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映画『アバウト・タイム/Abou time』★恋も人生も今一度“時について”想う良作

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/165262/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

監督:リチャード・カーティス   ←映画『ラブ・アクチュアリー』の監督
出演:ドーナル・グリーソン/レイチェル・マクアダムス/ビル・ナイ

(以下ヤフーレビューのほぼ転記です)

ティムは、暗い小部屋で目を閉じて拳を握ると、
過去にさかのぼれる力があることを
一族の男性の秘密として、21歳のときに、父から教わった。
(父=ビル・ナイも、魅力的なイイお父さんなんですよ)


そんな力を持った青年がナニをしたいかと言うと
まずは、彼女ゲットでしょう(*^_^*)
そして、
新しい恋の始まりのときは、今度はこうしようああしようと、
軌道修正しながら“何度も何度も“ 楽しむ(笑)。
――というコメディ要素で、前半は、楽しませてくれます。
(「最高だ!」と言う時間を、シーツの上で何度もケイケンするのには、失笑^^;)


そんな、お子さま気分の恋愛タイムトラベラーでは、飽き足らないナ~と
オバサンチックに思う頃
段々に、しかも、お説教っぽくなく
人の生きる“タイムについて”、ドラマチックになっていきました。
人生には哀しみもある……orz   ←目が離せなくなってきました。


▼~▼ 内容にふれます(結末ボカして)

▼▼▼

今、マズかったな~というシチュエーションも、タンスに隠れて
拳を握れば、その時間を“修正“できる。
それはそれで、完璧☆

で、悪い男に泣かされた妹の人生をやり直させてあげようと
ティムは、時間をさかのぼって、妹がワル彼と出逢わない様に画策します。
そうやって、妹は、幸せな別の出逢いをするのですが…….

ここからが、ウマいですね~。

“さかのぼり“にも、リスクはあるのです。
ある人が誕生する以前の時間を操作すると、それ以後に生まれた人が
別人になってしまうと言う可能性が……(←わかりにくいですが^^;)

調子に乗って、いや、善意で、過去に遡っていたティムは、あるとき
今の時間に戻ってみたら、
娘ではなく息子のパパになっていたことに、愕然とする……
たとえ息子も可愛くても、

今まで育ててきたかわいい娘の存在がなくなってしまうなんてダメですよね…
(消えてしまって別の人が現れるなんて、
アイデンティティはどうなっているの……(>_<))

そうやって、人の生死に関わるリスクがあることで、
“さかのぼり“を慎重に受けとめるティムは
やがて、父の死と直面します。
“今”まで通りなら、時間をさかのぼって、亡くなった父とは逢えます。
しかし、もし、子供が生まれたあとに、もっと過去まで、さかのぼってしまうと
生まれた子どもの存在が、無くなってしまう可能性が出てしまいます。

私たちの生活は、一方通行なので、迷うことはなく
人の死も生も、受け入れて生きていくだけなので
ティムも、もう父と逢うことは、諦めることにします。
それは、当然のことではあるのですが、;だからこそ
今一度、“時について”考えるというタイトルのこの作品が
さらっと、イイことに気づかせてくれるようなんです。

ダメ出しで、何度も、同じシチュエーションをやり直すとき
それは、より良い時間にしたいからです。
それならば、いつも、やり直しと同じ気持ちで、行動すればいいんですよ(^_-)-☆
ということなんです。

同じ人と同じやり取りをするとしても、
ブサッと、イヤイヤするのではなく、
少しでも、自分も相手も良い気持ちになるように
行動できたら、ハッピーですよネ☆


▼▼▼

今は今しかない。今日は今日しかない。
当然のことですが、東日本大震災を経験してからの私自身も
今日生きていることを大切にしようと、強く、感じています。

このティムが、爽やかすぎず、ダメすぎず、普通にイイ感じで演じているんですよ。
だから、普通の今日を楽しく生きていこう☆
というのも、気負いすぎずに、すごくイイ感じで観終える作品になっていました☆


恋人&妻メアリー役は、レイチェル・マクアダムス。
レイチェルは、映画『君がぼくをみつけた日』でも、
恋人が、タイムトラベラ―でした。

時空を越えても、色あせない美女だと思いますが
劇中、ポイントメイクのために色あせたのかも、などと謙遜するんですよ。
いえいえ、どうして……^^;


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『神様のカルテ2』★星を見る柄本明さんの言葉に私の目にも星が

神様のカルテ2



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161568/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



神様のカルテ』の続編です。


神の手を持つ天才外科医……ではないけれど
現場の医師として、バリバリやって、ヘトヘトになってがんばっている栗原が主人公です。

ここでは、超むずかしい手術の奇跡の成功……という“治療“を見せるのではなく
医師・栗原の同僚や家族が直面する、人間の諸問題を、見せているようです。

今回は、同期のエリート・進藤(=藤原竜也)の家族の問題があり
栗原の上司・貫田(=柄本明)の問題がありました。

▼~▼以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼

1.進藤医師の事情

定時で帰ることが責められる、超ブラックな仕事の病院勤め。
定時で上がる進藤は、病院のブラック体質を打破しているのかと思われるのですが……
違いました。

進藤の妻子が、からんでくる話になっていくのですが……

不眠不休で、それこそ、ロボコップならぬロボドックでもない限り
患者さんにつきっきりの、“良いお医者さん”にはなれないのかもしれませんが(汗)
医師も、日常生活をしているわけで
医療にだけ没頭したくても出来ないのが、現実ですよね。

でも、ある患者にしてみたら、医師は医師だけでいてほしいと思う。
家庭や子供を持って、そっちの面倒もみてるなんて、“中途半端な医師”には見てほしくない。
進藤の妻が、家族を捨てて“立派なお医者さん”と呼ばれることには
人として違うよな~との想いを、突き付けられます。
(私の友人の女医も、子供を産んだあと、ず~っと、実家に預けたままだと言っていました。
頭が下がります。)


2.貫田医師のこと  ←柄本さんには泣かされます……

ネタバレありです↓

天才外科医の話とは違って、このシリーズでは
もう、治癒が望めない場合に何をしたらいいかーー
それが、とても重要に思います。


貫田も、仕事オンリーで、バリバリやって来た医師で
このたび、入院したおかげで、妻との時間がやっと持てたようなもの。
そこで、しみじみ思い出すのが、出逢ったばかりの頃のこと。
登山で見上げた満点の星のこと。気の利いた、嬉しいセリフ……照)

しかし、貫田は、末期で、治癒できない状態だとわかる。
そんなとき、できることは何ですか?

ソレが、最高の処方だ!と思うことを、栗原たちがしてくれます。
そして、そのあとが、またイイんだな~。
星を見上げてるつもりの貫田の感慨深いつぶやきのあとで、妻が、かけてくれる言葉……
↑ココは、私の目にも星(涙)が…………

仕事に駆け抜けていったかもしれない、老医師の
家族との凝縮した時間は、キラキラ、星の如く輝いたと言っても過言ではない!(涙)


3、栗原と妻

今回は、妻ハル(=宮崎あおい)は、オメデタとなります。
……と言っても、忙しい栗原医師は、子供が生まれても、忙しいままなんだろうナ~
奥さんも大変だろうナ~……

それを、支えてくれそうな雰囲気なのが、同居人の皆さん。
前回の“学士殿“に代わって、”屋久杉“さん登場。
(気になる濱田岳さんなので、個性的な役どころOK☆)

同居人さんたちが良くしてくれるのはいいのですが、それが、かえって
あまり一緒にいられない、夫への寂しさを意識してしまいそう……?

……と思っていると、ハルは言ってくれます。
一緒にいられなくても、心が寄り添っていればいい、ということを……
そうですよね。
寄り添っていることを信じているはずですが……
でも、やはり、ブラックな働き方では、お体も心配で……

「人間の話をしているのだ!」
栗原が、人間として、患者さんに熱心に接するほど
栗原の人間らしい生活は、少なくなってしまうのだろうナ~……


▼▼▼

1つの境遇やテーマでなく、人間関係が絡み合ったまま、
それぞれの問題を見せてくれるのは、そのまま
リアルな日常に起こっている、諸事情のようです。


その中でも、メインの“神様のカルテ“のエピソードは
貫田医師が、握っていました。
彼が、為すべきこととしての、“渾身の作業“が、神様のカルテとなりました。


PS:転寝しながら、カルテを記載する栗原医師には、エラー防止のためにも
やはり、休息は必要だと思いますよ。












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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ローン・サバイバー』★地獄で仏にあったような生還と感謝

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163919/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



2005年、アメリカ特殊部隊による『レッドウイング作戦』での実話だそうです。
参考→ココ 


ビン・ラディンの側近を殺害する目的で、アフガニスタンの山岳地帯に赴いた部隊は
途中、地元のヤギ遣いの一行と、出くわしてしまいます!


生きて帰せば、タリバンに居場所を知られるおそれあり。
かといって、子供も殺すのは、人道的にも心いたむし、マスコミも騒ぐ……
結局、ヤギ遣いたちを解放しますが、その結果からなのか、たまたまなのか
多数(200人?)のタリバン兵に、襲撃されることになってしまいます。(>_<)


そんな中、ただ一人、マーカスだけが生還できたというのが、作品のツボなのですが
どうして生き残れたのかが、気になっていました。
ソレには、心動かされました!
ああ、やはり、人は人なんだなと……


▼~▼以下、内容にふれて、+α雑感です。

▼▼▼


この、アメリカ特殊部隊の戦闘は、いわゆる国同士の戦争とは違いますよね。


テロリストのタリバンを叩くため。
タリバンは、アメリカの敵で、世界の敵だからーーということですよね。


わざわざ、他国に武装して出向くわけなので
それを是としない考えもあると思いますが、
彼らのような武力行使のおかげで、巡り巡って、自国が平和でいられるということもあるのですよね。


戦争反対・平和主義は、理想だし建前です。一方で
武器商人の暗躍で、しなくていい戦闘も、世界中で起こっているのだとも思う。
だからこそ、無くならない“武力闘争”に対して、対岸でながめるだけの立場の者が
平和を唱えているだけなのは、ほとんど無意味なのではないかと、感じています。


彼らの言葉の中に「大きい武器には大きい武器で対抗する」というのがありましたが
当然ですよね。
RPGをブッ放してくるようなところで、“小火器”しか使えないなら、無駄死にしに行くようなものです。


敵は、テロリストだから、国際法だの交戦協定だのは、関係ない。
シールズ部隊は、慣れない異国の土地の、山岳地帯で、交信もしにくいところで
散々な目に遭ってしまいます(>_<)
撃たれまくる、崖から落ちる……もう、ボロボロです……orz
それでも、意識のある限り、弾のある限り、応戦する。


やっと、応援に来てくれたと思った、空からの救援も
敵のRPGで、あえなく撃墜し、被害がますます拡大してしまう。
これは、もう、観ていられないくらいのピンチ(>_<)
任務とはいえ、そんな思いまでして戦ってくれるなんて……………頭が下がります。


そして、マーカスが、命からがら、水辺に来た時に
また、地元民と、出くわしてしまいました…………….


↓ネタバレなので(要反転)
▲▲





~~地獄で仏にあったよう~~と言いますが
このとき、地元民は、なんと!マーカスを助けてくれました。
彼らは、よそ者からは、タリバンの仲間と思ってしまうのですが、そうではありませんでした。
あのとき、地元民のヤギ遣いを殺さなくてよかった。
戦地でのキレイ事かもしれませんが、自分の良心に従った行動が、無駄にならずに済んで良かった(*^_^*)
マーカスが九死に一生を得たのは、人の情けのお陰だったーーそれが、なんとも嬉しい。
マーカスが、何度も「ありがとう」を繰り返した姿には、胸が熱くなりました。





▲▲

▼▼▼

日本では、集団的自衛権の範囲云々で、外国で窮地に陥った邦人は
事実上、積極的な救出は出来ませんよね。
武力を行使しないことで、見殺しになってしまっても、武力を行使しないことが“平和”という解釈なのですね……
(考え方は人それぞれだし、ここでは、それ以上の議論はしません)


映画とはいえ、このような、命を懸けた戦いを見るたびに
その姿勢に、敬意を感じずにはいられません。
(なかなか出来ることではないでしょう?)


エンドロールでは、若くして命を落とした隊員の姿が、映されました。
この、事実の物語は、ただ一人、マーカスが生還した物語ではあるけれど
生き残ったマーカスが、この激戦で亡くなった彼らのことを、世に伝えるべく
この物語があるのだと感じました。


どこの誰が、テロ行為を働くかも、拉致して連れ去るかもわからない世の中で
今日、自分が、平和な社会の中で生きていられるのは
誰かが、命をかけて、テロや不当行為を、排除してくれているおかげだとしたら
私は、有難いことだと思いますよ。


一方、殺し合いの中で、“救われた命”。
このことは、奇跡に近いと思いますが
奇跡のカギは、たいてい人間が握っているようです。
これもまた、有難いことでしたね。














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『鑑定士と顔のない依頼人』★老紳士が恋慕の歯車に巻かれ、そして…

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163298/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


鑑定人ヴァージルは、若い女性クレアから、亡き両親が遺した美術品の鑑定を依頼されます。
なかなか、姿を見せないクレアが、気になるヴァージル……


この作品は、何があったのかという“真相”よりも
絵画に描かれた女性しか知らない、堅物のヴァージルが、
生身の若い女性に惹かれ、のめりこんでいく様子に、陶酔します。


クレアの屋敷内で、いくつかの“歯車“を見つけたヴァージルは
友人の機械マニアに、再現を託します。
どうやら、貴重な機械人間のようで、その完成が気になるヴァージル。
クレアの屋敷に出入りしては、歯車を見つけますが、真の目的はソコではない。
姿を見せないクレアのことが、気になる……


▼~▼ 結末ボカして(ボカしきれなかったらスミマセン)雑感です。

▼▼▼


いつも手袋をはめ、潔癖症ゆえ、女性と距離を置いてきたようなヴァージル。
演じるジェフリー・ラッシュが素晴らしい!(というか、ジェフリーだから、成り立つというか…)


ヴァージルのオークションの進行は、緊張感あり、見ていて気持ちいい。
(女性にユルむことなく、キビキビと、過ごしてきたんだろうな~)


依頼された美術品の鑑定も、キビキビと進むはずだったのに
依頼人の女性クレアが、すっぽかしたことで、
ヴァージルの中で、止まっていた部分の“歯車“が、ガクンと動き出した。


いつもと違うことというのは、気になります。
逢いたがらないクレアとは、電話の声のみ。(←で、その声が、また、ソソるんですね……)
時にうれしそうに、時に悲しげな声には、惚れてしまう。

鑑定士であり、作品の真価を、見極め慣れているヴァージルは、
クレアという存在にも、その真価をさぐろうとするようなのですが
それが、殺伐とした感じでなく流れるのが、イイ☆

資産家の一人娘であるクレアは、引きこもっていて、文字通り “深窓の令嬢”。
芸術作品の鑑定を介した出逢いというのも、セレブで、アカデミック☆
ヴァージル好みのシチュエーションかと。


そして、このクレア。
傷心ムードだけで、ひきこもっているわけではないのが、ミソ


たおやかな雰囲気に油断していると、急に、ブチ切れて、ガチャンと電話を切ってしまう。
何?どうした?
扱いにくい女は、メンドーなんですが
じゃじゃ馬?を御したいと思うのも、男心ですよね?(違ったらゴメンです^^;)


クレアのご機嫌に振り回されながらも、放っておけない……のは……
盗み見たクレアが、美しいから……


誰にも逢わないというクレアは、誰も踏んでいない、新雪のようなもの。
眠りの森の美女ならば、覆われた茨を断ち、その目を覚ます王子様は自分だ!
絵画でない女性への、初めてのトキメキは、いまや、手袋をはずすほど……


恋愛の着火に、年齢は、関係ありません(キッパリ☆)
時めいているときは、年齢の歯車も、逆行するんです。(キッパリ☆)


この年齢まで、待った甲斐があったかのような、ヴァージルの恋。
原題『The best offer』とは、クレアが掘り出し物?ということ?と思いながら
劇的でドラマティックな、恋の進行に、ちょっと酔っていると………


ガラガラガラ~ッと、歯車が、暴走する!


そして
絵画の中の女性たちが消えたとき、
ヴァ―ジルは、生身の“クレアという女性”も、消えてしまったことを知る………………

↑このシーンは、視覚的なインパクトあり、衝撃的な喪失を演出しています。


▼▼▼


陳腐な成り行きだと、評したマスコミも、あったそうですが(汗)
結論だけで、決めちゃいけない。


ジェフリー・ラッシュの 哀愁のダンディズムと
それを際立たせる、モリオーネの音楽♪   (モリオーネは、心にしみる音を、聴かせてくれますね)


鑑賞の至福を感じる逸品です☆












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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『アナと雪の女王』★姉妹間の氷は解けるも男女間はクール?^^;


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161214/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


帰省中の娘の希望で、鑑賞しました。

凍らせる力を持つ姉エルサは、幼い日に、
不本意にその力で、妹アナを傷つけてしまったことがありました。
記憶を消されたアナは、そのことを知らず、
それ以来、力を封印するように引きこもったエルサと、関係改善したいと
ずーーーっと思っていました。(←何年も隔絶)

エルサが女王となる、戴冠式の日。
凍結の力が“暴発“してしまい、国中が凍り付いてしまいました。
一人、雪山に逃げ込んだエルサを
国中の氷と、姉妹の間の“氷”を溶かすべく、アナも追っていきました……


▼~▼内容にふれて雑感です。(スミマセン、グチもあり)
▼▼▼

① エルサの歌♪

♪Let it go~ ♪ありの~ままで~
字幕・吹替(松たか子さん)とも、この歌は、感動ものです☆    →ココココ


封じ込めていた“凍結の力“を、誰にも気兼ねせず、発揮するエルサ。
足元から、パリパリと張っていく氷。
諏訪湖の御神渡り(おみわたり)のようなのが、ぐるりと取り囲み
ダイナミックにそそり立つ、氷の柱。

これが、本当の自分の姿なら、隠すことも恥じることもない!
自分は自分なりに、誇りをもって、強く生きていくだけ!
と歌い上げる姿には、とても、励まされました。
皆、何かしら、負い目を持ってますよね….(ないですか?^^;)


② 氷を解かす愛とは

劇中、愛とは、――自分のことより相手のことを思いやること――だと。

その1例は、氷売りの青年:クリストフ。

彼は、アナに、好意以上の気持ちを感じていたと思うのですが(下世話ですか?^^;)
アナが、ハンス王子と、にわかな恋に落ちていたことを知り
瀕死のアナを、宮殿で待つハンスの元に、届けてあげました。(イイ人だな~)

その宮殿が、伏魔殿と化し(>_<)、ひと悶着あって
殺されそうになったエルサをかばったアナが、コチコチに凍りついてしまいました。

で、そのアナを解かすのは誰かと言うと、エルサでした。
姉妹間の氷が解ける物語だとすれば、それで、メデタシメデタシなのですが……


(③はグチ?^^;要反転)

③ 青年2人もいるのに…orz


戴冠式の日。
アナが、ハンス王子と恋に落ちるシーンも、好きなんです^^;(照)
アナが、恋心を、ハツラツと歌うのも、好き♪
お姫様が王子様と出逢って恋に落ちる……
定番ですが、コレは、欠かせません(*^_^*)
……けれど、ハンスはイイ人ではなかったと、あとでわかる……orz

そして、たまたま、アナとお近づきになったクリストフ青年。
アナには、ハンス王子がいるのに、
青年をもう一人投入するとは、どう展開するのかしら….
と思っていると、
クリストフは、人道愛のような形で、アナを救う人になってくれました。
……これはこれで、美しい。
男女の関係は、恋愛だけではないですからね。友情もある……かもしれない……

けれど、ハンス王子が、トンだ食わせ者になった終盤では
クリストフは、イイお友達から昇格(?)するチャンスがあったのではないかしら…
アナから、新しいソリをもらっただけでOK……ではないよね……

この物語は、姉妹の物語だから、姉妹間がうまくいけばいいのかもしれませんが
若い男性2人も出ているのに、ロマンスの成就は無し?…orz
私は、ちょっと、寂しいです…(―_―)!!

続編で、ロマンスに発展?
いや……
氷は解けたわけだし、一度、解凍したものを再び凍らせるのも  (原題『Frozen』というのもスゴイ)
ナンだと思うし……

息子いわく
「クリストフが青年でなくて、もっと年上なら
アナとの恋愛を期待されなかったかもね」
なるほどね……  


▼▼▼

雪の質感のリアリティもですが、
ディズニー作品は、人物の表情や仕草が、細やかに表現されていますよね。

男女間は、意外にクール(?)でしたが^^;
姉妹間の氷は解ける、ステキなお話でした☆

抑圧されていたエルサの、生気が爆発したような力強い歌は、
何度も聴きたくなる名曲でした♪

夏に憧れる雪だるまも、可愛かった(*^_^*)



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テーマ : 洋画
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映画『LIFE!』★人生には!も(>_<)も\(^o^)/もある!


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163468/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

休刊となる『LIFE』誌の、最後の表紙写真のネガ(25番)が、無い!
ウォルターが、サエナイ中年社員と言われても、失くしてはいない。
始めから無かった?のなら、写真家ショーンに直接会って、もらってこよう…
(残された写真を手掛かりに、ショーンの居所を捜す、ミステリーツアーっぽい)

大胆な妄想癖はあるのに、普段は、地味(堅実?)で、草食系なウォルターが
社の名誉と自身の責任をかけて、妄想を越えた、大胆華麗な旅に出ます。

コレは、とても、楽しみにしていました☆
旅モノは、それだけでワクワクするし、人生(LIFE)も旅ですものね。
自分にも共鳴することありで、楽しかったです♪

▼~▼ 結末ふれずに雑感です。
▼▼▼

映画の楽しみは、まず、映像です!
写真誌『LIFE』を語るだけあって、ウォルターが旅する先の風景は
グラビア写真の中にいるように、ビビッドに鮮やかで、美しい☆

特に良かったのが、ウォルターのスケボーシーン☆
ウォルターは、こんなにスケボーが得意なんだ~と、意外に思うのですが^^;
壮観な山々をバックに、長い道を、
ヒュ~ンと滑走するのは、とても気持ちイイ\(^o^)/

ふと思いました……
若い頃は、果敢にも、こんなスピードの風を、ビュンビュン感じながら
生きていたかもしれないナ…

けれど、年々、堅実と言う守りに入って、
帳簿の帳尻を合わせるように、枠からオーバーすることなく
生きていくことが、上手になる…….

だからか、毎日が“今日”を、越えられない日になってくる。
(女性にも、その一歩が進めない(>_<))
何かが、自分を、その場に縛り付けている…….

確かに、泥酔パイロットのヘリに乗るには、勇気がいるけれど^^;
愛する彼女が、『スペース・オディティ』を歌ってくれるなら
自分は、トム少佐になって、交信の糸が切れた宇宙にだって、飛び出せるかも!
(この歌は、踏み出す一歩に、とても効果的です♪)

そうして、ヘリから船に飛び降りるんだ!と、トム少佐から
トム・クルーズみたいなアクションかッ!? と思いきや
情けなく、海に、トッポン……(オカシィ~^^;)
そして、イルカだと騙されながら、
ジョーズに、パックンか!??(>_<)←超ビックリ!

グリーンランドだ!アイスランドだ!と、写真家を捜し歩く旅は
ウォルターの妄想癖に匹敵して、ダイナミック☆(現実は妄想より危なり^^;)

切羽詰まった旅も、コレが、最後の仕事となれば、力が出るもの。
やっと、写真家に逢えたと思ったら……
実は、ネガは、ウォルターの近いところにあったとわかる……
(←まるで、“青い鳥“)
でも、それで、メデタシではないの……orz

散々、苦労して、あと一歩というところで、
つかめそうだったのに、つかめない……
それも、人生か……
けれど、捨てる神あれば拾う神あるのも、人生!(^_-)-☆

最終号を飾る、表紙の写真は、どんな『LIFE』を切り取ったのか………

▼▼▼

必死に何かを捜しながら、進んでいるときに
この目に映るものは、実は、“探し物”だけではないようです。

求めるものを捜す目は、実は、ちょっと、わき見をしてる…^^;
で、ムダ足?しながら、寄り道もしてる……

けれど、そんな、わき見や寄り道が、イイ味付けをしてくれて
“探し物“を見つけたときには、
”探し物”以上に、大きな付加価値になることも、しばしば(*^_^*)

ベンのスケボーは、開放的で、とても爽快!(大好きなシーンです)
『スペース・オディティ』と相まって、絶妙に、自分が解き放されていく……

“その後”のウォルターの生活は、どうなるんだろう…と、
ちょっと、心配でしたが^^;
宇宙に飛び出す、“トム少佐“のようなもの。
進む道は、わかっている。誰と、歩むのかも…(*^_^*)

人生には!も (>_<)も \(^o^)/もある!
…….と言う感じで、元気になりました☆       ~あなたにもネ(^_-)-☆



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映画『ロボコップ』(2014)★ボディも脇役もガッチリと(^_-)-☆


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159929/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



ロボコップ(1987)のオリジナルを観たので、リメイクを鑑賞しました。

主人公は、同じ名前:アレックス・マーフィ。
ロボコップに改造する後ろ盾も、同じ名前:オムニ社。
今回、マーフィは殉職でなく(=死体ではない)、
仕組まれた事故からの生還となります。

オリジナルは、死亡扱いでしたが、今回は、家族とも面会できます。
それなりの問題は含みますが、ともあれ、家族と逢えるので、良かった良かった(*^_^*)

ソコは同じで、ココは違う。
じゃあ、あのシーンはどう来るか?
……と思いながら観るのも、乙なもんでした(*^_^*)

それはそれで、お楽しみ頂くとして、私が、リメイクを観たいと思ったのは
脇固めの硬さでした☆

▼~▼ ネタバレでもありませんが、以下、雑感です。

▼▼▼


1.サミュエル・L・ジャクソン  ←ニュースキャスター

:他の報道には、偏向報道だ!とクレームしつつも
自分は、ロボット警官の使用推進派なので、主張(偏向?)しまくる。

自分が正しいと信じて疑わない、強すぎる自己主張に(ピーな暴言あり)、
そういう人・報道あるよな~と思ったり……^^;

スタンドプレイ的に、反対派のインタビューも報道するも、
時間ですからと、話の途中でも打ち切ってしまうのには、苦笑(―_―)!!

サミュエルのサクサクした小気味良さで、世論とロボコップをつなぐのが、面白い。



2.ゲーリー・オールドマン ←ロボコップの担当医

:ロボコップをサポートするというより、創造主の存在感あり。
ロボコップとの2ショットでは、ロボコップより、ゲーリーのほうに、目が行ってしまう^^;

(マーフィの実体がほとんど残っていない、というショッキングなシーンには
さすがに、マーフィを見つめてしまったけれど……)

ゲーリーの言動や一挙手一投足に、魅力が、あるんですね。
彼の担当医としての説明には、説得力あります。


3.マイケル・キートン  ←オムニ社のボス

:彼が、人間ブレンドのロボットを推進する立場だから、ロボコップは、必要とされる存在だったけれど
所詮、会社は、損得勘定(汗)。

自分に不利になると、掌を返す、という“人間のいやらしさ”をみせる。
マイケルは、かつては、かっこいいバットマンだったのに……と複雑な気持ちに……orz


4.ジャッキー・アール・ヘイリー   ←オムニ社のロボット担当。☆★☆

:人間が加味されたロボコップを評価せず、ロボコップを、ブリキ野郎などと呼びます^^;

彼の、割り切った感じは、悪くない。むしろ、好き☆

リトル・チルドレン』の犯罪者も、とても、意味深げでよかったし

ウオッチメン』のロールシャッハは、人の悲しみの味わいがあって、超絶賛☆!!!


今回、機械屋としての、クールで、小回りの効いた感じは
あたまと体のキレもあって、ヒーロー=ロボコップの敵役として、かなり良い☆
この独特の雰囲気は、ほかの人には出せないナ~。(*^_^*)

個人的には、ジャッキーの魅力的な個性を引き出す作品を、もっともっと観たいです。


というわけで、ほとんど自分の体が残っていない(汗)という、アレックス・マーフィの存在を
文字通り、上回る、魅力大・存在感大の脇役陣が
作品を、鋼のごとく、がっちり固めていました。


▼▼▼


“ロボコップのテーマ♪“も流れて、オリジナルを、当時、鑑賞された方には、懐かしいかもしれません。

オリジナルが、バーホーベン監督のハリウッドデビュー作だったように
今作は、パジーリャ監督のハリウッドデビュー作なんだそうです。

オリジナルほど、血のり関係が、エぐくありませんが
アノ状態の、アレックス・マーフィには、ショック……orz

人のアイデンティティは、脳さえしっかりしていれば、保たれるものかもしれませんが
愛する対象としては、脳+αでは、寂しいかも…….

“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い“の逆で
皮膚や筋肉ではない、ハガネのボディでも、愛する人の一部と思えばいとおしい……
妻が、ロボコップの鋼の胸に、顔を寄せたときに
ともかく、マーフィの命があって良かった……と思いましたよ。

脇役のベテランばかり、注目してしまいましたが^^;
今回のロボコップは、車でなくて、バイクで移動するので
ボディともども、視覚的に、さらにカッコ良い☆











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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ロボコップ』(1987)★バーホーベン監督仕様の一作

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/2149/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

監督:ポール・バーホーベン


バーホーベン監督のハリウッド進出作品だったそうですが
公開当時は、あまり興味がなくて、未見でした。
リメイクされるというので、オリジナルを見てみました。
(鑑賞済みの方には、今さらなんですが…… ^^;)


殉職警官マーフィが、ロボットになって復活し、悪者をやっつけます。


たぶん、ミソなのは

《マーフィ側》
・ マーフィは、法的には死体なので、実は復活していない
・ 記憶が消されたはずだが、家族・子供のことは、頭の隅に残っている

《警察側》
・ 民営化されていて、オムニ社が管理。
・ オムニ社の重役を、ロボコップは、逮捕できないプログラム

《演出面》
・けっこう、過激(>_<)


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


生身の体ではきつくても、ロボット仕様なら、果敢にアタックできるので安心――

と思いますが、やはり、死体(汗)とはいえ、生身の人間の一部ではあるし
マスクの下半分から、のぞかせる“唇“が、生々しい……


なぜ、生身の死体でロボットを??と思うのですが
機械ロボットは、誤作動を起こして、惨劇をもたらしたので
やはり、死体とはいえ、“人間だもの“……
人間らしさのアナログに、期待するのでしょうか。


記憶は消されたことになっていますが
体が覚えているーーといいましょうか
息子のお気に入りヒーローと同じ、ピストルさばきは、指が覚えていました。
家族には、死んだことになっているマーフィ。(法的にも死体)
切ないです………….


民営化した警察というのがスゴイと思うのですが…
法律がからんだ組織は、民営化はダメですよね……
汚職警官どころでなく、上流で、操作できますもんね。


ロボコップの場合は、重役を逮捕できないプログラムにされていたので
悪徳重役は、やりたい放題できますよ。


その設定を逆手にとって、ケッサクだったのは、
重役だから手が出せないダローと、たかをくくっていた悪徳重役が
社長の鶴の一声 「クビだ!」」で、“一般市民“になったとたんに
ロボコップの火花が、炸裂したこと。


その炸裂もですが、乱射シーンなど、案外、エグかった……

純粋ロボットが誤作動して、罪のない人を撃ちまくるシーン。
序盤から、かなり、エグくてびっくりした。
これでもかと撃って、これでもかと、血まみれになった……(罪もないのに……)


ほかにも、そんな傾向が見られましたが
バーホーベン監督は、そういうところ、いい意味で、容赦なくイクように思います。
娯楽作品なら、この辺にしておけば……という一線を、ちょっと越えてくる。


▼▼▼


復活しているようでも、法的には死体。
ゾンビのようで、ゾンビほども復活していない……
でも、肌はきれいで、強くて、カッコイイ☆


最後は、自分は「マーフィだ」ということを、宣言して終わりました。
そのとき、マーフィは“生還“したんだ、と思いましたよ。


















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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『その男は、静かな隣人』★静かな男、暴発の理由

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↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
 


詳細なストーリー→ココ(参照されてください)
 

会社勤めの中年男性(ボブ)は、普段は、大人しいイイ人ですが
本音は、ハラワタ煮えくり返っています。
「バカにすんなよ。その気になれば、俺だって…」
俺だって、拳銃ブチかまして、同僚を、血祭りにあげられるんだゾ!
……という意気込み?を、金魚には言えるけれど……(その金魚のエールも聞こえちゃうボブ^^;)


そんな、静かなボブの日常に、事件がおこる……
(原題が、彼は静かな男だった、と言う過去形なのが意味シン)


▼~▼内容にふれて雑感です。(結末にもふれてます)

▼▼▼

クリスチャン・スレーター主演作品なので、観ましたが
このクリスチャンは、いい意味で、中年の哀愁が、出まくってました(―_―)!!
大人しくて、若い上司に、いいようにイジられてしまうボブ。


おとなしくて、自己主張を強くしないと
あの人は文句も言わずにやってくれるイイ人、と勝手に思い込んでしまうのかも。
でも、人間ですからね……
アンタがいやなことは、おとなしいオッサンだっていやなんですね。
ただ、ガツンと言えずに、ため込んでしまう……
金魚にグチるだけならいいけれど、拳銃にタマを込めてしまうと、アブナイ……


今日こそ、爆発して、銃を乱射するゾ!と思ったら
ご同輩が、先にブッ放し、憧れの女性(バネッサ)まで誤射してしまう。
さすがにこのままではいけないので、ご同輩を撃ち殺し、バネッサも救命したら、英雄になったボブ・
一気に出世し、バネッサとも急接近。
彼女の介護も喜んでする。


この急激な展開までは、あれよあれよと言う感じで、ボブも、なりゆきに乗っかって
それなりに、ワクワクするような経過だったかもしれません。


ただし、バネッサに、不自由な体なら殺してほしいなどと、1度は言われ
自分が、再び、あの銃乱射犯のようになるべきか?(>_<)と、アブナイことも思ったりする……
↑ボブはずっとそう思ってきたわけなので、それが、ストーリーの根本かと。


で、落ち着いた頃、ボブは、思うのです。


バネッサを愛するボブは、彼女を介護するのが喜びで
彼女も、そんなボブには感謝している~~“いい関係”なのですが
バネッサが、そんな状況でなければ、二人の“いい関係“なんてなかったのではないかと。
(バネッサは、出世のために、女であることを武器にして、のし上がったきた経緯あり)


私は、不満をため込んできたボブが、爆発しないで、
イイ方向に向かっていってくれて良かったな、などと
思ってきたのですが、このあたりのボブには、異議アリです。


① もしそうでなかったら自分と付き合ってない~~~ということもですが
そうなる前は、社長を愛していたらしいバネッサが、
② 今はボブを愛している、と明言しなかったことに失望する~~ということに。


そうであろうとなかろうと、現実は現実。
出逢うはずがない二人が出逢う、ということが、運命の恵みと思えば、いいじゃないですかねェ。
今は、ボブを頼りに、慕っているのですから
たとえ、社長が見舞いに来たとしても、ドンと構えていればいいじゃないですか。
(社長への愛、と言っても、出世へのスタンドプレイかもしれないし)


そして、ボブを愛している、と言いきれなかったバネッサですが、正直だと思いますよ……
むしろ、社長に愛している、と言えたのは、出世のためで、だから、気安く言えたことなのかも。
ボブの献身的な姿勢には、今まで自分が口にしてきた“愛している”は、軽々しくて
簡単には言えなかったのかもしれませんよ。
もっと、誠意を込めた気持ちを、伝えたかった……と思いたいです。


けれど、ボブは、大好きな女性からの愛の言葉を聞きたかったんですよね。
今までのボブを想うと、その渇望もわかる。
でも、恋愛に、短気はダメですね。……金魚も何か、言ってやって!(―_―)!!


会社の不満を爆発寸前までこらえたおかげで、憧れの女性と近づけたのに
その彼女との恋愛が、こらえきれない感じで
ラストは、暴発してしまうボブ……orz


最後の一発は、自分を撃つため、という設定は、当初から、予想していましたが
その理由が、変化したことが、ミソなのかもしれません。


▼▼▼


さえない中年男性の1人、というボブですが
大人しく不満を抱えて、暴発寸前の人は、めずらしくないのかも(>_<)


おとなしく、願望と妄想のすき間に、うずくまっていないで
ヒーローとまでは、行かなくていいから
適当にガス抜きして、思いつめず、日々、やり過ごしたほうがいいな……という、
反面教師のようなボブでした。









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テーマ : 洋画
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映画『偉大なる、しゅららぼん』★「もう昔のことでさァ~」笹野さんに目頭が


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/162192/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

大好きな濱田岳さんと岡田将生さんが出演するので
気になっていました☆

特に、濱田岳さんの独特のムードが好き^^;
息詰まる深刻な場面でも、スーっと息が抜ける脱力感があって、ホッとする。
満面の笑顔を、あまり見ないけれど、可笑しみがあって、ホノボノする。

琵琶湖畔で、不思議な力を受け継ぐ、日出家と棗家(ひので&なつめ)。
始めは、両者の対決だったのですが、思わぬ敵が現れます!
両家が協力して、敵と戦うことになるのですが……

この、敵の正体と“理由”を知ると、切なくなってしまった……
だけでなく
“その後“のシーンまであって、ますます、複雑な気持ちにさせられる…….
けれど
そんな沈んだ気持ちを、リセットさせる予感を残す“さらにその後”がある。
ここは、予感で終わらせるのが、Qoo~ニクイ☆!(^_-)-☆

▼~▼ 内容にふれます。(超ネタバレの▲あり)
▼▼▼

この作品に感じたことは 
“知らなくていいことを知ったとき”について。

その前座は、淡十郎(=濱田岳)の姉:清子(=深田恭子)のこと。

清子は、他人の頭の中が読めてしまうので、下手なお世辞やウソが、通用しない。
友達ヅラした友人の本音を知って、学校も辞めて、ひきこもっている。
こう思われてるかもしれないな~と思うのと
ハッキリ、そうなんだよ、と言われるのを知るのでは、
ダメージが違いますよね……

人は、知らなくていいことは知らなくていいのかも。知らぬが仏☆

そして、起こる事件。
パワフルな両家の力を制するような、ナゾの力を持つ者、現る!
校長先生?というフェイントも、ミステリアスに盛り上げてくれます。

モーゼが分かれた海を渡るごとく、琵琶湖の水が分かれて出来た道を
淡十郎のはとこ:涼介(=岡田将生)と棗家の息子が、馬で進むシーンも、壮観♪
その水が追いかけてくるのも、怖くて、楽しい(*^_^*)

そんな、琵琶湖の“ご神水”を飲めば、力を授かるものを
淡十郎は、ずっと飲まずにいて、パワーがない状態でした。
そのご神水は、ふつうの人にはなんでもなくても、
その素質のある人が飲めば、パワーを持ってしまうもの……..

それからが、騒動の始まりで、かつ、切なさの始まり……

それまで、人のいい船頭さんだった、源治郎さん(=笹野高史)。
物忘れは、年をとったからだと思っていました。
けれど、そうではなかった。

▽↓超ネタバレ(スルー)

大昔、八郎潟のほとりの住人だった源治郎さんは、その力を恐れた
日出家の先代の手で、記憶を消されてしまっていました。

そして、今まだ、ご神水をのまない淡十郎は、
ご神水を源治郎にあげてしまったことで
源治郎は、パワーを得て、記憶が戻り、
記憶を消されたことを、恨みに思ってしまうのです。

封じ込めるために、記憶を消された源治郎ですが
今となっては、真実を知ることが、良かったことなのか……
物忘れだ、と思っていたほうが、気が楽だったのではないか……

ましてや、そのパワーのせいで、
琵琶湖のたたり?で、源治郎の身に危険まで(>_<)
これでは、源次郎さんが可哀そう……orz
すると、自分の存在が消える覚悟で、パワーを使ってくれると、
棗家の息子が、申し出てくれます。そこまでしてくれるのも、お気の毒……

そうして、ご神水をのんでパワーアップした淡十郎も加わって
皆で、しゅららぼ~んん..!!!!と、パワーを炸裂するのです!!

……やがて、以前のように、物忘れの源治郎さんが、
のどかに、船をこいでいました……
事実を知っているのは、淡十郎と涼介だけ。
ほかの人たちが知らないことを、自分たちだけが知っている、というのは重荷か…

存在が消えるといった、棗家の息子は、同級生だったけれど
記憶が消えないのは、淡十郎と涼介だけ。
自分たちだけが知っている、というのは、せめてもの供養か……





そして、現れる転校生!もしかして?
もう、彼しかいないでしょ?(*^_^*)(←顔は見せないけど)


▼▼▼

「もう、昔のことでさァ~」
と、和やかに語る船頭さん=笹野高史さんには、目頭が熱くなってしまった……
笹野さん、イイなあ~(*^_^*)

で、最後の最後に「しゅららぼん」って何?を教えてくれる。
へェ~(←シャレ^^;)



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『北北西に進路をとれ』★北北西ってどっち?~何十年越しの方角~^^;


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/132228/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


詳しいあらすじ→ココ


主演:ケーリー・グラント
監督:アルフレッド・ヒッチコック
原題: North by Northwest


ダラス・バイヤーズクラブ』で
ロック・ハドソンがゲイで、エイズで亡くなったと言う話題が出たときに
この作品の名前も出ました。
劇中の人物は、『北北西~』の主演:ケーリー・グラントを、ロック・ハドソンと勘違いしたようです。


この作品を初めて知ったときから、30年以上たってから、ようやく鑑賞しました
初めて知った時は、大学に入学して間もなく、大学会館でリバイバル上映するのをチラシで観たとき。
多分、入学して初めての上映だったかも。
大学で映画がタダで観られるなんて!と喜びました☆


でも、そのときは、このタイトルにそそられなかったんです…………(そのときはスルー)
『北北西に進路をとれ』
船が難破する話だと、思い込みました。ずっとそう思ってました^^;


そして、最近になって、鑑賞することにしたのは
ヒッチコックが監督だと知ったから(今頃……)
それなら、面白い“漂流サスペンス”なんだろうと思い込んで、鑑賞。


▼~▼内容にふれて雑感です。


▼▼▼


ロック・ハドソンでなく、ケーリー・グラントが登場。


レストランで、ボーイさんが誰かを呼んでいたタイミングで
たまたま、ボーイさんを呼んでしまったことから
ボーイさんが、呼んでいた名前の人と人違いされて、拉致されてしまったのが、ケーリー。


人違いだって言っているのに、ろくに確認もしないで、強引に連れ去ってしまうのは
慌てん坊ですね……。
ヤバい仕事してそうなんだから、人違いは致命的でしょう?
……などと思いながら、ドンドン進みました。


テキも、人違いだとわかると、始末にかかりました。
なんとか、命拾いするケーリー。
巻き込まれてしまう男を見るもどかしさで、グイグイ、引っ張ります。


逃げるために飛び乗った列車で、出逢った女性に、助けてもらいます。
この列車が、北北西に向かうのかな~と思う間もなく
男は、列車を降りることになります。


(いつ、船に乗るのかしら?とも思っている私)


…….そうして、男は、何やら、スパイ合戦に巻き込まれてしまい
女との出逢いも、偶然ではなく、敵か味方か?と微妙な関係を見せて
この先どうなるんだろう?
北北西って、どこに行きつくのかしら??……という展開も気になるところですが……


この作品が、名作だと、言われるのは、
そのストーリー性だけでなく、これかな~と思ったシーンがありました。


1つは、ケーリー・グラントが、広い平原で、小型飛行機に狙われて逃げるシーン。


周りに、何も誰もいないような場所で、飛行機に、襲われる……
しかも、襲った相手が、誰かもわからない。
これは、かなり、恐怖のインパクトありました。


それと、ラシュモア山での逃亡劇。


そのときは、あの女性とは味方同士で、逃げていました。
逃げた場所が、ラシュモア山。(アメリカ大統領の顔の巨像がある)


ネブラスカ』でも、旅の途中で出てきました。
そのとき、主役のおじいさんはこんなことを……
「まだ途中だし(未完成だと)、どうってことない」……確かに全体像ではないから…^^;


けれど、追いつめられてしまって
この巨像の上を移動して、降りなければならない……としたら、どうってこと無くないシーンです。
エエッ~!この顔の岩の上を移動できるの~??と。
……それをするんです。(*^_^*)


そして、二人はどうなるのか!??というところで、
かなりいい、“ハショり方をしてくれる。(*^_^*)
まどろっこしくなくて、いいセンスです(^_-)-☆
007のエンディングのようなムードで、男女睦まじく、終わります(*^_^*)


……で、やはり、思うのです。
北北西ってどっち?と。
船は、関係なかったの????
タイトルは、何だったの????????????????



北北西は、(the) north-northwest
原題: North by Northwestは、存在しない方角らしいです。


ココ
によれば、“ファンタジー“の方向付け、と言う感じなので
北北西の方角云々では、なかったらしい^^;


ヒッチコック監督が、自分の映画という舟に観客を乗せて
面白い架空の海へと、観客をいざなっていった……ということなんでしょうか??


▼▼▼


長年、海洋ミステリーだと思っていましたが^^;、違いました。


人違いされた男の経過に、ハラハラドキドキで
終盤、撃たれた?ときは、とんでもない展開だ!(>_<)とまで……(汗)


何十年越しでしたが、観て良かったと思います。















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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ダラス・バイヤーズクラブ』★必死に“本物の薬”を運んだナイスガイ☆

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163096/↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


映画の元になった記事→ココ



1985年。
エイズで余命30日と宣告された、電気技師:ロンが
アメリカでは未認可の薬を入手し、
ほかのエイズ患者にも提供できるように作ったクラブが、『ダラス・バイヤーズクラブ』
(始めは、ヤクの売人かと思っていました。すみません。)


エイズ患者を演じた、マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの、激やせぶりが強烈ですが
骨と皮のような姿には、病気を背負うことの過酷さが、伝わってきます。


のみならず、彼らが背負う、というか、立ち向かわなければならないのが
社会のしくみ・決まり事・偏見―-


▼~▼ 内容にふれて、雑感です。



▼▼▼



1980年代、エイズと言う病名が、世に出た頃。
当時は、ゲイの方に多い不治の病 という印象だったと思います。
まだ不明なことも多く、偏見もありました。


ロンは、ゲイではなかったけれど、ゲイと思われ、そのことで、嫌がらせもされた……
ひどいですよね。(ロンにもゲイの方にも)
死を意識する病気になった人に、いたわりどころか、嫌がらせですよ。


重い病気になったときに辛いことは、病気そのものよりも、人に冷たい態度をとられることだー―
というようなことを言った人がいましたが、まさに、そう。


そして、治療して闘病するのならまだしも
可能性のある薬が、未認可なら使えないという現実。
承認を待っているうちに、命が終わってしまう……

(『希望のちから』でも、乳がんの治療薬が実用化されるまでの困難と熱意が、描かれていました。)




ロンのすごいところは、薬について、自分で勉強し、調査結果も出していたこと。
認可薬のAZTのほうが、効果のわりに副作用が問題だ、ということも訴える。
さらに、ヤクとアルコール漬けのようだった生活習慣も、
栄養バランスを考えた食事をしようと、心がける。(←これは、出来そうで簡単にはできないことかと)




治る可能性のある薬を入手するのに、何度もメキシコに行っては、“密輸“するロン。
「誰も俺を30日で殺させはしない!」という鬼気迫る覚悟のもと
命をつなぐために、密輸する。



そして、作った『ダラス・バイヤーズクラブ』
病室で知りあった、ゲイのレイヨンが相棒。
(ゲイをばかにしていたロンですが、ゲイをばかにしていたロンの悪友よりも
よっぽど、信頼と友情が結べる人間だと思ったと思いますね。カードも強いし^^;)



ウマいのは
薬を売るのは違法だから、クラブ会費だけもらって薬はタダ、と言う方式。
服薬も、自己責任。



いわゆるドラッグなどの嗜好品的薬物ではなく、死なないための薬を求めて
ロンの元に、やってくる人の多いこと!(4000人?)
それだけ、いい薬を必要としている人が多いのに……
薬の有効性を確かめる実験では、効かない偽薬を、飲まされてしまう人もいる……….
ニセ薬なら、効く(生きられる)わけないじゃないですか……



そうやって、とにかく生き延びるために、やっきになって、ロンは、30日をゆうに超えて生きるのですが
「生き延びることに必死で、生きることを楽しんでいない」ことに気づきます。

↑コレには、ハッとしました。
とても、大事なことですよね………………….



一般論で言いますが、自分も他人も、いつか、死が近いことを意識するときが来ますよね。
レイヨンが、「死にたくない」と泣きながら入院するシーンも、さぞ、辛かろうと思いました。
もう、確実に、死がそこにあるようなときに、その人をいたわってかけられる言葉は、何でしょうか……



正しい答えはわかりませんが
少なくとも、治るとか死なないとか、ゴールの気休めは言わないほうがいい、と今のところ思っています。
かわりに、今日一日をいい日にしよう、という心持ちでどうかな、と思います。
「生きることを楽しむ」――そうでないと、必死で生きている意味が、なくなっちゃいますよね。



(個人的には、私は、今日も明日も、つまらないことで、気持ちをかき乱されたくない。
この先も、ノー天気で過ごす(*^_^*))



▼▼▼


一度は、裁判では敗れますが、
ロンの強い執念と実行力のお陰で、薬の認可が、進んだことがわかりました。



ロンのクラブは、「慈善事業じゃない」から、会費が払えないとダメなんですが
エイズ患者さんには、“本物の薬”(←その人にとって有効ということ)が入手できた場所。
スゴクイイことを、考えたもんです!


マシュー・マコノヒーの出演作品は観たいと思っているのですが、
都会的で身綺麗で、要領の良さを感じる役どころは、あまり、好きではありませんでした(失礼!)



けれど、今回は、細身の体に、ギラギラと、みなぎる熱血☆ナイスガイ!
実在した人が「生き延びることに必死」な姿には、すっかり、見入りました。
出入国審査の尋問のときには、無事に切り抜けてほしい!とドキドキしましたよ。













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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『銀の匙 Silver spoon』★育てたブタに自分が育てられるような

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163124/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

進学校で挫折し、父から失望され、全寮制の農業高に、
逃げるように入学した青年・八軒くんの、奮闘成長記。

原作未読でしたが、動物との撮影は、映らない部分にも
大変な月日と労力とスキンシップがあったと聞いて、楽しみにしていました☆

酪農科に入学した八軒(はちけん)の、“発見”の日々^^;は、
考えさせるものあり
可笑しみあり、哀しみあり……
そして、最後には、手応えある感動ありで、とても良かった☆

▼~▼内容にふれて、雑感です。

▼▼▼

1、“豚丼“のこと

八軒の同級生は、実家が農家の子がほとんどで
皆、実家を継いだり、動物関係の仕事に就く、
という目標を持って、しっかりしています。
でも、八軒は、受験レースからの避難、という立場。

これは、失礼なことなんですけど……
自分には、不本意な場所であっても、
第一希望でがんばっている人もいるのですよね。

私自身、そんなことがありまして(汗) ↓余談。
自分が進むつもりだった道から、コースアウトして、他の道に行っています。
心には“脱落“ムードがあったと思います。けれど
第一希望で、その道に進んでいた人もいたわけなので、
私は、自分が“脱落者“と思うのは
失礼なことなのだと、反省いたしました。


酪農科と言っても、サラリーマン家庭の八軒には、
動物は、ペットと同じ距離感だったかも。
鶏だ、豚だ、と言っても、スーパーでパック詰めされた肉しかしらない?いや
それすら知らず、美味しそうに、お皿に乗った“肉“しか、知らなかったかも。

その動物は、“経済動物”と呼ばれていました。
育てて、頃合いを見て、出荷して、食べ物になる――
お皿に乗った“肉”の生前のなりゆきを、普段は、意識しませんからね。
“屠殺の見学”は、八軒には、ショック……

かわいかった子ブタが、“ハンパねェ“ほどの成長速度で、あっと言う間に
出荷するのは、かわいそうと思ってしまう?
すると、「それは偽善だ」と、同級生に、冷静に言われてしまいます。

ちなみに、ここでは、Pちゃんを食べる・食べない、のような展開はありませぬ。
名前をつけずに育てる……と思ったら、かわいい子ブタには
どうせ食べられることをお互いに覚悟するためか(?)、“豚丼“と名付けました。
八軒は、“豚丼“を買い取りましたが、飼うためではありません。
ベーコンにして、みんなで食べました。
そのシーンの、なんと、感謝に満ちたこと…………….

誰かが作って、出されたものだけ食べてると、
空腹が満たされればいい感覚しか、ないかもしれない。
でも、人の手間ヒマと“命”を実感したら、
食物を、粗末にするなんてありえないのでしょう。
そして、“命”を、強く意識する瞬間があると,無意識に
自分の命・人生・生き方についても、
考えなおすキッカケになるのではないかと思うのです。
(育てた豚に、自分が育てられる…と言いましょうか)


2、銀の匙

「銀の匙をくわえて生まれてきた子は一生食べ物に困らない」という、ことわざを
校長先生が、八軒に言います。(この上島竜平校長は、マンガそっくり!)

それは、命を育む、農家の子のことを、言っているようなのですが
そんな“銀の匙“も、折れてしまう現実が……

実家の農家を、継ぐ気満々の同級生・駒場くん。
父親亡き後、母親ががんばってきましたが、
借金で、農家廃業となり、退学になります……

何か、力になりたい八軒ですが、何ができますか?
そんなとき、具体的なことはできなくても、気持ちだけはなんとかしたい。
で、そんな気持ちは、気のせいなんかじゃなく、人の心を強く動かす。

八軒は、文化祭で、ばんえい競馬を企画します。
でも、簡単には行かないの。馬術部だけでは、かなりムリ…

このレースシーンも、盛り上がるのですが、勝った負けたではないんです。
小山を越えるときに、人馬一体となって越えていくー
そこでのグッと力の入った、踏ん張りに、
自分を重ねながら、がんばる人へも、エールを送っているのかもしれません。


3、「シルバースプーン」

ヒロイン:御影(みかげ)も、実家の酪農を継ぐつもりの、ひとり娘。
ですが、本当にやりたい夢は、馬の仕事……

夢は、まだ中途かもしれないけれど
父親から逃げたままの八軒も、父と向き合う覚悟ができる……

若い彼らの希望の象徴として、馬に付けた名前が 「シルバースプーン」
なるほど☆

夢がないのは、この先、何にでもなれるーーとは、前向きでイイ☆
若いうちの道は、これからですから。
どんな道でも、誇りを持って、進んでほしい☆


▼▼▼


農家の皆様には、あらためて、感謝の気持ちです。
食べ物は、粗末にしてはいけません。
ベーコンも、生姜焼きも、ありがたく頂きましょう。(合掌)

八軒役の中島健人さんは、普段は、キラキラのアイドルなのですね。(今頃…^^;)

でも、この八軒クンの地味さも、抑えた魅力で、良かったと思います☆(^_-)-☆
(ファンには、たまらないでしょうナ~。
子ブタちゃんになりたいと思うでしょうナ~)

爽やかな、イイ作品でした☆


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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』★面白くて胸が熱くなった1千万ドル超の旅☆


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163964/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

100万ドルのくじが当たったと、思い込んだ老父とともに
モンタナからネブラスカ(のリンかーン)まで、
旅をすることになった次男デヴィッド。

……というと
疎遠だった父子が、道中、一緒に過ごすことで、
心が通じることになった、心あたたまる物語~~~
なんだろうと、思いますよね。
確かに、そうと言えばそうですが……

“心あたたまる“なんてもんじゃなくて、ジュワッと来た!
これは、スゴク良かった!!
特に、途中から合流した母親が、超最高☆!!(*^_^*)


▼~▼内容にふれて雑感です。(核心は避けたつもり)

▼▼▼

100万ドルをもらいに行こうと、遠方の距離に関係なく、徒歩で
高速道路を徘徊?してしまい、警察のお世話になってしまう、父親。
この、冒頭のトラブル感、身につまされます……

私事ですが、年明けに、実家の両親に、ひと悶着あり
ケイサツのお世話になりまして、隣県の弟が、出向いて、その場は収めました。
ひと悶着あったあと、父は、おとなしくしてくれているようですが
母は、もう限界だ、うんざりだと、よく、言っています…orz

……というように、この家のお母さんも、
父が100万ドルを求めて、フラフラ出ていってしまうので、
もう限界ョ!(>_<)となってしまい
仕方がないので、次男が、父を車に乗せて、ネブラスカまで行くことにします。

その道中の“いい旅夢気分♪”が、気分転換になるのかもな~と思っていると
いきなり、事件のタネを、父親は、まいてしまいます(>_<)
100万ドルが当たった~☆と、旧友に、言いふらしてしまうのです。

よかったね、と心から喜んでくれる人は、多分、ごくごくわずか……
皆の目の色は、ハイエナのごとく、変わる。
おこぼれにあずかろうとして、たかるたかる……
次男にも「お前の父親に、昔、カネを貸したんだ」
と、言い寄ってくるくるくる………….

親戚とて、安心できない。
縁者だと思うと、親近感丸出しで、
血を分けてるように、カネも分けろと言う感じ……

次男が、「父の思い込みで、100万ドルは当たってない!」
と否定すればするほど、疑うんですね、人は。困ったもんだ……
ついには、当たりくじを狙って、襲ってくる者も!(―_―)!!

そんな、父と次男の道中に、途中から、母親参上!(以下ママ)

このママは、いわゆるしっかり者なので、
ダメ亭主の父にも、厳しく取り仕切っているので
父には、“悪妻”と思われていそうなんですが……^^;
このママがいてくれて、この家も、この作品も、良かった☆

ママと一緒に行ったのは、まずは、墓参り。
義父母のこと、旧友のこと……
供養しながら、思い出すのは、良いことばかりではない^^;
そんなことを、言っちゃっていいの?
という、暴言・妄言を吐きまくるママ。驚く次男……
ママとて、母だけでなく、女・妻・嫁……
子供には言えないことも抱えていたんです、きっと。
でも、もう時効だと思えば、
想い出にしながら、言いたいことを言わせてもらっちゃう(*^_^*)
私は、OK☆。むしろ、この “人間だもの”なママ☆最高!

カネ貸したことばかり言っている親戚に、
借りた以上に、私は返してきたでしょ!と力説。
父に、もっともらしくタカる、シンセキ一同に
「みんな、くたばれ!」」と啖呵を切った、ママ☆
あ~気持ちよかった~\(^o^)/

一方、
次男の知らない昔の両親のことを、
良いことも悪いことも、他人から、聞かされたりもします。

親は、子供のうちは、親でしかないですが
大人になると、自分がたどったような経験をしている、もう一人の人間として
受け止めるときが、あるように思います。
それは、気恥ずかしいこともあるのですが(汗)
でも、お互いに聖人君子ではない人間同士として、向き合うことができると
今までの親子関係よりも、もっと、想いの近い存在になれるのかな~と思いますネ☆

で、父は、なぜ、徒歩でいくほど、100万ドルが欲しかったのか??

ただ、お金が欲しいわけではなかったんですね、お父さんは。
無口なお父さんですが、イイお父さんなんですよ……

父親の気持ちがわかった次男が、とった行動――
それは、この旅があったからこそ、その行動が生きてきます。
普段の生活上のことなら、そこまで、感激しないかも^^;

父が、運転したトラックを降りて、運転を、次男と交代する遠景のシーン。
ああ、父親は、満足して、トラックを降りたんだろうな~良かったな~
と思ったら、胸が、いっぱいになった………

▼▼▼

100万ドルのくじは、結局どうなったのか?ということも、気になりますが……^^;

月並みですが、この旅は、父にとっても、次男にとっても
1000万ドル超の価値は、あったと思いますよ☆

私も、これほど面白くて、胸が熱くなるとは思わなかった!☆(^_-)-☆


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