映画『ハンガー・ゲーム』★悪趣味と思いきや思う所ありました^^;

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/158718/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
「富裕層の娯楽のために、隷属地区の若者のサバイバルゲームを開催する」
なんて、悪趣味な(失礼!)話なんだと思いましたが
本はベストセラー、映画はヒットなのだそうなので
何か、あるのかも……と思い、鑑賞しました。
12地区の12~18才の男女1人ずつを選んで
首都まで連れてきて、サバイバルゲームをさせるわけですが……
ローマのコロッセオで行われた
グラディエーターのような殺し合いではありません。
以下、結末は触れないで、雑感です。
▼▼▼▼
まずは、選ばれた男女=プレーヤーは
キレイな身なりをさせられて、テレビ番組のインタビューを受けるなどするのです。
ズルいヤラセです。
政府は、残酷なことをしているのに、残虐性を和らげるかのように
彼らを、故郷を代表する名誉の士として、演出しています。
それは、彼らが、ゲームのなかで生き残れるように
援助してくれる“スポンサー”を獲得するためのアピールにもなるという。
かくして、ゲーム開始。
と言っても、いきなり斬りつけてくるのもいますが
森の中に逃げ込んで、飢えや怪我をしのぎながら、生き残るというのも戦法です。
ヒロイン・カットニスは、森に行きます。
そして、このゲームは、
追跡装置を付けられたプレーヤーの行くところ、すべて監視&生放送されています!!
死ぬところも……orz
(↑そんなの観て楽しいのか?と怒りそうですが、もっと腹立つことが(>_<))
それは、ゲームが、中だるみ(?)っぽくなってくると
監視者が、環境を操作するのです。
森に火事を起こし、プレーヤーを移動させたり(ヤケドも…(>_<))
猛獣を放し、戦わせたり(死に近づけさせる(>_<))
必死で逃げる彼らを見て思いました。
もし、これが
たまたま、火事に遭ってしまったり
たまたま、猛獣に出くわしてしまったのなら
それは不運として、運命を恨みながらも
困難を半ば受け入れつつ、対処するのだと思うのです。
(ときに、それを、神様が与えられた試練と思うことで
人は、理不尽を受け入れてきたかもしれません)
けれど、人為的に、(わざと)
仕組まれたことであるなら、それは、災害とは別モノです。
~~
話かわりますが、東日本大震災に関し、思い出すことがありました。
(もし、不快に思われたらすみません。要ドラッグです。)
東日本大震災では、多くの命が失われました。
大きな自然災害だから、人は、それ以上なすすべがなかったと思えるほどの
脅威だったと思っています。
一方で、ネットなどでは、実は、あれは、自然災害ではなく、人為的な地震だと言う人もいます。
自然に殺されたのではなく、人間に殺されたのだと言うのです。
それが本当であったとしても、どう思えばいいのでしょう……
自然災害も恨むべきことですが、人為的であったとしたら、恨みはもっと深くなると思います。
同時に、苦しみも深まりそうです。
真実を知ることは大切でも、私はそれ以上、人為的か否かを知りたくありません。
つまり、人為的な災難は、非情に許しがたいということです。
~~
多分、プレーヤーは、操作されているとは思っていないかも……
人為的に、人に災難を起こすなんてのは
宣戦布告の戦争だけで十分ですよ(>_<)
誰かが、わざとやるなんて、ホント!性格が悪いとしか思えません!(>_<)
だから、連中が、ニヤニヤしながら操作して
プレーヤーを翻弄させる姿には、本当に、頭に来るのです!!!(>_<)
ただ、殺し合いさせるだけでも、悪趣味なのに
そんな“演出”までして放送する、エンタメ優先のバ〇げた価値観は
ある意味、警鐘と受け止めますよ。
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ヒロイン役のジェニファー・ローレンスは
映画『ウィンターズ・ボーン』でも、臆せず困難に立ち向かう少女でした。
http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/39466020.html
本作でも、バシバシと、気丈に、弓を射ってくれます。
ミュージシャンのレニー・クラヴィッツが、ヒロインのサポート役で出演していたのは
意外で嬉しかったです。
炎の演出が、大胆で、ステキ☆
家族愛あり、ラブロマンスあり、との触れ込みで
“エンタメ”作品にはなっています。
3部作なんだそうで、次回作も決まっているそうです。
……ということは、結末は、ネタばれしたも同然かもしれませんが(>_<)
そう簡単じゃないんですよ(^_-)-☆
