つを選ぶとしたら、どれを選びますか?

作品の前半で、それを問うシーンがありました。
私は、希望を選びました。
信頼も愛も、素晴らしいけれど、
希望がなければ、生きていけない、と思うからです。
シャーロットも、それを選びました。

シャーロットは、フランス語が話せることから、
フランスで、ドミニクと名前を変えて、諜報活動をすることになりましたが、
パーティで知り合った、英空軍パイロットのピーターの消息を、知るためでも有りました。

初めは、ソノつもりだったとしても、境遇が運命を変えて、
いつしか、自分が予想していなかった方向に、
変わることがあります。
それは、結果としてそうなる、というより、
自分の意思が変化する、ということでもあります。
そのことには、幸と不幸の2面があることを、作品は1つ見せていたようでした。

そして、希望を感じさせた1シーン。
連れ去られるユダヤ人の子供に、彼女が示した希望。
それは、愛と信頼に支えられていました。
走る列車の彼らに、必死で手紙を手渡したシャーロット。
その手紙は、彼女が、行方不明の両親に成り代わって書いたものでした。
彼らに、両親が生きていることの信念と希望を示そうとするだけでなく、
子供たちにも、生きながらえてほしいという、彼女自身の希望を示した
心に残るシーンでした。

最後に、『シャーロット・グレイ』。
この作品は、その名前を持つ、一女性の話なのだと思っていました。
確かに、ケイト・ブランシェット演じるシャーロットの激動の人生の一部でした。
しかし、なぜ、『シャーロット・グレイ』なのか、
ドミニクと呼ばれていた彼女が、本名を名乗ったラストシーンが、教えてくれました。

ところで、
芸能人は芸名を、作家はペンネームを使ったりしています。
私は、ネットでハンドルネーム(HN)を使っています。
もちろん、本名の私が、感じたり経験したことを書いていることには変わりありません。
しかし、本名の私と、HNの私を分けているつもりはありませんが、
そのつもりでなくても、隠しておきたい事や、はぐらかしたい事柄もあると、
本名の自分と、HNの自分にギャップを感じてしまうこともなくはありません……。

彼女が、本名を口にしたとき、本当に本当の自分を見てほしい、という気持ちが
HNの私の胸に、刺さりました………………。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ミラノ、愛に生きる』★ロシアにも愛をこめて~雑感です。

http://www.milano-ai.com/
http://cinema.pia.co.jp/title/157421/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


一言でいえば、
イタリア・ミラノの富豪夫人エマが、息子の友人であるシェフと不倫関係になった――
ということですが、なぜそうなったのか?を、彼女に探りながら観るのも興味深く
思うところある作品でした。

不倫関係といっても、
クールな雰囲気のティルダ・スウィントン(=エマ)だからか
肉欲的情熱とは違う、精神的に冷えた部分への気づきのようなものを
感じました。

アカデミー衣装デザイン賞にノミネートされたのもうなづける、エマの衣装には
そんな彼女の心模様が、反映されているようです。

あらすじからは、子供が成長したあとの人妻が、自分の人生を振り返って
足りないと感じた愛情さがしをすること、ということに尽きるようで
この作品も、その1つといえばそうかもしれません。ですがその前に……



(結末までネタバレ雑感です。)


▼▼▼

≪なんの不自由のない生活をしている熟年人妻が、
なぜ、その年になって、別の愛情を求めて つかんでしまうのか?≫

これは、わかる人にはわかるし、わからない人には、ただの不道徳でしかないのだと思われますが、
昼ドラでもよくある題材とすると、肯定はできなくても“わかる人”は少なからずいるのだと思います。

エマの場合は、祖国ロシアからイタリアに来たということが、大きな背景となっていたようでした。
イタリア人として暮らしてきても、祖国は切っても切れないもの。



① 長男とロシア語(母国語)で会話


お嫁さんによっては、ちょくちょく実家に帰れる方もいますが、そうだといいのでしょうね。
旧ソビエトの崩壊もあって、帰れない状態なのか、あるいは、帰る実家もないのか
詳細は語られませんが、エマは、ロシアには帰っていないようでした。
ロシアでなくても、故郷が自分の思い出のままとは限らず、古き良き故郷は、心の中にしか
たどれない哀しさは、あるのでしょう……(自分含む)

長男との会話をロシア語でしているのも、祖国ロシアをそこに残しておくかのようで
ある意味、エマにとっては、長男に祖国を感じていた、と言ってもいいのかもしれません。




② エマの祖国の名前を夫が捨てた



あとになってわかることですが、エマがイタリアで暮らすにあたり、
エマという名を与えたのは、夫でした。

時折、キティ―シュという彼女の本名が、幻のように響きます。

幸せなはずの結婚生活の中でも、彼女の心に、すき間を生じさせたものがあるとしたら
夫が彼女をエマと呼び続けた、ということだったのかもしれません。

それは、慣れてしまえばなんでもないことかもしれません。
何十年の結婚生活では、些細なことかもしれません。
けれど、祖国ロシアへの無意識の郷愁があったのなら、本人が気づかなくても
名前のことは、重要なことだったと思われます。




③ シェフとの親密な関係


なぜ、シェフに愛を求めてしまったのか……?
恋にはなんとなく?でもいいとは思いますが^^;
シェフの料理を口にしたときの、悦楽の表情に、その理由がうかがえたようです。
(たぶん……^^;)

エマは、料理が得意ではないと言っていました。
美味しい料理は、それだけで、心が躍ります(*^_^*)
と言いますか、自分にとって、これは素晴らしい!と思うものを持つ男性には
恋に落ちることはあります。(自験例より^^;例:アシュケナージ)

そして、故郷ロシアの料理ウハー(魚のスープ)も作れる、となれば
その共通性にも、結びつきを感じる可能性はあります。
夫が自分から奪った“ロシア”を、再び、与えてくれる人になったわけですから☆



④ ラストシーンの行動(結末に触れています!)


息子が事故死したあとのエマの行動は、普通には考えられないことでしょう。

ここは、日常の風景ではないもので、あくまでも、エマの心の動きの描出を
芸術として表現したもの、と割り切って思うことにしました。

長男の喪失は、①で述べたように、エマにとっての祖国ロシアの喪失を意味したようです。
そして、念を押すように、夫がエマに言いました。
「君は存在しない」
エマは、このミラノの家で、イタリアもロシアも失ってしまった……

そうしたら、おのずと、自分にとっての居場所=“愛ある場所”に行くほかないはず………

そこで、ちょっと気になったのが、息子の恋人がおなかに手をあてたシーン。
息子の子供がそこにいるなら、エマにとっての故郷のかけらもあると言えます。
それなら、
たとえ、エマが、ラストシーンで、この家から姿を消したとしても
つながりの糸は、残されていると言えるのかもしれません………




▼▼▼


↑勝手な雑感ではありますが^^;
熟年女性の心情と行動は、他人事ではなく惹かれます。

美しい映像で、テンポもよく、見入った2時間でした☆




テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ランジェ公爵夫人』★運命の中で




映画レビューしました。
ラストの詳細は、述べていません。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id329500/rid11/p0/s0/c0/


作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/20867/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

以下は、ネタばれになると思いますが、
レビュー中、一言では言えないといったことです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





夫人は、将軍の前から姿を消し、修道院に入りますが、
やがて、将軍は、彼女を探し当てます。
そして、彼女をさらおうと、修道院内に侵入したとき、彼女は、すでに
この世の人ではありませんでした。


死は、彼女にとって、何を意味したのでしょうか?


彼への想いを、自分のなかにとどめておくものになったのでしょうか?
それとも、
彼への想いと、彼からの想いから、解放されるものだったのでしょうか?
あるいは、
これ以上の進展を望まないための終止符を、打つものだったのでしょうか……?





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



あのとき、彼を誘った夫人は、その後の行方について、
どう感じていたでしょう。
今のちょっとしたきっかけが、その後の運命を変えていく……。
それは、よくありそうなことに
思えます。


その運命の中で、人は、生きているのかもしれません。
運命のなかで、誰かを愛しているのかもしれません。


*レビュー中、誤字、失礼しました。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『幻影師アイゼンハイム』★胡蝶の夢のような




映画レビューしました。(ネタバレしてません)

http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327031/rid139/p0/s0/c0/

作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/21003/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

面白かったです☆
この物語は、最後、どう終わるのかしら、と思いながらも
考える間もないほど、次々、展開していったのも、
面白かったですが、
ラストのどんでん返しのような展開が、作品を締めたようでした。

どんでん返し、と言いましたが、
はたして、それが真実かどうかも、実は
わからないですよね………。

奇術のタネを、明かさないまま、
騙されていたいように、
そこは、曖昧なまま、
希望を託しましょう……。

ラストに羽ばたいた蝶が、そう言っているようでしたよ。




テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『クライマーズ・ハイ』☆譲れないものを見たように思った




映画レビューしました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id330008/rid221/p0/s0/c0/


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/21031/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

私が観たらどうなのでしょう、という不安もありましたが、
観たあげくに、レビューも投稿してしまいました。
たくさんのレビューが出ているので、今さら言うこともないのでしょうが
とりあえず………。


(ところで、実名を上げにくかったので、某全国紙と言いましたが、
活字(あるいは活字体)にして、発信するということは、
それなりに責任があるのではないかな、と思います。
私も、自戒をこめて、
引用したものの1つを挙げておきましたが削除となったようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080620-00000003-jct-sci




ところで、その墜落事故の年は、
私は、友人とヨーロッパ旅行に行っておりまして、
3日くらい前に帰国したところでした。
帰国後、まもなくの事故は、決して人ごとではありませんでした。
胸が悼みますね。
あらためて、犠牲になった方々のご冥福をお祈りいたします。


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『エクレール・お菓子放浪記』★石巻というだけで、もう……

 

公式サイトです。http://www.eclair-okashi.com/
 
東日本大震災の被災地を撮影した人たちによる映画作品が、
これから次々上映されるようです。
“その後”については、観る人はそれぞれ自分のドラマを重ねて
観ることになるのだろうと思います。
 
この作品は、被災地・石巻で撮影されたことを知りました。
上野公園のシーンも、石巻で撮影したそう。
あの津波の中、エキストラの方の消息も不明になったり、
撮影された建物や風景も、あとかたもなくなったとも、聞きました。
 
映画は作り手の“形”を見せるもので、
観る人はその“形”を観るにすぎないのかもしれませんが
観る人には、それぞれの経験や価値観などの主体があって、
その人の“形”で受け止めます。
今回、石巻で……と聞かされたことは、
この作品に特別な想いを持って観ることは否めません。
これは、“その前”の映像を残す貴重なドキュメンタリーの一部でもあり、
エクレールならぬレクイエムでもあるからです……
 
~~~(ネタバレでもないかと)
 
エクレールはエクレアのことです。
孤児のアキオが、戦中・終戦後に、エクレール(お菓子だけじゃない!?)への憧れを胸に、生き抜いていく物語です。
 
印象は、アキオを演じた子役の少年の純朴さに尽きます。
(いしだあゆみさんの、下町のすれっからしバアさんと言うのも、
妙に合っていて、よい……^^;
 
アキオが、色々な人と関わりながら、放浪します。
(お菓子放浪記と言いますが、エクレアが放浪するわけではない^^;
お菓子がアキオのことかな~と思えば、お菓子が画面に並ばなくても納得できます。
(エンドロールでは、お菓子てんこもりにしてくれます)
 
では、なぜアキオがお菓子なのか? ……それは内緒にしておきます^^;
 
アキオが、出逢う人たちとのエピソードは、様変わりして飽きませんが
それほど深いかかわりは見せませんので、物足りなさを感じるかもしれません。
しかし
震災関係でみたある記事に、このようなことが書かれていました。
 
人は、出逢った数だけ必ず別れがあるけれど、
その必ず来る別れを受け入れて、生きていかなければならない
と。
 
そうすると、アキオが出逢った人たちは、出逢いというよりも
むしろ、無常のすれ違い、という関係にすぎなかったのか……とも思えました。
(寂しいことですが
 
もっと泥臭くても良かったかもしれませんが、
アキオくんは、適役で“健闘”していたと思います。
 
~~~
 
震災影響で、上映も危ぶまれたそうですが、善意のもとに、
上映が行われているそうです。
私も、鑑賞の機会を得られてよかったと思います。
映画の好みはあるかもしれませんが、機会があればごらんください。
 

">
 


ちなみに、アンコール~♪の連呼のシーンですが
戦前の『愛染かつら』にもありましたので、けっこう昔から言っていたみたい^^;



テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『リバティ―ン』★愛されたかった~Johnnyの最高傑作







作品について http://cinema.pia.co.jp/title/15086/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


「どうか私を好きにならないでくれ。」

人生をすねた言葉から始まる『リバティ-ン』。
Johnny演じるロチェスター伯爵は、現実世界から逃げ、
演劇に人生の悦びを求めたが、彼がなぜ、そこまで現世に失望したのかは
推しはかれない。
(彼は、相当な秀才らしいので、
凡人にはわからない悩みを抱えてしまったのか?)
ロチェスターは、陰のある美しい貴公子で、
演技力だけでなく、ビジュアル的にまず惹きつけられるが、
ジョニーの良さは、美しい男を演じることだけではない。
身も心も、ボロボロに崩れていく凄まじさにこそ、彼の存在感が光るのだ。
退廃的に崩れていくのに風情がある男を演じさせたら、
きっと彼の右に出る者はいないだろう。

病気が進み、顔が崩れ、失禁している彼が
もっと身を滅ぼそうとするかのごとく、妻に酒を要求するシーンも壮絶だが、
そこは、彼よりも妻に感情移入する。
この憎むべき酒が、夫を壊した。しかし、余命長く無い彼が欲しがる酒…。
彼に吐き捨てるように意見しながらも
押さえつけるように、夫を抱き締めた妻。
もう、彼を救えない…。でも、もう酒でなく私をそばに置いて…。
その時、彼の心に去来したものは何だったか?
妻への想いは、あったか………?

衰弱した彼は、もはや自力で馬車から降りることもできず、
従者から抱きかかえられるシーンがある。
先に、颯爽とマントを翻し、軽やかに、
格好よく馬車に乗り込む姿を見せているだけに、
その姿は小さく見え、痛々しい。

彼は、女をさらって妻にしたが、
彼女との関係の新密度は、深くなさそうに話は進行する。
しかし、死の床で彼が妻に言う言葉は、感慨深い。
「二人が出会ったときのことを話してくれ….。」
たとえ、どんな経過があったとしても、
夫婦は、愛人とは違う特別な関係で、特別な存在なのだろう。
二人の始まりである出会いを、妻に話させたことは、
関係が疎遠になっていた妻にとっては、最後の悦びだったかもしれない。
そのときのジョニー=ロチェスターの表情は、忘れられない。
死の直前になって、神の存在について、思いを致した彼は遠い目をしていた。
妻の声を聞きながら、彼は自分を見捨てていたと想った神の姿を
見たのかもしれない。
生ける屍のような人生を歩んでしまった彼が、
唯一救われた瞬間だと、信じたくなるシーンだった。

そしてエピローグ。
ロチェスターが再び聞く。

「それでも、私が好きか?」と。

この言葉で、冒頭の「好きにならないでくれ。」が反語だとわかった時、
私は、一気に涙が溢れた。
ああ、彼は、本当は誰かから愛されたかったのだと。
人生を謳歌したいと想いながら、
満たされない思いに苦しみ続けてしまったのだと…………………。

彼が見せた“破滅的人生”は”美に昇華した“といえるほど、
簡単なものではないけれど
間違いなく“この作品はJohnnyの最高傑作だ”と思った。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』★問題提示を受けたような




映画レビューしました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id329642/rid31/p0/s0/c0/



作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/18554/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


1980年ごろ、ソ連がアフガン侵攻し、10年後にソ連が撤退しましたが、
そこに、関わったアメリカの議員の実話だそうです。

予告編が、“お気楽”ムードを出していて、個人でも、世界を平和に導けそうな明るさを演出しているようでしたが、冒頭の表彰式の祝福ムードと、ラストに再現される表彰式でのチャーリーの表情との対比が、シニカルでもあり、手放しで喜べるほど単純なことではない、という後味を残しました。

虚無感や無力感を感じながらも、問題提示を受けたような作品で、
私は、見てよかったと思いました。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ファニー・ガール』★コメディは、隠し味?




映画レビューしました。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id19681/rid4/p0/s0/c0/




作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/11042/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

雑感です。



バーブラ・ストライサンドが、アカデミー主演女優賞を受賞した作品だそうです。


始めは、バーブラ扮するファニーが、女優になるまでを見せますが、
コメディを楽しめます。
これは、コメディ作品なんだ!と思ったほど、ハチャメチャなファニーを見せてくれます。
だから、ファニーガールなんだ、とそのまま感じたりもします。


しかし、その前半の面白さある女優だから、後半の悲哀が、
隠し味を持った切なさになっていったのかもしれません。
その、輝いている大女優。
喜びも悲しみも、演技の中にグッと包み込んでいるような、大きな存在感を
バーブラに感じました。


「別れましょう。」
と、言ったファニーには、大女優として、あるいは強さを持つ女として
冷静に判断した落ち着きを、見せられた気もするのですが、
本当は、違う。
ラストで、涙に暮れながら、愛する男を思って歌う姿には、
女の本性を感じました。
私は、あなたと平気で別れられるほど強くない....。


相手役のオマー・シャリフが、また、ピッタリなんですよ。
女を泣かせる男に。
だから、好きなのかも.....。


古い作品ですので、観る機会があれば、ということで....。




テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』★心の鍵~大きなハグには笑いながら泣きそう

映画レビューです(ネタばれ表示です)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id341035/rid130/p1/s0/c1/

作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/157976/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


タイトルの本質には追いつけなかった感もありますが^^;
何か、話してみたいな~との想いにかられました。








テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『個人教授』★身をひくこととは..............


古い作品です。
映画レビューしました。(ネタバレ表示です)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id7879/rid6/p0/s0/c0/


主役の青年が、年上の女性から身をひいたように終わりましたが、
それが、美しくも哀しい青春の1ページに、多分、彼にはなったと思いますが
女性には、どうなのかな、と思いまして、ちょっと考えてみました。


身を引くパターンで、感動的だったのは、
ブログ記事にも挙げた「オペラ座の怪人」でした。
ブログ記事は
http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/folder/240693.html?m=lc&sv=%A5%AA%A5%DA%A5%E9%BA%C2%A4%CE&sk=0
直前まで、ファントムは、恋敵ラウルを苦しめ、想いを寄せるクリスティーヌを板ばさみにしてまで、自分の想いを遂げようとしたにも関わらず、
クリスティーヌの涙のキス☆のあと、身をひくことを決めました。
残して去るファントムを、小船から見つめていたクリスティーヌを見たとき、
”これで、ファントムは、クリスティーヌにとって、永遠に忘れられない人になった”
と思いました......。
別れを告げた別れの線引きが、心に刻印を残したように思えました。


逆に、ひかずに、押してくれて嬉しかったのは
「(ハル)」でした。
ブログ記事は、
http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/folder/240693.html?m=lc&sv=%A5%CF%A5%EB&sk=0
メール交換が途絶えたほしに対して、送信し続けたのが、私には、
すごく嬉しかったのです。(私にも、そうしてほしいとの願望でしょう。)
相手には、相手の都合があるかもしれないけれど、
自分は自分の気持ちを伝えるだけ、というのが、私自身の恋愛の方法でもあるから
なのでしょうが、下手をすれば、ただ、しつこいだけになるので、
気をつけマス....。


「個人教授」では
彼がまだ高校生で、彼女が社会人という、不安定な状況のなか、
結局は、安定的な結末を見られませんでしたが、
やはり未成年で、自活していない男性では、うまく行かないよ、と言ってしまえば
それまでですが、引き合いに、思い出されたことがあります。

母が、子供の頃(戦争の前後?)、女中奉公に来ていた娘さんが、
あるとき、駆け落ちしたのだそうです。
相手は、K大の医学生とのことでした。
当時は、今よりも、恋愛事情が厳しかったと思いますが
駆け落ちしてまで一緒に生きていこう、という覚悟は、天晴れに思えてきます。


私が、フレデリックなら......
元彼とよりを戻した方が君のため、と思われていたなら哀しいです。
自分の幸せは、自分で決めたいです。
好きな人には、どんな理由であれ、去ってほしくない。
ずっと愛されていたい。
そのほうが、幸せに決まっている、と思うのは、単純すぎますか?


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ガス燈』★ピアノの調べ




イングリッド・バーグマンが、アカデミー主演女優賞を受賞した作品です。


映画「ガス燈」の作品レビューで、
ファンの方に叱られそうなタイトルをつけてしまいましたが、
バーグマンのたおやかな美しさと、毅然とした誇り高さといった、
魅力全開な作品でした。

映画レビューは、よろしければ....
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id4481/rid9/p0/s0/c0/

ふっと、明るさが落ちた時、それは、事件の真相に近づくとき。
そして、明るさが戻った時、それは、事件が解明される寸前....。

ストーリーが、サスペンスタッチというのが、スパイスになっていたと思います。


劇中、ヒロインのポーラが、夫とともに、
よそのお宅の演奏会に出かけるシーンがあります。
(出かける前に、ひと悶着あり、観る者をじらします。)

そこで、演奏された曲目です。

・ベートーベン:ピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」
・ショパン:バラード第1番ト短調作品23



「悲愴」が、最初の曲目として演奏されますが、
いい選曲だと思いました。
第一音から、重いですよね、この曲は.....。
着飾って、演奏会を楽しもうとしているポーラとは裏腹な状況が
”そこ”にある、ということを、予感させています。
つい、華やかで美しい光景を目にすると、ベースにある不穏な空気を
忘れてしまいそうですが、音楽が、警戒心を忘れさせないようでした。


そして、
バラード。
この曲も、曲として力強い存在感があるので、単なるBGMにはなっていませんが、
この曲が演奏されているときには、
不穏な空気が、1つの”山場”になっていて、もはや、
ポーラたちに気をとられて、バラードのメロディが、無意識の世界に行っていました。
潜在意識のなかで、響くとしたら、インパクトのある重厚な曲のほうがいいでしょう。


もし、このシーンに演奏された曲が、
モーツアルトのアノ曲だったら?
シューベルトのアノ曲だったら?
ベートーベンでも、スプリングソナタだったら?
と、あれこれ考えてみると、
この選曲は、シーンを引き立てていた、いい選曲だったのではないかと思います。


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ドラゴン・タトゥーの女』★筋書きは面白くても設定が……~雑感です。



公式サイトです。http://www.dragontattoo.jp/
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/155165/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


40年前の少女失踪事件の真相を解明しようとする話です。


『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のリメイクは、面白いとの評判は聞いていましたが、なかなか観たいと思わなかったのは、『ミレニアム』で十分……と思っていたから。
けれど、『ミレニアム』よりは、オブラートにくるんだようにソフトになっているとも聞いたし、ダニエル・クレイグの配役なら面白いかなとの期待もあって、観てみました。
(ダニエルだから観たと言えなくもないです……^^;)

(結末はボカしますが、内容にふれて雑感です)


そもそも、女子への性的虐待が前提にあるのが、イヤなんです……。
トラウマや悲劇の前置き、ということにはなるかもしれませんが
トラウマとか悲劇以上に、それは、酷すぎる設定なのです……………。
観ていられない……
セリフで聞くのも、つらい……


けれど、観ようかと思ってみたのには、わけがありまして
テレビ『ストロベリーナイト』を面白いと感じたのと同じ感覚になれるのだろうかと思ったからです。
『ストロべリーナイト』のヒロインも、若い頃、性的被害にあったという設定で
時々、そのシーンが繰り返されては、ゾッとさせられます。
けれど、ヒロインが、警官として強くかつ冷静に、犯罪に立ち向かっていくのが、嬉しいし、励まされるし、気持ち良いのです。

『ミレニアム』のリスベット(たち)も、そんな風に観ることができるかな……と思いましたが……

~~~

見苦しいシーンを、直接、映しても映さなくても、やはり、
おぞましいことはおぞましかった……orz

もう忘れたいと思っていることも、真相の名のもとに、掘り起こされ
口に出したくないことも話さなければならないのは、つらいことだと思います。
1度、性の餌食になってしまった女性が、また次の男に狙われるなど
想像するのも恐ろしい……
私、許せない気持ちが先に立ってしまいました……


でも、展開は面白いと思いますし、
限りなく、悲しみと知性を閉じ込めているリスベットのキャラクターも
魅力ではあります。(悲しいけど……)

『ストロベリーナイト』は許せても、『ドラゴンタトゥーの女』(の設定)は許せない、という矛盾は、いかんともしがたいのですが、好き好きはあるということで、どうか。






テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『TIME/タイム』 ★お金=寿命という露骨な設定が……^^;


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156413/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
公式サイトです。 http://www.foxmovies.jp/time/



25歳を超えたら、命の時間は お金に換算されると言う世界。
それは、時間監視局員によって、監視されていた……



忙しくて時間がないの、と言うレベルではなく
お金と時間のないことが、そのまま命=死に直結するので、緊迫感ありまくり!
かなり、せわしなくハラハラする タイムリミットものでした。

とは言うものの
お金・財産が、命の長さを決める、というシビアな設定には
社会派ムードもありました。

特に、教訓を感じなくていいのかもしれませんが、ちょこちょこ思うところありました。
(結末はふれず)



▼▼▼

①長生きの富裕層

見た目は25歳なのに、100歳を超え、なお100年分の時間を持った、富裕男性いわく
「体は若くても、(長く生きていると)心が疲れる」

この感覚は、今25歳のピチピチの人には、わからないかもしれませんが(苦笑)
年をとって心が疲れる―――
なんかわかるな~と、ジャストミートでした(苦笑)。

時間(余命)をもてあましているなら、なくて困っている人に “寄付”したらいいのに……
と思わせる演出か……?と思いつつ そうでもなさそうなのが↓

②寄付すればいいわけでもない(>_<)

貧困層の人は、いわば、その日暮らし。(余命は1日分><)
宵越しの金は 持てないのです。

子持ちの親友に、暮らしの足しにと思って、“寄付”してあげたのはいいのですが
思わぬ“不労所得”は、所詮、あぶく銭なんですね。身につかない。
飲み代に使ってしまって、かえって、命を縮めてしまうから、皮肉なもんです。

▼▼▼




お金=寿命という、露骨な設定が、エキセントリックな印象で面白いといえば面白いのですが
実は、これは、現実的ですよね……

1日分の蓄えでは 短かすぎますが、
月給なら月単位で、そうやって暮らしてませんか?
何年も先まで暮らせる分の余剰分は、ありませんよ……(少なくとも私は)
給与制といっても、破綻・倒産したら、その時点で終わりです。
来月を 補償するものでもない………

……などと、感傷にひたる間もなく、“時間を稼ぐ”ジャスティン・ティンバーレイクの
足で走る姿にも、車で走る姿にも、スピード感があって、案外面白かった☆

結局はそういうことになるんだろうな、という結末の一歩手前で終わりますが
余韻を残すとみるか
“時間切れ”(?)とみるか……^^;

黒髪のアマンダ・セイフライドは、今までとちがった雰囲気で、新鮮でした☆

お時間とお金のある方は、鑑賞いかがですか(笑)。






テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『愛されるためにここにいる』★サイドウエイな愛

映画レビューは、ネタバレ表示です。
http://moviessearch.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326090/rid23/p0/s0/c0/



作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/16636/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


以下、雑感です。

自分と親しくなったのに、彼女は、婚約中だったなんて….。
ジャンにしてみれば、彼女は、どういうつもりなのか、と思うのも無理ないでしょうね。
ショックと、騙されたと思う怒りも混ざって、
彼女を、置き去りにして、車を走らせてしまうジョン。
冷静に見れば、大人げないです…..。
自分の気持ちにストレートな行動です。
これも、恋は盲目、なのかもしれませんが、
恋愛感情は、いい意味で、人を若返らせるようで、幼くしている気もします。
恋愛は、相手のことを想うあまり、自分中心に考えてしまう気もします。
私が、ジャンに“大人”であることを期待するとしたら、
なぜ婚約中の彼女が、自分に恋愛感情を持っているような近づき方をしたのか、
をおもんばかってほしい、ということと、
あるいは、自分の婚約の有無と関係なく、受け入れてほしい、ということでしょうか。
後者は、かなり勝手な言い分とわかっていますが、敢えて言えば、
自分の背景とは関係なく、自分だけに対して、恋愛を含めた感情を向けて欲しいと想ったのです。


「友達ではいたくない。」
と、彼女を拒否したジャン。
好きだったのに、友達としてなら拒否できるほど、想いは冷めてしまうものでしょうか?
All or noneで、白黒つけるのは潔くて、グレーゾーンの間で、右往左往するのは、
いい加減な態度・状況かもしれません。
彼女の婚約の有無を問わずに、愛するのは、不適切でしょう。
しかし、私は、例えグレーゾーンでも、黒=想う人を失う、よりは、いいと想っています。
ただ、その人に想いが向いている、それだけでいいのです。


だから、希望的観測では、彼女は、きっと婚約解消したと想うことは、
安心材料ではありますが、絶対条件ではありません。
倫理を恐れずに言えば、たとえ結婚しても、彼女の気持ちは、自分にあることを
ジャンは、知ったからです。
作品中、彼女の婚約がどうなったのか、結婚したのかについて触れなかったのは、
むしろジャンの想いの強さについて言えば、効果的だと想っています。
彼女の結婚に左右されるほど、ジャンの想いは、実はゆるくは無かったのだ、ということを、
私には、印象づけてくれました。


そうしてみると、これはタンゴがふさわしいです。
(あるいは、愛情表現のルンバか?)
モダンに分類されるワルツなどでは、健全な上品さが、むしろ徒となってしまいそうです。
タンゴは、酒場で娼婦と踊ったのが始まりらしいですから、
愛をテーマにしても、不健全な後ろめたさを感じさせます。
それが、ひとすじなわでは手に入らない、陽の当たらない恋であっても、
ひたすら想い続ける情熱の強さを、ひとしお感じさせるのです。


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『居酒屋』★乱れ髪~レビューに書かなかったこと




映画レビューはネタバレ表示です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id1837/rid3/p0/s0/c0/




作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/5375/
 ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

レビューに、書いたほうがよかったのかもしれないシーンがありました。


ジェルヴェーズ夫婦の家に、夫が、友情だといって、元夫を住まわせる、という奇妙な生活が始まりました。ましてや、夫は、事故後、飲んだくれるだけでなく、ジェルヴェーズの店(洗濯屋)の邪魔もします。
泥酔した夫の醜態に、情けなくなった妻は、ふと目を合わせた元夫の部屋で休むことになります。


ジェルヴェーズが、元夫と一夜を過ごしてしまった翌朝、
ベッドに横たわる元夫の手に、彼女の髪留めがあることを見せる、一瞬のシーンがあります。
それは、すべてを物語っていました。


そして、時間的には、直後かどうかはわかりませんが、
本当に、彼女が慕うグージェが、彼女の乱れた髪に触れるシーンにつながります。
もしかしたら、本来、彼女の髪を止めていたはずの髪留めを、元夫が、
手に持っていたから、髪が乱れてしまったのか、と想いましたが、定かではありませんでしたので、述べませんでした。


しかし、寝乱れてしまった髪、というほうが、二人のシーンには、余計、哀愁が漂います。


彼女が不本意にも、元夫と関係を結んでしまった、その翌日に、
本当に愛するけれど、結ばれないグージェに”真実を語る”...........。
それは、彼に対して、誠実でありたいから。
彼女が、グージェを愛すると言うことは、曇りのない気持ちで、
向き合うことしか出来ない、ということだったのでしょう。


でも、グージェには、それよりも、もっと大切なことがあったと思います。


元夫とのことは、彼には、どうでもよいことで
そのときに、彼女と交わそうとしたキスを、拒んで欲しくなかったのではないかと
思います。
そのあと、グージェは、旅立ってしまうのです。
たとえ、思い出になっても、
彼女の髪の感触とキスを、思い出に旅立ちたかったのでは、ないかと...............。


いずれにしても、切ない恋人たち。


せめて、彼女には、
何らかの幸せを残して、終わってほしかった......。
薄幸な一人の女性としてでなく、
たとえ報われなくても、自分の気持ちを、ひるむことなく、
ひたすらに貫いた女性として、見せてくれるほうが、
悔いは、残らなかったのではないかと思うのです。





テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』★47歳の生涯~愛して愛して愛して……



映画レビュー(ネタバレ表示です)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327995/rid45/p1/s2/c4/

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/18921/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



2012年2月、歌姫ホイットニー・ヒューストンが48歳で亡くなったことは衝撃でした。

永遠の歌姫エディット・ピアフも、47歳でこの世を去っていました。

どんな人生を送ったのだろう、という詳細をドキュメンタリー的に知りたいと思うこともありますが、
やはり、歌手は、その歌で、その声で、
自分を歌い、語っているようにも思えます。

この作品は、時系列では見せていませんが
その時の自分も、過去が織り交ざっての自分であるように
ピアフが歌い手として、人間として、女性として、培ってきた人生の厚みを
過去の映像が、挿入されることで、感じさせるようでした。





テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ウィンターズ・ボーン』 ★―BONE― 人の心の一番底にある体温に触れたような




映画レビューしました。(ネタバレ表示ですが、結末はボカしています)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id338144/rid65/p1/s0/c1/

重く暗い作品でしたが、生き抜く強さは、かすかでも希望のある作品だったと思います。

特に、“BONE”ですね。
この件を働きかけた側に、私は、人の人としての優しさを見た気がしました。
殺伐としてますけどね……^^;

公式サイトです。http://www.wintersbone.jp/
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/156417/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。





テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『はやぶさ 遥かなる帰還』★何度でも観たい!「はやぶさ」の偉業☆


公式サイトです http://www.hayabusa2012.jp/index.html
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/156087/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。




小惑星イトカワからのサンプルを採って帰って来た
『はやぶさ』の偉業は、すでに周知のことではありますが
何度でも共感したい!感動したい!という思いで、楽しみにしていました☆

映画『はやぶさ/HAYABUSA』では、予算や場所の確保など
はやぶさ打ち上げの プロジェクト周辺の環境整備に奔走する姿が 印象的でした。

今作は、渡辺謙さんが、プロジェクトリーダーの川口教授に扮し(役名は山口)
核心的な視点から、魅せていますが 期待通りに素晴らしかったです。
何度も観たい(笑)☆

以下、余談ながら 想うところです。

▼▼▼

①リーダーとしての“決断”と“責任”

はやぶさの主なトラブル
・サンプル採取の1回目失敗~~2回目をトライするか
・はやぶさの位置を見失う~~NASAから見放されそうに
・帰りのエンジンの不備~~初体験の方法にトライするか

各部署の担当者は、自分の知識と範囲内で、“最善”の方法を提案します。
けれど、“最善”=“No Risk”とは限りません。
計算では、xx%の確率と数字は出ても、それはグレーゾーンであって、白黒はつかない。
するかしないかの“決定”や、成功か失敗かの“結果”は、XX%ではなくて、0か100(%)。

しかも、うまくいって当然。
結果責任という語がありますが、最善を尽くしたかどうかではなくて
結果でのみ評価される。すべて結果しだい。

リーダーは、そこまでの“責任”を負って、”決定“しなければならない、という重みが
ひしひしと伝わってきます。

失敗したら、悪口雑言あるでしょう。
けれど、山口教授の言葉が胸に響きます。

「批判には耐えられるが、リスクを回避したことの後悔には耐えられない」

今すべき“最善”のこととは?と考えるとき、それは
後悔しない選択 ということでもあると、改めて、考えさせられます。

②あきらめない

キャッチコピーに「あきらめない」とありますが、これは、今こそ、大切にしたい言葉だと思っています。

(はやぶさの研究予算もそうですが、
現場では、価値や必要性があると認めていることも、上からは、あきらめろと言わんばかりに
何かと予算カットされる昨今です。)

〇〇が無いから、もうダメですと
少なくとも、1番身近な現場が、あきらめてしまっては、そこで終わってしまいます。

そんな中、江口洋介さん演じる、エンジン担当の藤中氏が言う
「動きません、出来ませんって 降参したくない」
の言葉に、希望を見るようです。

予定していた方法がダメになったら終わり、ではダメですよね。それこそ、0か100。
山口教授が言うように、それがダメなら「別の方法は?」と、0か100以外のグレーゾーンを
いつも考え続けること。何か方法があるはずだと……。

本作は、いまだ、厳しい状況にある、震災被災地で真っ先に上映されたそうですが、
作品から感じる強いエネルギーが、強い励ましとして、伝わったことと思います。

③道 ~順繰り~

山崎努さん演じるのは、いぶし銀のような町工場の技術者です。

プロジェクトは、そのときの技術の結集でありますが、同時に
生かされた技術は、次世代にも、新たな道として続くべきものでもあるのだと実感します。
(はやぶさ2号も予定されているのも、喜ばしいこと☆)

④NASAの嫉妬^^;

「はやぶさ」が順調に行っていたことに、嫉妬していたらしいです(苦笑)。
競争社会だし、人間だもの。やっかみもあるでしょう^^; 

低予算で小規模なのに、偉業を成し遂げた「はやぶさ」に嫉妬とは……
NASAは、規模は大きいのに、案外、小さいところあるのね……と思いました。(苦笑)

山口教授が、NASAに言われっぱなしでなく、
こっちにも考えはあるんだよ、と駆け引きするシーンはGood!
(コピーで言うなら 「くじけない」\(^o^)/)

~~
メーカー社員の吉岡秀隆さん、新聞記者の夏川結衣さん、など
どのシーンにも、想うところありますが、キリがないので……


▼▼▼


そして、“遥かなる帰還”となった「はやぶさ」到着のシーン。

今までは、バラバラに燃え尽きた“喪失感”を伴う感動を 感じていましたが
今回は、不思議と、
“消滅”というよりも、山口教授たちの “信念の火”が
“成功の灯”となって燃え広がっていたように、建設的に見えたのは、演出のせいでしょうか……

チームの白熱した「あきらめない」姿からは、元気をもらえました!

この「はやぶさ」偉業の事実は、何度観てもイイ(笑)☆


PS:山口教授の好物・かりんとう→イトカワに見えません?^^;





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『イヴォンヌの香り』★ルコントの非日常的な刹那の香り



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/804695/


髪結いの亭主』『橋の上の娘』etc.の
パトリス・ルコント監督作品というだけで、ルコントならではの男女の香りを楽しめそうな予感がします。


あらすじは、自称(?)ロシア貴族の青年(遊び人?)のひと夏の恋。
彼女の名は、イヴォンヌ。女優志望。

出逢って過ごして別れた、というだけの話ではあっても
そんな“通り過ぎ”が、恋愛には、哀しみと切なさを残す。
まさに、彼女の香りだけを残して……


そんな彼女=イヴォンヌは、香りを残すだけのことはある、イイ女です。

見つめても、微笑んでも、スカートが風に翻っても、
スカートのすそから柔肌がちらついても、すべて絵になる。
エロティックなシーンも、嫌らしさがなく、ただ女神と化す。

舞台はフランス。レマン湖のほとりの高級ホテル。

そこにあるのは、非日常的な時間。
生活やお金や時間を、気にしなくていい。
余裕に満ちた、優雅な時間。
――完璧に恋愛だけがある時間――

もしかしたら、真の恋愛とは非日常の中にあるものなのか、と思えてくる。

だから、恋には、今しかないのか……

ふと、刹那な“今だけ” を感じた、何でもないシーンがあった。

それは、イヴォンヌの知人である老医師が、イヴォンヌと彼にタバコを勧めて
3人で、タバコをたしなむシーンだった。
煙がアップになって、くゆんで、消えていった……

その煙が、消えていく様子もそうなのだが
多分、タバコにしてもお酒にしても、脂こってりの料理にしても
人が、好き好んでの嗜好には、その時の悦びしかないものなのだろう。

例えば、あとで、体に不都合が起こるかどうかなどは、所詮、後のこと。
今が、楽しければ、それでいい。
今だけに生きているような、そんな様子も
後先のない、耽美な非日常を匂わせるようだ。

そのような雰囲気もありながら、この非日常的に心地よい作品に
“結婚”という、生活観この上ない現実的な言葉が、紛れ込むや否や
その恋は、一瞬にして消え、作品も終わった。

ラストシーンは、多分、いぶされた煙の臭いにまみれていたのかもしれないが
彼氏の瞳が、あまりに切なすぎて
やはり、イヴォンヌの芳しい香りが、漂っていたのだろうと思う。






テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『眠狂四郎 女地獄』★なかなかの娯楽作でした(←生意気か?^^;)




1968年。シリーズ10作目。市川雷蔵(8代目)主演

なぜ、いきなり10作目かと言いますと、たまたま観たからです。
円月殺法・眠狂四郎と言えば、テレビで見た片岡孝夫(現・仁左衛門)さん以来です。
どうも、5月に、GACKTさんが眠狂四郎を舞台で演じるというので、懐かしくも新たな気持ちで鑑賞。
(サイトです。http://www.nemuri-gackt.com/)

冒頭のギターに、若干の違和感を感じつつも^^;
結構、楽しませてもらった娯楽作でした。

《女地獄》とは、わかりやすいです(笑)
狂四郎に近づく女たちは、ことごとく、罠なんです。
同情アリ、色仕掛けアリ。
あんまり次々来るので、またか(;一_一)と思いますが、
サーブレシーブみたいで、話のテンポにはなっていて面白いです。

“色”に関しては^^;、クールすぎる狂四郎サマが、
そんなコトを言ったり、やったりしないでェ~~>_<と
思ったりしましたが、女の罠を破るための“策”と知り、ホッとしました。(*^_^*)

お家騒動に巻き込まれた狂四郎サマですが、
義の義というか、理の理というか、いい結末でした。
話してしまいますと……


自分に関わったばかりに命を落とすことになった娘の遺言を果たします。
娘は、家老の私生児である兄が、父を殺すのをやめさせようとしたかったのです。
狂四郎は、家老殺しを阻止しようとしますが、悪玉入っている家老の味方をしているわけでもないんですね。
家老が、無情にも息子(娘の兄)を撃ってしまうと、狂四郎が家老を斬ります。
息絶え絶えの兄に、家老は自分が斬った(から安心して死ね)と言った狂四郎は、兄妹それぞれの願いをかなえた形で、立ち去ります


雷蔵さんのスター性も、もちろんですが、
役者さんも、それぞれ味があって、観た感じがします。
水を飲むみたいに酒を呑む浪人=田村高広さんに
酒の呑み方を知らん奴だ、と言った俳優さんも、なかなか味が濃くていい感じでした。

それにしても、GACKTさんの眠狂四郎、観てみたいです~。
きっと、適役かと☆




テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ニューシネマパラダイス/3時間完全オリジナル版』★涙の理由



映画レビューに投稿していました。(簡単デス)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id16982/rid3/p0/s0/c0/
(あらすじ・ちょっと記憶がオボロゲです。ネタばれ前提です。)
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/144621/


シチリア島の、とある映画館。
今や、映画監督になったサルヴァトーレ(=トト)は、当時、
可愛がってくれた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってきました。そこには、懐かしさだけでなく、子供のトトには、わからなかった物事も見えてきます。
万感せまるものがありますが、そのなかで特に印象深かったのは、
トトと彼女ヘレナのことでした。
ある日、二人は待ち合わせていたはずですが、へレナは来ませんでした。
トトは、彼女とのことをあきらめつつ、アルフレードの励ましで、
映画の仕事のため、イタリア本土に向かうことになった、と思います。


アルフレードが、トトと彼女が待ち合わせしていたのを、
小細工して、引き合せなかったことを、ラストで知ったときに
涙が出てしまいました。

理由1:
トトは、彼女にふられたとずっと思い続けていたけれど、
そうではなかった、という誤解が解けたという“安堵”が1つ。

理由2:
けれど、その誤解が解けたからといって、歳月が戻るわけではない
という、途方もない“悲しみ”が1つ。

理由3;
そんな恋人たちの恋路の邪魔をしたアルフレードは、事実を知れば、
トトに恨まれることも覚悟したかもしれませんが、映画マンとして、
アルフレードは、トトには、故郷や恋人への想いを断ち切ってでも、
映画マンとして成功して欲しかったと思ったのでしょう。
彼女がいてもいいのかもしれませんが、何かに成功するには、それだけの覚悟が必要だという価値観かもしれません。
昔の感覚だと、女は足手まとい、というのもあったかもしれません。
ともかく、そんなおせっかいまでして、トトの将来を案じていた、
アルフレードの父親のような“覚悟”と“愛情”に、心打たれたのが1つ。

アルフレードが、二人にしたことは、
親切でもあり、悲劇でもあったかもしれません。
人の行く末の複雑さが、
一瞬にして混ざり合って、涙となりました。

この涙の感覚は、哀しみとも、喜びともつかない複雑なものです。
同じような涙を、『大菩薩峠』で経験しました。
機会があれば、述べたいと思います。

PS:ここで述べた内容は、エンタメ至上主義さんのブログでのコメントを
一部改変しております。




テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『アフロ田中』★身の丈以上はアフロな妄想か(笑)~雑感です。



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/157867/
公式サイトです http://afrotanaka-movie.jp/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


“友達の結婚式には彼女を連れてくること”

そんな、高校時代の友人との呪縛的な約束に
彼女のいない田中君は、かなり困った……



原作コミックの雰囲気から、なんとなく映画の雰囲気は感じていましたが(笑)
松田翔太さんが、アフロ田中を演ずるというので、期待。

“笑って泣ける”と言っていますが、感動作までは期待していません(笑)。
(むしろ、おバカ路線を崩してまで、感動作に高める必要性は無いですよね……汗)

あーでもない こーでもないという
田中君の妄想(独白)が、延々と続きますが、
そんな 悩める男子の心の声に そうだねと思ったり、そうじゃないだろー?と突っ込んだり
男子はそうなのか??と学んだり(?)
見ているほうも、具体的に、自分が独白(妄想?)しながら見ていたりします(苦笑)。

特に思ったのが(内容にふれます)

“身の丈”のこと!!

カワイイ佐々木希さんが、田中君に好意的にアプローチしているのに
田中君は、佐々木さんはカワイすぎるから、自分の“身の丈”にあってないと
始めから、あきらめてしまうのです……orz

え?“身の丈”を考えるんだ、田中君♪  と思いましたよ。
だって、あんなに大きなアフロヘア☆
(Tシャツの着脱は、引っかかりそう…。でも、ヘルメットはかぶれるの。)

“身の丈”以上の アフロヘアをしている田中君が
“身の丈”以上に(?)、妄想しているのに
いまさら、“ミノタケ”も何もないですよねェ…

恋愛も、ド~ンと、“身の丈”以上に、突っ走って行くのかと思っていました。

男子の繊細さに気づかなかった、オバサンを許して……orz

さらに、恋愛への煩悩を捨てようとまで!?……(←彼女づくりと矛盾してるし ムリムリ……^^;)

~~中略~~ラブコメらしくクリスマスに事件あり~~

「彼女なんかいなくたって、俺にはアイツラさえいればいい」

そのような美しい友情物語でまとめたいんだろうな、映画的には……と思いつつ
ムリに名作にしようとしなくていいからね、と思ったのは
田中君=翔太さんのエキセントリックさが、良かったから☆
(ちらっと 松田優作さんの片鱗を感じた と言っても 親の七光りではなくて)

アフロ田中君は面白い人ね、と言うことなんだとは思いますが
松田翔太さんの、彼独特のユニークさがあってこその アフロ田中なんだと思います。
それは 期待したとおり☆


(とはいえ、鑑賞は自己責任でお願いいたします^^;)


                          ↑緑の色文字はあやかってます....^^;






テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『プロヴァンスの贈り物』


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/17954/

映画レビュー(ネタバレです)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326218/rid89/p1/s2/c3/

※「星月夜」だと思いましたが、「糸杉と星の道」?
区別がつかなくなってしまいまして
映画レビューでは「糸杉~」と書いてしまった部分があります。
曖昧で、申し訳ありません。

どうか許してくださいませ.......。

以下 訂正版でございます。


~~~

やり手(ずる賢い)証券マンのマックスは、おじの死を受けて、
少年の頃、過ごしたプロヴァンスのシャトーとぶどう園を相続し、
売却するつもりで、ロンドンを発ちました..........。

ワインがらみのラブストーリーと思わせる、
チラシや予告編でした。
”贈り物”というタイトルは、ぶどうの収穫を予測させましたが...。

4年前、私が購入した中古の家の庭に、初めてミニトマトの苗を植えた時は、
土地がやせていて、たった5粒しか成りませんでした。
その後、新しく土を入れ、よく耕して、
今年は、枝が折れそうなほど、鈴なりに身をつけました。
ミニトマトをもぎながら娘が言いました。
「作物が、育っていくのを見るのは、楽しいね。」

私が、作品に期待したのは、ぶどうの収穫(とワイン)だったのかもしれません。
証券マンのマックスが、土に触れ、ぶどうに触れながら、
おじさんの土地と一体になって、ぶどうと”新しい人生”を収穫する”時間の過程”を、
原題の「A Good Year」に、期待してしまったようです。
作品では、シャトーを舞台に、マックスが、
”本当に価値のある人生”を見つける過程のようでした。

実在のシャトー、村々の風景の美しさは、それだけで作品の価値を高めているようですが、
美しいシャトーを舞台に、”目を惹くアイテム”が、多数、用意されていました。

①ラブストーリー

偶然、マックスと出逢ったかのようなファニーが、実は、幼ななじみだったということ。
しかも、それが耳元でささやいたポエムで、確認されるというセンスの良さ☆

野外レストランでの”突然の雨”が、二人きりにさせるという粋な演出☆

そして、急展開とも思われる、むさぼるような愛のシーンに、ためらっていると、
切なくもクールに、別れを口にする二人。
「ここは、僕の人生に向かない。」
「あなたの人生が、ここに向かないのよ....。」
それほどメインではなさそうな、ラブストーリーも、それなりに魅せてくれます。

②シャトーでの思い出

ワインやチェス、テニス、プール....とおじさんとの思い出を、随所に散りばめることで、
売却しようとするマックスの心境の変化を、語ります。
「勝利からは得るものはないが、敗北からは得るものがある。」
おじさんの名言も、耳なじみが良いです。
小作人のデュフロとマックスが、英仏の国の威信?をかけたような
テニスの試合も、見ものです。

③ブティック・ワイン

幻の希少ワイン”コワン・ペルデュ”
実は、その産地が、このぶどう園だったというサプライズ。
私が、ストーリーの光を当ててほしかった”ぶどう”にも、
きちんと”価値”をつけてくれた設定が、嬉しかったです。

④おじさんの隠し子クリスティ

彼女の出現により、マックスは、偽の遺言書をつくり、彼女に便宜をはかりつつ、
(代筆の伏線も、事前に張っていて、お見事☆)
ぶどう園も安泰となります。

⑤絵と彫刻

ゴッホの絵「星月夜」※ ロダンの彫刻「接吻」。
ゴッホの本物をしまってレプリカを飾る上司に、
今までの虚構の人生を感じたマックス。
情熱的な「接吻」の像にも、別れを意識したファニーへの
思慕を見出したのかも、と思うと、
無言の作品にも、何かを語らせるという演出も、心にくいです。

そのほか、ツール・ド・フランス、アームストロング選手へのオマージュなど、
あらゆるシーンに、エピソードを盛り込んでいて、
風景と同じように、どこをとっても絵はがきになりそうな逸話を、
盛り混んでいました。



見終えた直後は、ラブストーリーを見たという印象も薄く、
マックスは、ぶどうを育てることもなく、
何が、彼をここに引き止めたのか、が漠然とした印象でしたが
(簡単に考えれば、ファニーの存在なのでしょうが)
ここがおじさんの”心の大地”(台詞の引用)なら、
マックスには、ここは”心のふるさと”であって、
いつでも、帰ってきたいと思える場所だったのではないかなと
思いました。

振リかえってみると、
そこに自分が、旅行して帰ってきたような、
リフレッシュしたような清涼感を感じました。

また、そこに行ってみたいな.....と。

作品は、案外、良いものを、私に残してくれたようでした。


    


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『譜めくりの女』★ABA’の構造がうまいかと






作品について http://cinema.pia.co.jp/title/20870/

映画レビューしました。
(ネタバレ表示していますが、最後のネタバレは省略しています。)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id329883/rid24/p0/s0/c0/


ピアノの試験で、失敗した原因を、
審査員アリアーヌの”サイン”にまつわることのせいにしたメラニーが、
アリアーヌを、追い詰めていきます。


物語としては、恨みすぎかもしれません。
が、
設定としては、面白いところに、着目した作品だと思います。



恨みの晴らし方も、
サインで傷ついた恨みは、サインで晴らす、という展開が
あたかも、3部形式のようで、
(A B A’)
うまい構成だと思いました。



演奏家として成功した人、断念した人という光と影が
作品中の音楽の効果も、あって
単調でない、心の機微を映していたようです。
(心のトレモロって、言っていいですか....?照)


地味な作品ですが、
私は、このような心の琴線を弾く様な作品は、好みです☆


テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

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こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

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