作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161602/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
http://eiga.com/movie/57778/
↑あらすじはこちらがわかりやすい♪
バイク乗りの銀行強盗を、警官が射殺して
事件はそれで終わっても、警官と、彼らの息子たちの人生は、続く……
お気に入りさんの高評価で楽しみにしていました!
犯罪者と警官。
そんな親の因果が子に報い……と言う風ではありますが
因果や宿命(邦題)―--というのとは、微妙に違った味わいある作品でした☆
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ」とは、舞台となった町の名前そのものだそうですが
“松林の向こう“なんて、含みあるタイトルです。
自分も親も子も、それぞれが、
その時代の、その瞬間の苦境や困難を、背負い、くぐり抜け、
血脈は、愛情も憎しみも伝えながら、いとおしくつながり
ただ、混沌とした、迷いの松林に、彷徨うばかりではなく
いつか、明るく開けた道に出て、まっすぐに、その先の未来に、走り抜ければいいのだ…………….
そんな印象で、壮大なんだけど、仰々しくなくて
身近な想いを共有しながら、思うところをしみじみと、掘り起こされました。
役者よし、脚本よし、演出よし☆ でまとめますが…………^^;
演出は、カメラワークの多彩さ(近接、ブレ、遠景…etc.)あり、音楽のワクワクありで
2時間超の人生ドラマを、飽きさせません。
冒頭の、バイク乗り・ルークの背中を、ずーっと、追っていくシーンには
そのまま、視線を引かれつつ、あとあと、
そんな“ルークの背中“を、追っていったドラマだったかもな~と思わせる……
以下、内容にふれて、雑感です。
▼▼▼
主軸は
・バイク乗りのルークと 息子ジェイソン
・ルークを撃った警官エイブリ―と 息子AJ
の父子の物語ですが、それ以外の想いも、さりげなく出ているのが興味深いです。
1.まずは、オヤジ魂というべき、☆ルークの父性☆
元カノが、息子ジェイソンを産んでたと知ったルークの、パパぶりが、愛おしい☆
息子には義父がいるので、出る幕はないのですが
実の子は、やはり、理屈抜きにカワイイ気持ちはよくわかる。
だからって、お金がいるからって、銀行強盗してしまうのはダメなんですが(>_<)
子供のためなら何だってできる、と言う親心の、“表現型“としてはわかる。
そして、息子に初めてアイスクリームを食べさせるルーク。
アイスを食べるたびに、自分を思い出すはず、との祈りあり。
そして、元カノと息子と3人の“家族写真”を撮り、ずっと持ち歩くルーク。
何年経っても、この瞬間は、色あせない。大事なシーンとなります。
2.プール
射殺した強盗犯に、息子と同い年の子供がいたことで、気が咎めるエイブリ―です。
そんな傷心のほか、彼の同僚には、“モンダイ“もあり、このまま警官を続けたものかと悩みます。
そんな折、エイブリ―は、検察関係の父親とプールで会話します。
エイブリ―は父でもあり、息子でもある。
プールで、父親からのアドバイスを受けたことが、その先の彼の生き方を示したようでした。
で、そんなプールが、15年後にまた。
今度は、エイブリ―の息子AJが無邪気に遊びます。
しかし、AJは、エイブリ―とは心の距離があるだけでなく、問題行動もおこしていました。
プールは、もはや、父子をつなぐ場ではないのか……それなら、どこで?
宿題を与えながら、先に進んでいきます。
3.アイス
15年後、ジェイソンは、実父のことを知りたがります。
義父にも、尋ねてしまいます。
産みの親より育ての親、と言いますが
その義父は、いいお父さんなんですョ。
恩を考えたら聞きにくいのですが、それでも、実父のことは、避けて通れないのも人の子。
そのとき、ジェイソンは、しっかり、アイスを食べていました(>_<)
ルークとの父子の絆が、バッチリなんですね……..
血は水より濃い……のか…
けれど、なさぬ仲の家族でも、幸せに暮らせるのに(ジェイソン家)
血のつながりがあっても、別居や離婚などで、幸せに暮らせない(エイブリ―家)のも皮肉なものです。
4、☆ジェイソン絶賛☆=デイン・デハーン
役者よし☆と言いましたが、
1番の絶賛は、皆さんご指摘の、ジェイソンです!\(^o^)/
父親ルークのことを、訪ね歩くのも健気ですが
そうやって、親のことを知ろうとする心根には、ヤンキーな気持ちが、吹っ飛ぶように思います。
自分が、生きている意味のようなものを意識すると
必然的に、生きることに、本気になれそうですもんね。
父が強盗したとはいえ、殺した人(と息子も)を恨む気持ちは、憎しみというより
父への愛情の“表現型“だったかなと思います。
彼らに、銃を向けていても、ジェイソンには、そう感じられました。
(その感じがとてもイイ☆)
そうこうして、バイクを入手して、ジェイソンが颯爽と、走っていくラストシーン。
カエルの子はカエルだな~と、感じている自分が嬉しい☆
親は無くても子は育つ….ではなくて^^;
親は亡くなっても、その存在はしっかり子供の中にあるんだな~、と感じられるのが嬉しいの…
▼▼▼
前半の主役ルークが“退場“したのが、始まって1時間。
そのあとどうなるんだろう….と思ったあとも、あっと言う間でした。
私の↑ノーガキでは足りない、じゅわ~っとした肉汁が、詰まった作品でした☆
PS
音楽と言えば、ブルース・スプリングスティーンの『Dancing In The Dark』は良かった~♪
強盗の後とはいえ、気分爽快!!
私も、ノってしまいました~♪
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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161566/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
宮崎駿さんのアニメ作品は、ほとんど見ていないのですが^^;
ユーミンの「ひこうき雲」付きの予告編で、胸が熱くなっていたので
楽しみに思って、観てみました。
零戦の開発者・堀越二郎さんをモデルに
堀辰夫の『菜穂子』をモデルに、といっても、まったく新しい男女の物語がありました。
作品の命・息吹ともなる、風の表情、
風にそよぐ草、なびく髪、飛ばされてしまう帽子……etc.
美しく繊細なタッチの絵には、心よせられるし
久石譲さんの音楽は、いつもながら感情をゆさぶるようで
感激された方には、ひとしおのことと思います。
で
私が、勝手に予告編で、思い込んでしまったのが悪いのですが^^;
楽しまれた方は、以下のこと、ゴメンナサイ……
▼▼▼
1、 堀越二郎と飛行機
本物の堀越さんではないので、劇中の堀越さんとして。
冒頭の、飛行機大好きの少年の姿☆
飛行機への憧れは、空への憧れ、鳥のように飛ぶことへの憧れが、始めだと思われます。
それが、鳥のような翼の飛行機に乗る、堀越少年の姿から、感じます。
で、端折りますが
やがて、大人になって、仕事となると
もっと、イイ性能を求め、できるだけ早く、かつ、輸送力の高い飛行機を!と思いますよね。
けれど、戦争時代になれば、飛行機は、戦闘手段になります。
イイ性能ももちろんですが、それに乗る人たちの命の保証はない……
自分の設計した飛行機に乗ることのない堀越が、パイロットに託す思いには
強い想いがあったと思うのです。
けれど、そんな重たい部分はなく、風をテーマにか、軽やかに過ぎていきました……………
「飛んでいった飛行機は、半分も帰らない……」
そんな衝撃的なセリフにも、衝撃は、鑑賞者にゆだねられた感じで、そこには、さらっとした空気が……
当時の人間は、私情を持つことなく、軍事に協力していたと思うのですが
予告編で見て、良かったのが、ボロボロになった零銭を前にした、堀越のシーンでした。
多分、彼は、空を飛ぶことを夢見てはじめた飛行機の設計が
やがて、高性能であればあるほど、戦力として生かされ、それが国への“ご奉公“という時代であっても
でも、壊滅した姿を見るのは、自分の本来の夢を、ズタズタにされたような衝撃があったと思われるのです……
(私は、ここで、ひとつ泣きたかった………)
でも、作品の意図は、そこではなかったのかも……2.タバコのこと(喫煙者の方、ゴメンネ)
肺結核で、余命いくばくもなくなった菜穂子が、臥床する布団の横で
仕事をする二郎。
その姿は、温かくていいです。
そこで、二郎が言うのです。「タバコ吸ってくる」と。
離れたくない菜穂子は、ここで吸っていいよ、と言いました。
その後までは見せませんが、ちょっとごめんなさいね。
タバコは、ほかで吸っても、吐く息には、
たとえば一酸化炭素濃度なら、20とか30ppmになってしまう人もいるそうです、
菜穂子は、肺が悪いわけで、喀血したし、呼吸も苦しいと思うのです。
(アニメだと、顔色の悪さや不調さがわからなくても)
病気の菜穂子と同居すると決めたなら、菜穂子の肺を気遣って
タバコを控えるという選択も、思いやりなのではないかな~と思ったので。
(その時代の流れというのも、あるでしょうけどね…)
▼▼▼
風に飛ばされた帽子を、つかんだとき
二郎と菜穂子は、お互いの運命も、つかんだのかも……
そんな風が運んだ、二人の絆が、加速するまもなく
風は、愛する人の命を、さらっていってしまった…………
私との相性は、すきま風が、吹いてしまったのですが(>_<)
素敵な題材なんだと思います。
さて、お口直しと言ってはなんですが、劇中に
「シベリア」登場!
懐かしいです~♪シベリア~♪
しばらく、ご無沙汰です。^^;
カステラで羊羹をはさんだお菓子でした。
洋菓子なのか、和菓子なのか……と悩んだこともありました^^;
どっちなんでしょう?(*^_^*)

.
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161183/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
デンマークの王室での実話ベースだそうです。
簡単に言えば、王妃と侍医ヨハンの不倫関係なのですが
2時間超を、アフェアの甘い香りだけで、包むはずはありません。
むしろ
マッツ・ミケルセンという芳しい悲愴が、
実話と言うキビシサに生かされた物語、と言っても過言ではないようです。
(ため息……)
内容にふれて、雑感です。
▼▼▼
王妃とヨハンが、初めてダンスを踊ったあとに
2人は、2人の間にあった垣根を、越えました……
それが、王妃には、幸せを知ったからこそ自覚する、不幸の始まりであり
ヨハンには、幸せの継続であったというのも、
二人の愛という障壁が、幸も不幸も含んだ、複雑な心の営みを示すものとして
心に響きます。
異国(イギリス)から嫁いできた王妃と、外国人(ドイツ)である侍医ヨハン。
異邦人どうしだから、惹かれあう要素があったとも言えますが
それだけではないのが、良いところ☆
(男と女の“恋落ち“は、そんな簡単じゃありませぬ)
ヨハンは、啓蒙思想による治世という志を、持っていました。
それは、政治的欲望や権力への野心ではなく、虐げられた国民のために。
医師であるヨハンには、苦痛から人を解放したいと言う気持ちが
国全体を治したい、ということに発展するのかと思います。
国王は、病気(?)のせいもあって、政治は、書類にサインするだけの存在で
旧態依然の特権階級が、我田引水に、やっているのが実情でした。
けれど
王のお気に入りになったヨハンは、自分の政策を、王に吹き込んで
次々と、民主的な政策を実現させていきます。
そんなホネのある人なら、魅かれますよね、王妃様☆
もちろん、不倫は不道徳ということなのはわかっています。
でもでも
夫を尊敬しようと思っていても、失望が挽回されないままだと
この心を、どこに置いたらいいのか……orz
(子供が生まれると、妻が育児に”まい進”するのは、母心だけではないのかも……(>_<))
そんなときに、ダンスで踊っているうちに、泳いでいた王妃の心を
ヨハンは、捕まえてしまったのかもしれない。
王妃も、ヨハンの男心を、知らないうちに、捕まえていた……
華やかなダンスシーンには、なぜか、胸ときめくような気持ちになるのは
ダンスのめくるめく動きに、心まで揺られ、下にある感情が
掘り起こされるからなのか………………….
↑このマッツなら、王妃が惹かれるのも、ムリない(*^_^*)
ヨハンが王妃の元へいく、“危険な逢瀬”には
彼には“私に逢いたい”という一途があることだけを信じられる、女の悦びがある、と
私は思う……………….
↑このマッツなら、私も……^^;(照)
二人の間に女の子も生まれますが、なんとか
二人の関係はばれずに(汗)、かつ、国政も良いほうに行ってほしい♪と
祈るような気持ちで、観ているのですが……
貴族たちの年金を減らして国民に回そう、などという法案が、通るはずもなく
貴族や、国王の継母の陰謀により
ヨハンと王妃は、不倫を暴かれ(←ソレは事実だけど)
国王暗殺まで、でっち上げられてしまいます……orz
そもそも、ヨハンが、国王の侍医になったのも
おちぶれ貴族の陰謀に、乗っかったものでした。
そして、野望や私利私欲でなく
良かれと思った民主的な改革を断行したのに、歪曲・悪用され
ヨハン自身の首をしめることにもなる皮肉……
そして、
陰謀と裏切りの中、絶望的な結末へと………orz
ここで思うのです。
マッツ・ミケルセンという存在の意義を!
華やかな宮廷を舞台にした、ある男の“不倫と出世”。
マッツは、ちょっと地味な感じが、したたかで
悪役なら悪役でも、イケルくちです。
でも、哀しさがあるんだな~マッツは☆
だから、野心の上昇志向のままで行かないんだろうな~という不安定な雰囲気が
陰となって、作品の厚みになりながら
そのとおり、哀しい感じになっていきます……
▼▼▼
“王妃とヨハンの物語“のロイヤル・アフェアは、悲痛に終わりますが
作品の終わり方は、希望を残してくれるのが、美しい☆
事実は、事実を変えられないキビシサがありますが
モノはいいようで、後味は良くなるんですね。
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/153767/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
イタリア版(ジュゼッペ・トルナトーレ監督&マルチェロ・マストロヤンニ主演)をリメイクした、アメリカ版です。
ロバート・デ・ニーロ演じる父は、8か月前に妻を亡くして、一人暮らし。
独立した4人の子供たち(男女2人ずつ)が帰省して、一緒に食事するのを楽しみにしています。
冒頭の、庭の水まきのシーンも、のんびりムードです♪
けれど
その日は、みな、用事があって、ドタキャン(>_<)
現役世代は何かと忙しいから、仕方ないねぇ……と思っていたら
実は、ある“事件”が、ありました!
そうとは知らない父は、子供たちに逢いたくて、1人1人、サプライズ訪問してみましたが………
コレは、観るほどに、ひきこまれ
ついには、痛いところを突かれつつも、じんわりと、させられた作品でした!
“結末”にはふれずに、雑感です。
▼▼▼
子供が帰ってくるからと、スーパーで特上肉を買ったり、最高級のワインを捜したりする父の姿には
とても共感☆私もです(笑)
子供が帰ってくる!と思うと、どこからか元気が出て、普段は買わない高級食材を買いあさり
料理をふるまう気力☆満々になります!
なのに、ドタキャンの子供たち……
ロバート・パパのがっかりは、痛いほどわかる…… ←私のおごり^^;
ならば、こちらから逢いに行っちゃえ!と、呼吸器病をおして、パパの旅が始まります!
この“呼吸器病”も、効果的な設定です。
ドラマチックなハンディというだけではないのです。
彼は、長年、“PCBによる電線のコーティング”の仕事をしてきました。
その“電線“が病因なのですが、彼の旅路に映る風景でもあるという、複雑な味わいに加え
“事件”のことで、子供たちが連絡を取り合う手段でもあるのが、“電線”というのも、乙な計らいです。
そうして、サプライズ訪問した父に、子供たちは
『東京物語』(←オリジナルはオマージュで作ったらしい)
のような“邪魔者“扱いはしませんが、彼らの不自然な対応に、気づいてしまうのです
それは、彼らが伏せているのが、“事件”のことだけではないというのが、深いところ!
それらは、徐々に、明かされていくのですが
“父の気づき方“が、とてもいいのです。
ああ、やはり、親は親なんだな~……
子供を気遣いながら見るまなざしには、“真実”が見えてしまう……
では、なぜ、子供たちは、父親に“真実”を明かしてくれないのか???
親としては、水臭いと思いますよ……
でも
子供は子供なりに、父親に心配をかけたくなかったり、失望させたくないんですね。
自分は(みんなは)元気だよ、と言って、安心させたい。
隠したりダマしたりしているつもりではないんですね……
でもでも、親としては、子供が幸せになってほしいと思うあまり
過度な期待をしてしまうかもしれないけれど、本音は
とにかく、子供自身が納得して幸せであってくれれば、もう、それだけでいいんですね。
だから、何もかくさないで
ありのままの姿の親子でいてほしい……
意識がモウロウとしている父の意識の中で、幼い姿の子供たちが本音を語るのは、
ファンタジックでありながら、真に迫っていて、とても印象的なシーンでした。
子供は、自分の宝物だけれど、価値観や生き方は、やがて、それぞれのものになっていく……
そして、手の届かないところにまで、行ってしまうことも………………………………………….
▼▼▼
これは、オリジナルよりは、希望のある終わり方なのだそうです。
確かに、みんな元気!!!\(^o^)/というほど、明るさハジケルわけでもありませんが
気休めに言っておくような「みんな元気ョ」でも、ありませんでした☆
電線が、いい知らせも悪い知らせも運ぶように
イイことも悪いことも人生にはあるけれど、自分の道(=線?)を歩けていればOKだよ!という感じで
満たされた読後感が、残りました。
ロバート・デ・ニーロの懐深い親父ぶりが、とてもよく生かされていたと思います☆
まさに、ゴッド・ファーザーであります♪(*^_^*)
そこそこの無難な感じでなく、予想外に、イイ親子の関係を見せてくれた作品だったと思います。
『東京物語』は世界一の名画と言われるそうですが
オマージュから生まれた作品のリメイクでも、また、別の味わいを作り出せるのも面白いです。
親子のことは永遠のテーマ、永遠のドラマなんですね。

.
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161233/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
大ッ好きなシリーズで楽しみにしていました!!!\(^o^)/
前作では、これ以上のものはないのではないか!と思うものを見せてくれた!
と思ったら、今回も、コレですよ(*^_^*)
元々は、ストリートカーレースで、一般道を1番早く走れるのは俺サマだ~というレベルから始まった
このシリーズ。
走り・スピード感というのを、
ドライバーのアップ、タイヤ、コース、ギアチェンジする手元、ボディの近景・遠景……etc,
の切返しのカメラワークの妙で、まず、冒頭から、ガッチリ見せてくれる!
いい感じです♪
前作では、走り屋というより、盗み屋になっていた^^;彼らが
ウハウハで余裕の生活を送っていたところに
FBIが、国際犯罪の捜査協力を、依頼しに来ます。
前作では、亡くなったと思われた、レティ(ミシェル・ロドリゲス)が生きていて
その犯罪組織の一味になっているという。
恋人であり、ファミリーである彼らは、レティを取り戻すべく、捜査協力します。
あのまま、レティが亡くなってしまっては、この話は終わってしまう…orzと思うところですが
そこにドラマを持ってきて、次回作に盛り上げる、というのもニクイところ(*^_^*)
レティのかつての仲間は、仲間をファミリーとして扱うアットホームなところに対し
今回、所属した組織のリーダーは、仲間を部品としか思っていない、クールで割り切った男。
このクールな男との勝負は、
速さのスピードを競うレベルだけではありません。
根回しOK・用意周到で、早め早めの先手必勝の男なんです。
戦車登場(!)のカーアクションにも
レティが、また死にんでしまいそうな超ピンチ!!(>_<)のシーンにも、文字通り
ブッ飛ぶのでありますが(*^_^*)
終盤の飛行機がらみのシーンは、超キケン!超最高☆!!!!!
もう、画面がよくわからないくらいの^^;スピード感&緊迫感!(>_<)
スゴイ!スゴイ!スゴイ!!!
この作品は、どこまで、行っちゃうんだろううううう……………….
(…………….でも、きちんと、原点のストリートカーレースも忘れていないのがイイ☆)
そして
一件落着させつつも、心にすきま風を残すのです…………….orz
それだけで、終わらないのが良いところ!
エンジンは、まだ切らない!
ふかして、そのまま東京へ……
東京というと、3作目の東京ドリフトが、今一つだったトラウマと.(―_―)!!
欧米の方が東京を舞台にすると、どうも、別の町の匂いがしてしまうと言う懸念もありなのですが….
ここは、ビックリ!!!
言っていいのでしょうか?
ジェイソン・ステイサムと思われる人物がいるではありませんか!!!
次回作は、彼も参戦!??
『トランスポーター』である彼のドライビングテクニックと、バトル???
ホントに、この作品は、どこまで突っ走ってくれるのでしょうか!!!\(^o^)/
ああ、すごく楽しみ☆☆☆!!
PS:
アクション系は、初回は、吹き替えで観て、アクション部分を楽しんで
2回目以降は、字幕で楽しむようにしているのですが
今回、敵のリーダーの吹き替えが、東地宏樹さんでした。
東地さんは、『プリズンブレイク』のマイケルの印象が強くて、善玉の声に思えます。
その思い込みで、敵なのに、その声に聴き惚れてしまいましたョ^^;

.
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/1130/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
第二次世界大戦下のフランス。
3人の息子が戦死した母親が気の毒だという上官の命令で、
末っ子の二等兵(=プライベート)ライアンを
戦地から探し出して、生きてアメリカに帰還させる任務を負うことになった、ミラー大尉と部下たち。
え?ライアンだけ特別ですか!??と言う感じなのですが……^^;
戦争を扱った作品には、戦争を背景として、人物の物語を見せるものもありますが
この作品は、戦場でライアンを探し出す行為を通して、戦争そのものを見せつけながら
とても思うところの多い、ドラマチックな作品でした。
名作なので、今更なのですが、雑感のべます。
▼▼▼
1つめ。
上層部も人の親なので、子供が3人も戦死した母親の元に、
末っ子(ライアン)は生きて還してあげようと思うのは人情で、
だから、ライアン二等兵を戦場のどこかから捜して来い、と命令する状況もわかります。
ですが、現場は大変なんです。
命令を受けた部隊は、戦地を捜すわけなので、自分たちも死ぬかもしれない。
なんで、ライアンだけ捜して帰還させるの?と思うのは当然のこと。
そのために出た犠牲はどうなるのか?と。
似たケースがありました。
ある上官を守るためにした装備が不都合を起こし、結果、
数名の部下まで死ぬことになってしまった現場に、ミラーらは遭遇します。
そのとき、思うのです。
――1人を救うために、何人もが犠牲になる――
ライアンを帰還させるのは、一見、美談のようで、周囲への影響を冷静に見せてくれる。
けれど、その納得のできなさが、戦争の理不尽さなのでしょうね。
2つめ。
これも、戦争の理不尽さなのですが……
ドイツ兵とのシーンが、よく物語っていました。
仲間のアメリカ兵を撃ち殺したドイツ兵も、命令で戦っているだけ。
話してみれば、アメリカのガムが好きな、普通の青年です。
報復したい部下たちを抑え、ミラーは、彼を逃がします。
ドイツ軍に戻れば、また攻撃するとわかっていても、彼一人を殺したところで、戦争の大元は変わらない…
案の定、ミラーたちが、ドイツ兵たちと、再び戦場で出くわし
あのドイツ兵は、逃がしてくれたミラーを撃ってしまうのも、予想どおりかもしれない。
もちろん、恩を仇で返したわけでなく、戦争だから、ということ。
でも、その前のシーンが、切ないのです……
そのドイツ兵は、捕虜になったときに、親しく会話したアメリカ兵を見つけ
戦闘中なのに、まるで旧友に会ったような、やあ!という明るい感じで、呼びかけるのです。
引き金を、引かざるを得ない状況にいるのに……
だから、銃撃戦が待っているのに…………
戦争は、争わなくていい者同士を、争わせ、
憎まなくてよい人を、憎ませ
死ななくてもよい人たちを、死なせる………
部下たちが、命がけで見つけたライアンに、 ミラーは「命を無駄にするな」と言い残します。
▼▼▼
そんなライアンのラストシーンは、冒頭にも呼応して、とても重厚です。
いくつもの命を背負って、生かされてきたライアン…………
子供や孫につながった命の中にも、
ライアンを生かしてくれた者たちの魂があるのかな、とも思えてくる…………
戦争映画には、少なからず、“戦争の不条理”を感じますが、
ただ、“戦争反対映画“と思うだけではもったいないと、思っています。
自分では、生死をどうすることもできない状況にあるときでも
人は、理不尽に思う気持ちに、どう始末をつけ
どう行動して、納得するか……
この作品には、そんなことを思いました。
名作です。

.
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161246/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
モネの連作『つみわら』シリーズをネタに、贋作を売りつけようって、魂胆です^^;
主犯は、コリン・ファース
助演は、キャメロン・ディアス
贋作画家は、トム・コートネイ
ターゲットは、アラン・リックマン
『泥棒貴族
』のリメイクだそうですが、別の設定です。
モネの絵での詐欺モノ♪ということで
とてもとても、楽しみにしていました☆(世間の評判は横目に(―_―)!!)
魅力は、キャメロン・ディアスのカウガール姿です。
これは、相当、イケてるでしょう?
カントリーガールもさばさばして、気持ち良いけれど
ドレスアップしても、ゴージャスに映えるのが、キャメロン☆
うまくダマすわよ~と、ギャンブルチックな勝負ゴトには、キャメロンはピッタリ☆
『ベガスの恋に勝つルール』でも、
ギャンブルOK!勝負カモ~ン☆の雰囲気全開が、とても魅力的でした☆
~~
オープニングのミニ詐欺アニメは、簡潔で、テンポ良く、
本シーンの特徴をかいつまんでいて、面白かった☆
そして、序盤に、物事をイイほうに考えがちだという、主犯コリンの
想像上の予定も、サクサク、面白かった。
ああなるはずだったんです…….
しかし、予想通りには行ってくれなくて、主犯コリンのダメダメ部分を、見せながら
詐欺は失敗か……と言うと
そういうわけでもなかったという、一応、メデタシな落着です。
ですが、▼以下は、作品を楽しまれた方には、スルー願います。
ゴメンナサイな雑感となります。(1個人の感想ですので、なにぶん)
▼▼▼
面白い要素は、次々あるのです。
“崖っぷちの男“になったコリンが、下着姿になってしまったり
アラン・リックマンに至っては、ダビデ像も真っ青(―_―)!!というお姿もあり……^^;
けれど、今ひとつ、突き抜けてくれなかったのです……orz
コリンの面白みは、面白みであるのですが、多分、品格が邪魔しているのかも….
3枚目コリンを生かすには、主役ででなく、脇で効かすほうが、効果的な面白みなのではないかな~と。
(個人の意見ですので)
こんな感じは、『王子と踊子』でも感じたのと似ています。これは、ローレンス・オリビエが、マリリン・モンローと共演したのですが
脚本は、とてもよく出来ていると思いながらも
ローレンス監督の気品というか、端正すぎるのか、お行儀良すぎるかな……などと思ったのです。
(生意気スミマセン。個人の感想です^^;)
とすると、やはり、キッチリ仕組んでいるウッディ・アレンは、知的な匂いをさせながらも
ためらわずに突き抜けてるんだな……^^;なんて……
個人的には、コリン・ファースには、
ズボンは、履いててほしいというか^^;
ちょっとユーモアがあるくらいの紳士でいてほしい、との願望もあり(*^_^*)
▼▼▼
光の時間的変化を描こうとして、連作になっているという
モネの『つみわら』。
劇中の絵は、作品用に、モネっぽく作ったのだそうです。
贋作でなく、創作^^;
この絵は、“わら“よりも、光の移り変わりが、テーマだから
カップケーキのような“積みわら”そのものは、真似しやすそうです………
原題は『GAMBIT』。
アレは“捨て駒”で、本命はどこだ?という楽しみ方が暗示されてそうですが
この『モネ・ゲーム』という邦題は、素晴らしい!と思います。
これで、観る気、そそられますもん♪
PS:日本人のシーンは、もうちょっと、紳士的な雰囲気あるほうが良かった(―_―)!!

.
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画