映画『マンデラ 自由への長い道』★長尺でもマンデラさんの真意が印象的にテンポ良く

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164570/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


南アフリカ共和国のアパルトヘイトに抗議し
27年間も投獄されていた、マンデラ元大統領。

“27年間も投獄”―というのが、辛すぎるのですが
上映時間2時間半の長さを感じさせない!と聞いて
鑑賞しました。


映画『インビクタス/負けざる者たち』では、大統領に就任後、
ラグビーの国際試合を通して
マンデラさんの信念を、感動的に見せてもらいました。



本作は、獄中期間がメインで
2番目の妻との婚姻期間になります。(と言っても一緒にいた時間は少ない)


自伝を基にした作品だそうなので
マンデラさん自身の肉声が伝わるような、ドラマチックな面白さだったと思います。
(浮気もした……orz)


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1、差別と権利

少数の白人支配のための、有色人種へのしめつけ。
白人の意識は、どうなってるのかと思いますね……
(アメリカでも、オーストラリアでも)


白人以外を人間とみなさない感覚は、今でこそ悪いものとして認識されますが
ちょっと前までは、それが悪い事でなかったという価値観が、恐ろしいことです。
有色人種の方が怒って、暴動になるのもわかります。


暴動の有様だけ見ると、テロ?と思われてしまうのですが
それは、権利の主張なんですね。
(マンデラさんも、テロと書かれるのは心外だと)

黒人を護らない法律の下で、弁護士をする虚しさ……
黒人のためになっていない法や政府への“抗議活動“によって
終身刑になってしまう……
(死刑もいとわないと言いますが、テキは、お前の望むようにはさせないと(>_<))


刑務所内でも、権利の主張を行うのが、マンデラ流☆
受刑者といえども、終わりではない。
たとえ、長ズボン一枚でも、要求は、し続ける。
権利は、放棄しない!
(支払いを踏み倒す?人にも、あきらめずに、請求し続けないとダメみたいなものか…)


2.妻の力よ!


獄中のマンデラさんだけでなく、外界の妻たち有志も、志気を
高め続けていました。差別は、続行中ですもんね。

マンデラ夫人も、因縁つけられてか、逮捕されて、1年半も投獄……
途中、廃人になってしまったかと……

けれど、彼女は、強い!
「力を!」支援者も力をもらうようです。
この女優さんも美しく、強さが映えるのですが、
この強さも、素晴らしかった☆
夫への信頼なんでしょうね…………

妻の闘志がみなぎるのは、その強さで、夫の分もがんばってきたから。
けれど、塀から出た夫に、戦意は無い。
志の根っこは、同じはずなのに、二人の視線が離れていく……
強い想いは、ちょっとのズレが、決定的な差になってしまうのでしょう………
なんとも哀しいことです。


3.赦し


映画『インビクタス/負けざる者たち』では、27年間の投獄の恨みでなく
赦しの心で未来を拓こうとするのが、とても感動的でした。
なかなか、出来ることじゃありません。

この作品でも、妻や仲間たちが、報復戦を主張するのを退けて
建設的な道を諭します。

やられたら倍返しにしたいのが、人情とは思いますが
27年もの歳月を奪われた人にとっては、残された時間の貴重さが
ほかの人とは違うと思われます。

ドンパチして、無駄に血を流し合っている時間はないんです。
恨んで、足の引っ張り合いしたところで
自分の気が済むかといえば、よけいに、虚しくなりそうですよね………

人生を取り戻す、とはどういうことか?
それは、憎むことでなく赦すことから始まるーー
それをマンデラさんは、誰よりも、痛いほどわかっていた。
だから、彼の言う“赦し“には、ものすごい説得力があるんですね。


▼▼▼


白髪まじりになるにつれ、段々、マンデラさん本人にそっくりになるのも、
興味深いです。(*^_^*)
終りのほうは、監視付きでも、住宅で軟禁状態になれたのには、少しホッとする。


私のノーガキ↑では、作品の面白さが伝わりにくいと思いますが(汗)
マンデラさんの真意が印象的に、テンポもよく、出来ていたと思います。
(エラそうにすみません)


マンデラさんの語録を引用いたします。
「生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。
転ぶたびに起き上がり続けることにある」

↑コレ、とても好きです(*^_^*)
ちょっと転んだだけで、くじけてしまいそうな自分が、恥ずかしくなります(―_―)!!
転ばないことが重要なんじゃなくて、起き上がることが重要☆
すぐには起き上がれなければ、
せめて、起き上がろうとする心意気は、持っていたいもの(^_-)-☆

元気をもらいながらの
あっと言うまの、飽きない2時間半でした☆


PS:
昨年、亡くなられたマンデラ元大統領には、本当に、大変な人生、お疲れ様でしたと思います。(合掌)













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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『夜叉』★男と女は深い業を背負った愛に狂おしい夜叉

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/113981/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


≪出演≫
高倉健 :修治~~ミナミの元ヤクザ。今は漁師。背中に“夜叉”の刺青あり。
田中裕子:蛍子~~ミナミから流れてきた呑み屋の女将
ビートたけし:矢島~~蛍子のヒモ。シャブをさばくチンピラ     ←この男、凶暴スギ!
いしだあゆみ:冬子~~修治の妻



↑このメンツで、観たくなりました☆

堅気になった健さんが、
田中裕子&ビートたけしによって
ヤクザの世界に、また、首つっこむことになってしまう(>_<)….のみならず
田中裕子と不倫関係にまでなってしまう……という……orz

↑トンでもない話ですが(>_<)
健さんのヤクザは、いわゆる、どーしょーもない暴れん坊ではなくて
曲げられないスジが、一本通っている。

そして、そんな修治が、蛍子への同情?を越えて、一線を越えてしまう…
というところに、ドラマがあるんですね。
そこに、私の、女としてのナマ心を、かき立てられます……


▼~▼以下、内容にふれてノーガキ雑感です。

▼▼▼


夜叉の刺青は、真っ赤に燃えるモミジの中にある女の顔―-
「夜叉は背中にあるんじゃない、アイツの心にあるんだ」
それは、破壊的な鬼神でなく、男気にあふれた修治の根性。


漁師として、背中の夜叉も胸の内のソレも、隠して生きてきた男:修治が
蛍子に逢ったことで、あらわにされてしまう……
「夜叉、言うんやて…」
他人事のようにつぶやきながら、修治の心に入り込んで、とらえてしまう蛍子…
(妻から見たら、ズルい女…)


蛍子は、どーしょーもないヒモ男(矢島)から、逃げるわけでなく
むしろ、一緒になることが幸せだと思い込んでいるオンナーー


蛍子の、幸せに不器用な雰囲気が、
一本気の男性を、かばいたい衝動に、駆りたてるのでしょうか…
(ここで力にならなきゃ男でない!みたいな…)


矢島が、シャブのことで、組から殺されそうになるのを
蛍子から助けて……と泣きつかれた修治は
組に、自分なりのスジを通しに行ってあげます。
(自分だって殺されそうなのに(>_<))


・ヒモも捨てられないから、助けたい。
・男気のある修治からも、愛されたい…
愛されることに満たされていないから、結果、欲張ってしまう…….
修治に、ソコまでさせてしまう、蛍子の夜叉ぶりよ!!(>_<)


そして、殊更に思うのは
堅気の真人間として生きてきたはずの修治が、(妻子もいるのに)
蛍子と一線を越えてしまうこと……(ああ、健さん…)


二人とも、ミナミから来た、というところに
共通の匂い(同じ世界を知る人)を感じて、気持ちが接近したようです。
ここでは、ヨソ者の修治が、家庭でも感じなかったくつろぎを
(故郷のような?)蛍子に感じるのです。          
 (注:必ずしも家庭がくつろげるとは限らない(>_<))


男性の真意は、私には、わかりかねますが
その男の真面目さに惹かれて、すごく好きになってしまった結果
真面目さとは反対に、不道徳な道(不倫)に、
その男を引き込んでしまうことがあっても
やはり、好きという気持ちには、逆らえないのか……


蛍子は、やがて、風に吹かれるように、浜を去る。
修治の子を身ごもったと知った蛍子が、浮かべる微笑には
してやったり、という、“怖さ”さえある……


妻の冬子が、カウンター越しに、蛍子と差し向かいになったとき
夫の手前、愛想笑いを浮かべながらも
(アンタに夫は渡さないわよ!」)と、牽制球を投げたようでしたが
蛍子に、してやられました,……


そして、蛍子が、去ったのはいいけれど
恋は立ち去る者のほうが美しい……(ですよね…)
修治の心につけた火は、多分、ずっと、
くすぶり続けるのでしょう………………………


▼▼▼


男は、背に夜叉を背負い、女は、業(ごう)を背負っていたーー
と言いたいところですが
「男と女やもん」
双方ともに、深い業を背負い、愛に狂おしい夜叉――だったのかもしれません……



(不倫はダメなんですが)
日常の抑制というものから、解放されたフィクションにおいて
修治と蛍子が、堕ちていく恋のありさまは、運命のような必然であって
そんな二人の世界には、憧れすら、感じてしまう………………………….

















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テーマ : 邦画
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映画『オー!ファーザー』★ムリな伏線の回収でもなるほどナーと嬉しい^^;

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163516/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


伊坂幸太郎原作。            (原作未読です。)


親子関係が曖昧なまま、4人の“父親“と、同居する高校生:由紀夫は
母の出張留守中、知事選がらみの監禁事件に、巻き込まれてしまいますーー


アレも伏線、コレも伏線……の伊坂作品。
非現実的なファンタジーの中で (4人の父って…)
謎解きと救出劇を、楽しみます。


展開もサスペンスも中途半端…という、批評もあるようですが(汗)
終わりにあるはずの、ふっとした“哀しみ“に期待して、鑑賞しました。


▼~▼内容にふれて雑感です。(結末はボカして)


▼▼▼


1.4人の父


これは、設定に過ぎませぬ。

本当の父親は誰?という話になると、主旨が、変わってしまいます……
ここは、そーゆー家庭なんだ、と割り切って
4人の力が結集した、由紀夫の救出劇を、そこそこ、楽しんでくださいませ。


…….その中の1人:河原雅彦パパですが……(左側から2人目)

パッと見、ふけた生田斗真さんに、見えてしまいました。

息子役は、岡田将生さんで、4人の誰とも似てない感じでいいのですが
もし、息子役が、生田斗真さんなら、「河原パパの子」説が強まりそう……

この河原パパが、裏社会の親分と知り合いなのも、由紀夫には、都合よい。


「そこまでする必要あった?」と、由紀夫からツッコまれるのは
父親たちのセッティングによる、クライマックスの脱出劇。(←伏線の回収デス^^;)
アスレチックゲームのような楽しいムード☆


……のまま、エンディングを迎えるか!?
と思いきや、伊坂作品は、そうはしないはず。


4人の父なら、いいことも悪い事も、4倍。
だとすると……悲しいことも……??
↑最後に残す、ひとひらの哀しみアリ……(うすめのひとひらです……^^;)



2.手旗信号


携帯電話は贅沢だ!と言われて、
宮川大輔パパから、手旗信号を教わったという、由紀夫。

便利だゾ!と言われても、姿が見えなければ、ダメじゃん……(>_<)
ケータイの代わりには、とてもとても……

けれど、このムリ(?)な伏線が、彼らの暗号として役に立つ。
ムリな伏線でも、なるほどナーと、思えるのが、鑑賞中にはうれしい。


3.駿河太郎さん


鶴瓶さんの息子さんです。
今回は、チンピラ頭のような役でした。適役!
『半沢直樹』では、若社長の役でしたが、私としては
彼は、若社長というより、ヤクザさんの“若頭“のほうが、しっくりきそうだったので
この配役は、Goo☆


4.母不在


母親が不在のまま、というのが、気になったりしそうですが (写真すら首から下)
母親がいると、“本当の父親は誰か” のほうに、意識が強まりそう……
それに、4人の父親たちが、かすみそう……^^;

もっと言えば、
4人の男たちを、魅了してやまないほどの熟女の配役にも、困る??



▼▼▼


藤井道人監督には、本作が、初の商業映画だそうです。


テンポや間がよくない云々……なども、あるかもしれませんが(汗)
まあまあ、楽しめました。













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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『チキ・チキ・バン・バン』★車の話から徹底した冒険ファンタジーに炸裂!\(^o^)/

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/7731/↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
ココもどうぞ。


原題『Chitty Chitty Bang Bang』(1968年)

Chitty Chitty Bang Bang :実在した車のこと
(飛行機用のエンジン搭載ってスゴイです!^^;)

コレ、面白かったです!\(^o^)/

1965年公開の『グレートレース』も、手が込んでいて、念の入ったエンタメ作品だ!と思いましたが
http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/40886940.html
この作品にも、同様に、手抜きしてないエンタメ度を感じました☆

ミュージカルですが、セリフを歌ってる程度のミュージカルではなく^^;
踊りもしっかりとたっぷりと、こんなところで踊っちゃう?
こんなにスペース取って、踊りまくっちゃいますか\(^o^)/という、徹底ぶりが、イイ♪
(↑具体的には、お菓子工場の内部でのダンス♪
やがて、犬が乱入すると、もうシッチャカメッチャカで、多分、撮り直しは、ムリ……)


物語は……
優勝を重ねた名車が、クズ鉄になるところを、子供にせがまれてゲットし改造した、発明家パパ(男やもめ)が
その子たちを、車でひきそうになったのが縁で知り合った、お菓子工場の令嬢トュル―リーと出逢います。
ピカピカに改造した車で、パパと子供2人と令嬢と4人で、ピクニックしに浜辺に行きます。
(その車が、走行中、チキチキバンバン♪ と音を出します♪)
浜辺にいると……
沖合から、大きな船が現れ、パパは、名車チキチキバンバンを奪いに、バルガリア国の男爵が来た!と言い出します!


そこからが、さあタイヘン!(*^。^*)
男爵に、パパの父はさらわれるし、子供たちも、お城の牢に閉じ込められる……
チキチキバンバンの車が……というより、冒険ファンタジー炸裂します\(^o^)/
原作は、「007」の原作者ですもんネ。

(そんな悪役のお城は、ノイシュバンシュタイン城☆そのまんま……)


……一方……
子供たちは、綺麗で優しい令嬢トュル―リーが、好き☆
パパと結婚してくれないかな~と思っています。

トュル―リーも、恋心を感じ始めていて
パパへの恋心を、独白の独唱で、たっぷりと時間をさいて、歌い上げてくれます♪

肝心のパパは……
発明にお金を使って貧しい自分と、令嬢は不釣り合いだと思っています……
でも、本音は、トュル―リーとの“縁”を大切にしたい。
その本音を、バリガリア国でのドタバタの中で、どさくさ的に、歌ってくれる……

↑このシチュエーション、好き☆
トュル―リーが、聞いているかどうか、曖昧な状況なんだけど
子供たちの救出もかかった、ココゾという窮地のシーンーー
クライマックスの興奮に、パパの本心が、さらっと、歌われることで
ただの救出・冒険ファンタジーというのでなく、人間ドラマの温度が、格段に上がるのです!


なんか、ピクニックがスゴイことになっちゃった~と思いつつ
チキチキバンバンは、水陸両用どころか
船になり、飛行機になりと、陸・海・空OKの勇姿を楽しませてくれます(^_-)-☆


ネタバレになりますが(要反転↓)




実は、浜辺に、船が来てから先は、パパの作り話でした^^;
子供もトュル―リーも、パパのホラ話を、楽しんで聞いていたのです。




そして、最後は、パパとトュル―リーは、結ばれるのでしょうか!
これは、子供たちも望んだ結末ですが……(*^_^*)
貧乏なパパの金策が、どうにかならないと……orz 
愛があればお金なんて……というわけにはいきません……ソコは現実的です…^^;

でも、大丈夫。
メデタイ結末なので、ご安心を☆














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『青天の霹靂』★生きる理由~生まれてきて良かった☆

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/162997/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


映画レビューしました。(ネタバレ表示ですが結末はボカしています)
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id347865/rid48/p1/s0/c1/

原作未読です。
予告編で、大泉洋さんの情けない感じに、まず、魅かれました。
(共感できそう!)

時間をさかのぼって、若い両親に逢って、何を知ったのか……??
知ることは、事実だけではなくて
大切なことも、知るんですね。

自分が、生きていて良かった!
生まれてきて良かった!\(^o^)/ということをです。

“一粒の涙”と言っていますが、もっと涙出ました……(T_T)

可笑しくて、じわっとして、良かったです☆(*^_^*)












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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『オンリー・ゴッド』★いろんな意味で神様しか許さないかも…(>_<)

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163748/
あらすじ・配役はこちらを参照ください。


高評価と言われる、映画『ドライヴ』の監督&主演の作品です。
(と言っても、当初の主演予定は、ライアン・ゴズリングではなかったらしい……^^;)

この作品は、絶賛だったり、???だったりするらしく、好みはあると思われますが、
ライアン自身が、かつて読んだ脚本の中で最も奇妙なものと言ったとかで、興味はそそられます。

きっかけは、兄が、少女を強姦殺人したこと。
それを、娘の父親が怒って、兄を殺してしまうと
兄を溺愛していた母親が、弟に、兄の仇をとってこいと言う……
そんなムチャクチャなことは、許すとしても神様だけでしょう……と。(原題:『Only God Forgives.』)

そんな、かたき討ちに手を染めることになった弟の苦悩やいかに…(>_<)
ということに、着目する作品かと思っていたのですが……
興味は、意外な方向に……(―_―)!!


▼~▼内容にふれて雑感です。(絶賛の方には、申しわけございません)

▼▼▼

作品の舞台は、タイ・バンコク。

欧米人からしたら、異国情緒たっぷりの地は
現実ばなれした舞台の可能性に、期待するのかもしれません。
(監督は“おとぎ話”とさえ、言っている……)



それは、闇と光の演出?にあるでしょうか。
まずは、画面、暗いです^^;
そこに、赤や青の光が、ぼんやりと怪しげに、注がれます。

この兄弟たちは、薬物の商売を行っている、闇社会の人間。
そこに注がれる光は、太陽の自然光ではなく、人工の光――
お天道様を拝めないって、感じでしょうか……(>_<)

兄を溺愛したあげく (多分、それでダメ人間になった?)失ってしまった、
姉御肌の母親:クリスティン・スコット・トーマスが、品よく凄みます^^;
弟は、兄ほど愛されていなかったようですが
ここで、母の期待に応えれば、株も上がるというものか……

とはいえ、悪いのは兄。
“仇“と言っても、仕返しは、気持ちの良いモノではありません……


ここで、この兄弟と少女の父――のみならず、重要人物が、急浮上します!
事件を担当した、“警官”です。
この“警官“は、少女の父に、兄をボコボコにすることを許しました。
が、父は、怒りのあまり、殺してしまう。
それは、やりすぎだろう……と、この警官は、父の腕を、
なた?(マチェーテ?)で切断してしまいました(>_<)!!!1
(どっちがやりすぎだ!?)

兄殺しの怒りは、この“警官“にも向けられ、かたき討ちの対象になります。
で、この警官は、この作品で、一番、印象に残るキャラではないでしょうか!

自分の命を狙う者への拷問が、とても、残酷……(>_<)←神様は許してる???
やたら、強い。←主役のライアン(弟役)も、散々…orz
“なた“を持ってると、切断されそうで、怖い(T_T)
~~長どすを持った高倉健さんには、恐怖より、美学を感じたりするのに……

そして、ファンタジーさえ感じるのが
このタイミングで、歌っちゃいますか??という、カラオケ独唱♪
しかも、1回だけでなく
ラストシーンも、それでしめくくる…….
この警官の歌で、お開きにしちゃいますか……………………….?????


▼▼▼


すごく残酷だったり、展開不明or難解だったりする作品にも
独特の美学を、感じたりすることもあります。


この作品にも、独特の演出・世界観に、拍手が贈られたのかもしれません。
(第60回シドニー映画祭では、グランプリを受賞!)


私は、なんと申したらよいかわかりません……orz
ただ、この警官のインパクトは、いろんな意味で凄かったなと(>_<)
いろんな意味で、神様しか許さない作品かもナ……と思ったり…
(絶賛の方には、申しわけございません)













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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ファイアbyルブタン』★成熟女性の脚線&官能美に酔う(*^_^*)

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163116/↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
(といっても、オムニバスのダンスショー)

クレイジーホース パリ」の伝説のショーだそうです。


靴のデザイナー:クリスチャン・ルブタンが手がけました。

公式サイト→ココ

ルブタンは、10代の頃から、ここのショーのファンだったそうで
入れ替え制でも、ちゃっかり居座って、観たこともあるとか^^;

ここのショーは、“大人のショー“で
少しずつ脱ぐストリップではなくて、始めから、胸も尻も、露わになっておられます。

裸の女性たちには、ドキドキしてしまいますが
そもそもの鑑賞の誘惑は、ポスター・チラシの、このお尻ですから☆
そこから、流れる脚線美。
張りつめた、ピンヒール。
挑発的な、レッド・ソール……

しなやかな手足と、ひきしまった筋肉
その上の、やわらかそうな皮膚……(美味しそうと言っても可)

躍動するボディに、明かりと影の演出。
見せる部分と見せない部分。
靴や足の表現に、注がれる興味とまなざし……
おお!ビーナスたちよ!

いくつもの出し物のなかで、特に、お気に入り的に悩殺されましたのが
「エロティスムの手ほどき」
唇ソファの上で、大人のお姉さまが、“妙技”を披露してくださいます。
タイトルそのまんまなので、ナンですが^^;
その美しい官能美に、陶酔します……>>(ため息)
手ほどきなされませ……
おお!女神様よ!

そして、「懺悔」
この、官能的な世界での“懺悔“とは……意味深長ですが……
小道具に、ドクロがあるのは、マグダラのマリアのイメージでしょうか。


修道士の服を脱いで踊るお姉さまも、美しくて、魅力的でした☆


ルブタンいわく、“成熟した女性美“を、表現したとのこと。
(彼がデザインする靴も、成熟女性を念頭に置いているらしい)

ダンサーの女性の皆様は、みずみずしいけれど、青い若さでなく
成熟美の香りが漂うよう………
靴や足にポイントを置いた演出は、上品な色気もあり、面白い着眼でした☆
(ルブタンは、ティナ・ターナーのおみ足が1番だと(^_-)-☆)


日常にはない、こんな官能の美にふれるのは、
日常にはない“喝!“を入れられて、男女とわず、リフレッシュできそうです☆


……あの“唇ソファ”に座って、足を組み替えてみたい……(*^_^*)














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ラウンダーズ』★人の借金の尻拭いポーカーは命がけ(>_<)

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/9457/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


主演マット・デイモン(マイク役)での、ポーカーゲーム、
というだけでも面白そうなのに
キャストがスゴイ!(*^。^*)

:エドワード・ノートン(ワーム)
:ジョン・マルコビッチ(KGB←呼び名)
:ジョン・タトューロ(マットの助言者)
:マーティン・ランドー(マイクの大学の教授)

ストーリーは、あらすじ通りですが…^^;

法学部生だったマイクは、ポーカーの腕前で、学費もまかなうほど。
しかし、ヤリ手の“KGB”に大負けしたのを懲りて、ポーカーをやめようと決心。
同級生の彼女との同棲も、うまく行っていましたが
悪友のワームの出所から、ズルズルと、悪い方向へ……
けれど、マイクは、昔の恩義があって、ワームとは手を切れない……


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


昔の義理で、旧友を裏切れない、義理堅いマイク。
そんな律儀さと、弁護士をめざすエリート学生、というのも
マット・デイモンに、良く合っています。
加えて、ポーカーが得意というのも☆
サクサクっと見ぬいて、運ではなく、頭脳の勝負で、勝っていく

そして、一度は、足を洗ったはずなのに
娑婆に戻ったワームが、これまた得意なポーカーで、荒らしまくる。
けれど
刑務所とは違って、シャバでは、そっちっこちで負けてしまう……
手持ちがないから、マイクの名前で、勝手に借金……(>_<)

人の名前で勝手に借金するの、やめてほしい……(―_―)!!
合意してないのに、勝手に取り立てに来るのも、やめてほしい……orz

そんな、チャランポランなワームが、エドワード・ノートンにピッタリなんです^^;
彼も、知的なイメージあって、ポーカーが得意というのは、合っている。
けれど、どこかで、歯車が狂ってしまって、弱者に回ってしまう……という風情も
彼ならではなんですね。


借金取りに追われるのは、マイクも同じなんですが
マイク=マット・デイモンよりも、エドワード・ノートンのほうが、
ズルさとモロさが、強くにじみ出てる感じで
それはそれで、疫病神のじれったさで、盛り上げる。
マットは、頭のほうの腕っぷしも、根性も強そうで
ピンチを打破する希望で、魅せていきます。


マットには、人脈があるのも、良かった☆

よき助言者のジョン・タトューロ。
存在感あるジョンは、救世主のようにも見える。
こういう人がいてくれると、心強い。
但し、お金まで貸してくれるかどうかは……(T_T)

予想外に良かったのが、マーティン・ランドー演じる大学教授☆

やはり、ポーカーつながりで、親しくなるのですが
そんな教授から、身の上話を聞くマイク。
それは、お説教でない、人生指針のようなもの。
借金返済で、いっぱいいっぱいのマイクにも、針路を示してくれたよう。
このシーンは、しみじみ、いいシーン……
のみならず、あとで
お金まで貸していただくことに……^^;  人脈は金脈?大事にしないとです。^^;

ついに
ワームの借金を、明日までに返さないと、殺されてしまうかもと言う危機に……(>_<)
(ギャンブル・借金・保証人はコワイ……)

借金の大元が、かつて大負けしたKGBであると知ったマイクは
彼自身に、ポーカーを挑むことにします。

そのKGBことジョン・マルコビッチ☆が、また、いいんですよ。
ロシア人役なんですが、ひとくせもふた癖もあって、存在感ありすぎ^^;
彼のロシア英語も、耳に、こびりつきます^^;

初っ端で、負けた相手と、命がけの大勝負☆
ポーカーのシーンは、アクションがあるわけでなく
ハッタリとポーカーフェイスという、“かけひき“だけで、
ハラハラさせていくわけですが
この2人の勝負は、見届けなければ!

……って、表情を読まれないようにすべきなのに
ゲーム中に、オレオ(?)を食べるKGB。
余裕で、小腹が減るんでしょうか……
食べ方で、マイクに、読まれてしまいますよ……^^;

こうなったら、初っ端で負けた分も取り返せるか、マイク!(^_-)-☆

▼▼▼


『ラウンダーズ』とは、カードゲームで、生活している人のことなのだそうです。

自分の生きる道について、
教授の身の上話も、後押しになったのかもしれない……

学生のマイクが、その後、どうなったのかは
タイトルが、暗示していたようですが、
新たなチャレンジ精神満々で、希望に満ちた終わり方でした。


人生そのものが、ギャンブルみたいな面もありますが(汗)
賭け金は、手持ちの範囲内に、しときましょう (-_-)/~~~ピシー!ピシー!












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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『レッド・バロン(2008)』★敵兵に哀悼の花束を贈った“永遠の赤”

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/152281/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


第一次大戦時、ドイツ空軍で、赤い戦闘機に乗り
敵機を、次々、撃墜したレッド・バロン(赤い男爵)の物語。


バイク買い取りの『レッドバロン』さんのHPより


レッド・バロンの名前は、耳にすれども、
80機も(!)撃墜したからなんだと思っていました。
が、それだけでは、讃えられるものではありません。
敵を撃墜したとはいえ、敬意を忘れなかった、
紳士的な姿勢が良かったのでしょうね。


▼~▼内容にふれて雑感です。

▼▼▼

まず、オープニングから、それを見せてくれます。

敵地の葬儀に、奇襲か?と思いきや、敬意と哀悼の花束を、落下させていきました。
驚く遺族たち。
呆れる上官……
しかし、バロン(以下そう呼ぶ)と戦友たちは、戦死した敵兵とは
学校では同期でもあり、尊敬していたらしい……
(戦争がなければ、友人でいられたかと)
国家間の戦争でも、個人レベルの感情は、割り切れるものではないですもんね……

その時代や生活様式での価値観があるとは思いますが
子供のころから、狩りをしていたバロンには、戦闘中の撃墜にも
いい意味で、“スポーツ”のような感覚で、臨んでいたこともあるようでした。

墜落する機体を追ってまで、攻撃しないのは
機体は撃墜させても、パイロットの命を奪うことを目的としない。
それは、騎士道のヤリ試合と同じように、とらえていたようです。

だから、撃墜した敵機から、助けたパイロットがいました。
(ジョセフ・ファインズが演じた、ブラウン大尉)
ブラウン大尉は、バロンに感謝しますが、捕虜を脱走し、再び、参戦。(>_<)
のちに、また、バロンとめぐり逢います。
この配役は、出番は少ないですが、
ジョセフの濃い存在感で、要所要所を締めています。


元々、飛行機が好き、空が好き……ということで、
パイロットになっていると思います。
バロンも、好きこそものの上手なれで、自由自在に空を飛べ、
次々に、撃墜を重ねます。
やがて、昇進し、かつての上官が部下に!

バロン役のマティアス・シュヴァイクホファーですが
彼は、パッと見、透明感というか、うすいのですが^^;
役が進んで出世すると、長身でもあり、軍服姿がカッコよく映えます(^_-)-☆
(モデルさんが着た感じ)

機体を、わざわざ、目立つ赤で塗り、敵を恐れさせるのだ!
との熱い闘争心とは裏腹に
見た目クールなので、彼の繊細さも、伝わってきます。

以前は、人を殺すのが目的ではない!と言っていたバロンですが、やがて
人を死なせることに、積極的な発言まで、出てしまう……….
本心ではなかったかもしれませんが
戦争が進むと、自分の立場も、色々変わってしまう……

英雄として、弟とともに、ヒーローのように扱われ
不滅の栄光は、不死身のお守りのようになり
バロンの写真を懐に抱いて、負傷・戦死していく兵士たちを知る……
↑自分の頭部外傷を、意中のナースから看護されるのを、
喜んでいる場合ではなかった!(>_<)


最後は、安全なところに身を置かずに、飛行することを希望したバロン。
赤い機体とともに。
運命も、ともに………………….


▼▼▼


25歳の若さで散った、レッド・バロン……
ブラウン大尉が、ラストシーンに、“花”を添えてくれます。

バロンを撃墜したのは俺だ!と自慢した人もいたそうですが
真実かどうかは不明らしい……(ホントか?と……)

英雄と讃えられたとはいえ、やはり、早世には、胸が痛みます……
生きながらえなかった分まで、記憶に残しておきたいと思うのも、
供養かもしれません。
レッド・バロンを、伝説としてでも、知っておく意味はあると思います。
「永遠の0」ならぬ「永遠の赤」かと。

(この作品は、英語メインですが、ドイツ製作です。
過去にも、アメリカ作品がありますが、
祖国の兵士への思い入れは、ありそうです。)


そんなバロンの人となりもですが
空中での攻撃、旋回、撃墜……etc.
トンボの大群のように、押し寄せる飛行機には、たじたじ……
激戦は、真に迫っています!(>_<)
マニアの方には、特に、楽しめるシーンだと思います。












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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『あなたを抱きしめる日まで』★未婚の母がそこまで背負わされた受難と涙

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163279/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


息子と生き別れになっていた、アイルランド女性フィロミナ(ジュディ・デンチ)が
約半世紀ぶりに、息子を捜そうと決心し、アメリカに渡る――

昔、ご対面番組があって、生き別れの親子の30年ぶりの対面の涙を見ては
何があっても、子供を手放すようなことがあってはならないと、
涙しながら、思ったものでした。

この作品も、実話ベースだそうで、ここにも、そんなことがあったのですね…(涙)

子供を見つけ出して、抱きしめるまでの話だと思っていました。
そんな感動を、分かちあうのも嬉しいものです。

けれど、そこにあったのは
未婚の母とその子供が負わされた、“人生の重荷“でした。
しかし、むしろ、終盤の“受難“が、母の愛のなんたるかを、
教えてくれたように思います。


▼~▼内容にふれて(ネタバレも!▼▽▲)雑感です。


▼▼▼ 

フィロミナら、未婚の母は“罪”だ、ということで、実家からも死んだことにされ、
修道院でも、“罪人“のような扱いを受ける。(いいシスターもいるけれど)
その流れで、子供は養子に出され、引き裂かれてしまう。

そして、この「息子を捜す旅のエピソード」は、いわゆる、ご対面番組ではなく
その“罪”が元になって生み出された、人情と感情のドラマのようでした。
(あとでネ)


ひょんなことから、旅に同行することになったのは、ジャーナリストのマーティン。
彼は、記事を書く目的で、同行するのですが^^;
旅は道連れ世は情け――とはよく言ったもので
誰かがいるのは、嬉しいもんですよね。
バッグから、アメちゃん(?)を取りだして、
運転中するマーティンに差し出すフィロミナ☆
おばちゃんの旅だぁ~(*^_^*)楽しく行ってらっしゃ~い♪

――そんな息子さがしの旅ですがーー
↓ネタバレしますが、ソコからが、話の本領発揮でした!

▼▽▲



息子は亡くなっていたことがわかります……orz

けれど、フィロミナは、ただ息子の“今“を、知りたかっただけではありません。
自分と別れたあと、どんな人生を送っていたのか?
幸せだっただろうか?元気だっただろうか?
そんなことを願いながら、確認したいのです。

息子は、政府関係の仕事に就いて、立派にやっていたようでした。
息子の友人が見せてくれたビデオの中の息子は
笑顔で、生き生きとしていました。

それを、“今の時間“と同化させて、食い入るように見るフィロミナ。
涙をにじませるフィロミナのアップに、私も、もらい泣き……

そして、嬉しかったのは、息子も自分を捜していたことを知ったこと!!
一日たりとも思わない日がなかった息子も、自分を捜してくれていた……
その気持ちだけでも、もう十分、嬉しい……私も、胸がいっぱいに……

そうして、昔、暮らしていた修道院に(!)、
埋葬されていたことまでわかりました。
息子のことは、これで一段落です。
しかし、わかってみると、こみあげてくるものがあるのです。

なぜ、私たち母子は、生きている間も、死んだあとまでも、
すぐに逢うことができなかったのか?
修道院は、ずっと知ってたくせに、逢わせることを、阻み続けたのはなぜ?
その答えは、フィロミナら“未婚の母”への消えない罪の重さ
ということになるのですが
罪人としてしか見てくれない、罪人ならぞんざいにしか扱わないーー
そんな修道院・シスターへの怒りが、こみあげても不思議はないでしょう。

マーティンは、修道院の草むらで、荒れ果てた、未婚の母子の墓を見て
激高しました。
罪だか罰だか知らんけど、人として、ろくに弔うこともできない、
修道院・シスターらは何サマか?とーー

そして、そんなマーティンを、フィロミナは諌めながら、シスターに言いました。
「あなたを赦します」と。
赦せないというマーティンに、フィロミナは
「赦しは痛みを伴う」とも、付け加えました。

“赦し“というのは、上から目線のようですが、その“痛み“で、
”罪と罰“を、なおも背負い続けるような、フィロミナ…….
あなたのほうが、よほど、神に近いと思いますよ……


息子を愛するがゆえに、シスターどもへの憎しみは、倍増だと思われますが
今、愛する息子の墓前にあっては、憎しみという、醜い感情は捨て去り
愛にあふれた母として、“再会”したいという気持ちのほうが、
強かったことでしょうね……(合掌)


▼▽▲

そんな息子さがしのエピソードは、個人的なこととして、
出版は自粛ムードになりましたが
フィロミナが、事実を、公表することを望みました。
これは、おそらく、リベンジかも、ですね………………

やはり、人間だもの。
少しは、社会的制裁?の目にふれるように、辛い事実を、
世に問うてみてもいいですよ。
(ほかにも、何人も、同じケースがあったらしいし)


▼▼▼ 

“あなたを抱きしめる日”=息子との“再会” をエピソードとしながらも
罪と罰、愛と憎しみ、そして、赦しーー(更に、リベンジ?)
深い感情を伴った、母の物語でした。

ジュディ・デンチの涙が、嬉しくて、切なくて、温かくて……素晴らしかった☆










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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『ブルージャスミン』★そんなジャスミンに残されたのは

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163894/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。



それは、セレブ女性の転落の物語――

ウッディ・アレン監督作品なので、
転落人生と言えども、コミカルにシニカルに、魅せてくれるものと期待☆

予告編から、ケイト・ブランシェットが ”かき回している”のが、すでに魅力。
ケイトのセレブ度大のオーラは、素晴らしい☆
そして、輝くほどに、その実態が裏腹なことが、かえって、観る者の心に、濃い影を落とす……orz

落ちぶれて、妹のところに身を寄せる……というと
欲望と言う名の電車』が、思い出されます。
『欲望と言う名の電車』も、虚飾が剥がれ落ちた女性の物語ですが
ただ虚飾が痛々しいですね、ではない、とても、深みのあるものを残した名作でした。(お勧め☆)

比べるのもナンですが、それからすると、この作品は、それなりの哀歓を含むとはいえ。
濃密なというよりは、ウッディ・アレンらしい軽妙さで、サクサク、魅せているようです。

いやいや、むしろ、ケイト・ブランシェットありき☆


▼~▼ 内容にふれて雑感です。


▼▼▼


1、ジャスミンの過去と現在


演出の面白さは、セレブな回想シーンが、繰り返しあることでしょうか。

落ちぶれて、なお必死の現在に
あの頃は、こんなキラキラした生活だったのね……
それが、今では、こんななのね……orzという、落差が強調される残酷さよ……

のみならず、過去への想いが、憧憬だけでなく、恨み節になってくると
そのときの自分が、現在に、再現されてしまって
ブツブツと独り言を言ってしまったり、怒り狂ってしまう……
現実の世界から抜けて、常軌を逸してしまうジャスミンには
滑稽よりも、気の毒に……orz

『欲望と言う名の電車』とは、似て非なる良さは、そのあたりか。

ジャスミンという女性像を、過去にも現在にも、そして、新旧混在までして
全面に、見せつけているところ☆
そのドラマが、ケイト・ブランシェットなくしては考えられない、凄味なのです!



2、生きる術(すべ)



ジャスミンは、中退した大学への復学や
資格を得て、仕事する意欲もみせる。

しかし、切羽詰まっているのに、仕事を選り好みしたり、勉強の方法も回りくどいジャスミンの本音は
自立を目指すより、金持ちの男がいたら捕まえたい。

ジャスミンは、露骨なのですが^^;
これは、あながち、笑えたものではないと思うのです……
男性も、女性に、そういう部分を求めていたりもしませんか……?
(仕事するより、家にいてほしい etc)

ドラマでは、セレブそうな男をひっかけて(だます含む)、玉の輿を狙うジャスミンですが
だまさなければ、応援してました…….orz
ジャスミンは、再セレブ人生でなければ、自分を維持できそうもないし(壊れるのを見ちゃおれん(>_<))
適材適所として、セレブ男性には、お役に立てそうだったし……

けれど、そもそもが
“セレブリティ”もどきのメッキなら、メッキは何度はっても、また、剥がれてしまうのですね……




3、破滅のきっかけ(ネタバレ★!)


なぜ、セレブ転落したのか?
一応は、夫の詐欺がバレて逮捕されたことがきっかけーーなのですが
大元の原因が、このドラマの根本的なミステリーでした☆

この仕掛けが、ウッディ・アレン流であって
ああ、彼は、女性と言う生き物をこういうふうに見ているんだナ~と
女性の私としては、なるほど~と思いつつも、痛いところを突かれましたねェ…….(>_<)

↓ネタバレなので、要反転


夫の浮気で、捨てられそうになったジャスミンが
嫉妬と怒りに狂って、夫を破滅するために、FBIに通報する。




でも、泣いても笑っても、夫婦は一心同体。
夫だけ泥船に乗るわけではなく、沈む時は、一緒に沈む……
呆れるよりも、憐れになってしまう……


▼▼▼


ラストシーンは、ジャスミンが、街に出る。

『欲望と言う名の電車』では、ヒロインは、最後、人の優しさに触れることができるのが
せめてもの救いでしたが
ジャスミンには、何があったでしょう……

お金は?家族は?男は?
生活は?明日は?

…….ジャスミンには、シャネルの上着しか残されていないような……
そんな終わり方が、象徴的でした。














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』★染谷将太さんのしなやかな強さでグッジョブ☆


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/162679/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


個性派俳優:染谷将太さん主演なので、楽しみにしていました☆

大学受験に失敗した青年:勇気が、1年間の林業研修をします。

失敗をきっかけに、今までとは違う世界に身を置いてみるのは
“逃げ“?……もあったかもしれないけれど(>_<)
“挑戦”でもあると思うので、私は、そんな姿勢は応援しますよ。

ただ……
都会慣れしてる兄ちゃんは、都会の便利が当たり前、と思ってはいかんぜよ……^^;
田舎暮らしは、ある意味、のどかですが(バスの本数とか)
土地は広くても、狭い社会だったりして
東京砂漠よりも、キビシイですからね……(>_<)


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1、優しくしないと居つかない?


そこで、1年も林業研修するのは、そこに残って、後継してほしいからです。

林業の初心者でも、携えるように、研修プログラムがあるのは、心強いです。
指導者も、丁寧に優しく教えてくれています。
劇中のセリフで、「優しくしないと誰もいなくなってしまう」と言うのがありましたが
これは、そこだけの問題ではありませんよね……

(私の、年寄のグチになりますが(汗)
最近の新人の方は、
昔なら、ツーカーだったものでも話しておかないと「聞いてない」と言うし(>_<)、
今までは無問題だったことも、過負荷(ストレス)を理由に、休職される傾向を感じます……)

新人の方には、仕事内容と労働環境(雰囲気)に慣れる前に、やめられてしまうと困るので
優しく接する必要を、切に感じております(汗)。

だから、与喜(←伊藤英明さん)のように、昔かたぎの、オリャーっと
どつくようなオッサンでは、食われてしまいそうで、染谷君は、たじたじです…^^;

与喜に、枕を蹴飛ばされて目覚めるって、どうでしょう…(>_<)と思うけど
勇気(染谷君)も、段々、順応していくのが、良い(*^_^*)


2、百年の大木


木を切るシーンにも、興味が惹かれますが
そこまでに育った大木の“年輪”にも、想いが向けられます。

にわか山男の勇気は、今ある木を、今の財産としてしか見ていませんが
木は、次の世代への財産だと、与喜に諭されます。
今、植えた若木は、百年先の子孫のため……

枝打ちなど、今、勇気たちが行っている作業も、必ずしも
今、伐倒する木のためではない。
自分が死んだあとのためかもしれない。

けれど、自分が生かされているように
次の命のために、“百年の計“の仕事をする――
今のことだけで精一杯の自分には、目からウロコです。

「少年よ 大木を抱け」というキャッチコピーは、案外、深かったナ……と思う


3.お祭り

その土地のお祭り、というのは、見どころです♪

何年に一度の大祭に、村人の一人に数えてもらった勇気も、参加できることに(*^_^*)

御神木の巨木は、いつものように、チェーンソーでは切りません。
昔ながらの方法で、切っていくので、それも、興味深い。(かなり大変かと)
そして、切った御神木を、むこうの“的“をめがけて、
一気にすべらせる、というのですが…….

ハプニングがあって、勇気は、“御柱“にまたがって滑走!!(←ヒョエーッと、マンガのような(>_<))

そして、“的“は、当たるというより、大破…..orz
けれど、“ご利益“と称して、御神木に群がる女性たち。
お祭りは、“五穀豊穣”を祈念しているというので、さもありなん……と言う感じなのですが
私の口からは、それ以上、言えない…….(汗)


▼▼▼

都会の視点で、田舎の生活や仕事を見ると、無意識に
上から目線?になっていたり、失礼?になることもありそうで
むずかしい面もあるかと思いますが……(汗)
(男女の“ただの破局“も、ソコでは事件になる……)

マジかよ~(>_<)と、困りつつも、枝折れしないで
上に上に伸びようとする、しなやかに強い青年を、
染谷将太さんで観られて、私は、良かった☆
(このしなやかな強さがイイ☆)

しばらく田舎にいて、久しぶりに都会に帰ると、人のよけ方を忘れる…と言った同級生がいましたが
そうかもしれない(笑)。

WOOD JOBなら
終わり方も、そう来なくっちゃ(^_-)-☆
(ラストのチラシも良い(*^_^*))














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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『狩人と犬、最後の旅』★生きることは甘っちょろいことではないと自省

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/15401/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



50年もの間、ロッキー山脈で、狩人として狩猟生活をしてきたノーマン(本人)。
そろそろ、引退を考えたという時期の、ドキュメンタリーのようでした。
(多少の演出はあるのかも)

そこにあるのは、ノーマンが、ヘラジカやテンなどを捕っては売るという
犬たちとの狩猟生活です。

背景となる、厳しくも美しい大自然の風景も、素晴らしいのですが
“生活=生きていくという事”を、とても強く強く、意識させられました。


▼~▼ほとんど雑感ですので、ご了承くださいませ。

▼▼▼

以前、モンゴルの遊牧民のドキュメンタリーを見たときに、感じたのですが
彼らの生活は、ほぼ一日中、食物を調達・用意するだけで精一杯、
のような印象を受けました。
(男は、馬を駆り、女は乳製品の食料をつくる)

けれど、かく思った私(たち?)も、そういう生活をしていましたっけ……
朝、起きて、仕事して帰って、一日終わり。翌日も同じ。
一日のほとんどの時間を、生きるための営みに、費やしている。
ふっと、虚しさも、感じたりしますが(>_<)
それが、“普通“なんですね、考えてみれば。

ノーマンは、獲物が獲れるか獲れないかが、すぐさま、死活問題になるので
生きる厳しさが、テキ面です!
この、山での狩猟生活は大変だろうナ~と思うのは、まず、ソコです。

いわゆる定職にある人だって、
いつ、減産・リストラ・契約終了etc.があるかわからないし
(私自身、最近、そんな気配があったので、敏感に感じるのかも)
農業・漁業なども、天候に左右されて、
計画どおりの収穫のないこともある……

自分の生活にも内在した、そんな不安定さを案じつつ(>_<)
ノーマンの“生活“の厳しさを目の当たりにすると、
生活=生きることの厳しさを、再認識します。

逆に、今、仕事をしていなくても、
明日の生活が、保障されているような方が見たら、
ノーマンのこの暮らしは、どう、感じるのだろうと思う……

もっと言えば、さほど大したことなさそうなことで(汗)、
死ぬの生きるのと苦悩している方(自分含む)は、どうなさいますか…………(>_<)

いやいや、逆に
自分が何かしなくても、明日の生活が、保障されている方にこそ(自分除く)
明日の糧は、今日の自分の稼ぎしだい――という状況を
このような作品で、体感できたらいいのかな…………などとは、お節介かしら…….
(上から目線の言い方になっていたら、ゴメンナサイ)

要するに
ここでのそういう生き方しかできないと、自分が選んだ“生き方“を
一所懸命に生きる姿が、すなわち、ドラマチックなんです。

そんな、ノーマンのドラマを支えているのは、タイトル:2枚看板の犬たち☆

犬たちは、生きるための相棒であり、動力であり、命綱。
ノーマンが、氷の割れ目に落ちたとき、頼りになるのは犬だけです。
でも、犬ですから、必死て叫ぶノーマンを、
どこまで助けられるかも、わからないのが実情……orz

けれど(映画だからということでもなく)
終始、犬たちに声をかけ、ハグしているノーマンが、見捨てられるはすはない!
「よし、イイ子だ!」「立派なリーダー犬だ!」
ソリ犬には向かないと思った犬に、率先して助けられるノーマン。
イイ意味で、予想通りに行かないのも、人生ですもんね。
今、うまく行かなくて、塞いでいる方も、どうでしょう……(*^_^*)


さて、主旨はそれますが
動物愛護の方のなかには、生活上であっても、
動物の命を奪うことにきびしい目を向ける方もおられましょうが
動物を生活の糧にしている人にとっては、
自分も、食物連鎖の一部としての役割を果たしているに過ぎない、
との謙虚な哲学を持っているものと思います。(アソビじゃないんだよと)
動物を狩ることについて、「感謝はするが赦しは請わない」と言ったノーマンには、
狩人としての誇りと、むしろ、動物への責任を感じました。


▼▼▼


狩人が、狩人として生きる生き様です。

犬ゾリに乗り、カヌーに乗り、動物を狩って、売るーー
それだけかもしれないけれど
そうするから、命をつないでいけることを、“それだけ“とは、もはや呼べないでしょう(キッパリ☆)


美しくも厳しい、自然の命の営みの中の一員として、
自分も、その厳しさの中で、今日も生きているのだ………….と、感じました。
(生きることは、本来、甘っちょろいことではないのに、甘えていなかったか!?との自省あり……)


川のせせらぎ、森の木々……etc.
その風景にも浸りたくて、繰り返し、観てしまいました(*^_^*)













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テーマ : 洋画
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映画『スノーピアサー』★お寒い人間社会の縮図(>_<)with雪解け


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161902/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



≪あらすじ≫
氷河期の近未来。
一台の列車の中だけが、人類の生存場所。
そこは、エンジンのある先頭車両を筆頭に、序列をなしていて
最後尾の車両には、最下層とみなされた人々が押し込められていました。
物語は、最後尾のリーダー格:カーティスの視点で進みます。
彼らは、虐げられている最後尾から抜け出すべく、先頭車両を目指します。




カーティス役のクリス・エヴァンスの写真(ヒゲ&毛糸帽)を観たときから、観たいと思ったのは
(キャプテン・アメリカとは別人!)
まるで、炭鉱にいるような彼らが、そこから這い出していく、みなぎるようなエネルギーを感じたからです。


これは、先頭車両に乗り込むゾ!というシンプルなストーリーですが
そこに含まれるものは、ただの“列車内移動”ではありませんでした。


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼

極寒の中、列車のエンジンのみが、人類を生かしているという設定。
ツッコめば、そのエンジン発想で、街を形成すればいいのに、と思ってしまうのですが^^;
これは、人間社会のモデルなのですね。

上から下のヒエラルヒー。
社会であり、会社であり、そして、人類生態系。

凍死するか否か、というときには、まず、列車に乗せてもらっただけでありがたいと思うけれど
落ち着いてきたら、それだけでは、飽き足らない。
もっといい状況のところがあったら、そこに行きたい。

ドアが開くタイミングで、“御柱”のような長筒を突き通して、
通路を確保して、前進しようとするのも、ダイナミックで面白い。

けれど、前進は、ただコソッと移動するのではないので
上流社会を守る兵士たちとの、殺し合いがあります……
その殺し合いが、スゴイんです……

下層社会のカーティスらは、武器に“斧“を使いますが
斧は手にする武器としては、かなり、最悪だと思っています、私は。
刀にしても銃にしても、殺傷力は高いですが
斧は……骨が砕けるし、皮膚は切れると言うよりちぎれる…….(>_<)
とても、正視できない……(映像はそこまで映していないと思いますが)
けれど、反乱分子力としては、最高の力を感じさせるものではある。(でも、観たくない(>_<))

残酷なのは、女性首相が登場しての、男性の凍傷させた腕を切断するシーン(>_<)
この女性首相は、ティルダ・スウィントンが演じていますが
この怪演は、適役です。
高い地位にいる割には、セレブリティを感じさせない……(―_―)!!
先頭車両に住み、高い地位にいるからといって、それは、人間の質の高さを意味しないと言う感じです。
(上から目線っぽくてスミマセン)

(彼女は、『ムーンライズ・キングダム』でも、冷たい感じの福支局員を演じて
妙に合っていましたが、この首相役は、インパクト大!)


そして、闘争の末、カーティスらは、前方の車両社会を目にします。

その車内風景は、面白かった。
温室あり、プールあり、学校あり……
そこでは、通常のような生活環境を作り出せているんだぁ……と、目をみはる。
そして、特別なごちそうは、握り寿司!
(お寿司は美味しいですよねェ。二郎さんでなくても、私も寿司の夢を見ますョ)


カーティスの目的は、ただ、上流車両に来て、仲間入りすることでなく
最下層の改善まで、もくろんでいたかと。
それには、エンジンを制覇し、車両を支配しなければ
この列車社会の変革はムリ。(革命かと)


そして、エンジンルームを前にして、別の選択肢を上げる者がいました。
ただの薬物中毒者と思われていた、韓国人の父娘です。
彼らは、融雪を把握していて、列車から出て、外界での生存に期待していました。
ただし、降車に爆破という手段をとろうとするので、キケンだし(>_<))
阻止する勢力もあり、簡単には出られません


そして、ついに、エンジンルームに入ったカーティス!
そこで、驚愕の事実を知ることに!!……orz


かなりネタバレなので、要反転。





狭い列車の中で、皆が生き残るために、“数の制限”が必要ということは
当然と言えば、当然でした。
それは、あたかも、リストラを行って、他の社員を生かすようなものか……orz

首相は、それぞれの持ち場で人は生きるのだ、と言っていましたが
これも意味シンで、カーティスが、エンジンを掌握したとしても
それを動かしているのは、後方車両から連れて来られた子供たちだったとわかります。
もし、子供たちの自由のために、エンジンを動かすのをやめたら、車両全体が終わってしまうのか……





誰かが力で支配して、誰かの犠牲の上に、かろうじて、命のおこぼれにあずかっているのが
生きるということなのだろうか…….と考えると
地球全体の人類も、そうなのかもしれません…………………………………….


ならば、もう、こんな列車は捨てて
少しでも、雪解けを感じた外界に、再び、人生を預けるのも一手ではないのか
という最後の希望も、生きてくる――――


▼▼▼


思っていたよりも長い列車で
カーブのときに、後方車両から先頭車両を狙えるアングル、というのも、シンプルにスリリングでした。


“人間社会の縮図”というのを、映像で観た感じで、寒気を感じながらも(>_<)
なかなか、面白い着眼の作品でした。



PS: クリス・エヴァンスが俳優業を引退するそうですが、う~~ん、残念ですねェ……














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『モリエール 恋こそ喜劇』★ロマンの馬(!)も美しい涙の終りもイイ☆

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/150837/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

モリエールが22歳のときの空白期間のことを
創作した作品なのだそうです。

貴劇団の団長:モリエールは、借金の肩代わりを、ある富豪にしてもらいました。
代わりに、その富豪は、娘ほど若い侯爵夫人の愛を得るための、寸劇を試みるために
評判のモリエールに、演技指導を要請しました、
但し、妻(マダム)の手前、娘の教育係の聖職者“タルチュフ”として、住み込むことになるモリエール。

……ということで、不倫成就の画策をする夫が、
ついたウソから始まる出来事は、ウソを重ねるスリルと面白さがあり
ばれたときの悲惨さなり、滑稽さが期待されます。

▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼

その前に、『タルチュフ』について。

モリエールが、素性を隠すために名乗った、タルチュフと言う名前。
のちに、モリエールが発表した戯曲と同じです。
その『タルチュフ』は、聖人君子のふりをしたペテン師で、やはり居候していて
その家の娘と自分を結婚させようと仕向ける――と言うふうな話です。
そんな戯曲『タルチェフ』の元になった経験談を、この作品で匂わせているのかな~と思わせ
そして、『タルチュフ』の一幕かな~というのを、最後に、イイ感じに上演してくれますが
そのシーンが、モリエールの“叶わぬ夢の代わり“と言う感じで、切ないの……


さて、ここでのタルチェフ=モリエールは、ペテン師とは違うんです!
とはいえ、モリエールは、娘でなくて、富豪の奥様(マダム)と恋に堕ちてしまう……
マダム役のラウラ・モランテ が、優しくて雰囲気のある素敵さなので、さもありなん…^^;


モリエールが、富豪に演技指導する最高にイイのが、“馬“を演ずるシーン☆
馬を演じろ、と言われてどうします?四つん這いになります?……チッチッチ
四つん這いにならなくても、
情熱のアンダルシアの馬、気高いフランスの馬、丈夫な農耕馬……
それぞれの馬の特徴を、ウマくとらえた、ロマン・デュリスの名演技が、スバラシイ☆
(ロマンが、これほど役者とは思わず、失礼いたしました・汗)

富豪が、侯爵夫人へのアピール演技に熱心になっているとき
モリエールは、いけないと思いつつ、抑えられず、マダムに接近していきます。
マダムも、忘れていた感情を掘り起こされていき(汗)、その気に……
(↑この状況は、はた目には喜劇かもしれませんが、当人は、危うい情熱の刃に立っているという
真剣な感情であったりするのです。)


のみならず、当家の令嬢には、秘かな恋人がいます。
けれど、貴族でない青年のため、父である富豪は、結婚に反対です。
一方、母親(マダム)は、娘の恋愛を成就させてあげたい。
恋愛問題が満載の御一家なんです……


当初の目的――富豪が侯爵夫人の愛を射止める――
これが、達成できれば、モリエールの役目はOKなのですが
そうは、問屋が卸すはずもなく ^^;

モリエールとマダムの関係も
令嬢の恋のゆくえも
バタバタと見せてくれて、恋は喜劇☆というサブタイトルにも、うなずける。


しかし
恋とは、現実的に、残酷なもの…←富豪の例
恋とは、お金には代えがたいもの  ←令嬢の例
そして
恋とは……悲劇であって
しかし、悲劇の中でも、微笑みを残したいもの…←モリエールの例


▼▼▼

そんなこんなで、相思相愛の二人が結ばれる、最後の寸劇がイイ☆

モリエールでなくても
あの人もこの人も、必ずしも、恋が実る現実ではありませんよね……orz
だからせめて、劇の中では、恋人たちは結ばれるべき!(キッパリ☆)

モリエールことロマン・デュリスの流す涙が、美しい終わり方です。















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テーマ : 洋画
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Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

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