
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/14161/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD7831/story.html↑あらすじはこちらも参照ください。
2012年に、テレビ版を再編集して映画化とのことを知り、思い出したので、
ちょっと雑感を。
羊のメイと狼のガブ。
食うか食われるかの関係の2匹が、
真っ暗な“あらしのよる”に出逢い
お互いの素性をよく知る前に、友達になりました。
羊と狼が“ともだち”なんてありえないけれど、2匹は
“ひみつのともだち”になりました……
私は、良い関係が築けないはずの者同士が、
“ともだち”になったよ、というだけで、泣けてきそうです……
“ともだち”って、何だろうね……
と思うことがあります。色んな意味で……
大人になるにつれて、“ともだち”と呼べる間柄でなく、
同僚とか知人とか、そういう知り合いはできます。
(“ともだち“と呼べる人がいないのは私だけ!??)
と言うか、“ともだち”になるのが怖い、と言う感じもあります。
“ともだち“と言うのは、私は、特に、心ゆるせる関係だと思っています。
心の底にあることも吐露して、受け止めあって
そこに意見の違いがあったとしても、関係までが崩れない
立ち去ることのない関係です。
でも、それは、私の勝手な思い込みだとは思うので
心許して、自分をさらけ出してしまったときに
相手が幻滅して、友情も何も、人間関係そのものが崩壊し
絶交に至らないとも限らない……
ので、心許さず、“ともだち”にならないようにしている……
と言っても過言ではないです….orz
『20世紀少年』のトモダチは、トンデモ友達なので、論外ですが^^;
人の心を預けさせてしまう、ということでは、
“ともだち”の要素を利用してました。
ときに、ネット上の“ともだち”。
“ともだち”と言うのは、そもそも……と、それぞれの定義がある中で
ネットのシステムの1つでしかない、というクールな面もありますが……^^;
「何がともだちだ!」
「ともだちゴッコはもうやめだ!」とのお怒りの声も聞くと、
なんとも言えない気持ちになります。
自分の都合のいいときだけの“ともだち”というのはあるかもしれません。
友情に、“ギブ&テイク”を持ち出すのは、間違っているのかもしれませんが
“ともだち”からのギブのほうをメインに期待しているのかな~と思われる場合が、
無くもない……
あるとき
「〇〇は、友達甲斐がない!」と、“ともだち”を批判されている方がいたときに
でも、あなたこそ普段、
〇〇さんからの援助ばかりで、〇〇さんを援助してなかったよね…
と思うことがありました。(本人には言えなかったけど。)
やはり、“ともだち”とはいえ、〇〇さんも、いつも自分が援助するばかりでは、
愛想も尽きるかもしれませんよ。
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
実は、観る前は、子供向けのキレイ事っぽい話なんだろうな~と思っていました。
“ともだち“というのも、もはや夢物語でしかない、さみしい人間の私だったので……
本心から、仲よくなって、親しくつきあって
どんなことがあっても失いたくない相手で
それが、ずっとずっと続く関係を、“ともだち”というのなら
この2匹に、とてつもない憧れを感じるのです。
だって、お腹が空いたなら、「ボクを食べて」なんて言えますか?(゜_゜>)
ジョークにもなりそうで、微笑んでしまいながら
損得抜きで
そこまで言う健気なヒツジさんに、じ~~んとしてしまいます。
そして、ラストシーン。
仲良しの時間から、急展開して、やはり、現実は厳しいのか……orz
と思ったあとの再会、
でも、ホッとする間もない、厳しさのたたみかけ(>_<)
やはり、この関係は、ムズカシイのか……………………
やはり、狼と羊だもの…………………………………………………..
でも、
2匹を運命づけた、あの“あらしのよる”が、
2匹の希望になってくれました☆
現実の私の人間関係には、もう無いのかもしれない、
そんな奇跡の希望を見せてくれたのが
この寂しいオバサンには、嬉しい作品でした。
2匹も可愛かった☆(*^_^*)
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/156951/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
1987年のハリウッドが舞台。
歌手を夢見る若い男女が物語のレールになりながら
一世を風靡したロックスター・ステイシーが、ギンギンに光っていて
そんなロック(とステイシー)に反対する市長夫人が、これまた派手に踊ってくれる……
元は、ミュージカルの映画化だそうで、楽しく見せてくれました♪
悪いけど、物語のレールになっている若い男女より^^;
脇を固めたトム・クルーズとキャサリン・ゼ=ジョーンズのほうに興味は惹かれ
思うところ、ありました☆
87年頃のロック・ヒットが純粋に懐かしくて、タイムスリップできるという
年配の楽しみもあるのですが^^;
もう、半世紀も生きているとは思えない、いつまでも、見た目の若い
キラキラ☆カリスマのトム・クルーズが
そのまんまの大スターで、美声を披露している!というのを体感したくて観ました!
でも、やはり、いい意味で、それだけではなかった!!(>_<)
(雑感です)
▼▼▼
大スターのステイシーに、女性記者が言った言葉です。
たしか、こんな感じ↓
「いつまでも、10年前の歌を歌ってんじゃないわよ!キラキラしていたあなたはどこに行ったの!」
コレって、
それなりに、半世紀生きてきた人には、かなり、グサっと来ると思うのです……
一世を風靡できたどうかはわかりませんが
若いときには、若さのバイタリティがあって、若さでキラキラしていたのかもしれません。
けれど、年々、年をとると、自分では
グウタラしているつもりではなくても、キラキラはサビサビになってしまう……
「輝いていたあなたはどこに行ったの?」
は、たぶん、本人のほうが知りたいの……(゜_゜>)
それは、あなたならできるわ!という期待と励ましの好意的なエールだとは思いますが
それが重荷になってしまって、知らず、自暴自棄・自堕落になってしまうこともありそう……
決して、過去にふんぞり返っているわけでもなくて
年々、色褪せていく自分への焦りや失望、
過去の光が消えないようにすることしかできないことを自覚している、今の情けない自分……orz
だから、ステイシーが、ブチまけたときには
やっぱりそうだよね……と言う感じで、なんだか、親近感を感じましたよ。
(……って、私は、一世を風靡してないのに……^^;)
それでも、過去があるから今がある。
それが、過去の残光であっても。
光が残っているなら、その光をスポットライトにして、盛り上がれるだけ盛り上がればいい!!\(^o^)/
だから、♪LOVE IS BOMB!が、はじける!\(^o^)/
愛したい!愛を求められたい!
それが、自然な欲求ですよ。スターだって、人間だもの。
(なんだかんだ言っても、それが無いと寂しいですもん……orz)
そんな姿勢のステイシーが、トム・クルーズのカッコ良さとともに
魅力的なキャラになっていたと思います。
(女たらし、除く^^;)
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:
そして、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ☆
大体、オバサンが正義をふりかざしているときは
なにか、屈折や不満があるのかもしれませんよ…^^;
(ブチかましたいけれど、正しくないことは出来ないので
言い訳できそうな標的を見つけると、容赦なく攻撃しちゃうとか……(←たぶん…^^;))
映画『シカゴ』を、懐かしく思っては失礼かもしれませんが
キャサリンなら、“ステキなショー”を見せてくれるはず!とドキドキ☆
ロックなんてダメざますゥ~♪と歌いながら
踊りはじけてくれるのは、ミュージカルならではの妙☆(*^_^*)
そして、なぜロックがダメなのか、ステイシーを否定するのか……
やはり、愛がらみだとわかると、やっぱりねと、ナットク^^;
愛情の裏返しは、ときに、純粋な愛よりも強い☆
▼▼▼
ああ、1987年に(できれば、もう少し昔に^^;)戻りたい!
クラブでなく、ディスコと呼ばれていた時代に☆
多分、ほぼ満席の館内のご同輩のほとんどが、そう思っていそうな空気……
色々と思うに、
80年代(とちょっと前も)は、最高だったな\(^o^)/
という事なんです(*^_^*)
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/159644/ ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
担当患者から、“命の終末”を託された女医が、コトを為し終えたあと
検察から追及される……
医療か殺人か~というコピーはセンセーショナルですが、
司法の答えは、簡単に“殺人“です。しかし
監督曰く、医療からも司法からもこぼれた“人”を描きたかった、というように
だてに2時間超の作品ではありませんでした。
単に、割り切れないよね、ということでなく
そこには、女医・綾乃の“言い訳”ではなく、“信念”と“裏付け”がありました。
思うところあるので、内容にふれて雑感です。(▼で区切ります。)
▼▼▼▼
「そのときが来たら早く楽にしてください」
苦しみを抱えながら生き続けたくないと、誰でも、思うことだと思います。
それは、自分の苦しみからの解放だけでなく
介護で家族に迷惑をかけたくない、という他者への思いやりでもあります。
そんな“苦しみ”が
何となくわかる程度の“観念”でなく
自分が実際に“体験”すれば、その苦しみは自分のモノとして共有することになります。
それらが、前半、伏線になっていました。
1、綾乃の自殺未遂。
:これは、綾乃の不倫関係の傷心と言う背景にもなりますが、
そこで、1度、死にかけることで、綾乃は“息ができない苦しさ”を体験します。
(やはり、実感しないと本当の苦しさはわからないものです)
2、患者・江木が貸してくれたCDのオペラ
:傷心の綾乃に、『私のお父さん』を聞かせます。
深刻そうなことでも喜劇だったりする、という慰めにもなるようですが
そこで、江木が話す“ヴェッキオ橋”のこと。
その橋に実際に行ってみて、初めて、その歌が歌われている背景がわかったと、江木は言います。
そこでも、“実際に体験しないとわからない”ことがあることが、強調されます。
3、江木の妹・雪のこと
:子供のころ、満州で、妹が銃撃され、
ただ死を待つだけになってしまったことを、綾乃に話します。
そのとき、母親は、子守唄を歌い、妹が安らかな永遠の眠りにつくことを願っていたと言います。
江木は、喘息の肉体的息苦しさや、家族への肉体的・経済的負担を気にかけていましたが
1番、心にかけていたのは、この妹のことだったと思われます。
あとで知りますが、娘にも、妹の雪の字を充てていることから偲ばれます。
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:
尊厳死・リビングウイル…などと言いますが
究極は、この“もう助けられないのに苦痛だけが残ってしまう時期から救ってほしい”ということなのだと思います。
あの妹の状況で、人はどんな状況でも最後まで生きることを考えなければならない、などと
言える人はいるのでしょうか?
「だからって、まだ息のある患者を死なせてもいいって言うのか!」
と、言う検察も、間違ってはいませんけど…
まだ生かすことはできた、と他の医師が言うのもそのとおりでしょう。
どこにも可能性はあります。不確実でも。
ああすれば良かったと第三者は好き勝手に言うでしょう。
実情を知らないから言える。自分に責任がなければ、なんとでも言える。
そして、ネックなのが家族でした。
家族は、家族であっても、家族の命・運命には責任を持ち兼ねるものなのかもしれません。
何を言っているのかというと…
“江木と綾乃”のように、病気にかかると、“患者―医師”関係が成り立ちます。
この頃は、個人情報の保護とかで、家族にもむやみに話せない状況もあるようです。
けれど、重病になり、治療法やその後のことなどは、“患者―医師”関係だけでは済まなくて
家族の意志も重要になります。
江木が、最期を綾乃に託したと言っても、家族は、江木からは何も聞いていなかったと言います。
どんなに本人が納得しても、遺された家族が納得していなければダメなんですね。
江木は家族には話すな、とは言っていませんでしたが
やがて、当人“不在”になるときは、もはや“患者―医師”関係だけでは無くなる。
ましてや、どんなに本人が納得して“信託”したとしても、
死に際しては、“患者―医師”関係の間に、司法が入り込んでくる。
本人が満足したかどうかではないのですね。
安らかな死を看取ることすら、罪に該当したとすれば、悪いコトになってしまう。
余談ですが、過去に、当事者どうしで納得した処置を、第三者が犯罪だと騒いで訴えた事件がありましたが
その当事者が、関係ない奴は黙っとれとばかりに、訴え返したというのがありました。
人の死は、もはや個人的なことでなく、
法の手の中にある、と認識したほうがよさそうな現実を感じます。
殺人罪で有罪を認めさせようとする、検察の威圧にも、綾乃はひるまず、
毅然と、真摯に、ひたむきに、江木を苦痛から解放したかったという綾乃の姿には、心打たれました。
(草刈民代さん、とても良かった☆代表作になると思います)
(大沢たかおさんは、イヤな役ですが、彼自身、嫌みのない人だから、場面が泥臭くならなくて良かったかと)
それは、医師としては、情緒に流れ過ぎた判断だったかもしれません。
江木だけでなく、家族や法まで見て、一筆もらうべきだったかもと、遠巻きにいる私は思います。
けれど、“信託”というとおり、
信頼して託すとは、あっちこっち根回しして、言い訳を固めて、やっと為されることではないのですよね。
殺したなんてとんでもない!苦しみから解放して差し上げたかった……
綾乃の思いやりからしたら
法を犯さず、殺人者と言われないために、
苦痛に見殺しにされている人が、少なからずいるのではないかと思うと、いたたまれなくなる……
▼▼▼▼
これは、医療でも司法でもない、ラブストーリーだと書いてありましたが
どうすることができなくても、どうならなくても
背中をさするくらいしかできなくても、
その人の苦痛に寄り添おうと思う気持ちが、愛なんじゃないかなと思います。
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇ ところで、尊厳死に関わった医師の物語に
『死を処方する男』というのがありました。(主演:アル・パチーノ)
ジャック・ケヴォ―キアン医師です。(もちろん、やみくもに行っているわけではなく
尊厳死を望む人たちと面談し、適応の無い人は断る。)
彼は、殺人ではなく、“医療奉仕”だと言っていました。
お互いに納得しても、第三者が有罪だと言って、物議を醸すのも
穏やかではありませんね……むずかしいことです。
自分や家族が元気なときは、死や終末について考えなくて済みますが
自分の死は他人事ではないのですから
身辺整理は、しておこうと思います。
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画
『BEYOND A REASONABLE DOUBT』マイケル・ダグラス演じる検事のことを、証拠捏造して有罪にしているのだと疑った、若きジャーナリストは
自分で証拠をでっちあげ犯人になり、裁判のとき、証拠DVDを暴露するはずだったが……
作品についての詳細は、AMAZONさんにお願いします。
犯人捜しのサスペンスは面白いです☆
犯人捜し=真実を知ることが、面白いのです。
で
途中途中で、トリックがあって、騙されるのも、アップダウンがあって
ホッとしたり、ビックリしたり……
犯人捜し、とは、ちょっと趣きが違うかもしれないところで
無実なのかどうか、というところに焦点を当てているのもあります。
信じていいのか、どうなのか……
信じていたのに、いい意味で、エエエ――ッ!と裏切られる作品があります。
たとえば……(タイトルを言ってしまうと、その時点で半減しそう….)
気が向いたら、↓ドラッグしてください。『理由』(ショーン・コネリー主演)http://cinema.pia.co.jp/title/6502/
:青年の冤罪事件を晴らすように進んでいきました。
無実が晴れて良かったね、と思うのですが……
逮捕されるには逮捕されるだけの“理由”があるのだ、と肝に銘じたくなった作品です。
『白と黒のナイフ』http://cinema.pia.co.jp/title/7079/
:弁護士は依頼人の無実を信じて裁判に臨むものですが
恋愛感情に至ると、そのまま、ほのぼのと落ち着きそうに思わせますが
終盤、凍りつきます……
http://movie.goo.ne.jp/movies/p4194/story.html(←最後までのあらすじ、というかネタバレバレ^^;)
『情婦』(マレーネ・ディートリッヒ出演)http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4645/story.html
:マレーネ・ディートリッヒが主演ではありませんが、彼女の印象が強いです。
これは、ドンデン返しです、というだけでも、有罪になってしまいそうです…^^;
というか、最後まで、気を抜いてはいけないという教訓です。
見ていない人がいたら、非常にもったいない!(>_<)と思う作品です☆この『ダウト~偽りの代償~』も、面白かった☆
ヤラセ検事にヤラセで勝負して、正義を正そうとするジ若きャーナリスト。
けれど、ヤラセ検事は、今まで、汚い手段を使ってきた人なので
青二才ジャーナリストの計画なんぞは、もみ消して、有罪にすることくらい朝飯前なんですね。
けれど
やはり、ジャーナリストの情熱に心打たれた協力者が現れて
ジャーナリストにも、良い風が吹いてきそうになりますが………….もう!正義を唱える人のことなんて信じられない!
もう!誰も信じられない!(>_<)↑それが、鑑賞後の感想でした……orz
心をもて遊ばれたようですが、面白かった……(^_^;)
あらためて、
『BEYOND A REASONABLE DOUBT』
この原題は、ピッタリだと思いました。
ビヨンド←確かに、ダウトの先、行ってるナ~と、^^;
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/19279/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11429/story.html
↑あらすじはこちらも参照ください。
映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id327396/rid113/p1/s2/c2/
核を積んでいたらしい、アメリカの戦闘機“ミッドナイトイーグル”が
日本国内に墜落したらしいことを取材する、わけありカメラマン西崎を、大沢たかおさんが演じました。
日本の国防・領土問題のこと
オスプレイのこと
核・原子力のこと(核兵器と原発を同列に論じるなとの指摘もありましょうが)etc.
脅威は、知らないうちに身近にあって
平和かつ安全に暮らすということの大切さを、しみじみ感じる今日この頃です。
この作品での、私の興味は
西崎という男の “身の振り方”にありました。
自分は身勝手なのに、社会的には、正義を振りかざす感じが、
始め、ちょっと、嫌な感じなんですよ。そんな彼が……つづき
これが、架空であって欲しいと、この頃は、切に思います。
(実は、玉木宏さん目当てだったので、もっと出演していると良かったナ……^^; )
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/158681/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
前作『エクスペンダブルズ』では、肉厚・胸肉☆と興奮いたしました。(*^_^*)(ネタばれ表示なし)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id336448/rid165/p1/s0/c1/
その続編です。
(いや、ココは“続”編でなくて、シリーズ2と言うべきか^^;)
今回、S・スタローンをリーダーとした、主役級・キンニク集団(傭兵と言いマス^^;)と敵対するのは、
極上ヒレ肉というべき、
その男☆ジャン=クロード・ヴァン・ダム☆です!!!\(^o^)/
個人的に、ヴァン・ダム好きですので、前作、出演ならなかったのは残念でした…orz
今回は、キンニク軍団ではなく、適役ではありますが
その分、ヴァン・ダムの見せ場は生かせたと思います。
ヴァン・ダムの見せ場とは?
まずは、ヨーロッパ空手チャンピオンとしての体のキレであります!
年齢を感じさせなくて、嬉しいです。
だから、銃をかまえて、ドンパチするだけではもったいないのです。
(ネタバレして言いマス↓^^;)
予告編・あらすじでも言われているので、言ってしまいますが……
ヴァン・ダム演じる悪玉は、キンニク軍団の好青年を殺してしまいます。
その殺し方が、ヴァン・ダムならではです!
(予告編は、さも、銃で撃ち殺したようになってますが、チッチッチ、)
私は、ヴァン・ダムの、蹴り上げた、スッと伸びた、脚が好きです。
回し蹴りも☆☆
ついでに言えば、彼の眼差しも、良く見ると切なくって、好き……
あの瞳で狙いを定めた銃には、私も、キュンと撃たれたことありました……
(映画タイトル忘れましたが……)
と言うわけで、ヴァン・ダムとスタローンの筋肉と筋肉のぶつかり合いは、
激しい見せ場ではありますが
もっともっと長い時間、観ていたかったな~と思います。(*^_^*)
(『ストリートファイター』のヴァン・ダムを、また観たくなりましたよ(*^_^*))◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇立ち位置は、S・スタローンとJ・ステイサムが、前立ちというのは前回同様。
D・ラングレンとJ・リーが、じゃれ合い仲間というのも。
でも、今回、J・リーは、序盤で、見せ場はあるものの
“チャイニーズのテイクアウト”ということで、メインイベントには参戦せず。
ファンには、ちょっと、がっかりかもしれませんね……
チャック・ノリスも、途中から、一匹狼のように合流。
もう70歳を過ぎたとはいえ、昔から知っているファンには、嬉しい登場ではないでしょうか!
そして、そろい踏みは
★S・スタローン
★B・ウイリス
★A・シュワルツェネッガー(←I’ll be backで、戻り過ぎと言われる…….(^_^;))
この3人が、同じスクリーンで、ガンガン撃ちまくる光景は、やはり
ドリームチームと言う感じですよね~(^_-)-☆◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇前作では、男女関係も、ヒトクセ見せてくれたと思いますが、今回は
J・ステイサムの女性関係は、さっぱりしてて、代わりに
好青年:リアム・ヘムズワースが、爽やかに切なく、さらっと見せてくれました。
ただし……(ちょっと細かいこと雑感です)
リアム演じるビルは、殺されてしまいますが
アフガニスタンで看護師をしていると言う彼女の元に、彼の手紙とお金が届きます。
お金は多分、医療活動に寄付されるのでしょうね。
亡くなった恋人のお金を、自分の生活のためには使えませんよ……申し訳なくて。
妻なら、そのお金で、生活させてもらうかもしれませんが、
恋人と言う立場なら、そうはいかないよね……などと思ったのでした。◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇もう、エクスペンダブルズ3も決まっているそうで
ド派手にブッ壊すだけでなく、大盤振る舞いの豪華出演作品というのも
気もちのイイモノです。
2とか3でも良いですが、サブタイトルを付けるのはいかがでしょうか。
“
最強無敵のその先へ”というコピーをもじって
“extraスーパーストロング ビヨンド”なんてどうでしょう?
(シャンプーみたいですか?(^_^;))
吹き替えでは、字幕を気にせずに、アクションを楽しんで
字幕版では、俳優さんの生声を楽しむ……
回し者ではありませんが、映画館の大きなスクリーンで観ればこそ♪
イイ気晴らしになりましたよ。
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/3397/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
(内容の一部についての雑感です)
≪登場人物≫
評論家の熟年男性:秋葉 藤竜也
元ホステス :霧子 黒木瞳
元愛人:史子 阿木耀子
離婚後、愛人・史子と、それなりにいい関係にあった秋葉だったが
荒削りな若さのなかにある、霧子という娘の魅力に惹かれ
自分の手の中に置き、思い通りの女性にしていく秋葉だったが
いつしか
霧子は、蝶に変化(へんげ)し、その羽を、広げるようになった……
まずは、お気レビさんも絶賛の黒木瞳さんの魅力に尽きるところが大きいです。
黒木さんは、無垢でたおやかで、すれ違った男性が放っておけない雰囲気が
あるように思います。
そこには、人形のような従順さも感じられながら、
クラクラするほどの香しい女の色気が、さりげなく、ある……
秋葉を藤竜也さんが演じていますが、これも適役。
彼は、ハードな男っぽさがあるのに、少年っぽさというか
ちょっとたじろぐ弱さをも、滑稽さを加味して持っている感じで
上から目線で、娘を見ていたのに、
いつの間にか、女性に振り回されていく、というのが、合っています。
前半の秋葉の様子は、男性には、願望という共感ありかな~と思います。^^;
男性が育てるつもりでいても、女性は、いつか、自分から化けていく……
原作者の渡辺淳一さんは、男性として、作品の中で、
どう女を転がすのだろうとの興味がありますが、今作でも、ハッとさせられました。
それは、クライマックスになるのですが
霧子が、いわゆる自立して、秋葉のもとを去るときの理由です。
それは、ただ
私を自由にして!ではなかったということ。
霧子は、自分が愛されたために捨てられた、前愛人・史子と仲よくなっているという
不思議なことが起こります。
(ここは、愛人どうし、仲よくやってほしいというような男性作家の願望もあると思いますが^^;)
彼が、自分を愛したために、ほかの人を捨てたのなら、
いつか自分も、同じ目に遭うだろうと……
だから、霧子は、自分から、秋葉のもとを去ることにした。
↑この作品のツボと言える、このことに、とても心惹かれるものがあります。
私は、自分自身、キッパリと線を引くのが下手です……
いつまでも尾を引いて、未練タラタラの、面倒な女になっています……(>_<)
だって、離れたくないし、忘れられないもの……(T_T)
もう、自分に相手の気持ちが無いことが頭ではわかっていても、
終わらせられないのです。
ちなみに、コピーは『男が始める。女が終わらせる。』と言うようでした。
霧子が、終わらせたのは、秋葉を愛していないからではない!というのが、胸に刺さりました。
そう……
私は、終わらせるのが下手ですが^^;
思っていることは、霧子と一緒。
彼に、捨てられたくないのです。
愛しているから……
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
「愛していたの あなただけを 永遠に忘れないで……」
愛した人に 捨てられたくない
忘れられたくない
愛しすぎるほどの恋は、死ぬほど愛する、とも言うとしたら
映画『髪結いの亭主』の妻を思い起こします。
化身とは、端的に“愛の化身”なのだと思いますが
その実態は、単純ではなく 深い深いもの。
一緒にいたいだけの“好き”でなく
いい女に変わっていっただけの“変化”でもなく
もっと、グンと変化(へんげ)した愛の形を見せた、霧子という女。
やはり、それが、初々しい魅力がたまらない黒木瞳さんだからこその
“化身“なのでしょうね……(ため息>>)
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/160265/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
メル・ギブソンは、今年デビュー35周年なんだそうで
35作目が、今作なのだそうです。
メキシコに実在した刑務所“エル・プエプリード”を
舞台にしています。
が、この刑務所は
“エル・プエプリード”=“小さな町”というだけあって、
刑務所というより、場末の街・無法地帯のようなところです。
2003年に制圧されたときには、6000人が収容されていたとか!
そこは、受刑者でなければ出入り自由で
家族も、一緒に住んでいたらしいけれど
脱獄はムリだという、ユルいんだか、キビシイんだか
よくわからないけれど、普通の刑務所ではない、というところです。
そんな、フシギ空間での“ひと悶着”は、映画向きですよね!
きっと、35周年を、そこで祝っちゃうパーティのような作品にしたはずとの期待大で、
鑑賞しました☆
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
まず、目を引いたのが、タイトル。
『キック・オーバー』は、邦題です^^;。
なんか、蹴飛ばすんか?と思いますが、これは、“お金の強奪”のことで
言い得て妙なタイトルです。
メル扮する、とある“ドライバー”が、盗んだ金を車で移送中、
アメリカ・メキシコ国境で、捕まってしまって、この、刑務所“エル・プエプリード”に
収容されますが、その時点で、正義なんてありません(>_<)
国境のアメリカ・メキシコ双方の警官が、すでに、お金大好きなタイプです。^^;
押収という名の横取りですね。
(以下、内容に触れてますが、内容を知ったとしても
実際に観れば、命がけのスリルは、楽しめると思います^^;)
この刑務所内では、こんな生活して、あんな商売してるんだ~とか
そこでの生き方・サバイバルなものを、体感できるのですが^^;
あるとき
ドライバーは、少年に出逢います。
そこの刑務所のボスの肝臓が悪いので
移植用に、適合した少年を“確保”しているという、
なんとも、テメエ勝手な実態を知り、ドライバーは、少年と母親を助けるべく行動します。
ここが、主役メル・ギブソンですね。
悪玉っぽく登場しても、悪行を、弱いモノには使わない。
その代り、押収された金を奪い返すためには
悪知恵を使い、C・イーストウッドにも、なりすまします、^^;(←これはオマージュですね。)
無法地帯で生き延び、逃げ延びるために
スピーディかつ大胆に、賢く、強く立ち回る、メル・ギブソン♪ですが
やはり、ドキドキは、終盤です。
刑務所が制圧されると知るや、ボスは、少年からの肝移植手術を強行します。
手術台で、肝臓をムンズとつかまれる少年……
こんな状況で、挽回できるのか!??
……………そのあとの鮮やか、かつ、ドサクサまぎれの展開が
気持ち良かったです☆\(^o^)/
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
そして、彼が、ドライバーとしか、クレジットされない理由も
さらっと見せてくれながら……
ふと、原題を思うのです。
『HOW I SPENT MY SUMMER VACATION』
コトが済んだら、夏休みをとるように、ゆっくり出来ますね……というラストシーンもそうなのですが
あの刑務所ぐらしも
まっとうな日常生活とは違う(シャバではない)と言う意味では
夏休みみたいなものかな~と……^^;
そういう意味では、
トンだ夏休みでもあり^^;、非日常空間を楽しむ、ということで
面白い作品でした☆
PS:
『アウトレイジ ビヨンド』でも『SAFE/セイフ』でも、今作でも
悪徳警官はびこってて、ちょっと、食傷気味……^^;
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/159952/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD21995/story.html↑あらすじはこちらも。
元警官のルーク(ステイサム)は、八百長ボクシングで勝ってしまい
損をさせられたロシア・マフィアに妻を殺され、自分も
地下鉄ホームで、自殺に追い込まれそうになりますが、
そこで、同じロシア・マフィアに追われる中国人少女を見つけ、助けことから
ロシア・マフィア、中国マフィア、そして、汚職警官たちと関わることになってしまいます……ジェイソン・ステイサムの作品は、観たいと思っています。(*^_^*)
映画『トランスポーター』で、ジェイソンは、彼らしい路線・彼らしい見せ場というのを見せてくれて
決して、固定化したというわけではないのですが彼に期待するものを見せてくれるだろうな~と
思って観たくなるのです。
(注:ただし映画『アドレナリン』は、路線がちょっとハズれた……^^;)
この作品でも、カネに目のくらんだ“悪人”から、少女を守るために
逃げ、隠れ、攻撃して、最後はナントカなるという、シンプルなストーリーに
目のくらむカーチェイスに、(←特に、見せ場!コレを見たくて見る!))
撃ちまくる銃撃戦を、フンダンに見せてくれます。
で、それだけなら
ほかの誰でもいいようなのですが
なぜ、ジェイソンなのか!ということです。(*^_^*)
これが、強さ一辺倒のアクションスターでないのが、いいのだろうと思います。
自殺に追い込まれるという前置きもありますが
ジェイソンの場合、それが、陰とか哀愁とか、というもののほかに
ベコッと、へっこんだ “へこみ”を感じるのです。
このまま、もう、ダメになってしまうのではないかと思わせるような
いい意味で、“負け犬”感と言いましょうか……(失礼な言い方、お許しを)
でも、底力はあるから、本気になったら、しっかり立ち上がって
敵をブチのめせるんだゾ!というところが、いいのですよ!
(多分、女性ファンは、そこがいいのかも。
全力で強いだけでなくて、弱さがありそうで、そこも好きなんだけど
やはり、力強く復活してくれるところ(^_-)-☆)
中国マフィアが、女の子の暗記力を利用するためだけに
拉致して脅して従わせるのが、許せないですね。
子供でも関係なく使うというイヤらしさ。
(実際、中国の子供がさらわれて、売られていたりもすると聞くので
フィクションと割り切れないのが、辛いところ。)
そんなマフィア連中が、非人道的なのは、マフィアだから仕方ないとしても
汚職警官にも困ったもんです。
警官だから、信じてしまいますよ。
でも、マフィアとつながっているのみならず、損得で、どっちとつながっているか
一概に決められないので、少女が警察に“保護”されるのも危険な状態(>_<)というのが
設定的には面白いです….(汗)
かといって、ルークは1人では戦えないので、
元同僚の警官たちを(←どこまで信じていいかわからない人たち)
うまく手名づけて(←ビジネスとして、カネの分け前を提示)
とりあえず、味方に引き込む、というのも
毒をもって毒を制す、と言う感じでいいです。
(結局は、おカネなんだなと……)
↑全員悪人です(笑)。
で
完結して^^;
セーフなんですね。(*^_^*)
ジェイソン・ステイサム仕様の作品としては、いいのではないでしょうか☆
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/159499/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
映画『Vフォー・ヴェンデッタ』の監督作品ということで興味を持っていました。
『Vフォー・ヴェンデッタ』は、瀕死の淵から再生した男の美学を、ついには、滅びの美学で〆るという、
ドラマチックな哀愁を持って描いていた、大好きな作品です。私が、勝手に抱いているポーのイメージと、
彼の作品を素材にしての世界観が、どんな風になるのか
とても、楽しみにしていました☆
史上初の推理小説と言われる、自作の『モルグ街の殺人』を皮きりに
エドガー・アラン・ポーの最期の5日間を見せています。
実際、ポーの死は、謎だらけなんだそうです。
酒場で泥酔しているのを発見されたあと、数日のうちに亡くなったのだとか。
映画では、公園に座るポーがいて、近くには、カラスがいます。
原題の『The Raven』は、自作の詩『大鴉』(大ガラス)のこと。
(その詩の内容は、
恋人を失って悲しむ主人公の青年の元へ、1羽のカラスがやってきます。
カラスは、「Nevermore」を繰り返し、やがて、主人公は、追いつめられていくというもの。
何やら、絶望的ですよね……)
ポーの小説を例にした、連続猟奇殺人が起こります。
やがて、ポーの恋人がさらわれ、
犯人は、殺人とともに、恋人の場所を暗示させるから
ポーには、この殺人事件を偉業として、新聞に連載しろ!と命じてきます。
(殺人が起こることが前提ですからねェ……悪趣味な輩です)
とにかく、ゴシックムード満点でした!!!!!
暗い!怖い!気色悪い!!!(>_<)
暗さは、ランプで、見えるていどの視界の悪さが、不安をあおります。
怖いのは、さらわれた恋人が、監禁されている状況が、特に……
殺されるんじゃないか!と思わせる狭い視界が、怖い……
気色悪いのは、惨殺している最中です……orz
……痛くて、正視できなかった……
次、何が起こるんだろう、
どんな殺され方をするんだろう
恋人は、助かるんだろうか
犯人は誰なんだろう……….
ゴシックな画面に、釘づけでした。
(ポー役の、ジョン・キューザックは、画面の重暗さをマイルドにしていた感じか)
ポーの作品に造詣の深い方は、ソレはアレだ!と楽しめると思いますが
そうでなくても、コワく楽しめると思います。^^;
“最期の”と言っているので、ポーの末路は、そのとおりなのですが……
死ぬ前に「レイノルズ」と言う名を口にしていたとか
「主よ、わが哀れな魂を救いたまえ」と言ったとか、というエピソードも
うまく、仕組んでくれています。
恋人誘拐事件+連載小説=ポーの死
だとしたら、もっと、そこに美学を見せつけても良かったかもしれませんが
ポーの文才で、流して
ドライに、推理・事件解決モノに、徹していたのかもしれません。
で、犯人はどうなのよ!と思うのですが
ちゃんと、ナントカしてくれます(*^_^*)
緻密な推理というより、サクサク進み(殺され?)
特に、美学や教訓はなかったかと思われますが^^;;
エドガー・アラン・ポーを素材にしたのは面白く
その世界観に浸ってみるのも、一興かと。
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/3937/ ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
『ソハの地下水道』は
ナチスからユダヤ人を地下水道に匿った男の実話なのだそうですが
見られないので、あとの楽しみとして……^^;
第二次大戦の頃、ナチスドイツによるユダヤ人の大領虐殺=“ホロコースト”
を主題・背景にした映画作品は、思いつくだけでも
『アンネの日記』『ビューティフル ライフ』『シンドラーのリスト』
『愛を読むひと』『ミケランジェロの暗号』
『あの日 あの時 愛の記憶』『縞模様のパジャマの少年』
『戦場のピアニスト』『サラの鍵』……etc. きりがありません。
(URLは手前ミソで、すみません^^;)
一方では、『フリーダム ライターズ』の中の少年たちが
「ホロコーストって何ですか?」と尋ねたように、時代が経つと
知らされなければわからないままになってしまいそうです。
そういう意味でも、繰り返し、映画や小説などで、題材になることは意味のあることだと思います。
ホロコーストは最たるものですが
人種や宗教の違いは、仲間意識とともに排他的な要素が、同居しがちです。
特に、宗教こそ、排他的でなく寛容であるべきだ!と思っているのですけども..
むしろ、ひどい虐殺が行われてしまうのは、困ったことです。(T_T)
ちなみに、バチカンの職員は、カトリック教徒だけなんだと思っていましたが
ナント!1934年の初めて採用された女性職員は、ユダヤ教徒だったのですと!
どういういきさつかわからないので、たまたまなのかもしれませんが
例外であったとしても、寛容を見るようで、なんだか嬉しかった。 ◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇ 『さよなら子供たち』にも、そんな寛容を感じました。(ちょっと記憶あいまいな雑感です^^;)
舞台は、ナチスドイツ下のフランスの カトリック教会の男子寄宿学校。
そこには、プロテスタントの子もいて、一部の儀式をパスしても
とがめられません。(あ、OKなんだ~と)
そんなある日、主人公の男子のクラスに、一人の転校生がやってきます。
彼も、プロテスタントらしく(?)儀式の一部をパスしていたりします。
前半で良いところは、なによりも、
彼らが少年らしく、仲よく、かつイタズラしたり、
騒いだり、暴れたりと、楽しい学園生活を見せてくれるのが、イイです。
実は、『さよなら~』と言うタイトルだったので、重いものを覚悟していましたが
子供たちの元気でヤンチャな様子は、微笑ましかった☆
しかし、
転校生の少年は、ユダヤ人だと、主人公の少年が気づいたころから
不穏な空気になってきます。
校長先生は、それを知っていて、宗教の壁を越えて、匿ってくれていたのですが
料理人の青年を解雇したことから、恨みを買ってしまい、密告されてしまいました。
校長とユダヤ少年3人が連行され、学校は閉鎖。
のちに、ユダヤ少年は、殺されたことを知ります。
端的には、密告のせいで、ということになりますが
料理人の青年も、学校を追い出されたら行くところもなく、ギリギリの立場で生きていました。
少なくとも、この学校にいる人の誰が悪い、というのではなくて
もっと大きな政治的な状況のせいで、不幸を被ったと思うべきでしょう。
「さよなら子供たち」
校長が、ユダヤ人少年たちと連行されていくときに、見守る在校生に言った最後の言葉です。
前半で、あんなに楽しかった学園生活を見せてくれたことが
後半の残酷さを、より鮮明にします。
ユダヤ少年たちは、笑顔の下に、明日がないかもしれないという危機感を隠しながら
学校にいれば、友達とバカをやってる楽しい日々が、ずっと続いてくれるかもしれないと
思っていたかもしれませんね。
このままずっと行ってほしかった……
なのに………………………orz
楽しかった学園生活が、強制的に終わったときは
守られていた命が、奪い去られていくときでもありました。
彼らをじっと見つめる、主人公のまなざしが、強く語っているのを感じます。
彼らを決して忘れない!忘れてはいけない!
そんな想いがグッと、伝わってきます。
一生、忘れられないその光景が、この作品を生みました。
実在した3人の少年に捧げられています。 PS:
パキスタンで、タリバンが、子供の権利擁護活動を行っていた14歳少女の頭を銃撃して重傷を負わせたとの事件もありました。
(2012年10月10日)
政治的なことで、子供の命までもが脅かされることが、今でも行われていることは
許しがたいことと思います。
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
映画レビューです。(ネタバレ表示)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview?ty=em&id=326057&rid=35&p=1&s=2&c=2&recom=1&t=5NUdQB&sk=6pDZZsguvdkR8C9Vcx9H9w0PZLc-
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/17887/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
死に関する映画作品は、たくさんあります。
死に際しては、人それぞれ、色々な想いがあって、色々な見方があります。
最近では、映画『ツナグ』『スープ~生まれ変わりの物語~』も、そうでした。
それで思い出したのが、本作。
病気の妻を死なせない様にと
薬の開発に携わる医師である夫の努力もむなしく
妻は、亡くなってしまいます。
妻の死後のイメージ映像は、斬新と言いますか
なんだこれは………?
と、戸惑ってしまう感じではありますが……^^;
(、ここの感想・ノーガキは↑ネタバレのレビュー内で、お読みくださいませ(*^_^*))
“永遠につづく愛”という副題がついていますが
彼らの永遠の形は、なるほどと思いつつ、感動しました。
夫役の ヒュー・ジャックマンを目当てに観たのが、正直なところですが^^;
エンドロールには、しみじみ、涙ぐんでしまいましたよ…………
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/159259/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
妻と離婚して、中3の娘と暮らす男:渋谷は(←ひとくせある生瀬勝久さん)
出張中に、デキる女上司(小西真奈美さん)と落雷に遭って、死んでしまう。
あの世に来た二人は、行動をともにしながら、
生まれ変われるスープの話を耳にする…………
(以下、内容にふれて、雑感です)
今度、生まれてくるときは何がいいか?と考えること、ありますよね。
とある現状がイヤになって、女であることに、投げやりになると
今度生まれてくるときは、絶対、男に生まれてやる!と思いマス^^;
ほんの腹いせなので……(>_<)
本当は、野に咲く花です……
ただ、咲いているだけの。
……疲れたときに、特に、そう思います…….orz
そんなふうに、今度、生まれて来るならば、と思うときは
まず、自分のことなんですね……^^;
自分の人生の生き直しをするために考える……
それが、普通というか、凡人なのかもしれません。
しかし
この主人公、家庭でも職場でも、いいところなしの男性ですが
急死した彼には、とても心残りがありました。
それは、自分の生き方に、というより、娘の父として。
だから、彼が、もう1度、現世に戻りたいと思うのは
自分の人生のことでなく、
“娘に逢いたい、娘が気がかり”
その想いだけなのです。
そこで、スープの話が出ます。
そのスープは、飲めば現世に戻れるが、前世の記憶を失くして
別人として“生まれ変わる”のだという。(自分が生き還るのでなく)
男は、迷います。
生まれ変わって、娘に逢っても、自分が覚えていなければ何にもならないと。
しかし、どうも、裏ワザというのがあるらしく
スープを飲むふりをして飲まないと、記憶を持ったまま、生まれ変われるらしいと聞き
何度も、生まれ変わったという人のもとを訪れます。
その人は、反対します。
記憶を持ったまま、生まれ変わっても、苦しむだけだと。
新しい人生を生きられないと。
でも、渋谷の心は、決まっています。
彼は、新しい人生を生きたくて、生まれ変わりたいのではない。
娘を見届けたい、という想いだけなのです。
……………………この、親心、わかりますか?
自分の人生より、死んでも、子供のことなんですよ。
涙出そうですよ。
生瀬勝久さんは、コミカルで、マジメにどこか抜けてる感じなので
「娘に逢いたいんです」と、切々と訴える姿が、まっすぐで
ああ、なんとかならないかな~と、ヤキモキします。
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
後半は、生まれ変わったその後。
生まれ変わっても、前世の記憶があるということは
人格もそのまま、ということなんですね……
やはり、長い目で見れば、しんどそうな人生かもしれないな……と思いつつ
コミカルに、若さで、乗り切ってくれるシーンです。^^;
そして、終盤には、お涙頂戴(失礼!)のシーンが来ますが
ここは、素直に泣きました……(T_T)
そのために、生まれ変わったのですから。
そして、父だけでなく、娘のことも。
娘も、生前、反抗的だったけれど、それは、寂しさの裏返し。
亡くなったとはいえ、娘には、父が、心のよりどころだったことは
墓前の赤いバラの花束が、よ~く示していました。
だから、娘が、生まれ変わりの父と再会したときには
素直に嬉しい気持ちが
涙になったのです…………………………
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
私の父は、昔、人は死んで33年経つと、魂が宇宙の果てに飛んで生まれ変わるのだと、
親に教えられたと、よく言っていました。
そして、当時の私たち家族4人のことを、たとえ記憶はなくても
ずっと昔にも、きっと、この同じ家族だったときがあって、生まれ変わっても同じ家族なのかもしれないよと言っていました。
“生まれ変わり”と言うと、そのことを思い出します。
記憶があっても、なくても
人は、縁(えにし)と愛情で結ばれている……
そう思いながらの、楽しい作品でした☆
PS:あの世での、ストレスフリーな様子は
ザ・フォーク・クルセダースの♪『帰って来たヨッパライ』の
♪~天国良いとこ、1度はおいで~
に、当てはまると思いますネ(^_-)-☆
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/158465/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
(
雑感です)
実は、楽しみにしていました☆
「バカヤロウ」「コノヤロウ」が耳について離れないのが、
なぜか快感^^;なだけでなく、ですね。
前作は、自分の気分的に、バイオレンスに乗れなかったのですが
今作は、観たくて観たくてたまらなかった!
北野監督いわく
「前作は、バイオレンスばかりが印象に残ってしまったようで
ストーリー・人間描写の部分が、
人の意識にあまり残っていないようだと感じたので
今作は、バイオレンスは抑え目で、
ドラマ部分を大切にした」のだそうなので……
それと、今作を撮るにあたり、東日本大震災“後”のことがあったらしい。
遅々として進まない復旧・復興への腹立たしさが、
今作を撮ろうとした力になったようなことを、聞きました。
(そこに、1番、共感☆)(非常事態のときこそ、政府という権力を行使して、
スムーズにコトを運んで欲しかったと思っています。
一方で、民間・個人レベルの力の結集のおかげで、
少しずつ、立ち直ってくれましたが
民力がなんとかしてくれたからいいものの、
政府はあてにならないどころでは済まないと思っています。)そのような怒りを込めての、「バカヤロウ」「コノヤロウ」だからなのか
(自分が言われたわけではないからなのか^^;)
実に、スカッと、気持ち良かったです☆
塩見三省さんの滑舌は、気持ちイイくらいに
ベロンベロンに、回っています!(笑)
やくざ同士の抗争に、丸ボーの刑事が、介入(かき混ぜて)して
強くなった勢力の力を削ぐように、コントロールする……
“殺った殺られた”が、惜しげもなくあって
裏切ったり、利用したり、騙したり……
シンプルで、スイスイ進む、テンポのいい脚本。
スイスイ進んで、ズドンッと消える。
ボコボコにされて、捨てられる…
さっきまで、ヘコヘコビクビクしてたのに
立場が逆転すれば、もう、何サマだ。
やくざ社会は知りませんが、似たようなことはあると思うから
遠くのこととは思えずに、親しみを感じながら観てしまうのです。
(殺さないまでも、約束が反故になったり=裏切られたり、ありますよね……orz)
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
コレは、
確かに、やくさのバイオレンス映画なのかもしれませんが
震え上がるような凄味は無く、娯楽作です。↓つぶやき
(女性が見られるような作品にした、と言うことなので、
安全・安心ムードかもしれませんが^^;
このシリーズを、安全・安心にしてどうするの!?と思う部分もあります。
お寿司のわさびを抜いたら、食べやすいかもしれないけど
「アウトレイジ」と言っているのだから、万人向けでなくて、
あくまでも、暴力のなかに
ドラマ性や人間の感情を、
観る人の感情から引き出そうとすることに徹してくれても良かったよと)石原(=加瀬亮)は、スゴんでは見せますが、
アレは、(演技だと思いますが)、子犬がキャンキャン言っているようなもん。
だから、終盤には、本性と思われる、ちっぽけな態度のほうがしっくりくる。
大友(北野武)も、凄むときはスゴみますが
やくざから出ようとしてか、どこか、覇気がない感じさえする。
黙っていてもコワイ、と言う感じではないの。(そういう設定か?^^;)
(監督の場合は、どこか、
バラエティに出ているときのリラックスを感じるのは気のせいか?)
◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇
男の人は、男の世界で観ていると思うので
女の私が外から見て、何か言うのは、黙っとれと思うかもしれませんが
凄んでも、縮んでも、仁義や名誉に縛って縛られて、命張るのは
ある意味、まっすぐで、濁ってない
男の純情なのかな~などと思いました。
(それは、どんなにキャピキャピした可愛い女子にも無い、純潔さでもある。)
だから、そんな中、
刑事の小日向文世さんの、しなやかな悪さが、効いてくるんです。
これは、男劇ではあるけれど、小日向さんの“しなやかな悪さ”は
女っぽいワルさに感じます。
柔らかい物腰で、あなたの味方ですよ、と言わんばかりにニコニコしながらも
コイツも利用したらあとで潰してやると、きっと思ってそうなのに、
ミジンにも出さない。
そういうのが1番、悪い!!(゜_゜>)
………そんなこと言ってますが、そう気づかせてくれたのは、ラストシーン。
あの展開は、うまいですね!!
(アレは、復興が遅い、政府への怒りなのかな……とも思った……)
あのキレは、最後に、
タバスコをドバドバ振りかけてくれたような、辛味がありましたネ☆
で
“全員悪人完結”だそうですが、完結??
まだまだでしょう^^;
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画
映画レビューです(ネタバレ表示)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id342745/rid19/p1/s0/c1/
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159756/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
原作未読なので^^;
初めは、死者と再会できて良かったね、という話なのかと思っていました。
けれど、会えば丸く収まる、ということばかりではないですよね……
逢う:再会の3つのエピソードと、最後に
1番大切と思われるエピソードがありました。
ボロ泣きしたあとで、救いを感じました。
私は、とてもイイものを見せてもらったと感じています☆(*^_^*)
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/159596/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
サラ・ポーリー監督作品です。
女性監督の描くヒロインには、特に、心寄せたい気持ちで鑑賞しました。
結婚5年子供なしの夫婦:ルーとマーゴ。
妻マーゴは、旅先で偶然出逢った男性ダニエルが、近所に住んでいたことを知り
二人は、段々、親しくなる……
足りないもの・ここにないものを感じたら、それを求めたくなる。
それが、いけないことであっても……
(以下、内容にふれて雑感です)
不倫モノと言えば、そうです。
けれど
不倫モノは、それがイイ悪いではなくて、なぜ、そうなってしまうのか
女性なら、ヒロインの気持ちのどこかに、“わかる”部分を見ながら
心にブレーキを、かけるのかもしれません。
ミシェル・ウイリアムズは、あどけない表情に、情緒不安定な女の寂しさを感じさせます。
この作品で、特徴的というか、印象的で面白いなと思ったのが
“青”の使い方、アクセント☆
冒頭は、マーゴの青いペディキュアが、エキセントリックな印象です。
普通とか安定とか満足とかでない不安定な印象を植え付けられます。
そのせいか
その後のシーンで、いちいち、青いモノが目につく。
どのシーンも、さりげなく、青が効いている。
飛行機内のシートの色、乗客のワイシャツ…etx.
スカート、柱、トイレ…etc.
そして、プールの青のみならず
プールの中でのお漏らし(>_<)の色は、完璧に青かった!(>_<)
終盤のベッドの色、椅子の色……
そして、本当のラストシーンに、また、マーゴのペディキュアの青で、終わる………
この青は、そこらじゅうに、あるのです。
ため息のように。
ダニエルが、マーゴに言います。
「君は、どこか、うわの空だ」
そして、マーゴも、“どっちつかず”の状況が不安だ、とも言います。
つまりは、この、そこらじゅうにある青い色は
マーゴの“うわの空”の空色(?)=不安定な空気が漂っているのかな~と思えてくるのです。
いい演出です☆
かと言って
「あなたの愛し方を教えて」と
マーゴとダニエルが、カフェで、“愛の会話”をしているときは
ブルーハワイでなく、マティーニなのは、良いです。
青くないから、うまくいくのかな……と思える、^^;
しかし、その後、家を出たマーゴが、
青い海で、ダニエルと再会したあと
二人が結ばれているのは、青いベッド。座るのは、青い椅子。
何となく、幸せそうで、楽しそうだけれど、“事件”が起こる。
その折、アル中の義姉に言われてしまう。
「何か足りないと思う生活が普通なんだ」というようなことを。
このセリフに、私の目の前は、”真っ青”になりました……orz
家庭に恵まれて、生活には困っていなくても
何か心満たされない、と思っている人は、実は、たくさんいるのだと思います。
ほんの少しの心のすき間は、気づかなければ、やり過ごせても
何か足りない、と気づいてしまうと
どっちつかずの上の空のまま、”何か”を“誰か”に、求めてしまいそうです。
でも、それを、満たそうとすることは、もっと大きなものを失うことなのだと……
マーゴは、そのあと、どう続いていくのかは、不明瞭に終わります。
けれど、やるせない表情と青いペディキュアを、ラストシーンにダメ押しで見せているから
“ブルー”なんだろうな……と思うのです。
テーマ : 洋画
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