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映画『テルマエ・ロマエ』★余韻まで湯ったりおフロ気分♪


映画レビューです。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id340852/rid42/p1/s0/c1/


古代ローマ人が、現代日本の銭湯に現る!?
と言う奇想天外さに加え、阿部寛さんが“ローマ人”という設定が
リラックスムードと言う“ユルさ”=適温を醸し出してくれています。(*^_^*)


作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/156595/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。





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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『デッドマン・ウオーキング』★死刑の是非より心に残ったものは

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映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id50321/rid6/p1/s2/c3/


殺人死刑囚にまつわる話ですが
殺人事件には、被害者遺族への配慮(救い)こそ忘れてはならないと
あらためて思った作品です。



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/100057/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。






テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『あかね空』★豆腐屋でなくても男前です!

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/17128/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

タイトルは、スーパーで見つけた“男前豆腐”からです。

豆腐屋さんが息子と生き別れるという、哀しい始まりですが
ラストには、空も心も明るいあかね空になれました。

内野聖陽さんの、タイプの全く違う二役も、見どころと思います。

以下、ヤフーレビューの転記です。 (ネタバレ表示)


京都から江戸に下って豆腐屋を始めた永吉は、
同じ長屋の娘おふみと出会い、大きな豆腐屋にしましたー
という話だけではありませんでした。
脚本も書かれた篠田正浩さんが、
原作の持つ“人と人の出会いのやるせなさ”に、絶賛したということが
伝わってくる作品でした。

永吉が裏手に店を出した時、ひいきに買ってくれたのは、
同じ豆腐屋の相州屋の奥さんでした。
相州屋は、昔、永代橋で、
跡取りの一人息子・正吉と生き別れになってしまったのでした。
生きていれば永吉くらいだと、永吉に息子の姿を重ねていたのです。

京やの豆腐は、江戸庶民の口に合わず、売り上げが落ちていた時に、
跡継ぎのいない相州屋は、出入りの永代寺に、京やを推挙してあげます。
生活も軌道に乗り、永吉とおふみは結婚し、若い二人の門出を見届ける様に、
相州屋の主は、亡くなります。
(亡くなる直前、息子が橋の上で行方不明になったのは
自分の不注意だったと責める主を、
妻は、悲しみを抑え、優しく見送ります。)

京やの二人は、相州屋の主亡き後、相州屋の住まいも借りて、
三人の子供にも恵まれ、順風満帆に思えます。

しかし、外周りをしている長男の栄太郎と父・永吉との間のもめごとに
過剰なまでの溺愛をみせる母・おふみ。
おふみは、自分の不注意から、栄太郎の火傷を負わせたことを咎めているのです。
やがて
栄太郎は、賭場で借金もつくってしまい、永吉から勘当されてしまいます。

そんな折、永代寺に呼ばれた永吉は
住職から、相州屋の土地・建物を買わないかと提案されます。

「一緒に暮らしたくても、暮らせない家族もいる。」

だから、たとえ今は勘当した息子でも
いつか息子を許し、息子に店が残せるようにと、
住職は、相州屋の奥さんから預かった権利書を永吉に託したのです。

一緒に暮らして、跡取りにしたかった息子を失ったままの相州屋の夫婦にすれば
京やの親子は、希望だったのでしょう。
その権利書を手にしての帰路、勘当した息子の姿を見たかと思ったその時
永吉は、早馬に跳ねられてしまいました………

『以下、ネタバレです。』

それより少し前、
栄太郎が作った賭場の借金を取り立てながら、京やの豆腐を買っていったのは、
親分の傳蔵(でんぞう)でした。
豆の匂い、永代橋…..このシーンで傳蔵が行方知れずの正吉だと暗示させてきます。
自分が、継ぐはずだった豆腐屋を営んでいる京や。
ライバルの平田屋の罠にかかって、自分の賭場で借金を作った京やの息子・栄太郎。
さあ、ここからどう出る?傳蔵親分……。

馬に蹴られた永吉はあっけなく亡くなり、初七日を迎えます。
(主役の内野さんが、もう退場か、というがっかりは杞憂です。後で言います。)
その夜、勘当された榮太郎が帰ってきて
弟・妹と“雨降って地固まる”的なひと騒動ありますが、
その後、京やを乗っ取ろうとした平田屋が、
栄太郎が返したはずの借金の証文を持って、
傳蔵と一緒にやってきます。

奥へ下がって、茶を入れるおふみに回想シーンが重なります。
結婚から今までの経過が早いなと思っていたら、
回想シーンという形で、今までの暮らしぶりを挿入してきたのは、
時間的にも、情緒的にも良かったと思います。

永吉に焼香した傳蔵の腕には、行方不明になった正吉と同じあざがありました。
平田屋が、まんまと、京やを乗っ取ったのを見届けたあと、
傳蔵親分は、子分に作らせ、スリ替えた別の証文を取り出し、
京やが、平田屋に乗っ取られるのを救います。
「もう、夜が明ける。初七日も明けたぜ。」
粋な計らいをした傳蔵は、それだけ言うと、
夜明けを告げるあかね空に、向かって歩いて行きました。
(傳蔵さん、あなたは豆腐屋でなくても、男前だ!)

おふみたち親子は、なぜ傳蔵親分がそこまでしてくれたかは、
わからないと思いますが
彼を見送るおふみたちにも、明るい朝が来たのです。
豆腐やの息子に生まれながら、親とはぐれ、店を継げなかった正吉が
京やに託した思いは、
相州屋夫婦が、京やに託した気持ちと同じものだとしたら、
離れていても、親子の強い“えにし”のようなものを感じました。

さて、豆腐や・永吉と傳蔵は、内野さんが二役しています。
これは、小説では感じられないサプライズだと思います。
相州屋さんが、息子の姿を重ねた永吉と実の息子・正吉=傳蔵を二役で演じることで
映画という限られた時間内に、
“人と人とのやるせなさ”も“えにしのような巡り合せ”も
見事に表現できたと思いました。

役柄としては、永吉あっての作品としても、
内野さんの傳蔵親分は、品格ある凄み + 機転の利いた大どんでん返しを演じて
とても魅力ある人物で、心に残りました。
映像も、テレビとちがった深みのある江戸情緒を感じられました。
原作未読の方には、思っていた以上の感動があると思います。


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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ディープエンド・オブ・オーシャン』★家族が家族であることの意味

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映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id85350/rid7/p1/s2/c3/


行方不明の息子が見つかったけれど、その後が、長く深く苦しいものでした。
けれど、親子・家族の絆は、誰が引き裂けるものではないと、見せてくれました。
最後は、心からお帰りなさい、と言いながら、泣きました……



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/133123/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。








テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『恋は足手まとい』★私好みです!話したくてウズウズ…(*^_^*)



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映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id324627/rid16/p1/s2/c1/

これは、面白かったですねぇ~(*^_^*)
↑ちょっとくどいくらい^^;、話したくて書いてます。

イタダケないシーンもありますので(汗)、大人の可笑しみということで、どうそ♪



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/15409/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『銀色の雨』★私に降る雨

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/150637/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


(ネタばれなし)

高校生の和也と、元日本チャンピオンボクサーの岩井。
二人は、ひょんなことから出逢い、
和也の姉のような女・菊枝のアパートで
同居することになった…。

出逢ったばかりの時は、お互いの今しか見えていないけれど
当然、人は、それぞれの過去を生きていて
彼ら3人も、それぞれの雨に降られてきたことがわかる。
いや、今でも、その雨に打たれ続けている、と言うべきかもしれない。

岩井が暴漢に襲われ、川に落ちた時には、雨は、まるで
岩井を刺すように、降っていたように見えた。
しかし、抵抗せず、ただ殴られ続ける岩井を見ているうちに、
刺す様に見えたはずの雨が、むしろ、
岩井を守っているかのようにも見えてきた。
それは、暴漢から守るというよりも、過去の痛みからだった。

そういえば、誰かと自分との間にカーテンを引きたいような時、
雨に打たれたい感覚に、なることがある。
ずぶ濡れた体は、打ちひしがれる、というよりも、
雨に、抱きしめられているようにさえ感じ、
ザーッという雨音は、激しければ激しいほど
周囲の喧騒をかき消してくれて、静けささえ感じる。
そんなときは、孤独で冷たいはずの雨に
一緒に泣いてくれるような、優しさを求めているのかもしれない。

優しさと言えば、ありがとうもごめんなさいも言ったことがなかった
と言う和也とは対照的に、認知症で、息子が誰かもわからなくなった岩井の母が、
岩井に「ありがとうございます」と言ったのは、印象的だった。
思えばこの母も、自らに降り続いた雨に溺れ、
もがいていたのかもしれなかった。
しかし、その雨が、人格や記憶を流し去ることがあっても、
“感謝”という尊い気持ちまでは奪えないことを見せてくれたのは、
嬉しかった。

そして、作品中、やたら降る雨は、背景として心情として、
厳しかったり優しかったりしながら、
やがて、1つの真実を絞り出していく……。

しかし、真実が明かされたとしても、雲が晴れ渡るように、
すぐに、スッキリするとは限らない。
そこには、引きずってきた過去の重さがあり、
封印してきた心の重石の重さがあるのだ。
それでも、真実の雨のしずくは、受け取る側の心にぶつかり、
跳ね返りながらも、いつしか、確実に、その心の中にじわ~っと、
染み込んでいった。
もうひと雨降らせながら…。涙の雨を…。私にも…………。
(↑ソレが、銀色の雨か!?)

「雨に降られたと思えばいい」


そう言ってくれた、
明るくて、サッパリした菊枝が、とても良かった☆

ラストには、虹が出るのもいい☆





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『転々』★前に進んでいるようで戻っていることもある~雑感です




2007年の作品。オダジョー主演。『時効警察』の面々も。

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/19175/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


(内容にふれます。)

借金苦の大学8年生のオダジョー・文哉が、借金取りをやめた男・福原(三浦友和)の
“とある事情”のために、霞ヶ関までの転々とした“散歩”を、付き合うことになります。
『時効警察』の、憎めない回り道モード(?)も漂って、なんとなく一緒に歩いていました。


福原が、目的地に向かったのは、近い過去の“清算したい事柄”のためでしたが
同行した文哉も、期せずして、自分の過去をやりなおすような経験をしました。
文哉は、高校を卒業したときに、過去を捨てるように
卒業文集も含む、自分の写真を全て焼き捨てていました。


福原が、前に進んだのは、過去=自分の行いから逃げるためでなく、
むしろ、戻って、過去の贖罪のためでしたが、
過去を捨てようとしたはずの文哉も、福原に同行することで、幻影のような過去を体験し
過去の自分(子供の頃)のやり直しが出来たことは、プラスの経験だったと思います。


人が、前に向かって歩くとか、明日からの日々を生きよう、と思うとき
意識してもしなくても、少なからず、過去を捨てたいとか、過去から逃れたい、
という気持ちがあると思います。


けれども
“後ろ向きに歩くと若返る”そうで(笑)
前に進みながらも、人は、後ろを見ていることもあって、
それが、いい意味での、更なる前進になるのかもしれないな~と感じました。

アクアフレッシュの歯磨きチューブと、
チャツネのチューブも、絶妙☆





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ブラックブック』★ハリウッドにはない黒い部分を描けたらしい

映画レビューです。(ネタバレ表示なしですが、一部、内容にふれてます…)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326623/rid66/p1/s2/c5/


ナチスに復讐しようとする女性をめぐる物語ですが
敵はナチスだけでは、ありません。
タイトルの“ブラック”が印象づけますが
“黒い部分”は、黒い手帳=ブラックブックだけではない……
見ごたえのある作品でした。


作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/17230/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ラブソングができるまで』★そしてラブソングはできました

映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327078/rid66/p1/s2/c4/


80年代のロックやポップスは、いい思い出になっています。

この主人公も、80年代のスターです。

過去の栄光は、ときに、痛々しく見えてしまうこともありますが(>_<)
コメディタッチで、明るく前向きで、観てて楽しかった作品です。



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/17583/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。








テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ラヴェンダーの咲く庭で』★ラヴェンダーはドライフラワーになっても

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映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id322289/rid17/p1/s2/c2/


老姉妹が、1人の青年を助けます。

老婦人が、若い男性に恋心(のようなもの)を持つなんて
ありえない、とか、あってはならない、と思い込んではいけません。(キッパリ☆)
深い愛が、枯れることはありません。
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/12804/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『NOEL ノエル』★赦されたいと思う人の呵責





作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/3597/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


2004年の作品。

クリスマスは、クリスチャンには特別な日。
家族や恋人、愛する人たちと過ごしたい大切な日。

病院で、過ごさなければならない人もいる。
患者として。付き添いの家族として。
あるいは、病院で過ごしたい人もいる。
病院で、過ごすことになってしまった人もいる…。

ふと、感じたのは、当たり前のことですが
神様にお祈りしても、神様が何かしてくれるわけではなくて
何かしてくれるのは、、神様ではなくて人間なんだ、と言うこと。
かといって、神様をないがしろにしているわけではなくて、
(神様に)祈る気持ちを持てる人に、それが出来るという事なのかもしれないな
ということでした。
(注:特定の宗教に肩入れするわけでもありません)

印象的だったのは、赦しを請う老人のエピソード。(内容にふれます)
本当に、謝罪しなければならない人が、この世にはいないとき
もう、その人から赦しを得ることはできません。
でも、赦されたい、と思う気持ちはわかります。本人に成り代わりうる誰かに。
でも、誰でも良い訳ではないので、それが、神様だったり、
聖職者だったりするのでしょう。
老人の場合は、それが、妻の生まれ変わりでした。
それほど、妻から赦されたい気持ちが強かったのでしょう。
けれども、やはり、本人でなければ、謝罪の意味はないかもしれません。
しかし、赦されたい、と思う人の呵責をそれ以上責める理由も、私には、見当たりません。
クリスマスにちなんだ“赦し”は、良かったと思います。

それと、ファンタジーの様だった、ロビン・ウイリアムスのエピソードも☆
ロビンが出ている作品はどれも好きです。
(なのに、クレジットには、名前がなかったような……。)

スーザン・サランドンも、好きです。奥行きを感じさせる女優さんだと思っています。
彼女が出ている作品は観たいな、と思います。ちなみに、
『運命の絆』も、良かったと思います。
出征中の息子が、襲撃に遭ったという母親役でした。
息子のためなら、どんなことをしてでも、という姿は、
他人には取り乱しているとしか見えないかもしれませんが、息子の安否を気遣う母の姿を
スーザンで観られてよかったと思います。
(なのに、Yahoo映画には、いまだに無かったような…)

ポスターでは、美しいペネロペ・クルスの印象が強かったですが、
心配で嫉妬する彼氏の気持ちも、わかりますよ。^^;




テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『HOME 愛しの座敷わらし』★家族でいられる時間を大切に☆

映画レビューです。(ネタバレ表示)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id340533/rid8/p1/s0/c1/

~家族でいられる時間は意外と短い~

このコピーを目にしたとき、まさに実感している最中で
この作品に惹かれました。

いつだったか、
自分はどこに住んでもいい。
子供がそこにいれば、そこが自分の還るところだ、と思ったこともありましたっけ......



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/156988/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『レミーのおいしいレストラン』★ラタトュイユの奇跡


映画レビュー(ネタバレ表示)です
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326246/rid64/p1/s2/c4/

レミーは ドブネズミです。
およそ、食の場には似つかわしくないネズミが、おいしい料理を作るのが
カワイイやら 健気やら…

お腹がいっぱいなときに感じる幸福感を、ラストには味わえる作品だと思います。



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/17889/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『イルマーレ』(2006)★湖上の家で出逢った二人

映画レビュー(ネタバレ表示)です
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id324899/rid35/p1/s2/c2/


湖上の家を舞台に、時空を超えた想いが、男女の運命を変えていきます。

ラストシーンのキスも、熱い余韻を残してくれるかと……


作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/16253/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『 甘い生活』★甘さ1/2の雑感です ^^;

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1959年製作


作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/5294/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



(ネタバレ前提です)

ゴシップ記者のマルチェロは、
本当は、小説家になりたかった…。

ちょっとソノ気になりかけたスター女優が、
トレビの泉に入って、はしゃいでいる。
(なんて、女だ!?)

愛情を押し付ける恋人は
浮気して帰ったら、自殺しかけていた。
(なんて、女だ……;一_一)

なりたい職業になれなくても(世の中甘くない!)
面白おかしく生活していける(甘い!)マルチェロの生活に
どこが甘いんだろう、と見ていると
不本意でも、テキトーでも、そこそこ生きている自分が
マルチェロの毎日に重なってみえてくるのが、
何となく、可笑しかったり、悲しかったりする……。

職場初訪問の若い営業マンは
新規契約をわが上司にお願いしたが、無理とわかると
「この契約が取れないと、僕は…。」
そう言って、目頭を押さえた。
泣き落し?これで契約取るの?甘くない?
ほどなくして、「ありがとうございます!」の声。
……甘いのは、上司か…一_一

“甘い生活“って、何?
“偽り”のこと……?

今ある家族の幸せは、明日には消えてしまうのか?
仕方なく就いた仕事をしている自分も
世をしのぶ、仮の姿なのか……?

見える偶像が、神なのか?
見えない聖母が、真理なのか?
はたして、神と石との区別もつかなくなった心に
奇跡や救いなど、あるのだろうか?

死んだ魚が、目に写していたこの世こそ
まさに偽りの幻だったのか……?

などと…
???いっぱいに、つぶやいてみたところで
答えは、見つけられない…

ざんざん、マルチェロの毎日をのぞき見てきたように
答えは、毎日を生き続けるほかないみたいで…。

それなのに、精一杯の叫びは、無残にも
潮騒に、かき消されてしまうのデス…><。
(もう僕には、何も、届かないよ…)

カンヌ映画祭グランプリ作品で
甘くない作品だとは聞いていましたが、
正直、どう観たらいいのかわからないまま
エンディングを、迎えてしまいました。
お手上げです………;一_一

すると

マルチェロの諦めや、私の戸惑いなど、お構いなしに
綺麗なお姉さんの、笑顔☆笑顔……

パンドラの箱の最後に残された様な笑顔に、込められた意図は、
よくわからないけれど、笑顔には、なんだか幸せを感じたのです☆

それは、毎日のドタバタのなかで、
最後にすがりつきたい、“甘い☆希望”なのかな。

それを信じればこそ、
私(たち)は、甘くもなく、実体もなく
願いが叶いそうもない明日を、もしかしたら☆と思いながら
生きていけそうな気もします。

今日という日を壊すように、ハチャメチャな夜を過ごしても
朝には、傷ひとつない、まっさらな1日が、また
始まるのだから…。

……………ってまとめては、甘いですか?(*^_^*)


PS:
トレビの泉に入って、はしゃいじゃうのが
1番、トレビア~ン♪なのかも☆




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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『そうかもしれない』★命の終わりにおける心の問題……かもしれない


2005年。 (内容にふれます)

認知症になった妻と、作家である夫の物語。

…………ではありますが、私は、これを、
病気や介護にまつわる”老人の話”とは、捕らえたくありませんでした。
(とは言っても、10代、20代の人には、楽しい話ではないし、興味もなく、
ピンとは来ないかもしれません......)

なんと言いましょう。
命の終わりにおける、生き方とか、心(思いやりとか情緒とか)の問題として
受け止めたいと思いました。


「そうかもしれない」(以下ネタばれかも?)


これは、認知機能の落ちた妻が、入院中の夫を見舞ったときにつぶやきます。
この人は、夫と言われれば、そうかもしれない、ということ。
家族でさえ、記憶からこぼれてしまう認知症の妻の言葉は、
夫には、哀しく聞こえたかもしれません。
しかし、そう言った妻の言葉に、むしろ、私は、救いを感じたかったのです。


もしかしたら、もう、すっかり忘れてしまっていたかもしれませんが
まるっきり、夫を忘れてしまったわけではなかったからです。
ひとすじでも、覚えているかもしれない、ということが嬉しかったのです。
それは、なぜか...........。
それは、まったく忘れることなんて出来ない、大切な大切な人だからです...................。


ラストシーンも、圧巻でした。
その光景を見ている妻は、『愛に関する短いフィルム』のようでもありました。
見ているものは、妻と私(鑑賞者)だけ。
私たちにしか見えない、温かい優しさに包まれている光景は
その妻にしかわからない、思い出と感情を含んでいます。
ああ、妻には、それが見えているんだ、と思ったら、
目頭が熱くなりました……。
妻役の雪村いずみさんが、とても味わい深いです。


夫婦の絆。
ひとこと、そう言ってもいいのですが、
夫婦といっても、人と人との関わり合いであり、いたわり合いなのだと思います。


だから、老人とか、夫婦とかに、限定した話と受け止めたくなかったのです。
優しさや、いたわりは、誰にでもあって、
誰もが、必要としていると思うから.........。




作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/16386/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。





テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『Black &&White/ブラック&ホワイト 』★結末は紅白(^_-)-☆



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/158031/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


CIAコンビ2人の男性が、1人の女性をめぐるバトル。
「予想を超えた面白さ!」と言ってましたが、ホント、思っていたより面白かった!\(^o^)/

CIAという強みを生かしたアクションと
恋のゆくえ(駆け引き・含む)というロマンスの組み合わせが
ほどよくブレンドされて、しかも、いいテンポ☆
(下ネタはちょっと……(―_―)!!)

一応、CIAのお仕事もしているので^^;、
極秘で追っているターゲットも乱入して、盛り上がります。

懐メロになりますが、河合奈保子さんの♪喧嘩をやめて~を思い出します。

♪喧嘩をやめて~ 二人を止めて~
私のために争わないで~もうこれ以上~(引用)

そこまで、夢中になって、本気で女性をゲットしようとする男性の一途さは
女性には 憧れなのではないでしょうか。
私も、彼女になったつもりで(?)楽しみました。

そんな彼女の仕事は、商品の比較テスト。
商品、と言ってはナンですが、どちらの男性を選ぶべきか……悩みます。
そのとき、“どちらがいい男か”で選んではダメなんだそうですよ。


自分をいい女にしてくれる男性を選ぶのだそうです。 ← 名言デス


男性側は、バツイチの タック(トム・ハーディ)と
独身貴族の F・D・R(クリス・パイン)。
私は、タックが良かったです(照)。
素早い体の動きのキレが好き、というのもですが、別れた妻に未練があるという役どころもイイ…

トム・ハーディそのものも、個人的にキタ~というところでは
007/ジェームス・ボンド役の噂も、実現してほしいところだし
『ダークナイト ライジング』の悪役ペインも観てみたい、と楽しみです。

劇中の彼女は、どちらを選ぶのでしょうか?
選びきれるものでしょうか?
彼らの真ん中にいたとき、ピンチが来たら、どちらの男性の元へ駆け寄るのでしょうか!!!!

……結末は、良くできていました。
邦題の「白黒」は、良くわかりませんが^^;
終わり方は、「紅白」な感じ。
みんなが幸せになるのは、ナットクでしたね☆







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『マイティ・ハート/愛と絆』★事件の結末をわかっていても……

映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327713/rid31/p1/s2/c2/


妻の妊娠中に、ジャーナリストの夫が、誘拐された実話です。
自分が妊娠中に起こった出来事と重なって、この妻のことが、とても他人事には思えない作品でした。



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/18609/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。





テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ももへの手紙』★1枚の便箋が1通の手紙になるとき


映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id340427/rid93/p1/s0/c1/


人と人をつなぐ“手紙”がタイトルになっているので、興味を感じました。

出てくる妖怪のお行儀に 問題はありますが^^;
じ~んとなれて、良かったと思います。



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/157040/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。






テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『パフューム ある人殺しの物語』★体臭を身にまとった彼はもはや無臭の存在として…

映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326062/rid71/p1/s2/c10/


自分だけの香りを作ろうとした男の、行き過ぎた物語です。

何かを極めようとすると、細い道を突き進んでいってしまうものなのかもしれません。
それが、常軌を逸するのは困りものですが
非凡であることは、一種の、独特の美学に昇華する可能性も有り得ます。
が、悪趣味にもなり得ます……




作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/16962/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ジョン・カーター』★ラストシーンに感じた彼の“本質”~雑感です

ディズニー生誕110年記念作品だそうです。
主役のジョン・カーター演じるのは、テイラー・キッチュ。
ユニバーサル100周年記念作品『バトルシップ』でも主役でしたが
こちらのほうが、人物名がタイトルであるように、テイラーの個性が生かされていたようです。

公開前に、マスコミが“大コケ”を宣伝?してしまったので
鑑賞意欲をそぐのはどうかしら……と思っていました。
擁護するわけでもありませんが、せっかくの記念作品なので観ました。
(観るなら~日本語・3D~おすすめ)

原作は、エドガー・ライス・バローズ『火星のプリンセス』
(作者は、ジョン・カーターの甥ということになっています。)

あらすじを、一言でいうと(ネタバレ?)

地球での舞台は、19世紀後半のアメリカ南部。
妻子を亡くしたジョンが、ひょんなことから火星にワープして
そこで困っているお姫様を助けて、めでたしめでたしになったはずが
引き裂かれ、地球に戻ってきたあと、何とかしてお姫様と再会を果たそうとした……
という、壮大な話ではあります。

大作というと、迫力の戦闘シーンを持ってきたいものなのかもしれません。
それはそれで、楽しんでくださいませ。
(『スターウオーズ』へのオマージュかな~と思ったりしながら^^;)

けれど、終盤のシーンで思いました。
これは、壮大さを、深い愛の物語のほうにしてほしかったな……

最後は、“地球に戻ってしまったジョンが、どんな年月を送ってきたのかを
“語り”で済ませてしまいますが
以前に、1度、妻子を失った境遇を持つジョンは、“今度こそ失わない”決意で
お姫様と再出発するはずだったのに、再び、試練を味わうという
深みのある人物なので、終盤のエピソードをじっくり見せるだけでも
いい作品になったのではないかな~と思いました。

個人的には、特に、個人名の作品は、その人が経験したことよりも
その人物像を、魅力的に個性的に、生き生きと見せてくれることを期待します。
(特に、ディズニーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、ジャック・スパロウという
個性あふれる人物を見せてくれたので、期待してしまうのです。)

派手な戦闘シーンもいいですが、“ジョン・カーター”という男を、
ディズニーは、戦士にウエイトを置いて、見せるつもりだったのかもしれませんが
失ったもの(愛・幸せ)を、執念で探し求める男、というラストの部分にこそ
「ジョン・カーター」の本質があって、意外な感動を覚えるのではないかと思います。

(大コケでは、ちょっと可哀そうかな……^^;)



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156981/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。






テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『プレステージ』★タネあかし~知りたくもあり知りたくもなし(>_<)


映画レビューです(ネタバレなし!!!)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id326220/rid99/p1/s2/c3/


ヒュー・ジャックマン見たさだけでなく、マジックのタネを知りたい気持ちで
観ました。
そのワクワク感がいいのですが、タネを知ってしまうと………
愕然とします……orz


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/17880/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。





テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『夜の終りに』★男と女の一夜ゲーム(^_-)-☆


 



1960年、ワイダ監督作品。ポーランド。


男が、女に言う。
「感傷的なゲームをしないか?」


恐らく、この作品が、旧ソ連社会主義体制のポーロンドにおける検閲下で
製作・公開された、ということを踏まえなければ、
ちょっと、イデオロギー的な会話のある
とある男女の一夜物語を何気なく楽しんだ、ということなのだと思います。


抵抗の監督と言われるワイダ作品の例えば、
『大理石の男』(←昔見たとき、ピンと来なかった)や
『灰とダイアモンド』など
そこに、描かれた政治色のある若者でなく、
制約されない自分の意思で生きている若者という、
民主的な世の中では普通の光景になるこの作品が、
監督にとっては“異色作”ということに、驚きました。


さて、内容は、出逢ったばかりの男と女が、
男の部屋で一夜を過ごす、という、ドキドキするような内容です。


ゲームをしないか、と言った男に対し、女は
「協定書をつくるわ」と、答えます。
協定書が“脚本”代わりに、そのあと、粋な会話が繰り広げられます。
それは、挑発するようでもあり
するりとかわすよう様でもあり……



男「反逆とは、抑えきれぬ思考と感情のほとばしりだ。
  つまり、僕は反逆者ではない。(君の)協定に縛られている。」
  ~・~・

女「次のセリフ、忘れちゃった……」
  ~・~・

男「目覚めたら、新しい脚本が待っている」
  ~・~・

女「30分くらい、あなたに恋してた」
  ~・~・


そして、よせばいいのに、野球拳みたいな遊びまでして…^^;
でも、男が「僕は紳士だ」と言って、終わってくれます。


やがて、朝になって、「さよなら」という女に、
男は、寝たふりをしています。
女は、部屋を出て、階段を降り始めますが……。


このラストシーンは、“普通”のロマンスとしてみても、
十分、気が利いています。


いつの時代でも、どんな社会背景でも、
若者には、“その後”があって、
男と女には、甘いロマンスがあるのですね☆





作品について http://cinema.pia.co.jp/title/17576/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ブロークン・フラワーズ』★赤でも白でもない煮え切らないピンク^^;





1人の中年男性が、昔の女たちが、自分の子供を産んでいたのかどうか
を確かめに行きます。

作品の印象は、“煮え切らないね~”でした><
主人公を演じたビル・マーレイが、この煮え切らなさにピッタリなんです(笑)。

そもそも、煮え切れなかったから、彼女たちは、“昔の”女だったわけで。
それが、今更、逢いにいったところでやっぱり、
生煮えか、煮詰まって焦げ付くか、が関の山じゃないかな~と思うんです。

でも、そんな、ぼやきを抱えながら見る作品なんでしょうね、きっと。
生煮え感が、心地悪くないです(*^_^*)

でも、あえて、言いますと、“ピンクの封筒”から感じたものがあるのです。

この“ピンク”って、曲者じゃありません?(笑)
赤でも白でもない、はっきりしない色というポジションでしょ?
恋人でもないけど、まんざら他人でもない、みたいな…。

恋人だと思っていたのに、段々、離れてしまって、かといって別れる、
というほどの線引きをするほどの関係でもない、という認識をされていたからか、
なんとなく、離れたようで途切れもしない、という関係になってしまった人のことを友達に話した時、
言われました。

「それ、ただの友達になろうとしてるのよ。ズルくない?」

そういうのを、ズルイ、ということがわかりました。
わざわざ、波風立てずに、恋人もどきから友達に移行すれば、
便利なこともあるでしょうからね。

友達、ということは、彼にとって私は女ではなく、私にとって、
彼も男とみてくれるな、ということなんでしょ?
友達同士は、女同士でも、男同士でもなく、中性同士のつきあい方をしろってことなんでしょうね、
きっと。

ピンクの封筒は、まさに、それを象徴してると思いました。
女の子好みのラブリーな色、というのでなく、
赤でも白でもない、男でも女でもない、中性的な色。

煮え切らないって、ズルい…………。

かといって、私も、いまさら、白黒はっきりさせてよ!というほどの肉食(?)でもありませんので、
お友達というグレーゾ―ンを、なるべく広めにとったほうが、ズルい、いえ、
友愛的なのかな~とも思いマス(*^_^*)


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/15325/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。





テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『湖のほとりで』★湖は深淵で不可解な人生か~雑感です。


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/21815/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。



2007年 イタリア。

とある村の湖のほとりで、若い女性の死体が発見され、
刑事は、聞き込みを始める……。

イタリアのアカデミー賞=“ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞”で
史上最多の10部門の独占した話題作、ということで期待して鑑賞しました。

倒れている女性の姿、掛けられている青い上着が、湖を背にして美しい構図を見せます。
湖に吸い込まれそうな感覚で、犯人捜しに、引き込まれていきましたが、
段々、とある共通項が、浮き彫りになってきます。
それは……



(以下、犯人はバラしませんが、内容に触れます)



▼▼▼▼


一言で言えば、“不治の病”でしょうか。

それぞれの病名や状態は違いますが、
年老いてから、かかる人もいれば、生まれながらにして、かかる人もいます。
それが、命に関わる人もいれば、命には関係ない人もいます。
それが、本人にとって負担になる場合もあれば、
本人はそうでもなくて、周囲の人に負担になる場合もあります。
それのために、自ら死を受け入れた人と、他者によって死を下された人がいます。




▼▼▼▼


犯人捜しが、淡々と進みますが、含み、暴かれていくものは
人々の重い日常でした。
一見、関係なさそうな、捜査に携わった刑事も、例外ではありませんでした。


湖が、深淵で不可解な人生を思わせ
奥行きある、興味深い作品だったと思います。




.

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『バトルシップ』★シップバトルかと思っていました ^^;



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/157037/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


ユニバーサル映画100周年記念作品ということだそうですが
予告編の、トンデモないものが攻撃してくるバトルに誘われて
楽しみにしていました☆

まず、「バトルシップ」と聞いて、いわゆる海上戦だけをイメージしてしまいましたが
そういうことではなく、いいなあという状況をもたらしてくれました。(以下、ネタバレで雑感です)

「バトルシップ」は“戦艦”。
2012年現在、戦艦を、戦闘用に保有している国はないそうですが、いわば
“過去のもの”なのだそうです。
(ということは、予告編で、敵に応戦している船は、戦艦以外の駆逐艦などということです。)

“のこぎり付きネズミ花火”と言うか
“ヒモの切れた火の玉ヨーヨー”と言うようなのが、いくつもいくつも飛んでくるのは コワイデス.。

いきなり襲ってくる敵を、「きっと北朝鮮だ!」と言ってしまうのは
ミサイル発射関連の昨今では、さもありなんと思いますが
敵は、地球外生命体でした。彼らは、ETと違って友好的なく、容赦しません。
平和的解決もいいですが、話してわかる相手ばかりではないですから
愛する者を守るため、戦うわけです。そこには、“誇り”があります。

戦傷で後遺症を残した軍人が登場しますが、良かったと思います。
彼は、今、リハビリに意味を見出せないでいましたが、いざ、危機的状況に襲われたとき、
冷静に敢然と立ち向かいます。彼は過去の軍人でなく、負傷してなお、誇りは現役という姿に感動しました。
そして、そんな彼への敬意もきちんと払われた結末が嬉しい。
(きちんと評価して頂かないとヤル気も出ませんから)

それでも、海の戦いは壊滅的で、もう、なす術がないというとき
博物館のようになっていた“戦艦”(バトルシップ)を、使うことにするのです。
けれど、戦艦は前時代的で、アナログなんです……
若い人は、動かせないのです……

そこへ、とうに退役された、老兵の皆様登場☆☆☆
戦艦のことは、俺たちに任せろと!……
なんと、頼もしく輝かしい!!!☆☆☆

100周年記念作品ということですが
もの凄い戦闘シーンは、これからも、先へ先へと進もうとすることだとしたら
老兵と古き戦艦は、この100年の誇りなのかもしれないなと思いました。
自分が年齢を重ねるなか、古いものを大切にしてくれるのは、嬉しいものです。

と、しみじみしたあとで言うのもなんですが、『アルマゲドン』や『インディペンデンス・デイ』
で感じたほどの感動ではなかったのは、感覚が鈍いせいかどうかはわかりませんが……

始まり方も、青春ラブストーリーのようなカジュアルな感じで、チキン・ブリトーがどうしたんだ!?
と思ってしまうのですが、ラストの伏線にしてたのかと……
だからか、ラストも、青春ラブストーリーっぽく、さわやかに終わったと思います。

実は、リーアム・ニーソンが出るから観たようなものですが
リーアムは、作品の ダンディな重石になっていました。
浅野忠信さんは、主役のテイラー・キッチュより、戦闘的には役に立っていたような……^^;








テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『グランド・ホテル』(1933)★“昨日とは違う人”についての雑感です。


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/6285/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


ホテルは、1つの大舞台。


そこでは、出逢いあり、商談あり、気晴らしあり
そして、事件(!)もあり、別れがある……
(大きなお弁当箱に、色々なお惣菜満載の、幕の内弁当のよう!?)

各人各様が何をするのか、されるのか、どうなっていくのか?
とても面白い名作だと思います。

ところで、1つ。
さほどのシーンではないかもしれませんが、気になるエピソードがありました。


~~~(内容にふれます)


それは、男爵と速記女性とのことです。

彼らは、意気投合?相思相愛?で、翌日、デートする約束をします。
明日なんて、たった1日あとのこと。彼女は、ただただ、楽しみだったはず。
けれど
翌日、再会した男爵は、彼女には、別人に思えたのです。いえ
別人になってしまっていたのです…

男爵は、彼女と約束したその夜、お金に困って忍び込んだ踊子の部屋で、その踊子と
恋に落ちてしまったのです……なんてことでしょう……orz

劇は、彼女の傷心にほとんど触れずに進行しますが、痛手はあるはず。
ただ、長い付き合いのあとでなく、出逢い始めのつまずきなので
まだ、傷は浅いほうだったかな……


~~


恋人が、ある時、急に別人になってしまったと思ったことはありませんか?

たとえば、現代なら、ほぼ毎日メール交換していた人から
急に、メールが来なくなってしまうなど……

土日は連絡なしのウイークデーメールをしていて
月曜日には、いつものように、メール再開するサイクルだったものが
ある月曜日から、連絡が無くなってしまったとしたら
その土日に何があったのか、と思うでしょう。
(忙しい、以外の何かがあったと思うと思う)

(速記女性のように)、他に好きな女性が出来たから、と言う理由で
疎遠(捨てられる)になるのは、その人が好きなら、本当に辛いはず……


~~~


くどいですが、もう1例。
出逢い始めのことでも、引きずってしまうと、傷は深くなってしまう……

付き合い始めて間もなくの人が、ある週末、友人の結婚式に出席すると言っていた。
多分、翌週の彼に、以前との違いを感じていたかもしれなかった。
でも、付き合って間もなかったからか、違いを確信できなかったし
まだ始まったばかりの恋が、もう、失速するなんて思ってもみなかったかもしれない。

けれど、それは、確かなことだった。
彼が婚約したのは、友人の結婚式で出逢ったという女性。
友人の結婚式の2年後のことだった。


~~~

作品の色々な設定や展開からしたら、“昨日とは別人”というのは、エピソードにならないほど
小さなことだと思いますが、そのことは、私には、“凍りつくような感覚”なので
印象に残っています……







テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『腑抜けども、悲しみの愛をみせろ』★雑感です(ネタバレ前提)




作品について http://cinema.pia.co.jp/title/18170/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


田舎の実家にて

姉 :女優志望、猟奇的、自分勝手、借金あり
妹 :高校生、姉をホラー漫画にした、郵便局でバイト
兄 :姉妹の異母兄、姉と関係?
兄嫁☆☆☆ :孤児院育ち(永作博美)


~・~雑感です~・~

誰が腑抜けで誰が悲しいのか、などと言うのは、多分、野暮なのだろう。
誰が不幸なのか、と言い方を変えてみても、薄っぺらくなってしまうのだろう。
だが、兄嫁に思うことがあった。余興として。


彼女が、1番、救われない。
嫁という立場で、真っ先に、幸せからのけ者になっている。
家族・親族と言っても、嫁は他人。いつまでたっても、ヨソモノ。
夫は、妻として見ていないし
家族にとっては、炊事・洗濯などの、女中でしかない。
でも、孤児で施設育ちの彼女は、それでも、念願の家族を持てたと思えば
幸せごっこできる。


笑顔はクセモノだ。
私だって悩みますよ~とおどけて言うのがせいぜいなのに、
それすら、否定される。
彼女の、永作の、空虚な笑顔に気づいてあげたか?
呪いのような人形に込めた彼女の感情を、感じてあげたか?
彼女には、人間的な喜怒哀楽も、認められていない。
痛みさえ………。


痛みを感じることさえ、彼女には許されていなかった。
そばつゆとコンタクト。
失明寸前まで気づかないという、いたぶり。
体を張って、夫に、感情をぶつけても、
痛いのは、夫。彼女には、アザ。


一見、可愛そうに思う、妹に一本とられた姉が
真っ赤な封筒をビリビリ破くシーンが、印象的だ。
一緒にいた嫁も、一緒に破く。
もちろん、姉のためでない。
それは、気持ちのいい、やるせない自傷行為。
だって、後片付けは、嫁の仕事なんだもん………。
飛び散った血のしずくを集めるように、真っ赤なチギレを集めて
せいせいしながら、いらつく………。


そして、
夫も、姉も、妹も、いなくなり
壊れた青い扇風機が、彼女に残される。
あの世に行った人は、あの世の風に吹かれ、
東京に行った人は、東京の風に吹かれても、
嫁は、自分で、扇風機のプロペラを回すほかないのだ。


(↑封筒の赤と、扇風機の青。
その前に、姉の傍若無人ぶりで、イラついている感情に
赤と青の色の対比が、さらに、刺激する。)



そして、バスのラストシーン。
姉妹そろっての裏で、
嫁は、きっと、ひとり、壊れた扇風機と同じ、青い涙を流していると思った。












テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『街のあかり』★敗者と呼ばれた彼の大きな手が印象的でした。


映画レビューです。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327562/rid40/p1/s2/c3/



カウリスマキ監督の敗者三部作の最終章なのだそうですが
“敗者”を描く作品には、興味をひかれて、鑑賞しました。


幸せいっぱいの物語にも、こうであったらいいな、との夢を重ねることもできますが
“敗者”の立場にある人の物語には、
その人が、少しでも、希望をつかんでくれることに
自分を重ねて、救われる想いがします。

自分が抱えている、ネガティブな部分を昇華することができる……

印象的だったのは、敗者と呼ばれた彼の手のアップでした。
この手に、つかみたかったもの。
つかめなかったもの。
様々な想いを込めた、手のアップに、胸がいっぱいになりました。



作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/18262/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。








テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『バベル』★乖離はあっても理解しようとする姿勢が大切かと


映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id325136/rid256/p2/s2/c16/


複数の人生の交錯と衝突で見せる、イニャリトュ監督の世界は
じかに強いものが伝わってくるようで、大好きです。

……けれど、監督の意図と私の理解との間に乖離は、ありそうなのですが……^^;
感想文みたいなのを、綴っております。^^;↑

そのように、伝わったかどうかわからなくても
何とか伝えよう、理解しようとする姿勢が、まずは、大切に思います。

ガエル・ガルシア・ベルナルが、もっと出てくれたら、もっと嬉しかった……


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/16886/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。




テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

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