映画『ストロベリーナイト』★元気をもらう、姫川ァ―!好きだー!with染谷

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159940/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
(内容にあまりふれず、雑感です^^;)
TVの特番でも良かったかもしれませんが、楽しみにしていました☆
……と言いつつ……
17歳のとき、強姦&殺人未遂の被害に遭った、姫川の過去が辛すぎる……
強姦被害を女性に背負わせる物語は、多大な心労という設定にはなりますが
そんな設定にしてほしくない、というのが本音ではあります。
(『ミレニアム』も同じ理由でつらい)
けれど、竹内結子さん演じる姫川の、凛とし、毅然とした姿に、惹かれました。
血の涙を、怒りの正義の強さに変えて、
そのへんの男ども(同僚・上司含む)に媚びへつらうことなく、
小娘扱いされても、つぶされることなく
鋼鉄のごとく打ち勝って、動じない強さがみなぎる姿には
とても、元気をもらえるのです。
辛いとき、落ち込んでいるときには
同じように沈んだ心持ちの人と、同類合い憐れみながら
痛みを分かち合って、慰められることもありますが……
一方で、静かな傷の舐め合いでなく
深い傷を負う者が、あえて、そこでガッツリ立ち上がり
抗う強さを、ギラギラみなぎらせているとき(それが、精一杯の虚勢であっても)
同じくらいの傷を持つ者には、すごく力を与えられると思うのです。
がんばれ、とは言わないで
がんばっている姿を見せる人から、私は、元気をもらうことが多いです。
だから、姫川、好きなんです!\(^o^)/
今回は、そんな姫川班さいごの云々……と言うことで気がかりですが
姫川“班”の出番は少なく、姫川の単独行動が主。
特番だから
大沢たかおさんがセンターで、染谷将太くんがサブです。
(レギュラー陣目当てだと、ちょっと寂しいかも……)
大沢たかおさんは、アウトレイジなやくざ者ですが、
やさしくて悲しげな雰囲気が生かされて、悲しい怒りの血を背負う男となっています。
そして
私が多大な期待をしているのが、染谷将太さんデス!
そこに、染谷将太が居るだけで、ワケありの雰囲気になりませんか?
絶対、理不尽な何かを抱えている……
そんな理不尽が生み出す、虚無と憤怒と狂気……を噴出させる青年を演じさせたら
彼の右に出るものはいないのではないか、とさえ思っています。
今回、やくざ者の連続殺人事件に関係するという “ヤナイケント”
その名前が行き交うけれど、染谷さんの実像は、それほど多くありません。
けれど、
そこに染谷の空気があるだけで、“ヤナイケント”の名に、理不尽さが渦巻いてくるんです……
(本当は、もっともっと、染谷さんの哀しい実像を見たかった!!(>_<))
今回の元ネタは『インビジブルレイン』で
劇は、雨の中に濡れる、濡れる……
過去の苦しみの雨に、ずっと……
姫川も、大沢さんも、染谷さんも、ズブ濡れる……
血の雨、涙雨、慟哭の雨、そして、痛みの雨……
雨は、洗い流すようでいて、皮膚にしつこくまとわりついたりもする……
そんな残酷なまでの哀しみの『ストロベリーナイト』が好きだけれど
ラストに見せた、さりげない青空も好き☆
姫川と、部下の菊田の取り合わせも、好きだけれど
上司と部下の関係を離れてみるのも、ちょっとイイな……おっと^^;
終わってみれば、収まるところに収まったのは良しとして
もっと、欲しかった部分もありました。
(ずっと、観ていたかったのかも……^^;)
でも、気弱なときに、姫川一本☆
また、あの姫川を観られて、元気もらいました♪
