作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161379/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
原作未読です。
岡田将生さん出演のラブ・ストーリーというだけで、鑑賞しました。
作品は、主演の男女(禄とカンナ)が、それぞれに、人の死を抱えながら出逢った……というものでした。
以下、内容についてというより、個人のつぶやきです。
よろしく、どうか…
▼▼▼▼
作品は、禄とカンナ2人ともが、同級生の死に対し、“自責”の念を持ち続けているものでした。
これは、重いことですよね……
私も、自責の念にかられた事柄があります……。私事で、恐縮ですが(→ココ)
劇中、禄が、「忘れることはない。一生、抱えていくことなんだ」と、カンナに言います。
辛いこと、哀しいこと、苦しいこと……
それらは、忘れたいことでも、忘れることはありませんよ。
思い出すと、ゾッとすることもあります。でも、消えることは無い……
けれど、始め、禄は、明るく、カンナの前に登場します。
何も知らないカンナは、禄を無神経な人だと思いますが、
実は、カンナのことを知っていた禄が、真顔で言いました。
何の悩みがないと思っているのかと。悩みがないから笑顔なのかと。
↑このシーンの岡田さんは、とても良かった。
岡田さんは、他の作品でも、空気がはずれて浮かれたような明るさを見せることがありますが
それから転じて、過去をしっかり受け止めている表情をみせる――
その変化が、良かったです。
そう思うことありませんか?
自分が沈んでいるときに、楽しく明るい人を見ると
この人は悩みが無くていいな、と思うこと。
けれど、そうじゃないんですよね。
楽しいから明るいとは限らなくて、暗い重さにつぶされないように
明るくしていることも、あるんですね……
むしろ、哀しいものを背負っているほど、人間が柔らかで、温かいようにも思います。
自責の念があると、自分が幸せになってはいけないとか
自分が生きていてもいけない、と思ってしまうこともあります。
(劇中、池脇千鶴さんが、主演とは別の重荷を背負っていて、池脇さんの涙にじんとした。)
亡くなった方は、生きることを享受できなくて、残念に思うのですが
生き残った人は、罪悪感に沈むのでなく、良く生きることも義務ではないかと思っています。
自責の念は、抱えたままでいいから。
大切な人を失ったら、もう誰も愛せないかもしれないし
愛してはいけない、と思うかもしれないし
薄情だと、思われるかもしれないけれど
愛する気持ちが芽生えることにまで、罪悪感を、持たなくていいと思う。
人生は、楽しいことばかりではないことは、わかってる。
長く生きるほど、色々な別れが、通り過ぎて、哀しくて
生きるって、何なのだろう……と、そこで立ち止まってしまう……orz
哀しみは、時間を止めてしまうものだから
前に進むには、強さが要る。
前に進むには、照らす光が要る。
それが、人を愛する力に、備わっているのかもしれない…….
一生、抱えることがあっても、
「強く、たくましく」「明るく、楽しく」生きようと思いながら、作品を観終えるのは
ちょっと、違うのかな……^^;
“私の心の中の人“に対して、私は、罪悪感を持っていましたが
その人は、私を責めてはいないと思います。
その人が、生きて笑顔になることが、もう2度とないことは、やはり、心苦しいけれど
なるべく、笑顔でいさせてくださいね、と思います(*^_^*)
▼▼▼▼
高校生にしては、老けてるんじゃないかなど
それぞれに、意見・感想はあるかと思いますが
“死と罪悪感“というところに、思い起されるものがありました。
重いテーマを、ドンヨリさせずに、軽やかに明るく運んだのは
悪くなかったと思います。
(重厚だと受け止めきれなくて……)
何かとくじけそうな毎日ですが(>_<)
明るく、強く、ふてぶてしく、生きよう!(オーバーか?^^;)……ということで(^_-)-☆
PS:斉藤和義さんの歌う主題歌『かげろう』が、良くてですね、
ゆるやかで、淡い感じで、優しくて、
余韻を、包んでくれます♪
ECナビ↓
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/162847/ ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
個人の物語は、デリケートな問題ですから、
イギリスでは、酷評だったというのも、うなづけます・
ダイアナ元妃が亡くなる前2年間を、扱っています。
ということは、別居・離婚して、1人で暮らしているダイアナ元妃です。
のぞき趣味的な感じで、見てしまうということもありましょうが
作品への期待は、きっと、故人の遺徳を偲びたいと思う気持ちですよね。
▼以下、内容に触れて雑感です。
▼▼▼▼
1、受け止めてくれる人が誰か
ダイアナ元妃は、誰かが自分を突き落す夢を、よく見るといいました。
不安な夢ですね。
興味あるのは、
彼女は、誰が突き落したかでなく、誰が受け止めてくれるのかだ、と言ったことです。
恐らく、突き落とすのは、特定の誰かとは限らないからでしょう。(それだけ過酷なの)
それよりも
受け止めてくれる人=自分の味方or愛情をもって接してくれる人を
必要としていると……
それは、とりもなおさず、“独り“の状態から救われたいということなんだと思います。
不自由ない一人暮らしを見せますが、それがかえって
彼女の心の不自由さを、引き出すようでした。
2、母は前向きで幸せだと思われたい
最愛の息子たちと、別居しなくてはならないのは、最大に、辛いことだったと思います。
対外的には、気丈に明るく、振る舞っていますが
それも子供たちのため、だったのですね。
子供には、母親は前向きで幸せに暮らしている、と思っていてほしい。
もちろん、子供と一緒にいなくて寂しい気持ちは十分ある……
けれど、子供には、心配かけずに、元気に暮らしていてほしいと思うから……
彼女が、何かに耐えてきたとしたら
その強さは、子供たちの母親というところから、湧き出た力だったかもな~と思います。
3、恋愛のこと
母としての強さと愛情もですが
孤独から救われたい気もちは、ほかの人に向くものだと思います。
それが、王室関係者であっても
女性が、ある男性に、尊敬と思慕を抱くことは、責められることではありません。
マスコミや大衆のえじきにされて、いいものでもない。
ダイアナ元妃の恋愛事情も、当時者にしかわからないことで
真実や本心は、わかりません………….
けれど、この作品が非難されてしまう、大きな原因と思われるのが
彼女を、恋愛に一途な、一人の女性として、見せてしまったことなのでしょう……
1つの“一途”は、別の“不誠実”を、生むものでもあるからです。
作品は、ともに事故死したドディ氏とダイアナ元妃の関係を
その前の恋人:カーン氏との関係修復のための、“あてつけ”のように見せました。
それは、本当かどうかは、わかりませんが
それぞれに、失礼になりますよね……
ただでさえ、ボロボロになりそうな、ダイアナ元妃の様子を見せているだけに
ご自身がご覧になったら、傷つくのではないかしら……
▼▼▼▼
それが本当に、真実なのかどうかは、わかりませんが
人間には、いい面もあれば、そうでない面もあるのが、本当なのでしょう。
もう、そんな↑デリケートな恋愛事情は、当事者に預けるとして……
地雷処理や、エイズ関係などの業績こそ
ダイアナ元妃の功績として、知らしめてくれればいいです。
そんなこんなあると思いますが
ダイアナ元妃が、立ち止まって振り返るシーンは、とてもいい。
その間合いがいい……
この世界に、もっともっと引き留めておきたかった、と言う気持ちと重なります。
亡き人のことは、いい思い出だけ、とどめておきましょ……(*^_^*)
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/161910/ ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
M資金~第二次大戦中、日本軍が集めた隠し資産~を盗み出して
人類貢献に使おうという……
M資金を管理する“財団“は、日米にあって
日本代表は、仲代達也さん♪
アメリカ代表は、ヴィンセント・ギャロ☆
詐欺師・真船(=佐藤浩市さん)は、意外にあっさりと、M資金を盗み出しますが
ヴィンセント・ギャロが、怖い………
トヨエツは、あっと言う間で
観月ありささんは、財団関係者っぽいのですが、実は、防衛省の人でもあって
香取慎吾さんは、Mと名乗るので、フェイントかまして
森山未来さんが、感動的なゴール☆
……と言った感じで
詐欺とマネーゲームということで、期待していたのですが、ゴメンナサイ……
私の体調のせいなのか、2時間20分は長かった……
楽しまれる方は、楽しんでくださいませ。
▼以下、内容にふれたつぶやきですので……
▼▼▼
1、ナントカ資金
このM資金もですが、山下財宝とか、“日輪の遺産“、徳川埋蔵金など
どこかに大きなへそくりがあると思うのは、ロマンを生みますね。
ないと思ったら、あった!と、忘れてたお金を見つけた喜びですよ。(*^_^*)
そのお金で買える分だけ買おうとするのではなく、
資産は、膨らませて活用する……
それが、生かした使い方なのかもしれませんが、失敗したら、
オダジョーのようになってしまう……。“往復ビンタ“に、泣き面に蜂か……orz
2、お金の使い方
“人類資金”というのがミソですが、それは、国連での森山未来さんに託されます☆
そこで、ふと思い出されたのが『チャーリー・ウイルソンズ・ウオー』
この作品は、アメリカのアフガンへの対応をあやまったことが、未来に禍根を残したという、手痛い教訓でした。
そして、鉄は熱いうちに打て!といいますが、次世代を担う子供たちへの“教育”の重要性を痛感させました。
(ゆとりにぬるまってる場合ではないョ、とも)
ここでは、森山未来さん(役)が、子供たちの未来のために(森山未来だけに^^;…すみません)、訴えました。
母国への“援助”ではなく、“投資”をです。
これ、意味深だと思うんですよ。
援助は、ちょっと上から目線ですよね。
けれど、“投資“は、出世払いでいいよ、と言うニュアンスあり、可能性を育てながら
ともに歩もうというパートナーシップです。(諸々、あるとは思いますが…)
そのシーンは、感動的な演出で、森山さんは、キレのいい動きとともに、独壇場でした。
(チラシもセンターに)
3、あえて『日輪の遺産』と堺雅人☆~~~ちょいグチになります…
『日輪の遺産』も、戦後の日本復興のために!という志があって
それを担う人間、一人ひとりが宝物なのだと、感銘を受けた作品でした。
それは、ある作業に借り出された少女たちのエピソードが、話の主流でしたが
関わった軍人=堺雅人さんがいるだけで、ぐいぐい引っ張ってくれた印象です。
主役バッチリ☆
……それに比べると(グチです)今作の主役・佐藤浩市さんは、セリフ回しも魅力的で、主役としての面白みと存在感は
十分あったと思うのですが、国連の森山未来さんが、キラキラし過ぎて(それはそれでいいのですが)
その後の演出含めて、バランスが悪くなってしまった感じがするのです。(私の印象ですのでね)
生意気ついでに言いますと
全体に、シーンのメリハリをもっとつけて頂けると、2時間超が長く感じなかったかも………^^;▼▼▼
大きな組織の大きなお金に手を出すと
命が危ないことは、予想つきます。(;岸部一徳さんの役に合掌)
大金をモッテルものが、世界を動かしているのですものね……
対等で、なんて言ってると、ヤバいのかもしれない……(>_<)
それだけ、スリリングな内容ではあるので
体調の良い時に、お楽しみくださいませ☆
テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について:
http://cinema.pia.co.jp/title/161228/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
主演:ジュード・ロウだし、監督:ソダーバーグだし、ということで
楽しみに鑑賞しました☆
抗うつ薬の副作用で、無意識に、夫を殺してしまったという若妻。
本人が、心神耗弱なら、罪は問えない。
その原因が薬なら、責任は製薬会社か?処方した医師か?
~~~予告編は、そんな感じでしたので
私は、副作用の責任問題が主な作品かと思っていました。
実は、それが、メインの法廷劇なら、イヤだな~と思っていました……
劇中のセリフにもありましたが、若妻に責任が問えないなら
誰かが責任をとらないと…云々というのがありました。
それも、見ていて不安要素……
結末はふれずに雑感です。(知らないほうが面白いです♪)
▼▼▼
作品に触れる前に、ちょっと……^^;↓
思わぬ副作用で、予期せぬ事態になってしまうことは、あると思うのです。
たとえば、多くの人に良く効く薬が、ある人には副作用が生じ、命を落とすこともある。
遺族は、副作用の説明不足だと、処方した医師を訴えるかもしれないし
処方する医師への注意喚起が不十分だと言って、製薬会社を訴えるかもしれない。
薬の承認が甘かったと言って、国も訴えるかもしれない。
ご本人とご遺族には、遺憾なのですが、多くの人に効いて、その方には合わなくて命を落とされたのは
誰が悪いわけでもないのではないかと、思うことがあります……………
けれど、誰かに責任をとってもらわないと、亡くなった方が浮かばれない、という気になるのか
訴え易いところを、ツツク傾向があるように、感じています。
(個人の感想です)
そんなわけで、処方した医師であるジュード・ロウは、困ってしまうのです。
マスコミは、処方したアンタが悪い、と言わんばかりに押し掛ける。
殺人が自分のせいという風潮なのだから
家族のことも、気にかけていられない。(←奥さんはそれに関していたわってない(>_<))
とりあえず、裁判では、若妻は無罪で施設に入所ということで、ケリはつきますが
なんだかんだで、ジュード・ロウ医師は、同僚とも製薬会社とも、距離を置かれてしまう……
奥さんも、家を出て、何もかもムチャクチャにされてしまうのです。
~~~その辺のジュードの絶望かつ虚無にまみれた表情は、真に迫ります!
若妻が前にかかっていたという女医キャサリン・ゼタ=ジョーンズ女史にも
彼女のこと、病気のことを、色々たずねてみます。
しかし、どうも、つれないんです…….キャサリン。
アナタ、そんなことも知らないの?と言うエラそうな感じで、彼の狼狽を楽しんでいるかのよう……
そんな、タカビーな雰囲気が、キャサリンに合っている^^;
と言うか、キャサリンは、ちょいゲストな役ではないはずですから^^;
絶対、なんかある!と思うのです^^;
もう裁判は終わったんだし、処方した自分が責任を問われなかったんだから
それ以上、この件に関わるのはやめれば?と
他人は他人事だからいうのですが、そのせいで、仕事も家庭もメチャメチャにされたのだから
ジュード・ロウ医師は、しつこく、気になることを調べ始めます。
そこがイイです!
がんばれ~、ジュード・ロウ!\(^o^)/
真実への追究は、研究者として、アッパレだぞ~☆
そうして、暴かれていく真実……
玉ねぎの皮を、1枚1枚向くように、じわじわと、真実が見えてくるのが面白い☆
ネタバレふまえての雑感です↓(要反転)若妻演じた、ルーニー・マーラ☆
病気のふりしてた、ということですが^^;
このルーニーの雰囲気は、クセモノでしたね~♪
カマトトちゃん、と言いたくなるくらいに、可愛く哀れを演じていました。
役者やのォ~^^;
でも、いい加減にせえ!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!▼▼▼
・大元の始まりは、すぐに死亡退場した、チャニング・テイタム演じた夫の“職業”。
・上目使いも、意味シンなルーニー・マーラ。
・そして、素通りできない役どころ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズによる、ものすごいモノ観ちゃった^^;というシーン。
・たまたま診察したのがこんなことに…という不運さは、ダイ・ハードか?の、ジュード・ロウ医師。
チラシの構図は、なかなかいいトコ、ついてます^^;
医師には、トンだ“副作用“=家庭不和について
ラストシーンに、さらりと、“完治”を見せてくれるのは、いいセンスですね。
~~
ソダーバーグ監督が、テレビ界に転身するため、最後の劇場映画ということですが
そのうち、また、戻ってくるのではないかと、私はふんでおりますョ(*^_^*)
テーマ : 洋画
ジャンル : 映画