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映画『水曜日のエミリア』★居場所が欲しければイイ関係を作らないとネ^^;


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/155984/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

原題『LOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS』


水曜日は、エミリアが、継子を学校に迎えに行って
父(夫)の家に泊まる日。
(原題よりも、エミリアの状況がわかりやすい)


略奪婚で、後妻に入ったエミリアの“居場所“探しを
総指揮・主演のナタリー・ポートマンが、嫌われ役?で、奮闘・好演。
(正直、その状況での居場所は、ムリだと思ってしまうけど……)

家族・夫婦・子供・赤ちゃん……etc.
生々しい感情を伴った話でありました。


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.夫の連れ子ウィル(8歳)←イイ子なんです


親が離婚して、実母が出て行って
再婚した愛人エミリアが、継母になる――


好きだから奪うー
気に入らないから別れるー
わがままな、親の都合(離婚)で
父母の家を、行き来させられる子供は、つくづく迷惑な話だと思いますね……
“家族”を、壊されたのですから。


でも、ウィルは、イイ子なんですよ。
複雑な親たちのことも、広く“家族”として、包括しているのです。
なのに、この大人たちは
無垢なウィルの包容力に甘えるように、彼を傷つけることを
言ったりやったりする。(怒!)



2、赤ちゃんのこと


マタニティマークへのバッシングなど言われる昨今ですが
赤ちゃんのことは、女性には、繊細な重荷になりえましょう。


そもそも、エミリアの再婚は、子供が出来たことでした。
その後、ウィルの母も、離婚後、恋人の子を懐妊しますが
それは、エミリアの赤ちゃんが、生後3日で亡くなったあとのこと。

自分の子供がいないときに、気になる女に子供がいる状況が、交互にやってくる――
それが、どんな心の渦を巻くかは、想像に難くないですよね……….


エミリアの同僚も、不妊・流産などあったようで
赤ちゃんを亡くしたエミリアを、慰めますが
「生まれてから死ぬのと、生まれる前に死ぬのとでは、悲しみの度が違うヮ!」
すさまじい本音を吐く、エミリア……


言いすぎですが
赤ちゃんを亡くした哀しみが、大きすぎるのはわかります…………
実は
エミリアは、赤ちゃんの死で、自分を責めている“事実”がありました。


3.人との関係と“居場所”

エミリアは、赤ちゃんを圧死させてしまったと思い込み
その不幸の矛先を、周囲へ向けている感じでした。
(実父母にも、八つ当たり??)
そんなエミリアに、夫は嫌気がさし、破局へ……
(それも、自分の都合すぎません??)


一方、元妻(医師)が、親切にも、エミリアの赤ちゃんの死因を確認し
エミリアには非が無いことを、わざわざ、知らせてくれます。
が、それは、ウィルから頼まれたことでした☆(なんてイイ子なんだ!)


離婚・再婚・破局…etc.
大人は、勝手に居場所を作っては壊し
勝手に去っては、居場所が無いなどと言う……
ウィルは、そんな大人たちを、自分の“居場所”として、
それぞれを“家族”として、認識しているのに……orz


この作品は、エミリアの居場所さがし、とも言われますが
居場所が無い、と感じるときは
自分から、ソレを壊しているのかもしれません………….


何かを失うことは悲劇でも
失ったままの自分であったり、誰ともつながれないのは
誰のせいでもない。
不満の矛先を、周囲に向けて、“関係性”を壊している自分のせいなのではないかと……


エミリアは、誘われて、“追悼ウォーク”に参加しますが
それも、つながり。
亡くなった人だけを悼むのではなく、生き残っている人たちこそ
想いのつながりの中で、心のやり場・自分の居場所を見つける歩みなのかな……
いい企画です。


▼▼▼


“居場所”とは、良い“関係性”を、見つけることなのかもしれません……
(八つ当たりでなく)


子供のウィルには、ソレは、即ち“家族”☆
自分から、状況を受け入れて、築こうとしていました。
ホント、健気……


勝手についたり離れたりしては、不平不満を言う大人には
恥ずかしくなりますョ……(自戒含む)














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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『幕末高校生』★さとみ先生と幕末にGO!withルービックキューブ


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163641/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。



勝海舟役の玉木宏さん♪目当てでした ^^;
勝海舟さんのこと→コチラ


日本史教師と生徒3人が、幕末に、タイムスリップします。
薩長による江戸総攻撃が、五日後と知るも、
勝海舟&西郷隆盛による、江戸無血開城の会談の予定のないことを知った教師は、
なんとか、会談を実現させようとします……


“幕末“というと、激動で複雑で、ツウには応えられない時代背景でも
よくわからん(>_<)ということもありますが
コレは、キモを抑えつつ、さくっと楽しめました☆


「あなた、勝海舟さんですよね!」
知っている人を見つけると、ホッとする?
向こうは知らなくても、こっちは、勝手にイメージまで持っているくらい♪
教師と男子生徒1人は、海舟さんの家に、居候させてもらうことに……


▼~▼内容にふれて雑感です。

▼▼▼


4人がともに行動するのではなく
一緒にタイムスリップしたはずが、年単位の時間差で、
江戸に到着していることもわかります。
教師は、はぐれた生徒を捜すと
もう、すでに、江戸で暮らしちゃってた生徒もいて……(汗)


スマホやツケマは、今っぽいですが、ルービックキューブは
むしろ懐かしく感じてしまうのは、私だけ?……^^;
でも、海舟が、ルービックキューブにハマるのは、有りえそうです^^;

これは、主演:玉木宏さんですが
実際のイイとこ取りは、石原さとみさんですかしらネ☆

石原さんは、優しい雰囲気で、好きです♪
海舟を、西郷との会談に向かわせようとやっきになって
強い口調で言ってしまうこともありますが、それすら、ヤな感じでない(*^_^*)


過去から学ぶ――と言いますが
幕末の江戸で、ドタバタやっているうちに
さとみ先生も、自分を省みて、親身な教師になろうと思います。
(私の中高の担任も、それほど、親身に進路指導はしてなかったかと……汗)

そして、海舟からの、的を得たお言葉☆
「未来は、モノが進歩しても、人間は進歩してないんだな」
下手に進歩的になるのもナンですが(汗)、
意識して前に進もうとしないと、進めないのかもしれませんね……

星を見ながら
「未来は明るいのか?」と問う、海舟。
星が見えないほど、明かりが、夜の闇を照らす現代。
その明るさを当たり前とせず、自らの生き方は、自らで照らさないと
勝手に明るくはならない……?

すると
「未来は明るいです!」と、石原さん。
そう言い切れるように、未来を作っていくのは、私たちなのだ、という清々しさ☆
江戸の夜空を見上げる石原さんの笑顔が、輝いていましたよ(*^_^*)


そんな教訓も、さておき
そこらじゅうに敵がいるという勝海舟が襲われる、チャンバラシーン。

抜刀せずに、振っているので、重そうで、長いシーンなのですが
殺陣のカメラワークが、私好みではなかったです……orz
スピードのせいか、絵が、切れ切れてしまうような……
玉木さんの勇姿を、もっと、しっかり観たかった……モッタイナイ…
(好みということでご容赦を)


「140年前のことも、現代とつながっているのだから、関係ないことではない」
さとみ先生の授業のお言葉も、実感こもってます。
史実は、教科書のうすい1ページの数行分以上に、深いものですゾと^^;


▼▼▼


もし、西郷・勝の会談がなければ今頃、日本は……なんて
普段、考えることがないので^^;
作品は、さっくり楽しめますが、
“日本人”として生きる――ということを、ちょっと意識させられましたよ。


玉木さんの海舟って、どんなだろうと思っていましたが
“ひ“が”し“になってた“江戸っ子“いや、江戸の伊達男で、粋な感じでした♪
(私の祖母は、ヒモをシボと言ってた^^;)













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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『GODZILLAゴジラ』★vs●●!?核々シカジカ

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161570/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


水爆実験の申し子のようなゴジラを、最初は、人の手で葬っていたものが
やはり、大きな者は大きな者に任せよう、というスタンスで
〇〇ラたちと戦い、見せ場もダイナミックになっていたような、ゴジラシリーズ。

ハリウッド版ゴジラは、どんなふうに暴れて、どうされてしまうのか…
楽しみにしていました☆

でも、ゴジラだけじゃない。
●●もあるし、人間ドラマもある。

ホゥ~、ハリウッドは、そう来るのかァ~

▼~▼内容にふれて雑感です。(いじりたいの)


▼▼▼ 


1.芹沢猪四郎博士;渡辺謙さん♪


第一作へのオマージュそのままのようなネーミングです♪
が、謙さんは、ストーリーのメインではないの…
けれど、『ゴジラ』が『ゴジラ』であるために
居なくてはならない“要”の存在です。


2.DODZILLA登場!


英語表記は、“GOD”ですもんね。
神でも、疫病神や貧乏神では困りますが…… ^^;
畏敬の神への期待は、高まります。(早く見たい~)

なのに、始めは、フェイントなの。
放射能をエサにしているアレって、何?????
じらしますねェ…^^;

そして、満を持しての登場☆
パオ~ンとは違う、重低音がズ~~ンと響く、雄たけび!
(ヨ!待ってました!\(^o^)/)


3. vs. ●● (アレ、何?)


フェイントの生物は、『ムートー』  (〇〇ラじゃないんだ)
蚊のような、鳥のような、カマキリのような……

放射能を吸収して生きているムートーは
芹沢博士らによって、
研究のためと、環境への配慮のために、隔離されていました。

けれど、話してわかる相手ではなし、どうにもならなくなってしまう。
やがて、オスメスいることがわかり、繁殖行動へ……
(なんとなくエイリアンのような……(―_―)!!)

芹沢は、ムートーを退治するのは、ゴジラに任せたいと思うのですが
軍は、核ミサイルで、ムートーを攻撃しようと思います。
ムートーは、放射能をエサにしているのに……


4.核々しかじか


核といえば、1950年代の水爆実験で、ゴジラ出現のはずが
今作では、実は、あの実験は、ゴジラ退治のためだったという、
とって付けたような大義名分が!(>_<)

それが、3体まとめて、核ミサイルで吹っ飛ばそう、という根拠にもなっているかのような…

そこに、抑止力のように、芹沢博士☆
原爆投下の広島を、想起させます。
やたら、核を、ちまちま持ち出しても、成果よりも被害が大きそう……
核ミサイルで、珍獣は、パワーアップしそう……


5.フォード大尉☆

さて、人間のストーリーは、フォード大尉がメイン。

彼の両親は、15年前、日本の原発の職員で、母はそこの事故で死亡。
(研究者の父は事故の原因に懐疑的)
フォードは、爆弾処理班として勤務し、妻子あるパパです。

地震・津波・戦闘的破壊……etc.
巨大な怪獣は、脅威の化身のよう。
それが、自然現象のこともあれば、人為的なこともあります。

脅威への抗いは、その対象物だけでなく
いつも、家族のことも、見つめている――

フォードは、勇気ある任務を遂行しつつ、
家族を思う、市井の人の目線で、見せてくれるのが良いです。


6.カクてゴジラは…


ああ、ゴジラも、葬られてしまったか……と思いきや、復活。

人間は、自分が何をやってしまって、何をすべきだったのか
ゴジラが、人間にとって、どんな立ち位置に居るものなのか、
何もわかっちゃいないんだろうなァ……
それなら、俺を、追うなよ………と思っているかのような……

あの慟哭のような叫びは、ズズーンと、何かを残していきますね……
美学すら、感じます。


▼▼▼


ゴジラは、善玉でも、悪玉でも
キャーコワーい(>_<)と思いながら、もっともっと、観ていたかったです。
次回作も、待っています♪













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テーマ : 洋画
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映画『ゴジラ(1954)』★ここから始まるゴジラ第1作目

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/3055/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


コチラも参照ください。



監督:本多猪四郎
特技監督:円谷英二

デジタルリマスター版で鑑賞しました。
ゴジラは、その後、〇〇ラと付く怪獣たちと共演したのを見た記憶がありますが
始めがどうだったのか、曖昧になっていました。

当時、ビキニ環礁での水爆実験と言う背景で、ゴジラが現れ
被爆したゴジラが、放射能を帯びた火をも吹いて、暴れまくり
国や学者が、どう対応したか――という流れでした。

鑑賞したい!と思ったのは、古生物学者の役で、
志村喬さんが、出演されていたからです♪
志村さんが出ると、作品の品格度がアップするような印象があります。(*^_^*)

▼~▼内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1、棲み分けの乱れ?


最近、義母の実家の山のほうでは、猿が出て、畑を荒らして困る
と聞きました。
以前も、熊が荒らすことはあっても、猿は、出なかったらしい。
エサが取れない環境の変化があって、移動してきたのでしょうか。
かといって、住人は、猿を殺すことは忍びないし、でも
畑が荒らされるのも困る……と、聞きました。

そんな話を聞いたとき、この『ゴジラ』を観ました。

水爆実験が引き金で、日本へと、移動してきたゴジラが
人間には困ったことになる――
ゴジラも、水爆の被害者なのだ――という同情的な意見もありですが
被害に対しては、対策しないといけない……
身近な問題の縮図のように思えました。


2.山根博士=志村喬さん♪


ゴジラが出たときに、古生物学者の山根博士が、呼ばれます。
生態を知る人からの情報を得ると。

有識者ということで、ゴジラ対策の要員にもされてしまうのですが
学者は、弱点を含む生態を知っていても
その知識を、滅ぼすことには使いたくない。
研究対象でもあるのだから、死なせたくないんです。
(ゴジラのため、というよりもなんですが……)

科学は、人類のためにある――という前提なのですが
人類のためにならないゴジラを、研究のために生かしておきたい
と思ってしまうのが、研究熱心なあまりの、学者のエゴ(?)になるのかな……
(学者の方、スミマセン)

自分の立場を優先させたくなってしまうのが、人の性か……

けれど、
放射線を出しながら、踏み進んでいくのは、ダメでしょう。
ここでは、志村喬さんが、ゴリ押しの雰囲気なく、いい具合に折れてくれます(*^_^*)
…………………………….ゴジラは、古生物の範疇を越えてますし……


3、オキシジェン・デストロイヤー(レスラーではありません)


放射能を帯びて、東京で暴れたり(>_<)
この“脅威“に立ち向かえるのは人間ではムリか……と言う感じになってきます。

そこに出てくる“隠し玉“が、オキシジェン・デストロイヤー(以下OD)。(by芹沢氏)

山根博士の弟子の芹沢氏が、開発したもの。
コレを海で使えば、ゴジラは、破壊できるというものです。

芹沢氏は、ODの存在が知れると、また、水爆のように
兵器として使われてしまうことを、恐れます。

科学は人類のためにある――はずなのですが
人類と言いつつも、ある特定の集団のためになってしまうことがありますから(>_<)


↓そして、私が、個人的に心配したことなのですが……(汗)


熱さが喉元を過ぎると、後だしジャンケン的クレームのつくことありますよね(汗)
ODを使ったら、海の生態系が崩れたじゃないか!とか
後のことを考えた、ゴジラ対策をするべきだったんじゃないか!とか言われそう……

そのときは、ODを使うのが最良の策というか、それしかなくて
ODを使わなければ、生態系も何も、人間も壊滅していたかもしれなくてもですね……
ゴジラ滅亡のために、犠牲になった人がいたとしても
感謝どころか、後で、ブーブー言う人が、現実にはいそうです……orz

作品では
その後、環境問題などクレームなさそうなので、良かったのですが……^^;

ともかく、芹沢氏は、特攻のごとく
自ら、ODとともに、海へと、ゴジラ近くへと、沈んでいきました………………….
それこそ、生還すべき選択肢はなかったのかと、悔やまれます。


▼▼▼


こんなのが、ある日、突然、出てきたら、どうします……(>_<)
(山の猿たちでも、困っているのに……(―_―)!!)

棲み分けをうまくして、お互いに、不可侵に。
水爆などリスキーな引き金で、寝た子を起こすようなこともないように。

結局は、ゴジラが滅んでメデタシ、ということになるのですが
メチャメチャに傷跡を残したことを思うと、手放しにも喜べない感じが……
ゴジラの最期の姿も、ちょっとショック……














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テーマ : 邦画
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映画『マイ・プライベート・アイダホ』★愛のあるところに還る一本道で


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/4447/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
↓あらすじ
http://cinema.pia.co.jp/title/s-4447

監督:ガス・ヴァン・サント
マイク:リヴァー・フェニックス  ~ヴェネチア映画祭主演男優賞\(^o^)/
スコット:キアヌ・リーヴス


リヴァー・フェニックスの作品は、ほとんど、観ていませんでしたが
観る機会があったので、今頃、鑑賞です。
今更という感じなのですが、書き留めておきたくて……


リヴァ―・フェニックスが、急逝したときに、追悼をこめながら
アレコレ、噂話?が聞かれました。
死因をめぐってもですが、生前のことについても……→彼のウイキ


その中で、子役として売れていたリヴァ―に対して
親の経済的依存度が大きくなっていたことが
精神的にも負担になっていたのではないか、というのがありました。
親からの解放の1つとして
ドラッグや完全菜食主義に生きたのでは…というものでした。

役者は、スクリーンの中のことだけ観ていればいいのかもしれませんが
この作品での
おぼろげな記憶の母に対する、強烈な思慕や
「普通の家に育っていれば……」と言うセリフにも
実際のリヴァ―の親・家族への想いというのが
投影されていたのかもしれないな……
と思うと、余計に、複雑な気持ちになります…………….


▼~▼内容にふれて、雑感です。
▼▼▼

1、そのときは親友だけど

リヴァ―演じるマイクは、男娼として生活しています。
生きる術として。(BLではない……)

親友のスコットも、男娼仲間ですが、実は、坊ちゃんです。
父への反発のようで、生き方のスタイルとしての男娼か。

とはいえ、同じ境遇にいるときは、同じ世界の人でいられる有難さよ(*^_^*)

この前、30年ぶりの同窓会に出席したときに、痛感したことなんですが……
クラスメイトであるうちは、なんだかんだ言っても
“同じ穴のムジナ”で、いられるんですね。
多少の違いは、それぞれに有ったとしても、同じ世界で生きて、
同じような価値観の中にいる“仲間“でいられるんです。

けれど、卒業して、社会に出たら、本当に、もう、それぞれが
別々の世界で、違う生き方をするものなんですよね…当たり前なんですが……
当時、教室で、ワイワイやって、同じ電車で帰って、おしゃべりした“親友“でも
あのときの私たちは、遠い昔のことなんだね……みたいな
なんとも言えない哀しさが、懐かしさの中に、こみあげて来たのです……………

マイクとスコットが、男娼仲間であるうちの親密度は
バイクの二人乗りに、象徴されていたのかもしれません……
だから、すごく、ステキに見えたのかな……

母親に抱かれる夢を見るマイクが、愛されること愛することを望んでいたならば
それを、“親友“に求めたのも、すごく健気で、共感する。(同性愛とは違うかと)

同じ世界・価値観を共有できる人なんて
人生において、そんなにいるもんじゃないので
この人とずっといい関係でいたい!と願うマイクには、私も、自分を重ねたよ……
二人が囲んだたき火が、温かく思えたよ………

けれど、スコットは、裕福な実家の世界に帰っていく。
当然、世界はもう、共有できない。
いつまでも親友―――とは行かない…orz

マイクの母を捜す旅も、一緒に行ってくれたけど、
勝手に恋人つくっちゃったし、スコットは…….(―_―)!!

母・家族・親友・恋人……
どんな形の愛情でもいい。
愛のあるところに、還りたいんだと思います、人は…….マイクも…….


2.ナルコレプシー(マイクの持病)

ストレスが引き金で、急に意識を失ってしまう持病を
マイクは持っていました。

意識を失っている間、誰かに、診ててもらわないと、心配です。
誰かを、いつも必要としているマイク、という印象にもなりますが
ラストシーンも、とても、印象的でした。


3、ラストシーン☆

なんだかんだで、故郷のアイダホに帰ってきたマイクですが
ナルコレプシーで、人通りのない一本道で、倒れてしまいます。

通りがかりの車が、助けてくれると思いきや、盗人でした。(>_<)
母も捜せず、親友も去り、今は意識もないマイクから
物取りをするなんて、もう、何もかも無くなってしまうではないですか……

すると、別の車がやってきて、意識のないマイクを乗せていきました。

アレは、マイクのお兄さん(父でもある?)らしいのですが
親切な他人でも、いいです、私……^^;

複雑な事情のお兄さんでも、マイクの家族として
今後、いい関係を期待したいし
親切な他人であれば、マイクの将来も悪くない、と思える。
(仮にも、アノ人は、いかがわしい感じではなかったと思う)

人生の路上で倒れても、まだ若いマイクの将来の道は
いい方向に進むのだ!
故郷のアイダホで、生まれ変わるように……
そんな一本道だと思いたいのです。


↑なにかと、解釈、違うときはゴメンナサイ


▼▼▼


男娼ということで、変(態)なお客もいて、気味悪いやら、オカシ―やら…
コラージュのような、静止画ラブシーン(男女問わず)の演出は
嫌らしさも薄いけれど、無味乾燥。
マイクが、心から求めていた愛情は、ソレらとは別モノ。

生活苦と孤独を背負ったマイクですが
残されていたのは、若さと将来――それは、希望ですよ☆

しかし、リヴァ―自身には、その将来の道が、断たれてしまった……
というのは、本当に、残念でなりません。
生前でなく、没後に観たからか
彼の若さにある、美しい哀しみが、切に、感じられましたよ……………




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テーマ : 洋画
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映画『思い出のマーニー』★絆:「あなたのことが好き」ならば……

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164193/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


予告編で、小舟に乗った二人の少女が、
月の光に照らされた風景が美しかったのが、気になっていました。
そして、作品には、何やら
“痛み”も、ありそう……
(痛みのある作品は、きっと、“薬“もあると思うので)


不機嫌で不愉快な「自分が嫌い」だという、ヒロイン:杏奈。
そんなに卑屈になることはないと思うけど、どうして?
と思わせ、引っ張られました。


杏奈は、ぜんそくの療養のため、親戚の家で過ごすことになります。
(その道中は『想ひ出ぽろぽろ』のような感じ)

その後は、ミステリーの謎解きのようなのも含んだ筋書きなので
▼~▼は、ネタバレ前提で雑感です。(私は、目頭が熱くなりました)


▼~▼

▼▼▼

杏奈は、孤独の殻に、閉じこもっていました。

養父母(ネタバレ!(>_<))からは、愛されているのに
それすら、色眼鏡で、観てしまっていました。

その原因は、自分の“肉親“が、意図的でないにせよ
自分を置いたまま、旅立ってしまったことでした。

杏奈の前に、マーニーが現れたのも、そのためでした。
(始めは、子供の頃、大切にしていた人形の化身かと思った。そっくりで。)


マーニーは、自分とだけ友達で
二人だけの秘密を、共有します。

↑この“秘密“というものは、関係を強めますよね。
お互いを、縛り合うというか、それで、絆を深めたいんです。


親しくなるのは嬉しいし、人は、人を信じたいものですよね。
でも、関係は、知らないうちに、緩んでいくものだから……orz
(忘れられたり、捨てられたり、裏切られたり……orz)
いくら、世を拗ねたとしても、信じたいと思う人は、本当は欲しいものだと思う……


そうして、マーニーのことが、段々、わかり
杏奈も、マーニーに、
同情というより思いやりを向けていくのは良いのですが
二人で、サイロに行ったことが、大きな展開を迎えます。


サイロでの出来事は
マーニーにも、大きな出来事だったように
杏奈に、呪縛から解き放たれる機会を、与えたようでした。
何を言っているかと言うと……


そこで、杏奈は、マーニーに置いてけぼりにされた経験をしますが
マーニーは、それを、赦してほしいと言います。


始めは、哀しくも怒りも感じた杏奈ですが、そのことを赦します。
「あなたのことが好きだから!」


言ってしまいますと(要反転)

このマーニーは、杏奈の祖母の若いときの姿で
杏奈が、肉親から見捨てられた!と恨んでいることを解消するために
出た(?)のかもしれません。


サイロでの置いてけぼりは
肉親が旅立ったことの再現のようでした。
マーニーは、杏奈を置いていってしまったことは、
後にも先にも、決して、見放したのではなく
(今回は、自分は実在していないから・汗)
ずっとこうして、見守っているよと……


杏奈も、いなくなってしまった肉親への恨み言は、本当の恨みではなく
「好きだから!」ということを、再確認したかも……


そして、恨む気持ちが薄らげば、優しい気持ち、というか
カツンかツンしないで、優しく、人にも接することが、出来そうですよね。
悪口を、本人に言ってしまった人にも(アレは、いい過ぎだった……(>_<))
誠意で育ててくれている、養親にも。


何か行き違いがあると、そこで、決裂してしまうものだとは思いますが
その人に、好意を感じていたなら
そのズレを、埋めたいと思うものだと思う。
私を赦して!と言ったマーニーは
杏奈にとっての哀しみの“再現“という、試練(試し)だったかもしれない。
けれど、試されたとしても
「あなたのことが好きならば」赦すことはできるし
そうすることで、自分の心も、平安な幸せに
満たされるはずなんですよ、きっと。


▼▼▼


マーニーと杏奈のことは
孤独な女の子の友情物語のようですが、
それもそれとして^^;


大切に想う人との関係は、絆として、
簡単に切れるものではない、ということ。


見えない愛情で、しっかり結ばれているのだ、と信じていればいいんだね……


孤独とは、隣あわせかもしれないけれど
「あなたのことが……」
複雑な状況を、一気に包みこんで、目頭が熱くなりましたよ……













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映画『サイドカーに犬』★かっこいいヨーコさんのサイドにいた“私”

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/17904/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。




ヨーコさんと、10歳の”私”のひと夏。

好評なので、見たかった作品です。

今更ですが
▼~▼なんとなく雑感です。

▼▼▼


母が出て行った夏休みの間、父の愛人のヨーコさんが、家に来た。

自転車にカッコ良く乗って、ふくらはぎが硬くて
さりげなくタバコの煙をくゆらせて
サバサバして後腐れない感じもまた、カッコ良くて
しかも
ゆるふわパーマのロングヘアに、女性らしい柔らかさまであって
そんな大人の女性になれたらいいなあ~☆
と、バリバリに思わせるお姉さん♪なんですよ。

↑竹内結子さん=ヨーコさんが、ピカイチ☆にカッコいい。

一瞬、愛人?とは思わせない爽やかさがある。
(見様によっては、そこに女のズルさもちょっと感じてしまう私の心は、
曲がってマス……)
そんなイイ女だから、
ブースカと不満だらけの妻がそっぽを向かれてしまうのかも…orz
妻の言い分的には、夫へのブースカも、当然なんですが……
世の中は、正しいかどうかではなくて
都合のいいほうに、流れてしまうもので……orz

ともあれ、母のいない夏に
他人のオネエさんがやってきて、刺激的な風に吹かれたことが
“10歳の私”には、一皮むけた経験になる。

そんな、刺激的な風に吹かれるように、佇まうのが、
「サイドカーの犬」☆

ヨーコさんは、あるとき、“私“に聞いた。
犬みたいに飼われるのがいいか、飼うほうがいいかと。

“私”は、犬なら、始めからそこに付いていたように
サイドカーに乗った犬になって、気持ち良く風を感じたい……みたいなことを言う。

子供の“私“は、まさに、両親のサイドカーに乗った犬のよう。
ひとりで、まだ何か出来るわけではないから
親が運転するバイクの横に座って、一緒に、進むほかない。

もし、親(たとえば母)が、一人でバイクを降りてしまっても
サイドカーに乗った子供は、代わりに、運転することはできない。
もし、親(たとえば父)が、自分のペースだけで運転して
トンデモない場所に向かっても、サイドカーもくっついて行くほかない。
子供のうちは、サイドカーに乗ってるほうが安全だし、そうするしかない。
楽ちんな風に吹かれているようで、
案外、不安で不自由なその場所は、子供時代の象徴か……?

だから、他人ということもあって
親にはない責任の重圧からの解放を感じるような、ヨーコさんが
バイクならぬ自転車を、颯爽と漕いでいるとき
“私”は、心地よい、サイドカー気分を感じていたんだろうナ~と思う。

(その感覚は、子供の頃、夏休みに、一人で
祖母の家に、泊まりにいったときの解放感に、似ているかもしれません。
いつもと違う生活習慣が新鮮で、違う生活だから、いつもの義務がない(^_-)-☆
そういうのは、気持ちがちょっと休まるんです。)

しかし、ずっと、夏休みが続かない様に
ヨーコさんとの生活は、母が帰宅したことで終わるし
父との関係も、いつまで続いていたのか……………………………………….

印象的だったのは
その家が、バラバラ(離婚)になるときに、“私“が、父のドテッ腹に
黙って、想いをぶつけたこと。
みんな、“私”の乗ったサイドカーを、切り離して行っちゃうのは
お父さんが元凶なの?
と言ってみては、ニュアンス違ってしまいますか?^^;

そして、私にも、きっと“私”にも、忘れられないヨーコ語録が
「好きなものを嫌いになるほうが難しい」

たとえば
好きでも、離れる運命なら
“嫌い”になることで、納得しようとしたいのかもしれない。
けれど、“嫌い”になることが、すでに、納得できないことだから
その矛盾に、苦しむことにもなる……

ヨーコさんの場合は、
父との関係や、“私”たちとの生活の終わりのことかもしれないし
あるいは
出て行った母を、もう嫌いだ!と思ったとしても
それは、好きの裏返しだという“私”のことか……

いずれにせよ、心の痛いところを、微妙につつく名言です。


▼▼▼


子供のときには
大人になると忘れている、不自由さや不安定さ、寂しさがあるものかもしれませんが
初めて知るドキドキや喜びが、その後の自分の強さ?になるほどの
経験と想い出をくれることが、ありそうです。
特に、夏に☆



……というわけで
夏はノースリーブだな、と思います(^_-)-☆











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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ぼくたちの家族』★絶賛!母のためのボク達の“悪あがき”

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/162257/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


母の病気をきっかけに家族が一丸となる――
あらすじはその通りで、内容も予想される――かもしれませんが


母:原田美枝子~脳腫瘍で余命1週間 !??
父:長塚京三~経営難の会社を経営
長男:妻夫木聡~サラリーマン・妻は妊娠中
次男:池松壮亮~大学生・タバコ(+)


↑この家族の配役に、とても期待していました。


特に、予告編で、「すいません、嘘ついてました」と、
診察室で、医師に言っていた池松壮亮さんに、素朴な誠意を感じまして(*^_^*)


この家族の物語は、母親の病気がどうなるのかも、気になるところですが、
それよりも、夫・息子たちが、
自分が、実は、どんな立場・状況にいる何者なのかを自覚していく過程を見たようで
俳優それぞれ、クセのある適役に見ごたえがあり、見ていて心地よいものでした☆

▼~▼ 内容にふれてダラっと雑感です。


▼▼▼

1、長男の“ひきこもり”

あらすじ等では、真面目な長男とユルそうな次男――と言う触れこみでした。
妻夫木君は、物事をド真ん中に(深刻に?)受け止める真面目な長男、
と言うイメージに合っています。
そして、繊細さをも、持っている人です。
それが、過去の“ひきこもり”経験に、重なったようです。

長男自身は、“ひきこもり“から脱し、今は、妻帯する勤め人として、
恙なく暮らしています。

しかし
「兄貴がひきこもった時から、この家は、ブッ壊れてるんだ」
と、吐き出した次男。

ひきこもった長男は長男なりに、当時は、苦しい状況だったと思われ
家族も、長男を、案じてきたと思われます。

そして、ひきこもりから脱出した長男は、脱出したわけで、
ひきこもっていた頃のことは
過去のこととして、過ぎていたかもしれません。

しかし、自分の周囲の人は、必ずしも、その時の状況や気持ちから、
脱出しているわけではないのかも。

子供であれば、親(特に母)が、生活の世話をしてくれているから
ひきこもることが、出来るわけで…
悩み中ならば、母や生活のことまでは、考慮していなかったかも……

母も、この病気のため、他人に話すつもりで、家族に、
パートを辞めた昔話を始めます。(暴露?)

父の収入だけでは足りない母が、パートに出て、働いていたけれど
ひきこもった自分を支えるために、パートをやめたことがわかりますが
収入減の中、どう、やりくりしたのか……(サラ金の借金を発見!(>_<))

そして、そんな長男と母の中で、暮らしていた次男は、
どんな気持ちで暮らしていたのか……
そして、今、母が病気になり、
また兄が、ひきこもってしまうのではないかとさえ、懸念する次男…
(多分、今までも、そうならないように、気を遣ってきたのかも)

物腰の柔らかい感じの池松君の次男役は
しなやかな強さがあって、随所に、とてもイイ雰囲気を、
醸し出してくれています(*^_^*)

長男を、ちょっと忘れた母ですが(>_<)
自分のひきこもりで家族がブッ壊れた――と言われたままには、できませんよ。
「悪あがきしてみるよ」
母の病気を治せる病院を捜そうとする長男には、特別の決意を感じたのが、
とても、頼もしかった☆


2、病院さがし

とは言え、実際に、病院めぐりをするのは、大学生の次男がすることに。
(父は、母に付き添うだけで、精一杯…)
私が、惹かれたシーンです。

悪気はないにしても、もっと親身になってくれたらいいのにナ…と思う医師もあれば
自分がダメなら、率先して、
ほかの医師に、コンタクトをとってくれる医師もいました。
母には時間がないのですから、ダメもとでも
その気持ちと行動が、嬉しいです。(涙出そうになりました)


3.次男とタバコ


母に、お金の無心をする次男が、タバコを吸うと
「体に悪い」と、母は、言いました。
次男には、母の煙たい一言なのですが^^;
入院後、母は、昔、ヘビースモーカーだったことがわかります。

母がタバコをやめたのは、子供(長男)のためだと知りますが
その、タバコー次男―長男、というつながりが、絶妙に
母が、子供のことを、ずっと想っていたことを、忍ばせるんです。

“今“、病気の母に、直面している子供たちですが
それ以前からずっと、見えない糸でつながっている愛情があったわけで
母を気遣うべきは、もっと前からすべきことだったのだと
自戒を含めて、身にしみるのです。(←この辺の絡ませ方、好き☆)


4、お父さん、がんばって☆

この夫・父は、経営者として奮闘しているのですが、
稼ぎが今一つ(汗)ということで
「この家、かなりヤバイ(by 次男)」事が発覚します。

長男の嫁にも、もっと前からキチンとしとけ!と、言われてしまう……(―_―)!!

長塚さんには、男のメンツを矜持する雰囲気ありつつ
ちょっと、悲しいホコロビ(切ないというか、頼りないというか)をも、
人間味として感じます。

けれど、ココゾ!で、けじめてくれる。
お父さんの顔が立ったのではないでしょうか。


▼▼▼


家族の物語ですが
「家族とは?」の様な、お説教(ノーガキ?)っぽい話ではありません。
(次男からNG出されますョ^^;)

こういうときは笑っとこう♪
お母さんは、辛い時さみしい時こそ、笑っていたんだね……

そんな母を、絶対!助けたいと思った家族たちの“悪あがき“が
とても、心に近くて、迫ってきた。
スゴク良かった☆













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映画『好きっていいなよ。』★あなたを好きと思う気持ちが…(照)



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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/163036/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

・橘めい:川口春奈   ←孤独だった女子 
・黒沢大和:福士蒼汰  ←モテ男

原作未読です。
いかにも、鑑賞ゴコロを煽ってくれるチラシに惹かれました^^;
時に、ツマラナイ学園ラブものもありますが(汗)
幸せ気分を分けてもらうつもりで、鑑賞しました。


老若男女、すべてにお勧めするわけではありませんが
私は、期待以上に、幸せ気分でした♪
(注:高校生のラブホは、PTA的にはNGですが…(>_<))


▼~▼以下、幸せ気分で雑感です(*^_^*)

▼▼▼


自分が別学だったので、共学の高校生活は、未知の世界です。
(代わりに、“大奥“のような経験はできたかも^^;)
フィクションとはいえ
地味な女子が、モテモテのイケメン君とラブラブになる話は
自分を投影させて(というか成り切る^^;)、のめり込んでしまいます…

大和=福士くんは、確かにカッコイイ☆


チラシにもありますが
二人のキスシーンは、かなりの見せどころだったらしい^^;
このイケメン君は、
イケメンだから許される?ようなキスの応酬をするんです…(*^_^*)
しかも、ラブラブだから、というのではなく
恋の入口に立ったばかりなのに……
けれど、浮かれ心やノリや勢いでない、もっとまっすぐな気持ちで……する。
一方
挨拶代わり、と言われても、軽々しくなく、親近感を感じさせながら……する(照)


めいは、大和と近しくなる前は、孤独の殻に閉じこもっていました。


小学校のとき(古い話なんですが)
友達に裏切られたことで、傷つき、人と関わらないことで自分を守ってきました。

↑コレ、わかります……よね……
人が人と接する以上、仲良しであっても、
絶対に傷つかない、とは言えないことを……
だから、自分は、相手を思いやって、加減しているつもりなのですが
うまく行かなくなることはあります……


自分が困って取り乱したときに、心配してくれる“友人“もいれば
突き放す“友人?”もいて……
そんな類の“友人”ならいらないと、むしろ、一人の安らぎの中にいた、めい。


けれど、それは、やむを得ない避難であって
本当は、親しい関係を築きたいものです……よね。
(私だってそうしたい…orz)
近づいてくる人が、誠実であるなら、信じたいですよ……


大和は、めいの“回し蹴り”事件から、めいに惹かれていきました。
めいも、大和の“誠意”に、心を開くようになっていきます…
が、でも、めいは、怖いの……
大和の心の中に、ダイブするような気持ちには、成りきれないの…
(わかるナ~^^;)

川口春奈さんのピュアな戸惑いが、とても初々しい☆
福士蒼汰さんの積極性も、とても、嬉しい^^;

ああ、高校生の頃の恋心は、こんなにも、愛することにまっすぐなのですか?
(知らない私…orz)


そうして、二人の関係が、ホットに、ほぼ固まりかけたときに
別の男子&別の女子が出現!というチャチャが入って
二人の関係が試されるように、ヤキモキさせられます…


もし、これほど好きでなかったら
そんなことで、機嫌が、悪くなったりしないでしょう。
もし、これほど好きでなかったら
こんなに、苦しくなったりも、しないでしょう…


けれど、壁に当たるのは、前に進んでいる証拠☆という
前向きなお言葉を、他の女子から頂きます。
傷つきたくはないけれど、それに克とうとする力が
人を愛する力には、備わっているものなのでしょう!!


「好きっていいなよ。」  ←私も言うよォ~(^_-)-☆

あなたを好き、と思う気持ちが、私を、もっとあなたに近づける。
好き、と思う気持ちが、私を強くさせ、もっともっと好きになる……


……と思わせる、温かくて優しいキスのリピートは、も~、見ちゃおれんです(*^_^*)


▼▼▼


現実を忘れて、つかの間、女子高生気分で、鑑賞しました☆
なんだか、幸せな気持ちなのは、福士くんのお陰でしょうか^^;


主題歌:ワン・ダイレクションの歌う『ハッピリー』も、
エンドロールまで、幸せの余韻を、残してくれて嬉しい(*^_^*)
コチラで聴ければ


映画『怪しい彼女』ではありませんが、
オバサンこと私、身も(!)心も若返りましたョ ^^;












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テーマ : 邦画
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映画『ダイバージェント』★属しても属さなくても生き残れ!(^_-)-☆

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161909/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


近未来。
世界が平和であるために(←このフレーズも曲者の傾向が^^;)
16歳になると、適性テストによって、
5つの派閥のいずれかに所属して、生きることになっていた世界。
必ずしも、両親のいる派閥とは限らず、“家族より派閥”重視の世界です。
(クセモノでしょう?^^;)


とはいえ、その“クラス分け”は、ハリポタの組み分け帽子のような強制性はなく
自分で選べます。
テストの結果、適正分類不能?になったベアトリス(トリス)は
どれにも不適格な、異端者(ダイバージェント)であることを悟られないように
両親の属する“無欲組”を離れ、武闘派の“勇敢組“に所属することにします。


気分転換的サバイバルものとして、さらっと見るにはいいです。
社会・所属・平和・自我…etc.
近未来を憂いつつ、社会派?の教訓として、いじることもできそうですが
そこまでしなくても可……^^;


2時間超は、ちょっと長いな…と思いつつ^^;
鑑賞を、楽しみにしていました☆

▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


2時間超は長いのですが
初心者の女子が、武闘派に入ったものですから、準備時間などあります^^;

武闘派集団は、身体能力の高さをアピールするためか、ワイルドに
ヤマカシ“のようなパフォーマンスを見せます。
なんのためにそんなシーンを…と思っても、後で、回収してくれます^^;


そして、派閥に属さないといけない社会なのに
そこでのトレーニングで失格になると、追い出されてしまい
浮浪者になってしまう…orz
ダメだと思った人は、自殺も!?
………近未来でなくても、現在の縮図でもあるような……(>_<)


そんな脱落者とは別に、どの派閥にも属性が無い、と判断されたダイバージェントは
危険分子とみなされて、処分されてしまうと言う……


そして、それを正当化しているのが、――平和維持のため・みんなの幸せのため――
そう言われると反対できません。(Qoo(>_<)……)
お利口な派閥が、それを詭弁にします。
そうして、この世を、自分たちの都合よく変えていこうとします。


それが、やがて、両親たちへの攻撃となることがわかり
トリスは、上官であり理解者であるフォー(♂)とともに、悪い力を排除すべく戦います。
危険いっぱいでスリリングですが、とにかく、生き残れ!(>_<)


トリスの訓練シーンが長いので、
サバイバル・アクションというより
彼女の成長物語、というような印象もあります。


……幻の映像など、余興はそれなりに楽しんで、まあまあです。



▼▼▼


エッジの効いた、というより
長い時間かけて切っていれば、いつか切れる……かのような印象でしたが(汗)


分類不能で型にはまらない、というのは
どれにも対応できて、融通が効きそう。
それは多能的な存在で
人を型どおりに支配したい人には。確かに、脅威の存在でしょう。
(分類されない浮浪者は、どうする……orz)

どこかに属すことで、安心や安定を得るものかもしれませんが
そうであってもなくても、命あっての物種です。
とにかく、生き残りましょう(*^_^*)


ヒロインのほか、女性陣は
アシュレイ・ジャッド、ケイト・ウィンスレットが目を引きますが
個人的には
上官役のテオ・ジェームズ(♂)が、新鮮で良かった☆(そこか…^^;)


続編の予定があるらしいので、これは、前置きとして。














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映画『終着駅―トルストイ最後の旅―』★色々経験してこそたどり着けるところか


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/153658/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


レフ・トルストイのこと→コチラ

・トルストイ:クリストファー・プラマー
・妻ソフィア:ヘレン・ミレン☆
・青年ワレンチン:ジェームズ・マカヴォイ
・弟子チェルトコフ氏:ポール・ジアマッティ←トルストイ運動推進者:
(一言で言えば、禁欲的な運動)


晩年、トルストイは
禁欲的な運動を推進し、著作権その他遺産を、妻でなく、国民に遺そうとしました。
トルストイの遺言をめぐり、その支援者と妻との対立がメインのようですが
妻役のヘレン・ミレンが、強烈なインパクトを放っていました!!
(欲張りと罵られる妻ソフィアですが(汗)、欲張りでも悪妻でも、ないですよ。^^;)

それと、作品に、ひときわの印象を、与えてくれたのが
トルストイ主義信奉の青年:ワレンチンでした。

“終着駅“というタイトルもですが、そこに”たどり着く”という経過や結果を
意識させるものでした。

▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼

1.夫婦のこと


『アンナ・カレーニナ』発表の後ぐらいから、
清貧と禁欲に没頭していったという、トルストイ。
アンナが、究極に、色恋の破滅ですから…
その後の心のやり場が、清らかな生き方になったと言っても、
不思議ではないかもしれません。

それに、トルストイは、伯爵です。持ってる人です。
しかも、若い頃は、放蕩?との噂も……
若い頃とは、まったく反対の生き方をすることにした晩年。

想うに、彼が、そこに至ったのは、真逆の生活を経験したから、だと思うのです。
そんな“経過”があったから、トルストイ主義に至ったのではないかと。

そして、恐らくですが、彼は、実生活感は、妻ほど強くなかったのではないかと。
ダンナ様は、生活感そのままの家事・育児から、
妻よりも、遠くにいることもありますよね。
(奥様が財布の中身をやりくりしている苦労も知らずに、
理想をのたまうことありません?^^;)

著作権放棄も、国民の財産にする、と言えば聞こえはいいですが
彼の悪筆を読みとって、清書していた妻からすれば、
その仕事は、自分の成果でもあると思うかと。
彼の子供も10何人も産んだという、妻の涙には、
二人の生きてきた道のりの重さが、しみじみと、そこにある……(涙)

相続のことは、妻には、具体的な生活費云々の問題だけでなく
彼との二人三脚・一心同体の業績のことでもある、と思っているはずです。
夫婦なんですもの。
それを、ナントカ主義の信奉者を名乗って、
夫婦の間に、ズカズカ入ってくる人たちを
何なんだ!と思う妻は、普通だと思いますよ。
夫を愛すればこその腹立ちですよ。欲じゃないです。

夫婦の仲を裂きたい信奉者:チェルトコフ(ポール・ジアマッティ)の
強い嫌味っぽさは、絶妙です。
家出し、途中の駅で危篤になったトルストイにも、
なかなか逢わせてもらえない妻。
妻のもどかしさ、怒りが、生々しく伝わって、共感します。
(その辺は、素晴らしい!好演です!)

そして、臨終間際、もう意識があるかないかわからないときに、
やっと夫に逢えた妻……
妻の夫への語りかけを通して、夫トルストイの胸の内も、
察することのできる、想いの深いシーンでした。

この夫婦のたどってきた人生の道は、誰にも、遮ることはできない……
夫婦ともに、同じ終着駅にたどり着くのだ……
駅で亡くなったトルストイの死は、そう、告げているかのように感じられました……


2.終着駅はたどり着くところ


そんな“終着駅“は、やはり、終着駅なんだなと……と印象付けてくれたのが
青年ワレンチン:ジェームズ・マカヴォイ演じる清廉な青年です。

彼は、禁欲のトルストイ主義を信奉し、それを実践すべく
彼のもとへ、“弟子入り”します。
しかし、同じ信奉者で、発展家?の若い女性に、
押し切られ(押し倒され?(>_<))
恋に落ち、愛の喜びを知ってしまいます……

……知ってしまいます、と言いましたが、普通のことです。(*^_^*)
トルストイとて、若い頃の若気の至りを通り抜けて、
禁欲に至ったのです。

終着駅は、始発駅から出発して、線路を通って、たどり着くところ。
始めから、終着駅にいるわけでは、ないんですね。

ワレンチンの言葉を借りれば、この世は、不完全な男女で成り立っている――

理想とは、かけ離れた現実という醜い世界で、知性よりも、
喜怒哀楽の感情に流されて
生きるだけが精一杯の、不完全な生き物……
しかし
彼らが懸命に生きる営みに、愛の経過があってこそ、
次の理想が生まれるのではないか……


恋心で、新たな命を吹き込まれたようなワレンチン☆
若い時は、それでイイと思いますよ(*^_^*)
(注:経験として失恋も含めて可^^;)

トルストイ自身としては語られない、若い日の彼も、(ワレンチンを通して)
始めから巨匠ではなく、
生きる歓びを妻と分かち合った(不完全な)若人だったとの想いがよぎり、
作品を、より人間的な温かみのあるものに、仕上げたように思えます。


▼▼▼


トルストイ役は、長い髭で、誰がやっても同じというわけでなく^^;
クリストファー・プラマーの大きな存在感が、作品の大黒柱になっていました。


そして、そんな彼以上に、生き生きと妻の立場を
代弁してくれたヘレン・ミレンは、圧巻でした!
もはや、悪妻などとは呼ばせないヮという、説得力がありましたネ……


駅で死したトルストイ。
人生の経験・経過をいろいろ得て、たどり着いた終着駅…
そんな想いが、強く残った作品でした。













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テーマ : 洋画
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映画『渇き。』★敢えて底にへばりついた“愛“を掘り起こす…

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164572/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

(原作未読です。個人の感想なので、解釈違うよ、というときご容赦を(*^_^*))

行方不明になった高校生の娘:加奈子を捜す元警官の父は
捜索中、娘がしでかしたことを、知ることになります……

作者いわく―-愛に乾いた者たちの純愛――を期待して鑑賞。
乾いた――と言っても、画面は、血のりべったり……(>_<)

バットで、バンッと、殴打する音
グチャッと、骨がつぶれる音…
血しぶきが乾かぬうちに、ベタッ!ベチャッ!……(>_<)

この惨劇を、ただ、ヒドイですね……と表すのではなく
エンタメにしようとしているのが、ニクイ(>_<)
鮮血とて、『300』とは違った、イラストのような演出。
死にそうなイジメですら、「夢だろうか……」と、メルヘンすら感じるドリーミーなマンガ.にしてしまう。
(ズルいねェ…^^;)

その光景が、加奈子のカラカラ笑いと、どう関係するのか?

▼~▼内容にかすりつつダラダラ雑感です(>_<)

▼▼▼

まずは、
父を演じた役所さんの凄まじいまでの、壊れた男っぷりが、作品の大きな柱かと。
娘を捜すと言っても、壊れた自分をふりかざす……

警官だったのに、いつしか“ブッ壊れ”、家庭も、ブッ壊した父。
ソレが元凶で不良ッ子になる設定では、普通ですよね。
加奈子のブッ飛びぶりは、そんな原因をも凌駕する、と思わせて進む。

この父にも、理想とする家庭像があったよう。(世のパパはそう?)
けれど、妻・母たちの理想が、男の理想と違っていたら
今は、昔より我慢しないで、別の道を歩むように感じる、今日この頃(汗)。
それが、夫を、さらに壊してしまうのかも……
安定した愛(それが妻には苦痛であっても(汗))を失うことは
猛獣を、檻から出すようなものなのか……(>_<)

それは、子供にも同じか?
理想とする親や家庭像が崩れたとすると
愛を求める対象が、希薄になってしまいそう……
だから
「愛してるよ」と、誰彼構わず、声に出して言ってみたくなる?
「愛してるよ」と、聞こえると、自分も言われた気がしてくるから????

そして、加奈子も、そんな父の子。
同じく、檻から出た、愛に飢えた猛獣と化していったよう……
(でも、それは、エエ加減にせェ!の甘えですよね(―_―)!!)

カワイイ顔してわりとヤルもんだね>>の加奈子の
アハハハ….と明るくも虚しい笑いが、空おそろしい……
血のりべったりの画面も、加奈子は、ぎりぎりまで、遠さかっているし(オット)。

愛を口にする加奈子が、愛しているから・愛されたいから~を理由に
仕組んだすべてが、支離滅裂(>_<)
全く正反対のことをすれば、ふり幅が大きい分、渇望が満たされると思ったのか???
いや、それは、小賢しいばかりでしょう……

「ココ(心)とココ(頭)が空っぽだからよ!」と
中谷美紀さんが一喝すると、少しは、スッとする……少しは…


▽▲▽▲最後のシーン:ネタばれで雑感です(要反転)




父が、加奈子の遺体を、掘り出そうとするとき。
そこで、父が「俺が加奈子をブッ殺す」と言うシーンです。
ここが、すごく、引っかかりました(>_<)
ただのイカレ親父には、捨ておけないゾと。

親は、子供が可愛いと同時に、自分の一部・所有物のような感覚もありそうです。
守る=手の中に入れておきたい、みたいなです。
自分の理想からハミ出していくことが、この父も、イヤなんです、きっと……

愛しているから、なのですが
自分の手から離れて、知らない世界にいたことが、腹立たしいし、寂しい…
加奈子の死が、自分の手中に無いことが許せない、というべきか…

父は、加奈子の死を、自分の手の中に取り戻したかったのかと……
いずれにせよ、娘のこんな経過と結末には、常人でいられようはずもないでしょう……orz
そうしたら
この父の「ブッ殺す」に、愛さえ感じると言っては、オカシイでしょうか……(汗)

敢えて、底にへばりついた“愛“を、掘り起こすかのような……





▽▲▽▲

▼▼▼


愛してる」「ブッ殺す」
冒頭からセンセーショナルでしたが、ラストシーンに向けて、意味シンでした。

ラストシーンは、雨の様には滴らない、雪の中。
お寒いばかりで、最後まで、渇きを潤さないかのよう。
絶妙でした。

好印象の人が少なかったですが(>_<)
まともな振りして、ズルかったのは、妻夫木刑事だったかも。
あの、エヘラエヘラした緩さには、一番、イラッと来た(―_―)!!


(言葉足らずのダラダラ雑感ですみません。機会があれば、なんとかします^^;)












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映画『絆 -再びの空へ- Blue Impulse』★絆とか希望とか様々な想いが託されて

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164539/
↑概略はこちらを参照ください。


2011年の東日本大震災のとき、九州に行っていたブルー・インパルス。
所属する松島基地は壊滅し、機体は戻れなくなりましたが
隊員は、地元に戻り、復旧活動など行いました……


先日、東北六魂祭で、初めて、ブルーインパルスの展示飛行を、生で観ました。
以前から、噂には聞いていましたが、「百聞は一見にしかず」ですね。
人が、完成させたナニカを見るのは、とても、心打たれるもので
空を見上げながら、そのスゴイ技に、大変、感銘を受けました☆


そのブルーインパルスが、松島基地に戻ったのは
震災から2年後の2013年3月で
その2年間のことを、ドキュメンタリーにまとめた作品です。
言われなければわからないこともありますので、なるほどと思うこともあると思います。


展示飛行の各種を、見せてくれるシーンもあって、良かったです。
飛行中の負荷で、頭の血の気が引いて失神しない様に
下肢を圧迫して、血流を保っていることは、初めて知りました。


―絆―
震災当時の合言葉も、聞きなれてしまったかもしれませんが(汗)
本当に困ったときに、助けてくれた人、支えてくれた人には
言葉では伝えきれない感謝の気持ちで、いっぱいだと思います。


ブルーインパルスは、その1つとして
見事な展示飛行を、見つめる人々の目には、やはり
絆とか希望とか、様々な想いが、託されているように思います。


楽しみにしていた劇場鑑賞でした。
機会があれば、また、生で観るぞ!と思います(*^_^*)












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映画『マレフィセント』★アンジ―の愛と憎しみのオーラ全開!

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/157973/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

眠り姫に、呪いの魔法をかける魔女:マレフィセントの物語です。

ディズニーの『眠りの森の美女』→コチラ

童話『眠りの森の美女』(グリムなど)→コチラ


「眠り姫」と一口に言っても、諸説・改変などあって、様々なんですね。
眠り姫は、糸車の針を刺して、百年眠ったと思っていたら、
ディズニーアニメでは、すでに、百年も眠っていなかった…….^^;
今回も、その流れでした。
(マレフィセントと言う名も、ディズニー作品で付いたようです。)

ポスターで観たときから、アンジ―のマレフィセント姿が、似合いすぎ!!と思っていました。
イイ意味でも悪い意味でも^^;
インパクトと存在感で、その辺の者は、たじたじになってしまう迫力です!

けれど、予告編などで、チラッと見せた、アンジ―の深い眼差し…
気になりました!
その眼差しには……涙ぐんでしまった……
コレは、観てのお楽しみ☆(以下、スルーしても)


▼~▼内容に触れて雑感です。(喋りたいの^^;)


▼▼▼

1、翼とともに失った…

マレフィセントは、始めは、立派な翼を持っていました。
飛行シーンも、臨場感あって、楽しい♪
やがて、隣国の人間の少年ステファンと出逢い、恋に落ちますが
彼は、野心から、マレフィセントの翼を奪い
その功で、王女と結婚し、王になりました。

愛する人に裏切られたマレフィセントは、翼を失っただけでなく
愛も、信頼も、失ってしまったのですよ……orz
そして、思うのです。「真実の愛など存在しない」

その後のアンジ―の凍りついたような表情は、怖いのみならず
冷ややかで寂しい感じです……orz


2、可愛さあまって憎さで呪う

愛して裏切ったステファン王への怒りは、愛の裏返し。
情の深い者は、恨みも百倍なんですよね……
親の因果を子に報わせて
生まれた姫に、2度と解けない呪いをかけるマレフィセント。
↑ココは、超こわい……

呪いというのは怖ろしいもので、1度かけると、取り消し不可。
(変更はOK。)
勢いでかけないように、お願いします。


3、愛を知る人なれば


呪いの終わる16歳まで切り抜けようと、
妖精たちと、田舎で暮らすことになった、オーロラ姫。
まず、赤ちゃんのときが、可愛い(*^_^*)

いくら、父親憎しと言えども、ニコッと笑った赤ちゃんに、呪いをかけるたぁ……
あのとき、マレフィセントにも、ある意味、呪縛が生じたのかも……

育ての妖精たちが、子育てダメなんですよ……(―_―)!!
監視?するマレフィセントも、見ちゃおれなくて(>_<)
陰ながら、手をかけたり、助けたり……

もともと、愛を知るマレフィセントですからね。
いつも見ていれば、情も移るというものです。
やがて、自分を、ゴッドマザーなどと呼んで敬慕の情を示してくれる姫。
我が子のように思ってしまうよ……

だから、なんとか、呪いを解かなければ!と思う。
姫を、案じるように見つめるマレフィセントの眼差しには、涙出た……(T_T)
呪いを解くには“真実の愛”があれば!
“真実の愛”はどこに!!!(>_<)


▼▼▼


マレフィセントが、手下にしたカラス君が、なかなかのお役立ち☆
ドラゴンに変身したシーンは、かなり、盛り上がりました!


親のコトが原因で、こんなことになってしまったオーロラ姫ですが(汗)
マレフィセントの愛の翼に包まれつつ
しっかり王子様も、いてくれたのが、嬉しい(*^_^*)












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映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』★タイトルは殺伐感あるもイイ明日は来ると

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164228/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

原作:桜坂洋
英題:『EDGE OF TOMORROW』
原作未読で(さわりだけ)、映画のみの印象です。

地球侵略に来たギタイと呼ばれるものに、応戦している状態です。
戦場で、何度も生死を繰り返す、時間のループ上にいる、トム・クルーズは(ケイジ少佐)
戦場の女神:リタと出逢い、ともに戦います。

始めから終わりまで、トム・クルーズがフル出場のアクション映画です!
別世界で、憂き世を忘れての、鑑賞(*^_^*)

それにしても、なぜ、時間のループにいるのかもミソか…

▼~▼内容にふれて雑感です。

▼▼▼


トムは、少佐ではありますが
前線で戦うのではなく、広報関係でした。
それが、現地派遣命令が出てしまい、逃亡を企てたため(>_<)
新兵扱いで、現地へ送られてしまうのが、始まり。

(キャリアとたたき上げではありませんが
現場を踏んでから上に行かないと、役職が、生きないですよね…)

名実ともに、新兵として、出撃することになってしまったトム(>_<)
戦い方、護身も、よくわからないみたい…(T_T)
ギタイというものが、やたらやってきて、コワイ!死にそう!!と思ってしまう(>_<)
で、トムも、そこで死にそう!死んだ??となります……

そこから、トムの時間ループが始まるのですが(なぜかは、さておき)
何度も何度も、生き死にを繰り返すと
次はこう来るナ~と、学習しますよね。
技術の向上、というより、段取りがわかってるので^^;

始めは、同じように繰り返しシーンをみせますが、飽きた頃、端折ってくれます^^;

そして、女戦士リタに逢い、彼女も時間のループを経験したことを知ります。
何度も何度も、失敗=死を経験しながら、少しずつ、時間を進めて
ギタイをやりこめていきますが、さて
このあと、どうなります???

やがて、なぜ、時間のループが、トムだけに起こったのかがわかります。
そして、経過中、もう、ループから脱するときもやってきます。
そうしたら、もう、死ぬことはできません。
本ッ気で、戦い抜かないと、自分も死ぬし、地球も滅ぶ……(>_<)

ギタイを負かすのには、ループのことがカギになるのですが、
それを理解しない上官が、じれったい!
本ッ気で、地球を守らないと!!(>_<)


▼▼▼


戦争映画は、戦争反対的には、不評かもしれませんが(汗)
あのギタイに襲われたら、なんとかしなきゃ!と思う……


同じパターンを何度も繰り返しながら、それを、経験と知恵として生かすトム少佐。
それって、日々に似ています。
同じようなパターンを繰り返しながら、そこで、押したり引いたりするタイミングをつかみながら
戦場のような社会を、生きていませんか?^^;


ああ、もう一度うまく生き直したい、リセットしたい……と思ったとします。
そのとき、記憶が残ったままなら、“先見の明“を生かしてうまく生きられるかもしれませんが
サプライズやトキメキもないのかも……(>_<)
もし、記憶なく、リセットしたとしたら……
また、同じ過ちを繰り返してしまうのかも……^^;


「今度、目覚めたら私を捜して!」byリタ
前世や来世までもつながる絆を感じるのは、私だけですか?^^;
ループ経験者という、同じ経験を理解できる人がいるのは、生きていく上で心強い!
(私は、価値観を共有できる人がいるーーという作品であるのが、嬉しい(T_T))


タイトルは、原作どおりの『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ですが
英題の『EDGE OF TOMORROW』のほうが、私は好きかな。
時間のループと戦いの先には、確実に、良い明日がありそうで☆














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映画『プリズナーズ』★愛するあまりスジ違いなことに囚われる人の業か


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/164079/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。



まず、ちなみに……
フライトプラン

機内で娘が行方不明になってしまい、半狂乱で捜し出す母の物語でした。
少女が行方不明になったのだから、他の乗客も、親身に気遣ってあげるものだと思っていたら
案外、他人はクールで(>_<)、むしろ、娘を捜すことを優先したがる母親を迷惑がっている印象があり
ビックリしました…….
当時、文通していたペンパルさんも、自分もうるさいなと思うかもと言っていました……
他人は他人ですもんね。それぞれの都合もありますよね……orz


この半狂乱で、娘を捜そうとする母は、公共心云々と言う話題も出たかもしれませんが(汗)
子供がいなくなったのに、公共心も平常心も、なくなっていると思います。
それが正しいかどうかではなく、ナントカ心で言うなら、それが“親心”。



父:ケラーは、「常に備えよ」の用意周到な男で
不備なく、家族を守ってきたはずなのに
上手の手から水がこぼれる、かのような
今回の失踪事件……orz
備え切れなかった自分が、悔しかったと思われます。
だから
あのような、常軌を逸する行動に走ったのかと……><
そんな父を、品格あるヒュー・ジャックマンが演じているので
トンデモ行動でも、猟奇ではなく、やはり父の愛のほうを、強く感じるんですね。

作品は、そんな父とともに

・失踪した娘が、無事に保護されるのか
・犯人は誰なのか

を確かめたい気持ちで、見入りました。
2時間半ですが、まったく飽きないどころか
目が、離せませんでした!


そして
・父の必死さ    ←やはり他人事ではなくて
・真犯人の思惑  ←愕然とする……
が、印象に残りました。


▼~▼内容にふれて雑感です。(ネタバレは要反転)


▼▼▼

1、ポール・ダノ演じた青年


ポールは、適役でしたね。

幼い子供が、なつきそうな優しさあり
怖さとモロさを、併せ持ったような青年です。

でも、その怖さは、自分が抱えていた怖さだったのかもですね……(オット)

“重要参考人“として、ケラーに誘拐され、監禁・暴行され
自白を強要される……でも、言わない。

早く自供してほしいなどと思いながら、見ていましたが
彼も拉致された過去を、あとで知ると   ←要反転
相当の恐怖を、このとき思い起こしていたのかもしれません……
気の毒な目に、遭ってしまいました…


2.刑事  ~ジェイク・ギレンホール

事件(犯人)とケラーとの間にいます。

彼は、仕事とはいえ冷静で
解決の方向と、ストーリーの方向を、うまく導いてくれる存在です。
とはいえ、失敗もしてしまう……orz

タフガイで、信頼できるキャラクターです。
ミステリーにも必要な、安心の存在です。


3、神に抗う??

神父の家で、刑事が死体を見つけてから、
ミステリーが加速していきました。


(ネタバレ 要反転)

あれは、アレックスの“伯父“(伯母の夫)ですよね。

アレックスの伯母が、息子を癌で亡くしたことが、不幸の始まりとなりました。
伯父夫婦が、何年も、子供たちを誘拐し続け
今回、犯人扱いされたアレックスさえ、誘拐してきた子だったとは!!><


息子の命を奪った神への抗い、とやらで
神がこの世に生み出す命を奪うことで、息子の死の報復(腹いせ?)をしていたらしい。
子供を失った悲しみを、他の親たちにも味わわせるなんて…
けれど、伯父は、そのことにやがて苦しみ、神父に告解したのでしょうね……
けれど、伯母は、抗い続け、今回に至った。


鬼ババのようですが
このババにしても、ケラーのように、子供がいなくなった深い哀しみに囚われつづけ
ケラーのはるか上をいく、スジ違いなことをしていたんですね……(―_―)!!
死んだ命は戻りませんが、このババも、悪魔の心から、救われなければならない人でした……orz



▼▼▼

「プリズナーズ」

始めは、囚人が脱走して、子供を誘拐したのかと思っていました。
そうでなくて、いろいろ含んでいましたね。

さらわれてしまった子供たちは、犯人のもとに
その親たちは、常軌を逸脱するほどの動転に
そして、犯人は、哀しみから逸脱したままの狂気に……etc.


安堵を残しつつも、途上で終わりましたが
スジ違いなことをしでかしながら
何かに囚われている人々は、そこら中にいて
みな、救出を待ち続けているのかもしれません……(あなたも?)


『タイタニック』でも活躍しましたが
いざというときのために、笛は、必要ですね。













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