映画『水曜日のエミリア』★居場所が欲しければイイ関係を作らないとネ^^;

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/155984/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
原題『LOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS』
水曜日は、エミリアが、継子を学校に迎えに行って
父(夫)の家に泊まる日。
(原題よりも、エミリアの状況がわかりやすい)
略奪婚で、後妻に入ったエミリアの“居場所“探しを
総指揮・主演のナタリー・ポートマンが、嫌われ役?で、奮闘・好演。
(正直、その状況での居場所は、ムリだと思ってしまうけど……)
家族・夫婦・子供・赤ちゃん……etc.
生々しい感情を伴った話でありました。
▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼
1.夫の連れ子ウィル(8歳)←イイ子なんです
親が離婚して、実母が出て行って
再婚した愛人エミリアが、継母になる――
好きだから奪うー
気に入らないから別れるー
わがままな、親の都合(離婚)で
父母の家を、行き来させられる子供は、つくづく迷惑な話だと思いますね……
“家族”を、壊されたのですから。
でも、ウィルは、イイ子なんですよ。
複雑な親たちのことも、広く“家族”として、包括しているのです。
なのに、この大人たちは
無垢なウィルの包容力に甘えるように、彼を傷つけることを
言ったりやったりする。(怒!)
2、赤ちゃんのこと
マタニティマークへのバッシングなど言われる昨今ですが
赤ちゃんのことは、女性には、繊細な重荷になりえましょう。
そもそも、エミリアの再婚は、子供が出来たことでした。
その後、ウィルの母も、離婚後、恋人の子を懐妊しますが
それは、エミリアの赤ちゃんが、生後3日で亡くなったあとのこと。
自分の子供がいないときに、気になる女に子供がいる状況が、交互にやってくる――
それが、どんな心の渦を巻くかは、想像に難くないですよね……….
エミリアの同僚も、不妊・流産などあったようで
赤ちゃんを亡くしたエミリアを、慰めますが
「生まれてから死ぬのと、生まれる前に死ぬのとでは、悲しみの度が違うヮ!」
すさまじい本音を吐く、エミリア……
言いすぎですが
赤ちゃんを亡くした哀しみが、大きすぎるのはわかります…………
実は
エミリアは、赤ちゃんの死で、自分を責めている“事実”がありました。
3.人との関係と“居場所”
エミリアは、赤ちゃんを圧死させてしまったと思い込み
その不幸の矛先を、周囲へ向けている感じでした。
(実父母にも、八つ当たり??)
そんなエミリアに、夫は嫌気がさし、破局へ……
(それも、自分の都合すぎません??)
一方、元妻(医師)が、親切にも、エミリアの赤ちゃんの死因を確認し
エミリアには非が無いことを、わざわざ、知らせてくれます。
が、それは、ウィルから頼まれたことでした☆(なんてイイ子なんだ!)
離婚・再婚・破局…etc.
大人は、勝手に居場所を作っては壊し
勝手に去っては、居場所が無いなどと言う……
ウィルは、そんな大人たちを、自分の“居場所”として、
それぞれを“家族”として、認識しているのに……orz
この作品は、エミリアの居場所さがし、とも言われますが
居場所が無い、と感じるときは
自分から、ソレを壊しているのかもしれません………….
何かを失うことは悲劇でも
失ったままの自分であったり、誰ともつながれないのは
誰のせいでもない。
不満の矛先を、周囲に向けて、“関係性”を壊している自分のせいなのではないかと……
エミリアは、誘われて、“追悼ウォーク”に参加しますが
それも、つながり。
亡くなった人だけを悼むのではなく、生き残っている人たちこそ
想いのつながりの中で、心のやり場・自分の居場所を見つける歩みなのかな……
いい企画です。
▼▼▼
“居場所”とは、良い“関係性”を、見つけることなのかもしれません……
(八つ当たりでなく)
子供のウィルには、ソレは、即ち“家族”☆
自分から、状況を受け入れて、築こうとしていました。
ホント、健気……
勝手についたり離れたりしては、不平不満を言う大人には
恥ずかしくなりますョ……(自戒含む)



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