作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/157426/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
赤いマントをなびかせて、飛ぶも良し、立つもカッコ良しの、スーパーマン♪
私の好きな『スーパーマン』は、
デイリー・プラネット社の記者クラーク・ケントが、人知れず、ささっと善行する。
“鳥だ!飛行機だ!スーパーマンだ!”と空を見上げる、民衆のノリの良さも好き。
全体に、陽性志向ムードを高めてくれるテーマ曲も、好き♪
(ともすると、途中から、スターウォーズになりそうな^^;)
そんな、サクっとしたクラーク・ケントが、大人になるまでには、
なにか、吹っ切れないものを抱えていたのかもなんて
考えもしなかったです……^^;
今作は、『スーパーマン』あらため『ハガネの男』。リブートという形で
クリプトン星で生まれたところから、始まります。
・ダイナミックなアクション・バトルの映像と
・クラークの悩ましい成長とで エンタメ大作になっています。
私も、非常に楽しみにしておりました☆
以下、内容にふれて、雑感となります。
▼▼▼
1、 クラークの悩みと父のこと
特殊能力のある人の悩みは、『スパイダーマン』にも、印象的な部分がありました。
スパイダーマンことピーターは、人のために、特殊能力で善行しまくることを、一時、やめます。
――できるけどしない――
けれど、したくてもできないのと、できるのにしないことは、意味が違うんですよね。
特殊能力でなくても、各自が、自分のできることをしない(横着含む)のは、ダメなんだと。
できることをするのは、各自の使命なんだと、しみじみ、感じ入って、説教っぽさなく、いい教訓になりました。
今作では、異星人であるクラークの特殊能力で、世間から隔絶・差別されないようにと
育ての父(ケビン・コスナー)は、能力が人目につかないように、気を遣ってくれていました。
けれど、父が危機のとき、公衆の面前だったために、父は、クラークを制止します。
私を助ける行動をとるなと。
父は、自分の命より、“息子“クラークが、この先、地球で生きていくことを重要視してくれるのです。
この父の愛は、感動的でもあり
クラークの心に、“重いもの“を残します。(ドラマ性↑です)
一方で、死してなお、クラークの守護神のごとく、出没してくれる実父。(ラッセル・クロウ)
やはり、子供のことは気がかりですよね。
わかりますよ、ラッセル・パパ。(*^_^*)
2.クリプトン星人とのバトル
クリプトン星には、クリプトン人のためと思って、行動している将軍がいます。
クリプトン復活のためには手段は選ばない、という超タカ派ですが
クリプトンのため、という大義があるので、まるっきり、“悪“ともいえない感じが微妙です。
それは、ともかく^^;
クリプトン復活のカギを握る、クラークとのバトルは、壮絶です。
アクション・バトル系大好きな方は、これだけで、十分観た甲斐があるのではないでしょうか。
速い!!ブレる!!揺らぐ!(>_<)~~スローモーションにして観てみたい^^;
地球から飛び出して、宇宙空間まで上がってしまうスケールの大きさは、気持ち良い(*^_^*)
そして、この“ハガネの男”2人のバトルは、
ちょっとぶつかっただけとしても、高層ビルの窓を、ガッチャガチャに割れまくりです!(>_<)
これでもかこれでもかと言うくらいに、念が入って、へこむ!壊れる!メッチャメチャ!!!(>_<)
巨大ロボットでないのに、こんなに壊れる2人は、どんだけか!?(>_<)と、
一般人が不安に思うのもムリも無いコト…….
クラークは、危険な者として、逮捕・手錠まで……orz
(ケビン・パパの心配はそこにあったのね…)
▼▼▼
かくして、苦悩と抱き合わせのクラークが、そこから脱皮する経過なので
♪タッタラ~タラッタラ~の、スーパーマンのテーマのような楽しさ全面というわけではありませんが…(―_―)!!
そんなこんなで、
デイリー・プラネット社の記者になった、クラーク・ケントの姿を見たときには
クリストファー・リーヴ演じた、クラーク・ケントにたどり着いてくれた!という感じで
嬉しかった(*^_^*)
それでこそ、“スーパーマン”だ!なんて気がしてですネ(^_-)-☆

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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/161187/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
スタンリーは、“事情”で、学校にお弁当を持って行かれません……orz
諸事情を知った友人たちは、スタンリーに、お弁当を分けてくれるのですが……
インド映画には、いつも、期待大です!
インド映画には、生きる底力のようなものが感じられて
甘っちょろさが当たり前になっているかもしれない自分に、カツが入る爽快感があります。
お弁当と言っても、クッキーのようなのを、何枚かもってくるだけの子供もいます。
でも、スタンリーには、それさえ、持ってこられない……
お弁当を持ってこないこと=昼食ヌキなんです。
何か、コンビ二で買う、というレベルのものではないし
給食費を払わないなどという(←甘っちょろさの1例か…)レベルの話でも、ありませぬ。
そもそも、自宅よりも栄養バランスのよさそうなメニューを
破格の値段で、子供に食べさせてくれている学校給食の制度に感謝せず、ツバ吐くような
給食費未納問題は、私は、好ましく思いません。
と言いますか、子供のために、その給食費を意図的に払わない保護者は
子供のことを思っているとは思えない……
たとえば、子供に就学させずに労働力としてしか見ていないような親は
生きる最低限のことしか、しないのだろうし
それどころか、子供を売って、生きのびるという親もいるのでしょう……
ともあれ、このインドの地で
スタンリーが、お弁当を持参できない理由に、“覚悟“しながら見ているのですが……
弁当云々の枠を越えて、想うところもありました☆
以下、内容にふれて雑感です。
▼▼▼
1、序盤のサバイバル☆
スタンリーが、友人から、お弁当を分けてもらっているのですが
この設定に、トンデモ教師乱入です!!!
(このトンデモ教師の出現は、信じられない!!(>_<)のですが
この人のせいで、物語は、珍妙に面白い^^;)
ナニがトンデモかというと、この教師も、お弁当持参せず
同僚教師に、たかっている有様なのです…… (―_―)!!
のみならず、授業中に我慢できなくなって、留守の教室に行って、
生徒の弁当を、盗み食う……… ←これは、窃盗かと.(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
友人たちは、そんなトンデモ先生から避難しながら
スタンリーにお弁当を分けてあげようと、ランチタイムには
日替わりで、“どこか“に行きます。
教師が、目をつけたのが、4段重ねの超豪華版弁当☆
トンデモ教師は、スタンリーに分ける前に、自分が食べたい。
けれど、教室には、誰もいない。←避難中
豪華版弁当を捜し求めて、学校中を、うろうろするトンデモ教師。
あきれるやら、腹立つやら、笑っちゃうやら……
そして、
最上級に、トンデモなのは、豪華版の生徒が、スタンリーに分けると
自分が分けてもらえなくなるからと、スタンリーに
「弁当持参しないやつは学校に来るな!」などと言うんです……
そんなこと言っちゃうんですから、トンデモなさすぎ…… (―_―)!!
なれど、このトンデモな設定が、次に続くという、たくましさよ。(*^_^*)
2、ダンスイベント大会
トンデモ教師のせいで、学校に来られなくなった、スタンリー……
ダンスイベントの学校代表のオーディションにも参加できず…… orz
けれど、親友たちが、スタンリーに、“チャンス”を与えてくれる☆
ふと思ったのですが……
スタンリーの友人たちは、本当にイイ子☆
お弁当のこともイベントのことも、友情にあふれています。
けれど、それは、
スタンリーが可哀想な境遇という、いわゆる“同情“とは、違います。
“施し“ではありません。
スタンリーは、賢くて機転の利く、楽しいヤツなんです♪
みんなは、そんなスタンリーが、大好きなんです。
スタンリーから、ノリのいい楽しさをもらっているというか…
だから、お互い様というか、ギブアンドテイクのような感じなんです。
それが、いいなあと思うのです。
お弁当を分けてあげてる、というと、ちょっと上から目線にもなりそうですが
お弁当も含めて、楽しいこともみんな、分かち合っている☆という雰囲気がいいんですよ。
(トンデモ教師は、弁当搾取、と言うニュアンスで、ある意味、対になっているのかも)
3、スタンリーのこと
終盤、スタンリーは、豪華版を持参して、“事情”は解決したのかな、と思うのですが……
スタンリーは、気の毒な境遇にいました……orz
根本的な不遇は、解決していないことがわかります。
この先、大丈夫かな~などと気がかりではあるのですが……
でも、
“自宅“には、スタンリーの味方がいてくれて、お弁当の件は、なんとかなりそう☆
それだけでも良しとしよう。(*^_^*)
スタンリーの、賢くて、いい性格は、
きっと、自分の人生に、味方を呼び込んでくれて、
困難も、うまくすり抜けて生きていってくれるだろうな~との確信が、持てますから☆
▼▼▼
ともかく、友人がお弁当を分けてくれました、というだけじゃない作品です。(*^_^*)
甘っちょろい日本生活の自分には、
ピリ辛も香ばしいカレーに、ナンをつけて、シャキッと、食べたい気分です^^;
で、例のトンデモ教師が
実は監督で、実はスタンリー(役名)の本当のパパだと言うのですから、ビックリです(>_<)
そこも、、意表をつかれて、スパイシーでしたよ。 (^_-)-☆


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159647/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
映画レビュー(ネタバレ表示)です。
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id344301/rid96/p1/s0/c1/
妹尾河童さんの自伝的小説を元に、昭和16年初頭~昭和20年終戦にかけての
少年・肇(H)と家族の物語(in神戸)。
見る前は、あまりピンと来なかったのですが(失礼!)
少年の視点が、強く定まってくる終盤の盛り上がりは
心に迫るものがありました。
特に良かったのは、水谷豊さん演じる、実直なお父さんですね……
戦時中の物語には、大なり小なり反戦メッセージはあると思います。
誰でも、戦争には反対でしょう。
(庶民には、外交や国際関係のことまで届きません><)
でも、声高な反戦ではなく
その苦境を生き抜く姿に、得るものがあったように思います。
ナマリのことも、ちょっと↑ふれてマス^^;
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161499/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
監督は、怪獣・ロボット大好きの、“自称オタク監督さん”なんだそうです。
が、それはもう、予告編から感じられましたね。(*^_^*)
「いい映画は、触れられるような実体を持っている」
とは監督の弁ですが、予告編から感じたゾクゾク感が、それだったのかもしれません。
それは、巨大ロボットが投げとばされて、ズシーンンン……ドッドッド……と
加速しながら、画面手前に迫って来るシーン☆
3Dではなかったけれど、こっちまで、こぼれ出てくるかと思ったシーンです(*^_^*)
スト―リーは、地球侵略のために、海底の裂け目から湧き出てくる巨大怪獣を
パイロット二人と“一心同体”になったロボット(イェーガーという)が退治するシンプルなものですが
この“一心同体”は、ロボットとは“人馬一体”で、動きがシンクロし
2人のパイロットの心(脳?)も、シンクロしないとダメというのが、キズナ感あります。
一人より二人。人は一人では戦えない……というような…
以下、内容にふれて、雑感です。
▼▼▼
1、平和を守るには戦闘と費用が要る(>_<)
巨大怪獣がやりたい放題に暴れまくって、人間が困っているのを見て
ふと、思いました。
バトルものは、ストレス発散モードで楽しめば、それでいいのですが、ちょっと……^^;
もちろん、私も平和を愛し、戦争・戦闘は反対です。しかし
愛する家族を失いたくないから、血を流すような戦争はしないで!と願っていても
願っているだけでは、愛する者を、敵から守れないこともある。
平和を守るために、戦わなければならない事態もありえるということです。
それには、武器や兵力が必要で、当然、費用がかかる。(>_<)
巨大怪獣と戦うのには、巨大なロボットも、巨額の費用も必要。
でも、映画はファンタジーだから、そんな、おカネのことなんて考えてたら
夢がなくなってしまうな……
オバサンが、スーパーで買い物するような金銭感覚は、ここでは忘れよう……と思っていたら
やはり、費用を、心配してくれてました^^;
国から、巨大ロボット不要と判断され、資金援助がなくなった施設は、レジスタンスとしてやっていくために
“闇の商人”に怪獣の臓器を売って、資金を調達していました!(>_<)
↑苦肉の策のような“資金調達”策ですが^^;
この“臓器売買“の設定が、あとで、生きてくるのも面白い。
2、 いざというときのアナログ(*^_^*)
実は、この設定がとても好き♪
ロボット開発は、世代が進化すると、時代の流れで
アナログからデジタルモードへと、進化していきました。
そうして、最高の性能で戦っていても、電気系統が使えなくなったら、無力なんですね。
この、ロボットと怪獣のバトルも、最終にして最高のデジタルロボットで、一気に解決~\(^o^)/と思いきや
ココゾというときのアナログ登場!☆が嬉しい。
(映画『バトルシップ』)でも
最後に活躍を見せたのは、若い人には動かせないアナログ戦艦でした☆)
それは、原子力が動力というのが高リスクなのですが、それはそれで
ハラハラムードを、引っ張っていってくれました。
3、菊地凜子さん
作品を観るまで、菊地さんの役柄は、知りませんでした^^;
聡明かつファイト溢れる女性の役です。
しかし、クールに見えた彼女が、意外にも、過去の“記憶“が
制御できないほどの嵐になって、彼女自身を襲うシーンが、印象的でした。
まずは、こんな錯乱状態では、任務遂行はムリなんじゃないか、と思いつつ…orz
それほどの“強い記憶“が、恐怖と復讐心になっていることに、同情も覚えました。
(その復讐心の強さは、『半沢直樹』でいう所のxx倍返しです。)
なんか大きな影を抱えている、という役どころは、菊地さんに合っているかと。
▼▼▼
昔のCMで、「大きいことはイイことだ~♪」というがありましたが
怪獣が大きすぎる(>_<)というだけで、迷惑度も、かなり大になります^^;
で、迫力度も大☆
バトル系は、そのへんにあるものを、いかに壊すか、“壊し”をどう見せるかが
ポイントだと思われますが
私は、この一連の“壊し“は、ある意味、美学なのではないかと思いました☆
それも、「触れられるような実体」と同じような、
いいアクション作品☆と感じられた要素かな、と思います。
↑ちまちま言いましたが^^;
ストレス発散には、モッテ来いの作品です♪
ECナビ↓
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画
作品について http://cinema.pia.co.jp/title/159968/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
お嬢様刑事が、執事=影山の知恵を借りて、事件を解決するという
TVドラマが、楽しくて、大好きでした。
知的で美しい北川景子さんの、キラキラお嬢様姿も、目の保養ですが
ピリっとした刑事が、手堅く仕事している感じも好きです。
今や、個性派俳優ともいうべき、
櫻井翔さんの、毒舌&万能+マイペースの執事も、見てて楽しい☆
(ティータイムは、万障くりあわせで楽しむ、というモットーもイイ☆)
なので、映画化は、とってもとっても楽しみでした!
(テレビ2時間スペシャルで事足りるとも思いますが……^^;)
特番の『風祭警部の事件簿』も『船上探偵・影山』も
前夜祭気分で、楽しみました☆
映画につながった内容なので、マニアックに楽しい。
(でも、観なくても映画はOK。)
今回は、シンガポールに向かう豪華客船での殺人事件と
もう1つ、“怪盗“のエピソードがからむので、
非日常的な気晴らしが、できました。
以下、雑感です。(核心はボカします)
▼▼▼
シンガポール、シンガポールと言いますが
シンガポールに行くまでの“船上での事件”が、メインなので
シンガポール観光コースなどは、ありません……。(←ちょっと残念)
風景として、
・マーライオン(工事中のため合成)
・マリーナ ベイ サンズ(ホテル) など見ると、旅行したいナ~気分になります。
ホテルといえば、
冒頭の、ラッフルズホテルのシーンが、意味シンです♪
アレは、誰?何をしでかすの??
との疑問を抱えて進みますが、進んでいるうちに、忘れます(苦笑)。
そして、忘れた頃、終盤に
再び、ラッフルズに戻ります。
で、ああ、そうだったのね……と色んな意味でナットクです。
色んな意味で、というのは、ファンタジックなストーリー上で、というだけでなくですね…… (*^_^*)
配役も、映画だから、豪華キャストです。
鹿賀丈史さん、中村雅俊さん、伊東四郎さん….etc.
竹中直人さんに至っては、それが竹中さんである必要があるのか!?と思いながらも^^;
竹中さんならではの、強い個性が発揮されて
ソコだけ切り取って、別の作品(高円寺兄弟←コーエン兄弟のパクリ)にしたら
それなりのB級作品ができるのもいいかもナ~などと思いました。(*^_^*)
この先、ネタバレ感ありなので、要反転です。
▽▼▽▼ とりわけ、宮沢りえさんには、ビックリ☆
天海祐希さんの舞台降板で、
急遽の代役を、つとめあげたのも記憶に新しい、宮沢りえさんです。
商店街の福引きが当たって、豪華客船に乗ったという
かなり浮いた感じというか、場慣れしてないという感じのオバサンとして登場。
アバズレのオーラあります(苦笑)。
どんな役でもこなせるのが女優とはいえ、宮沢さんのアバズレ、貫録十分(*^_^*)
これで終わるだけなら、なんてもったいない使い方か……と^^;思っていたら…
だから、ラッフルズなのね(^_-)-☆と納得です。▽▼▽▼
▼▼▼
推理の展開は、『風祭警部の事件簿』のほうが、オーソドックスに面白かったかもしれませんが^^;
映画にするんだから、これだけ豪華版にしました!というのも、まずまず。
どこへ行くにも、臨機応変。
不可能がなさそうな影山がお供というのが、羨ましい(*^_^*)
執事とお嬢様の掛け合いも楽しいし、雰囲気もステキ☆
自分を、北川景子さんと一体化させて見るという“暴挙“を
女性(自分含む)は、楽しんでいるのかもしれません♪ 
ECナビ↓
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/7993/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
男:ベルナール(ジェラール・ドパルデュー)女:マチルダ(ファニー・アルダン)トリュフォー監督が、主演となる2人の2ショットを、ある場所で見たときに
この作品の構想が、浮かんだのだそうです。
もし、元カレ・元カノが、偶然、隣に引っ越してきたら、どうなるのでしょう?
もし、それぞれの家族がいるなら、家族ぐるみで、いいおつきあいが、出来るものでしょうか…
それとも……
特に、“隣の女”となる女優・ファニー・アルダンへの、監督の思い入れの強さは
監督の手記で、よ~~くわかりました。
ファニーの第一印象は、とびきりの美女と言うのとは違うけれど(失礼!(>_<))
グイッと引く、惹く、ひくモノがある。
魔性度“大”の、“惹き“の強さを感じました。
相手役のドパルデューいわく、彼女に見つめられると“怖さ“を感じ
恐怖に満ちた愛の映画になるかも……と。(汗)
内容は、おそらく、ご想像のとおりで
焼けボックイに火がついた、その有様と、てん末でしかありません。
監督いわく、“美しくも絶望的なあがき“の作品ですが、この”あがき“への想いは
共感である必要はありません。
しかし、私が思うに、おそらく規範的に日々生きている人であっても、
実は、“破滅的なあがき“を、記憶の奥に封じ込めて、何事もなく過ごしている人こそ
作品の中に、身を投じながら、作品に溺れ、堪能してほしいなと思います。
(私にはたまりません!(>_<))
以下、結末をボカして、雑感です。
▼▼▼▼
ベルナールは、始め、マチルダを悪く言いますが、それは、愛情の裏返し。
別れ方に、未練があったんですね……
マチルダが、勇敢にも、ベルナールと対峙して、そのときの“真意”を告げると
ベルナールは、コロッと変わります。
誤解が解ければ、もう気がかりは無し。
奥にたまっていた愛のうねりに襲われるとも言うべき、怒涛の巻き返し.!
お互いに気になって、二人で、同時にかけた電話が、つながらない様子には
もどかしくも、微笑ましささえ感じてしまう。
電話がつながらなくても、気持ちはつながっているのね……
いけないことだけど、あふれる思いは、止められない。
つながらない電話は、そんな二人へのブレーキだったのかも……
しかし、愛する気持ち、気になる気持ちは、みっともないまでに、止まらない。
公衆の面前で、マチルダへの想いを攻撃的にぶつけてしまうベルナールは
実社会なら、ただのアホなオッサン…なんだけど
そこまでのオーバーワークが、映画では、愛の狂気を匂わせてイイ………
そして、そんな狂おしい愛情は、この2人だけのものでは無いのです!
(あなたにもありません?^^;)
二人が出入りするテニスコートのオーナーである女性にも
壮絶な過去のあることがわかります。
そして、過去が過去でなくなるとき、というのが、いつかやって来ることがありそうでも(>_<)
自分自身で、過去のままにしなければならないという節度を、彼女は見せてくれます。
(でも、本当は辛いんだと思う……)
だから、いよいよ“衝撃の結末”!のあとに
恋の憂いを誰よりも知っている、そのオーナー女性の言葉が
とてもとても、恋の傷口にしみてくる…………………………………………
「あなたと一緒だと苦しすぎる。でも、あなたなしでは生きていけない」
▼▼▼▼
矛盾に満ちた、“愛のあがき“は
愚かしくも哀しい、“絶望の昇華”を見せつけるけれど
それが、唯一、完璧な結末だったと思わされる…………………………..
「あなたと一緒だと苦しすぎる。でも、あなたなしでは……
その言葉の痛みで、胸がギュッとなる余韻が、たまらないのです……………
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画