映画『ノーバディ-ズ・フール』★「あなたの人生は間違いだらけね」~雑感です。

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/8243/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
http://movie.goo.ne.jp/movies/p10895/story.html
↑あらすじ
内容は、あらすじ通りです。
ポール・ニューマンが、60歳の今は独身の土木作業員を演じます。
このような作品は……と言うと、わかったふうな言い方になりそうでナンですが
今までの人生の結果であるところの、とある日々の切り取りです。
ですので、いかにも用意された、ものすごいスリルとサスペンスがあるわけではありませんが
それなりに、起伏のある生活を見せてくれます。
(案外、日常生活の延長も、ハラハラドキドキですよね?)
仕事上のイザコザがあったり、
気になる人がいたり
頼ったり、頼られたり
盗んだり、盗まれたり……
(↑この、除雪機の一件は、好き☆ 盗むでなく、お借りする、だったか……^^;)
個人的には、幸せそうに見えても、そうでもなかったり
人は、一人一人、結局は、孤独な存在なんだな……orz
と思うことが、日常にあるとしたら、
ここにも、その縮図があるかな~と思える“共感”もあります。
が、たとえ、一人であっても、なんだかんだで、絡み合って
それが、ちょっと面倒な関係であっても
本当に本当の“独り”ということは、ないんだろうな……と思わせてくれるのが
嬉しい。
それも、わざとらしくでなく^^;
いいセリフがありました。
ポール・ニューマン演ずる主人公サリーの 恩師であり、下宿の女主人が
サリーに言う。
「あなたは私の万馬券」
褒められてるんだか、けなされているんだか、という感じですが^^;
温かいですよね。
あんまり当てにはしないのが本年だけど、見捨ててはいないよ、と。
そして、サリーが、守りたいと思った人妻のセリフ☆
このセリフとシーンが好きです!
「あなたの人生は間違いだらけね」
敢えて、“間違い”を生きているようなサリーへの敬愛なのです。
要領よく生きるほうがいいに決まっているけれど
要領が、すべてではありませんからね。
割り切れないものを抱えて生きている人のほうが、よほど、素晴らしいと思える……
だから
「あなたは男の中の男ね」となる………………..
けれど、歯の浮くようなシーンにはならない。
前のシーンで言ったからこそ、次のシーンに、切なく生きてくるのがイイ☆
そうして、男女の関係も、簡単なようで簡単ではない……….
それでも…….
明日もなんとか生きて行けそうな、いい余韻が残ります。
詳細は、忘れてしまいましたが^^;
ポール・ニューマンの人生の味わい・旨味?が生かされた作品でした。
フィリップ・シーモア・ホフマンが、若い警官を演じているのも
初々しいんだか、すでに 貫録あるんだか……^^;
