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映画『マン・オブ・スティール』★それでこそ“スーパーマン”なラストへ(^_-)-☆


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/157426/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


赤いマントをなびかせて、飛ぶも良し、立つもカッコ良しの、スーパーマン♪

私の好きな『スーパーマン』は、
デイリー・プラネット社の記者クラーク・ケントが、人知れず、ささっと善行する。
“鳥だ!飛行機だ!スーパーマンだ!”と空を見上げる、民衆のノリの良さも好き。
全体に、陽性志向ムードを高めてくれるテーマ曲も、好き♪
(ともすると、途中から、スターウォーズになりそうな^^;)

そんな、サクっとしたクラーク・ケントが、大人になるまでには、
なにか、吹っ切れないものを抱えていたのかもなんて
考えもしなかったです……^^;

今作は、『スーパーマン』あらため『ハガネの男』。リブートという形で
クリプトン星で生まれたところから、始まります。

・ダイナミックなアクション・バトルの映像と
・クラークの悩ましい成長とで              エンタメ大作になっています。

私も、非常に楽しみにしておりました☆

以下、内容にふれて、雑感となります。

▼▼▼

1、 クラークの悩みと父のこと

特殊能力のある人の悩みは、『スパイダーマン』にも、印象的な部分がありました。

スパイダーマンことピーターは、人のために、特殊能力で善行しまくることを、一時、やめます。
――できるけどしない――
けれど、したくてもできないのと、できるのにしないことは、意味が違うんですよね。
特殊能力でなくても、各自が、自分のできることをしない(横着含む)のは、ダメなんだと。
できることをするのは、各自の使命なんだと、しみじみ、感じ入って、説教っぽさなく、いい教訓になりました。

今作では、異星人であるクラークの特殊能力で、世間から隔絶・差別されないようにと
育ての父(ケビン・コスナー)は、能力が人目につかないように、気を遣ってくれていました。

けれど、父が危機のとき、公衆の面前だったために、父は、クラークを制止します。
私を助ける行動をとるなと。
父は、自分の命より、“息子“クラークが、この先、地球で生きていくことを重要視してくれるのです。

この父の愛は、感動的でもあり
クラークの心に、“重いもの“を残します。(ドラマ性↑です)

一方で、死してなお、クラークの守護神のごとく、出没してくれる実父。(ラッセル・クロウ)
やはり、子供のことは気がかりですよね。
わかりますよ、ラッセル・パパ。(*^_^*)


2.クリプトン星人とのバトル

クリプトン星には、クリプトン人のためと思って、行動している将軍がいます。
クリプトン復活のためには手段は選ばない、という超タカ派ですが
クリプトンのため、という大義があるので、まるっきり、“悪“ともいえない感じが微妙です。

それは、ともかく^^;
クリプトン復活のカギを握る、クラークとのバトルは、壮絶です。
アクション・バトル系大好きな方は、これだけで、十分観た甲斐があるのではないでしょうか。

速い!!ブレる!!揺らぐ!(>_<)~~スローモーションにして観てみたい^^;
地球から飛び出して、宇宙空間まで上がってしまうスケールの大きさは、気持ち良い(*^_^*)

そして、この“ハガネの男”2人のバトルは、
ちょっとぶつかっただけとしても、高層ビルの窓を、ガッチャガチャに割れまくりです!(>_<)
これでもかこれでもかと言うくらいに、念が入って、へこむ!壊れる!メッチャメチャ!!!(>_<)

巨大ロボットでないのに、こんなに壊れる2人は、どんだけか!?(>_<)と、
一般人が不安に思うのもムリも無いコト…….
クラークは、危険な者として、逮捕・手錠まで……orz
(ケビン・パパの心配はそこにあったのね…)


▼▼▼

かくして、苦悩と抱き合わせのクラークが、そこから脱皮する経過なので
♪タッタラ~タラッタラ~の、スーパーマンのテーマのような楽しさ全面というわけではありませんが…(―_―)!!

そんなこんなで、
デイリー・プラネット社の記者になった、クラーク・ケントの姿を見たときには
クリストファー・リーヴ演じた、クラーク・ケントにたどり着いてくれた!という感じで
嬉しかった(*^_^*)

それでこそ、“スーパーマン”だ!なんて気がしてですネ(^_-)-☆














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『パリの灯は遠く』★アラン・ドロンのラストのまなざしは圧巻!

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/8528/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



アラン・ドロン主演☆
原題 :『MONSIEUR KLEIN』 (“クラインという男”と言う感じか)

パリ在住の、ロベール・クラインと言う男。
第2時大戦下、ナチスの陰に覆われるフランスで
ユダヤ人の同姓同名の男性と、間違われてしまったロベールを通して、感じるものがありました。

間違われた男、ということですが
当局もしつこく、つきまといます。
ロベールは、自分はユダヤ人ではない、ということを証明しようとします。

サスペンスっぽいところは
なぜ、自分が間違われたのかの真相を追おうとするところと
ロベールが、ユダヤ人でないことが証明できるのか、ということかと思うのですが,……

ラストシーンで、はたと思いました……………
これは、サスペンスっぽくしてはいますが、少なくとも、犯人とか無実とかいうものではないよねと……


以下、結末にふれて、雑感です。

▼▼▼▼

途中経過は、わかりにくいです(>_<)

ロベールは、なぜ手違い・人違いが起こったのかを
手がかりの糸をたぐるように、あちこち、訪ね歩きます。
それはそれで、時間かせぎに、面白いです。
(わかりにくいのも、ナゾのうち^^;)


けれど、あの当時は、人権も、人違いも何も、あったもんじゃなかったかも。
当局も、それらしく仕事していれば、正確さなんて、どうでも良かったのかも……





余談になりますが、母の戸籍の扱いもそうです。
結婚するときに、手書きで処理された戸籍の生年月日が違うことが、あとになって、わかったそうです。
何度か、訂正してくれるように話したそうですが
戸籍は変えられないの一点張りで、いっこうに訂正してくれず、何年も経ってしまいました。
母は、その後は仕方なく、戸籍上の生年月日を使っていたのですが
それから何十年かして、私は、子供を持ち、戸籍を意識した私は、再度、母に提案してみました。
すると、役場も代わったせいか、門前払いでもなく、昔にさかのぼって確認してくれて
ようやく、本当の生年月日に訂正してくれることになりました。
母は、長年の胸のつかえが下りたようだと言いましたが、私も、ずっと気になっていたので
本当に良かったと思いました☆





そんなこともあったので、昔は、コンピューター管理もないし、判読不能な文字で、転記されたり
個人の識別も、いい加減な部分があったかもな~と思うのです。
(200才の戸籍が、出て来たり……)


それが時代のせいなのか、誰かの不手際のせいなのか……
動かぬ大きな力の前には、ノーガキは無力。とにかく
家も恋人も、安定した生活も手放して(失って)、別人になりすまして“亡命“を謀る、ロベール。

それでも、真実への手がかりがそこにあると、放っておけずに、それを追ってしまう……
まずは逃げるが勝ち、かもしれないのに、もどかしくも
ロベールは、亡命せずに、ぐずぐずと引っ張る(>_<)~~だから、物語は成り立つのだけど……

大詰めになって、ユダヤ人ではないという証明書を、友人が持ってかけつけてくれて
ああ、これで、とりあえず、ロベールは、ユダヤ人として追われることはないんだ……
と、一瞬でも思ってしまった自分の情けさなよ………orz


↓↓↓結末です↓↓(要反転)






結局、証明書を手にすることなく、収容されるユダヤ人たちの波に飲まれるように
ユダヤ人たちの一人になっている、ロベール……

この作品は、ロベールが、一人、ユダヤ人でないことが証明されれば良い話ではなかったんです。
(ユダヤ人でなくて良かったね、などという事ではない!という事です!)

ラストシーンが、いいのです。
そこには、冒頭のやりとりが再現されます。

それは、亡命しようとするユダヤ人が、資金確保のために、絵画をロベールに売りにきたときのこと。
ロベールは、ユダヤ人の足元を見て、安く、買いたたきます。

あのときのユダヤ人が、どんな切迫した気持ちで、絵画を売りに来たのか……
今、収容されていこうとするロベールには、痛いほど、身にしみたと思われるシーンです。





ひどい歴史があって、酷い事実があるときに
それが、過去でも現在でも、
人は、自分に関係なければ、自分の身に降りかからなければ、
無意識に残酷な考えをして、残酷な対応をしているのかもしれないと思います……

私も、ユダヤ人と人違いされたロベールが、ユダヤ人でないと証明されればいいなどと
途中まで、思ってしまいました………orz
もちろん、手ちがいはあってほしくないことです。
でも、重要なことは、ソコではないんですよね……

作品は、手違いとは無関係に、
ユダヤ人というだけで、権利も命も奪われていく人たちがいることのほうが、よほど重要だと
訴えかけてきました。


▼▼▼▼


ラストシーンで見せた、アラン・ドロンの眼差しには、驚かされました。
とても切なくて、哀しくて、深くて……
ああ、こんな表情を見せるんだ、と胸に迫るものがありました……………………………………………
(瞳の色まで、かげったかと思った!(>_<))

邦題も、結末に暗示的で、イイ☆











テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『スタンリーのお弁当箱』★ お弁当も友情も“分かち合う“感じがイイ♪withトンデモ…

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161187/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


スタンリーは、“事情”で、学校にお弁当を持って行かれません……orz
諸事情を知った友人たちは、スタンリーに、お弁当を分けてくれるのですが……


インド映画には、いつも、期待大です!
インド映画には、生きる底力のようなものが感じられて
甘っちょろさが当たり前になっているかもしれない自分に、カツが入る爽快感があります。

お弁当と言っても、クッキーのようなのを、何枚かもってくるだけの子供もいます。
でも、スタンリーには、それさえ、持ってこられない……

お弁当を持ってこないこと=昼食ヌキなんです。
何か、コンビ二で買う、というレベルのものではないし
給食費を払わないなどという(←甘っちょろさの1例か…)レベルの話でも、ありませぬ。

そもそも、自宅よりも栄養バランスのよさそうなメニューを
破格の値段で、子供に食べさせてくれている学校給食の制度に感謝せず、ツバ吐くような
給食費未納問題は、私は、好ましく思いません。

と言いますか、子供のために、その給食費を意図的に払わない保護者は
子供のことを思っているとは思えない……

たとえば、子供に就学させずに労働力としてしか見ていないような親は
生きる最低限のことしか、しないのだろうし
それどころか、子供を売って、生きのびるという親もいるのでしょう……

ともあれ、このインドの地で
スタンリーが、お弁当を持参できない理由に、“覚悟“しながら見ているのですが……

弁当云々の枠を越えて、想うところもありました☆
以下、内容にふれて雑感です。


▼▼▼


1、序盤のサバイバル☆

スタンリーが、友人から、お弁当を分けてもらっているのですが
この設定に、トンデモ教師乱入です!!!
(このトンデモ教師の出現は、信じられない!!(>_<)のですが
この人のせいで、物語は、珍妙に面白い^^;)

ナニがトンデモかというと、この教師も、お弁当持参せず
同僚教師に、たかっている有様なのです…… (―_―)!!

のみならず、授業中に我慢できなくなって、留守の教室に行って、
生徒の弁当を、盗み食う……… ←これは、窃盗かと.(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

友人たちは、そんなトンデモ先生から避難しながら
スタンリーにお弁当を分けてあげようと、ランチタイムには
日替わりで、“どこか“に行きます。

教師が、目をつけたのが、4段重ねの超豪華版弁当☆
トンデモ教師は、スタンリーに分ける前に、自分が食べたい。
けれど、教室には、誰もいない。←避難中
豪華版弁当を捜し求めて、学校中を、うろうろするトンデモ教師。
あきれるやら、腹立つやら、笑っちゃうやら……

そして、
最上級に、トンデモなのは、豪華版の生徒が、スタンリーに分けると
自分が分けてもらえなくなるからと、スタンリーに
「弁当持参しないやつは学校に来るな!」などと言うんです……
そんなこと言っちゃうんですから、トンデモなさすぎ…… (―_―)!!

なれど、このトンデモな設定が、次に続くという、たくましさよ。(*^_^*)


2、ダンスイベント大会

トンデモ教師のせいで、学校に来られなくなった、スタンリー……
ダンスイベントの学校代表のオーディションにも参加できず…… orz

けれど、親友たちが、スタンリーに、“チャンス”を与えてくれる☆


ふと思ったのですが……
スタンリーの友人たちは、本当にイイ子☆
お弁当のこともイベントのことも、友情にあふれています。

けれど、それは、
スタンリーが可哀想な境遇という、いわゆる“同情“とは、違います。
“施し“ではありません。

スタンリーは、賢くて機転の利く、楽しいヤツなんです♪
みんなは、そんなスタンリーが、大好きなんです。
スタンリーから、ノリのいい楽しさをもらっているというか…
だから、お互い様というか、ギブアンドテイクのような感じなんです。
それが、いいなあと思うのです。

お弁当を分けてあげてる、というと、ちょっと上から目線にもなりそうですが
お弁当も含めて、楽しいこともみんな、分かち合っている☆という雰囲気がいいんですよ。
(トンデモ教師は、弁当搾取、と言うニュアンスで、ある意味、対になっているのかも)


3、スタンリーのこと

終盤、スタンリーは、豪華版を持参して、“事情”は解決したのかな、と思うのですが……

スタンリーは、気の毒な境遇にいました……orz
根本的な不遇は、解決していないことがわかります。
この先、大丈夫かな~などと気がかりではあるのですが……

でも、
“自宅“には、スタンリーの味方がいてくれて、お弁当の件は、なんとかなりそう☆
それだけでも良しとしよう。(*^_^*)


スタンリーの、賢くて、いい性格は、
きっと、自分の人生に、味方を呼び込んでくれて、
困難も、うまくすり抜けて生きていってくれるだろうな~との確信が、持てますから☆


▼▼▼


ともかく、友人がお弁当を分けてくれました、というだけじゃない作品です。(*^_^*)

甘っちょろい日本生活の自分には、
ピリ辛も香ばしいカレーに、ナンをつけて、シャキッと、食べたい気分です^^;

で、例のトンデモ教師が
実は監督で、実はスタンリー(役名)の本当のパパだと言うのですから、ビックリです(>_<)
そこも、、意表をつかれて、スパイシーでしたよ。 (^_-)-☆

















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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『幸せパズル』★ マリアの涙に捜していた1ピースを感じました

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156409/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。



アルゼンチンの作品です。
生活感や宗教観など、背景の価値観は異なるかもしれませんが
これは、私には、とても共感&痛感した作品でした。
(というか、自分を見ているような生なましさだった……)


あらすじはシンプルです。
夫や息子(←自立する頃)のために、家事に勤しんできた熟年主婦マリアが
誕生日にプレゼントされたジグソーパズルに、のめり込み
大会に出るまでになるのです。……が…



子供の頃、『マイ・ライフ』という映画が、ありました。
主婦が、ジョギングを始めることで、新しい自分を見つけるという作品で
一緒に観た祖母は、良かったと言っていました。私も、そんなもんかな~と思いながらも
オバサンがジョギングを始めるというだけで、映画の題材になるんだ~
という意識しかありませんでした^^;



でも、それは、ジョギングもパズルも、きっかけであって
彼女たちに始まったことは、心が掘り起こされる、大きな意識・価値観の変化だったのだ!
ということが、最近になって、ひしひし感じます。


以下、結末に触れ気味に、ほとんど雑感です^^;。



▼▼▼▼


もちろん、家族のために、美味しい料理を用意しよう!とか
家の中もきれいに掃除しよう!という気持ちは、主婦たち(自分含む)にはありますよ!(*^_^*)


けれど、家族たちは、そんな“主婦“のことを
自分が、快適に暮らすための、“当然の存在”になっていて
彼女が自分自身のために何かをすることを、無意識に受け入れていないようなんです…


この件に関しては、あまり書くとグチっぽくなるので、やめますが^^;


たとえば、マリアが買ってきた果物を、気に入らなかった夫が、文句を言ったとき
マリアは、「それなら自分で買ってきて」と言うシーンは、端的に表しています。
夫も、思ったことを言っただけで、悪気はないと思いますが、そんなことが積もり積もれば
あるいは、この場合のように
パズルに目覚めたマリアが、“自分“という人間の存在を自覚したようなときに
(←この感覚、わかって頂けますでしょうか?)
文句を言う夫に、アンタ何様なん?と思ってしまうこともあるよね、ということです……



この作品は、パズルをモチーフにしているのが、面白い趣向だと思います。



冒頭の、マリアの誕生日パーティ(←と言っても自分でご馳走をふるまうの)で
割れた皿のかけらを、パズルをするように合わせ
かけらの拾い残しがないかを確認するマリア。


予兆でもあり、マリアの人柄を見せてくれます。




そして、マリアがジグソーパズルにとりかかっているシーンは
感情を抑えた感じで、でも、イイものを見つけた☆という楽しさが
マリアの表情や指使いに、にじんできます


でも、夫が言うんです。
「パズルなんか無駄だ」
……なんて余計なことを……orz


けれど、そんなやり取りを、夫婦は案外してるのかも。
自分にとっては無駄でも、ほかの人には大切で生きがいだったりすると
それを否定されると、自分自身をも否定されたような虚しさを感じます……


だからということもあってか、マリアは
パズルの試合で組むことになった男性宅への訪問を、家族には、伏せたままにします。


さて、いわゆる、“出逢い不倫モノ“であっても、
女性の生き方の問題に焦点を当てる作品には、思うところあるのですが
この作品は、パズルという共同作業を通しての出逢いが
ただの色恋でなく、自分を新たに生かす出逢い、ということが嬉しい。


でも
“パズルの関係“で、パートナーの男性とは相互に、情が移ったとしても
二人の関係に、誤ったピースを、無理に、はめ込むことはできない……
(この当たりの関係の描写は、淡々と見ながら、深いものを感じます……………..)


そして、1度は優勝し、世界大会(ドイツ)にパートナーと行けそうな好機がやってくる。
これは、ある意味、平凡な主婦のパズルサクセスストリーか!と
思われるのですが………
優勝してハッピーエンド。そんなに、簡単な事情でないし、
迷えるマリアの胸中に、はめるべき、正しいピースは何か?ということになります。


ここのシーンが、すごくいいんだなあ~。
じっくり焼き上げたアップルパイが、ぷうんといい香りを放つようなと言いましょうか……


パートナーには、ドイツには行かれないから航空券はいらないとマリアは言います。
(主婦だと家を空けるわけには行かない事情があります)
すると、パートナーは、航空券は商品券にも換えられるから持ってて、と言います。
マリアは、帰り道、泣きだしてしまいます……………..


この涙ですよ!
自分が、航空券をパートナーに差し出したときに
たとえムリでも、一緒に行こう!と言ってほしかったんじゃないかしら………….
自分の居場所になっていた “パズルの場”にいた彼には、共有や共感というものを
期待する関係だったと思うのです。
その彼に、一緒に行くことを誘われたら
行かれなくても、もうパートナーを組めなくても
納得して、別れる(=パートナー解消)ことが出来たのではないかと思うのです。

それが、マリアがほしかった、パズルピースの1つかと。


そんな、パズルパートナーの男性は、あっさりだし
夫は、パズルはくだらない、と言う人だし……orz

あふれる涙も、心を埋めるピースにはならなくて…….

そんなことがあっての
ラストシーンの、マリアのたたずまいが、なんとも言えない…………….

もし、心のすき間を見つけても、それを埋めるのは
自分と言う一人の人間でしかないのかも、と言うような、ちょっと寂しくも強いメッセージの印象もあるし
すき間は、そのまま、
野の風に吹かせておくほかないのかも……という、無常観のようなものも、感じたのでした。


▼▼▼▼


映画は、そんな終わり方なので
心には、はめ残されたパズルの1ピースを、感じるかもしれません…………….^^;

けれど、そんな作品のあとには
自分の心も、埋められないすきまだらけだね……と気づきつつ^^;
“幸せ”を感じる1ピースを、捜していきたいね……と思いたくなります。

……マリアもね(^_-)-☆















テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ホワイトハウス・ダウン』★このチャニング・テイタムいいねえ~♪with娘さん(^_-)-☆

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159930/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


ホワイトハウスが何者かに襲われ、大統領を守る者が活躍する……


エンド・オブ・ホワイトハウス
と似ていますが、この題材も、数あるゾンビ作品のように
似て非なるもので、違う魅力を演出して盛り上がる、超エンタメ素材のようですよ。



『エンド・オブ・ホワイトハウス』では(←つい、比べてしまう^^;)
かつて、警護官だった男が、人質になった大統領を救出にむかいつつ
自分のキャリアも救出していく……というものでした。


この作品は、これから警護官になりたい、子持ちの若手が
ひょんなことから、大統領と行動をともにして、窮地を脱していくもの。
子持ちということで、子役の少女も大活躍というスパイス付き☆
(『エンド・オブ・ホワイトハウス』でも、子役の活躍あり。譲れない部分かも…)


一言で言えば、このチャニング・テイタムいいねえ~♪と思いつつ
ざっくりと、気分転換に良い作品です。


犯人?はボカして、雑感です。


▼▼▼


1、大統領とボディガード


アメリカ大統領を救出・援護するというのは、とても名誉あることで
カッコイイ英雄的行動だと思われます。
スーパーマンでもあったと思いますが、危険であればあるほど
ボディガードこそ、スーパーマンです。


ふと、感じたのは、大統領とボディガードの映画的バランス^^;


今作は、大統領とボディガードがともに行動する、“バディ作品“なんだそうですが
私は、2人で並んで立つ、というイメージではなくて^^;
大統領の前に、ボディガードが立ちはだかる、というイメージでした。


『エンド・オブ・ホワイトハウス』では、
たった1人で、ヒロイックに救出に向かうジェラルド・バトラーは
彼の醸し出す、濃く、たくましい強さのオーラで、
爆発にも負けないくらいの、強烈なインパクトでした。


今回は、警護官の面接では、不合格になってしまったチャニング・テイタムです。


ジェラルドも、影と過去のある男臭さが似合う男性ですが
チャニングにも、そんな感じありますよね……
成績優秀で、家庭生活・人生設計もバッチリ、と言う感じでなくて
ちょっと、儚いイメージが……^^;


かといって、貧粗ではなくて、たくましいお体で^^;
ダイナミックなアクションで、存在感はある。
このブレンドぐあいが、濃すぎず、薄すぎず、丁度いいんです。
(誰とでも、うまくやっていけそうな感じ)


で、大統領が、たとえば、モーガン・フリーマンだと、
モーガンのほうにシーソーが傾いてしまって
チャニングは、刺身のツマになってしまいそうです。
ウイル・スミスだと、もっと、バディものっぽくなってたかな……


今作の大統領は、ジェイミー・フォックスです。


これ、どうなんだろうな~と思ったのです、はじめ…^^;
以前、『コラテラル』では
ジェイミーは、主役のトム・クルーズを食ってしまった存在感だったと、思うのです。
主役のチャニングは、お体はたくましくても、ちょっと薄くなってしまわないか……

でも、ジェイミーも、いいポジションでした。
エア・ジョーダンを履いてからの、彼のフットワークも含めた“切れ“には
やはり、バディものか?(*^_^*)とのテンポの良さがありましたね。

とはいえ、銃を、軽やかにポンポン打つチャニングの姿には、“大統領の楯“を感じられて、とても良い☆(*^_^*)


2、チャニング・パパ☆

いつまでも青年かと思っていたら、
チャニングが、パパ役☆
でも、離婚歴あり、娘とは距離もある……という陰つき。

今回は、ホワイトハウス見学中の娘も人質になってしまい(>_<)
娘も救出せんとするチャニングで、2倍楽しめます♪


3、チャニング・パパの娘

この娘さんは、始め・中・終わり、すべてにキイの存在でした☆
“始め“は、チャニング・パパが、
娘の行事をすっぽかしたエピソードに過ぎないことと、スルーしていたものが、
終盤のシーンで、あんなに緊迫した感動的なシーンにつながると思わなかった!\(^o^)/

途中も、賢くて、勇気ある行動をしてくれて、素晴らしい!\(^o^)/
(でも、マスコミがおバ〇さんなの……orz)

あ、このお嬢さんが、1番の英雄なのかも(*^_^*)



▼▼▼


なぜ、アメリカ大統領&ホワイトハウスを脅かすのかといえば
大抵は、アレが目的なので、そのようになっていきます。

けれど、悪者の複合体は、必ずしも、利害が一致しているわけではないし
リーダーと黒幕は、別だったりもするので、油断できません(>_<)

大統領は平和主義者であっても、攻められたら、返さないといけません(>_<)
殺されてしまうから……
10倍返しは、平和主義的にアレでしたら、せめて、半返しで……と思いつつ
切羽詰まったら、ガンガンやりますよね。赦す(*^_^*)

ホワイトハウス・ダウンに、ブラックホーク・ダウンもある………←コレはコレで迫力大

……ということでは、最後まで、油断しないで、
アクション&スリルを楽しめる作品でしたね。













テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ワールド・ウォーZ』 ★世界規模でゾンビがいたらちまちまヤッてられないので


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161181/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


ゾンビ映画でした。

と言いましても、大好きなマーク・フォスター監督です♪
とても情緒的な感性が印象的な監督なので
その線で、見せてくれると期待していました。

以下、結末はぼかして内容に触れて雑感です。


▼▼▼

ゾンビと切ってもきれないのが、感染症~ウイルスなど~。

今回も、そうです。
が、ウイルスの抗体をゲットして防ごうというのでなく
もはや、ワールド・ウオーというくらい世界規模なので
ちまちま、撃退できません(>_<)

ゾンビが避けて通る人たちがいることに気づき、彼らに共通する“あるもの“をゲットして
ゾンビに無視される存在になればいい、という発想に至ります。
もう、ゾンビが、そこらにうようよいるのは仕方ないということで
そうなると、ある意味“共存”をはかるのですね。

ブラピいわく、今までにない作品だ、ということですが
その発想は、なかったですねェ(*^_^*)
家族の安全と引き換えに、ブラピが奔走し、体を張ることになります。

ゾンビと言えば、よろよろしているのに、ターゲットにはワイルドに迫る^^;
と言うイメージですが、このゾンビらは
音に反応すると、ビュンっと早いの^^;

だから、静かにしていて欲しいのに、高い壁に安心したイスラエルの人たちは
歌舞音曲♪音を出しまくるんです……orz
それも、人の弱いところですよね。
絶対というものはないのに、過信してしまって、油断する…….

そして、その高い壁を登るゾンビたちのシーンも
バスに群がっては、崩れていくゾンビの群れもですが
この、ゾンビ(← 一見、人間)の群がりの描写が、
恐怖とともに、すごく、情緒に訴えてきませんか?

砂糖に群がるアリのような存在が、さっきまで、人格を持った人間だったんだと
思うと、切なくなります……

そう、ゾンビは、さっきまで親切にしてくれた人間だったりするんです。
なのに、ゾンビと化したら、殺さないと自分や家族がやられてしまう……
それが、切ないんです……orz

ネタバレになるので、
ブラビの勇気ある尊い行動は、お楽しみとして……

数あるゾンビ映画の中でも、私の一押しは
アイ・アム・レジェンド』です。 (今回、それ以上を期待していましたが……^^;)


それは、ゾンビを元の人間に戻せる、と知った主人公が
そのとき、ゾンビを人間として観ることができるのも感動的でしたが
人間性を失ったゾンビには、“治療“など施せるはずもなく
ゾンビ壊滅の選択をするのですが
その虚しさに主人公が流した涙には、胸がいたみました………………
(私は、ゾンビものの名作だと思っています)

ゾンビ=悪として戦って切り抜ける、というのも、ストレス解消的にいいのですが
私が、ゾンビものに期待するテーマは
それが、元は自分と同じ人間だったと言うことなんです。

彼らは、元からの悪者ではない、というのが、ミソでしょう?
だから、消毒すべく殲滅させるのが1番とはいえ、気がとがめるんです……

だから、今回のように
未感染者が、ゾンビにとって、ステルスモードになってしまえば良い、というのは
斬新なのかもしれないな……


▼▼▼


まあ……
ゾンビものは、ホントに、ゾンビのごとく
当たっても、コケても、次々と作りようのある
文字通り、不滅のテーマのようですネ(^_-)-☆













テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『少年H』★崇高に苦境を生き抜くは不死鳥のように…

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159647/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id344301/rid96/p1/s0/c1/



妹尾河童さんの自伝的小説を元に、昭和16年初頭~昭和20年終戦にかけての
少年・肇(H)と家族の物語(in神戸)。


見る前は、あまりピンと来なかったのですが(失礼!)
少年の視点が、強く定まってくる終盤の盛り上がりは
心に迫るものがありました。

特に良かったのは、水谷豊さん演じる、実直なお父さんですね……

戦時中の物語には、大なり小なり反戦メッセージはあると思います。
誰でも、戦争には反対でしょう。
(庶民には、外交や国際関係のことまで届きません><)

でも、声高な反戦ではなく
その苦境を生き抜く姿に、得るものがあったように思います。


ナマリのことも、ちょっと↑ふれてマス^^;










テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『パシフィック・リム』 ★巨大・高性能・人馬一体型ロボットwithアナログ^^;


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161499/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



監督は、怪獣・ロボット大好きの、“自称オタク監督さん”なんだそうです。
が、それはもう、予告編から感じられましたね。(*^_^*)

「いい映画は、触れられるような実体を持っている」
とは監督の弁ですが、予告編から感じたゾクゾク感が、それだったのかもしれません。
それは、巨大ロボットが投げとばされて、ズシーンンン……ドッドッド……と
加速しながら、画面手前に迫って来るシーン☆
3Dではなかったけれど、こっちまで、こぼれ出てくるかと思ったシーンです(*^_^*)


スト―リーは、地球侵略のために、海底の裂け目から湧き出てくる巨大怪獣を
パイロット二人と“一心同体”になったロボット(イェーガーという)が退治するシンプルなものですが


この“一心同体”は、ロボットとは“人馬一体”で、動きがシンクロし
2人のパイロットの心(脳?)も、シンクロしないとダメというのが、キズナ感あります。
一人より二人。人は一人では戦えない……というような…



以下、内容にふれて、雑感です。



▼▼▼

1、平和を守るには戦闘と費用が要る(>_<)


巨大怪獣がやりたい放題に暴れまくって、人間が困っているのを見て
ふと、思いました。


バトルものは、ストレス発散モードで楽しめば、それでいいのですが、ちょっと……^^;


もちろん、私も平和を愛し、戦争・戦闘は反対です。しかし
愛する家族を失いたくないから、血を流すような戦争はしないで!と願っていても
願っているだけでは、愛する者を、敵から守れないこともある。
平和を守るために、戦わなければならない事態もありえるということです。


それには、武器や兵力が必要で、当然、費用がかかる。(>_<)


巨大怪獣と戦うのには、巨大なロボットも、巨額の費用も必要。
でも、映画はファンタジーだから、そんな、おカネのことなんて考えてたら
夢がなくなってしまうな……
オバサンが、スーパーで買い物するような金銭感覚は、ここでは忘れよう……と思っていたら
やはり、費用を、心配してくれてました^^;


国から、巨大ロボット不要と判断され、資金援助がなくなった施設は、レジスタンスとしてやっていくために
“闇の商人”に怪獣の臓器を売って、資金を調達していました!(>_<)


↑苦肉の策のような“資金調達”策ですが^^;
この“臓器売買“の設定が、あとで、生きてくるのも面白い。


2、 いざというときのアナログ(*^_^*)

実は、この設定がとても好き♪


ロボット開発は、世代が進化すると、時代の流れで
アナログからデジタルモードへと、進化していきました。


そうして、最高の性能で戦っていても、電気系統が使えなくなったら、無力なんですね。


この、ロボットと怪獣のバトルも、最終にして最高のデジタルロボットで、一気に解決~\(^o^)/と思いきや
ココゾというときのアナログ登場!☆が嬉しい。
(映画『バトルシップ』)でも
最後に活躍を見せたのは、若い人には動かせないアナログ戦艦でした☆)



それは、原子力が動力というのが高リスクなのですが、それはそれで
ハラハラムードを、引っ張っていってくれました。



3、菊地凜子さん



作品を観るまで、菊地さんの役柄は、知りませんでした^^;
聡明かつファイト溢れる女性の役です。


しかし、クールに見えた彼女が、意外にも、過去の“記憶“が
制御できないほどの嵐になって、彼女自身を襲うシーンが、印象的でした。


まずは、こんな錯乱状態では、任務遂行はムリなんじゃないか、と思いつつ…orz
それほどの“強い記憶“が、恐怖と復讐心になっていることに、同情も覚えました。
(その復讐心の強さは、『半沢直樹』でいう所のxx倍返しです。)


なんか大きな影を抱えている、という役どころは、菊地さんに合っているかと。



▼▼▼



昔のCMで、「大きいことはイイことだ~♪」というがありましたが
怪獣が大きすぎる(>_<)というだけで、迷惑度も、かなり大になります^^;
で、迫力度も大☆


バトル系は、そのへんにあるものを、いかに壊すか、“壊し”をどう見せるかが
ポイントだと思われますが
私は、この一連の“壊し“は、ある意味、美学なのではないかと思いました☆


それも、「触れられるような実体」と同じような、
いいアクション作品☆と感じられた要素かな、と思います。


↑ちまちま言いましたが^^;
ストレス発散には、モッテ来いの作品です♪







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映画『謎解きはディナーのあとで』★楽しみだった執事&お嬢様の船旅♪とアノ人

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/159968/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。





お嬢様刑事が、執事=影山の知恵を借りて、事件を解決するという
TVドラマが、楽しくて、大好きでした。



知的で美しい北川景子さんの、キラキラお嬢様姿も、目の保養ですが
ピリっとした刑事が、手堅く仕事している感じも好きです。


今や、個性派俳優ともいうべき、
櫻井翔さんの、毒舌&万能+マイペースの執事も、見てて楽しい☆
(ティータイムは、万障くりあわせで楽しむ、というモットーもイイ☆)

なので、映画化は、とってもとっても楽しみでした!
(テレビ2時間スペシャルで事足りるとも思いますが……^^;)


特番の『風祭警部の事件簿』も『船上探偵・影山』も
前夜祭気分で、楽しみました☆
映画につながった内容なので、マニアックに楽しい。
(でも、観なくても映画はOK。)


今回は、シンガポールに向かう豪華客船での殺人事件と
もう1つ、“怪盗“のエピソードがからむので、
非日常的な気晴らしが、できました。


以下、雑感です。(核心はボカします)


▼▼▼


シンガポール、シンガポールと言いますが
シンガポールに行くまでの“船上での事件”が、メインなので
シンガポール観光コースなどは、ありません……。(←ちょっと残念)

風景として、
・マーライオン(工事中のため合成)
・マリーナ ベイ サンズ(ホテル)    など見ると、旅行したいナ~気分になります。


ホテルといえば、
冒頭の、ラッフルズホテルのシーンが、意味シンです♪

アレは、誰?何をしでかすの??
との疑問を抱えて進みますが、進んでいるうちに、忘れます(苦笑)。

そして、忘れた頃、終盤に
再び、ラッフルズに戻ります。
で、ああ、そうだったのね……と色んな意味でナットクです。

色んな意味で、というのは、ファンタジックなストーリー上で、というだけでなくですね…… (*^_^*)


配役も、映画だから、豪華キャストです。

鹿賀丈史さん、中村雅俊さん、伊東四郎さん….etc.
竹中直人さんに至っては、それが竹中さんである必要があるのか!?と思いながらも^^;
竹中さんならではの、強い個性が発揮されて
ソコだけ切り取って、別の作品(高円寺兄弟←コーエン兄弟のパクリ)にしたら
それなりのB級作品ができるのもいいかもナ~などと思いました。(*^_^*)


この先、ネタバレ感ありなので、要反転です。




▽▼▽▼





とりわけ、宮沢りえさんには、ビックリ☆

天海祐希さんの舞台降板で、
急遽の代役を、つとめあげたのも記憶に新しい、宮沢りえさんです。

商店街の福引きが当たって、豪華客船に乗ったという
かなり浮いた感じというか、場慣れしてないという感じのオバサンとして登場。
アバズレのオーラあります(苦笑)。
どんな役でもこなせるのが女優とはいえ、宮沢さんのアバズレ、貫録十分(*^_^*)
これで終わるだけなら、なんてもったいない使い方か……と^^;思っていたら…

だから、ラッフルズなのね(^_-)-☆と納得です。





▽▼▽▼





▼▼▼


推理の展開は、『風祭警部の事件簿』のほうが、オーソドックスに面白かったかもしれませんが^^;
映画にするんだから、これだけ豪華版にしました!というのも、まずまず。

どこへ行くにも、臨機応変。
不可能がなさそうな影山がお供というのが、羨ましい(*^_^*)
執事とお嬢様の掛け合いも楽しいし、雰囲気もステキ☆

自分を、北川景子さんと一体化させて見るという“暴挙“を
女性(自分含む)は、楽しんでいるのかもしれません♪






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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『隣の女』★「あなたと一緒だと苦しすぎる。でも……」の余韻が…


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/7993/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



男:ベルナール(ジェラール・ドパルデュー)
女:マチルダ(ファニー・アルダン)



トリュフォー監督が、主演となる2人の2ショットを、ある場所で見たときに
この作品の構想が、浮かんだのだそうです。

もし、元カレ・元カノが、偶然、隣に引っ越してきたら、どうなるのでしょう?
もし、それぞれの家族がいるなら、家族ぐるみで、いいおつきあいが、出来るものでしょうか…
それとも……

特に、“隣の女”となる女優・ファニー・アルダンへの、監督の思い入れの強さは
監督の手記で、よ~~くわかりました。

ファニーの第一印象は、とびきりの美女と言うのとは違うけれど(失礼!(>_<))
グイッと引く、惹く、ひくモノがある。
魔性度“大”の、“惹き“の強さを感じました。

相手役のドパルデューいわく、彼女に見つめられると“怖さ“を感じ
恐怖に満ちた愛の映画になるかも……と。(汗)

内容は、おそらく、ご想像のとおりで
焼けボックイに火がついた、その有様と、てん末でしかありません。

監督いわく、“美しくも絶望的なあがき“の作品ですが、この”あがき“への想いは
共感である必要はありません。

しかし、私が思うに、おそらく規範的に日々生きている人であっても、
実は、“破滅的なあがき“を、記憶の奥に封じ込めて、何事もなく過ごしている人こそ
作品の中に、身を投じながら、作品に溺れ、堪能してほしいなと思います。
(私にはたまりません!(>_<))


以下、結末をボカして、雑感です。


▼▼▼▼

ベルナールは、始め、マチルダを悪く言いますが、それは、愛情の裏返し。
別れ方に、未練があったんですね……
マチルダが、勇敢にも、ベルナールと対峙して、そのときの“真意”を告げると
ベルナールは、コロッと変わります。

誤解が解ければ、もう気がかりは無し。
奥にたまっていた愛のうねりに襲われるとも言うべき、怒涛の巻き返し.!

お互いに気になって、二人で、同時にかけた電話が、つながらない様子には
もどかしくも、微笑ましささえ感じてしまう。
電話がつながらなくても、気持ちはつながっているのね……

いけないことだけど、あふれる思いは、止められない。
つながらない電話は、そんな二人へのブレーキだったのかも……


しかし、愛する気持ち、気になる気持ちは、みっともないまでに、止まらない。
公衆の面前で、マチルダへの想いを攻撃的にぶつけてしまうベルナールは
実社会なら、ただのアホなオッサン…なんだけど
そこまでのオーバーワークが、映画では、愛の狂気を匂わせてイイ………

そして、そんな狂おしい愛情は、この2人だけのものでは無いのです!
(あなたにもありません?^^;)
二人が出入りするテニスコートのオーナーである女性にも
壮絶な過去のあることがわかります。

そして、過去が過去でなくなるとき、というのが、いつかやって来ることがありそうでも(>_<)
自分自身で、過去のままにしなければならないという節度を、彼女は見せてくれます。
(でも、本当は辛いんだと思う……)

だから、いよいよ“衝撃の結末”!のあとに
恋の憂いを誰よりも知っている、そのオーナー女性の言葉が
とてもとても、恋の傷口にしみてくる…………………………………………

「あなたと一緒だと苦しすぎる。でも、あなたなしでは生きていけない」


▼▼▼▼


矛盾に満ちた、“愛のあがき“は
愚かしくも哀しい、“絶望の昇華”を見せつけるけれど
それが、唯一、完璧な結末だったと思わされる…………………………..

「あなたと一緒だと苦しすぎる。でも、あなたなしでは……

その言葉の痛みで、胸がギュッとなる余韻が、たまらないのです……………












テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ローン・レンジャー』★ トントとキモサべと「ウイリアム・テル序曲」♪\(^o^)/

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/153115/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


これは、リメイクなのだそうです。
「インディアン嘘つかない」「ハイよー、シルバー!」と言えば、
ああ、アレかぁ~と、
中高年世代には懐かしいことと、思われます(*^_^*)

今回、製作ブラッカイマー&監督ヴァ―ビンスキーで
主演ジョニー・デップ☆
面白いモノを撮ってやろう!魅せてやろう!との意気込みを受け止めましたョ☆


物語は、西部劇。
主な時代は、白人の開拓者が、鉄道を敷いているとき、先住民の区域にまで
延伸している頃です。

・先住民トント:ジョニー・デップ(ジョニーはチェローキーの血を引いてますよね。想いのこもった役柄かも☆)
・検事→レンジャーになったジョン:アーミー・ハマー
vs
・悪役キャヴェンディッシュ:ウイリアム・フィクトナー (←『プリズン・ブレイク』のマホーン捜査官。すごく合ってる☆)

キャヴェンディッシュは、先住民を迫害し、自分たちの罪を先住民に着せる、と言う悪役です。
立場を変えれば、白人には、敵・悪モノとして描かれることも少なくない先住民ですが
トントの過去も含め、
白人による先住民の受難の様子を、見せています。

以下、雑感となります。


▼▼▼

1、列車を駆使しての、アクション^^;

列車を使ったアクションの数々は、手堅いです(*^_^*)

列車の中で、上での移動あり
落ちそうになるのあり、いや、
落ちても、受け止めてくれるのあり……^^;

特に
終盤の『ウイリアム・テル序曲』からが、すごく良かった☆
エンディングに来て、これだけ盛り上げてくれると、思わなかった!\(^o^)/

王道というか、無難かもしれませんが^^;、ハズしてない!☆
このシーンだけでも、繰り返し見て、ゾクゾクしたい(*^_^*)


2.トントのこと(*^_^*)

ジョニーの「キモサべ」を聞くためにも、字幕を、お勧めしたいところですが^^;
不思議な力を持つトントの“呪文“を聞くためにも、字幕お願いします(^_-)-☆

そんなトントが、子供のころに経験してしまった、無残なことがありました……

言ってしまいますと、貴金属がらみの白人の貪欲なのですが
そのいきさつは、『マッケンナの黄金』を思い出させます……




そのような出来事は、結構あったのかもナ~…….(T_T)

そして、幼いトントばかりでなく
冒頭は、老年のトントから、始まります。
始め、誰だかわからなかった……^^;(汗)

3、悪役キャヴェンディッシュ☆

実は、ジョニーが出る♪ということだけで鑑賞したのですが^^;(←いつもそう(>_<))
悪役キャヴェンディッシュ☆は、テキだけに、適役でした☆

あの『プリズン・ブレイク』のマホーン捜査官ですョ。
マホーン捜査官は、段々、主役のマイケル寄りになってくれますが
まだそうでない、“主役の敵”ムード全開の頃の、マホーン捜査官のイヤらしさが、懐かしい。

悪役は、ふてぶてしいほうが、闘い甲斐があります。
途中で、実は息子が…orzと、気の毒な背景を出されても、困ります……
このマホーン、いえ、キャヴェンディッシュは
閻魔さまもお呼びでない、殺されたって死にそうもない“しぶとさ”が、クールにキマッテます!
いい悪役だったな~と思います。^^;


4、ジョン(=ローン・レンジャー)

役柄としては、検事なので、“法による正義”が、第一なのですが
荒くれの無法者には、そんなこと言ったって、ダメだとわかります。
(だって無法だから……^^;)
そんなんで、1度は、殺されてしまいますが(>_<)
トントのおかげで生まれ変わって、新たな正義を発揮してくれます。(*^_^*)


……で、ちょっと思ったのです。(ややネガティブ注意(>_<))

この作品のタイトル『ローン・レンジャー』は、ジョンのこと。でも主役はジョニー・デップです。

(『チャーリーとチョコレート工場』も、チャーリーが主役でなく、ジョニー演じたウォンカが、主役でしたが
そのときは、チャーリーは子供なので、バランスの違和感はさほど無し。)

すると、ストーリーやアクションは、グイグイ引っ張ってくれて面白いですが
配役のバランスが、微妙な印象を受けてしまうのです…。

ジョン(=キモサべと呼ばれる)と、彼の身内に起こったことを軸に進んでいくので
タイトルどおりの人の話が主だな、と思うのですが、一方
「キモサべ」と呼びかけるジョニーのほうが、断然、存在感はあります。

けれど、ストーリー的には、大事なんだけど、マグロの横のわさびのような……
ピリっと刺激的だけど、メニュー(タイトル)にはならない……

できれば、『ローン・レンジャー』の枠を取り払って、『トントとキモサべ』というスタイルで
トントが、もっとガンガン、個性を発揮できたら、もっと嬉しかったナ~………


▼▼▼


そんな私の希望を知ってか、エンドロールは、トントのうしろ姿……♪

ず~~っと先まで歩いていくトントは、時が終わることなく
私たちの心に歩いているんだよ……という感じでしたが……
続編するなら、あのトント(年代)より、もっとさかのぼって、お願いしますネ(^_-)-☆



PS:あのホワイトホース(お酒じゃない^^;)も、絶妙で、役者でしたね~(*^_^*)











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