
作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/165455/↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
長く友達だった二人が結婚し、パパとママになりました。
けれど、ママには、病気(大腸がん)が見つかってしまいます――
・夫:佐々木蔵之介
・妻:永作博美
闘病ブログからの実話だそうです。
・元のブログ→コチラ
健康なうちには、さらっと、過ぎていくかもしれない日常ですが
この夫婦には、結婚~妊娠~発病~闘病~出産~闘病~育児~闘病……
それらが、あっと言う間に、過ぎていくことになりました。
重病になると、家族も含めて、いろいろと大変ですよね……
フーフーというのは、よくわかりますよ。
重いテーマではありますが
佐々木さんの飄々とした雰囲気と
永作さんのサバサバっとした感じでもって(←すごくイイ☆)
“ちぐはぐ夫婦漫才”のような二人の関係が
色濃く残されていきました。哀しみより、そのほうがいいじゃん♪
▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼
1、永作さん♪絶賛!
まずは
幽霊となった妻の姿が見える夫、と言う設定が、ニクイです。
夫は、自分の作り出した“幻影”だ、と思うのですが
妻のいう事は、しばしば、夫の思考範囲を越えている……^^;
特に、妻のグチ。(―_―)!!
夫婦の闘病作品だから、きっと麗しい夫婦愛なんだろーと思っていましたが
妻は妻で、夫へのグチを、吐き出したシーンがありました。
それって、“幻影“を、越えてます……(汗)。
あるいは、その時は気づかなくても
振り返ってみて、夫が“反省“した点だったのかもしれないけれど……
(ブログを全部読んでいないので詳細不明です。すみません)
ああ、やはり、夫婦間には、いろいろあるんだなー……
それらを、受け止めたり、受け流したりしながら
デンッと構えて、しっかりものの存在感が、小柄な永作さんにはあるのです。
ハンバーガーを食べている彼女と、初めて出逢った印象からか
夫の幻影は、ハンバーガーにかぶりつく彼女の姿で始まる。
その永作さんも、やせの大食いっぽくて、カワイイんだな(*^_^*)
2.ウソで救われる
本になったわけですが、事実とは違うぞ!と
夫にクレームつける妻の姿が、また、オカシイ(*^_^*)
ドキュメンタリーなら、過剰演出か!?(>_<)
いや、これは……
二人の記録というだけなく、夫の願望だった。
ウソ!?であっても、
残したいことは、残したいように残す。
「ウソをつくことで、自分を救っていたんだよね」
妻の言葉には、グッときた―――
願望もそうだけれど、病気の人を前にすると
ウソをつくことが多くなることは、経験した人にはわかると思う。
申し訳なく思うウソは、“可能性”が乏しいのに、さもありそうに言うこと。
ブログで見たエピソードです。
化学療法について、担当医が、本人にも話すのですが
あとになって、夫が知ったこととして
化学療法の効果は、低いことはわかっていたけれど
まだ治癒の可能性があると、本人に思わせたくて話したと。
騙したのとは違って
願望が込められたウソには、苦渋の優しさがあると思います。
「そのウソに、私も救われたよ」
そんな妻の言葉も、夫の幻聴?なのだけれど^^;
“本当”に、そう思っていたと思うよ、きっと……
▼▼▼
死を盛り込んだ実話ですから、やはり哀しいです。
けれど、辛く哀しい日々でさえ
笑いと楽しさに塗りかえて、覚えておくことができるなら
笑っちゃったほうがイイ!!!!!(*^_^*)
この夫婦の、フーフー漫才のボケとツッコミは
ずーーーっと続いてていい。
永作さんの笑顔が、いつまでもイイ☆
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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

作品について
http://cinema.pia.co.jp/title/166564/↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
ホーキング博士の
ウィキスティーヴン・ホーキング博士のことは、ALSを発症された後も、
精力的に研究されている物理学者さんというくらいしか、存じ上げませんでした。
本作は、最初の夫人の回顧録を元にされているそうで
学者としてでなく、人生を歩む一人の人間としての博士に、
とても興味を惹かれました。
(ロマンスは素敵☆)
学問的な詳細は、ともかく^^;
博士が研究する――宇宙や時間――というのも
理論的でありながら、どこか、哲学的なニュアンスも感じ
博士の精神世界の奥行を、感じさせるようです。
▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼
1.ジェーンとの出逢い
最初の妻:ジェーンとのことが、人生のメインかもしれません。
学生時代のロマンス☆~~博士にもあったのですね(*^_^*)
(学者と言えども、人間――ということはわかっていても^^;)
なんだか、理屈っぽい会話ではありましたが(汗)
演じたエディ・レットメイン(そっくり!)が、
知的な美しさで、キラキラしていたように
博士ご本人も、魅力にあふれた青年だったのでしょうね。
ジェーンは、病気を発症した博士を愛し、支えることを選び、
二人は、結婚しました。
愛さえあれば――と言っても、困難のあることは
病状の進んでいく博士の様子からも、うかがえます。
けれど、二人の強い愛情は、子宝と言う形でも、見せてくれます♪
2、病状の進行
筋肉が弱っていく様子は、博士が、ひきずる足取りを見ても
手や指が、固まったように動きにくくなるのを見ても
大変さが伝わります。
階段歩行は、転落しそうで見ていられない……(>_<)
車いすや、声の変換機などで、生活しやすくなっていきますが
少しでも、自立できる補助があるのは、助かりますね。
3、夫婦のミゾ
ラブラブな、博士とジェーンですが、やがて、別れる道を選びました。
(夫婦の間に何があって、何を思ったのかは
真相は、本人同士しかわからないからか
シーンとしては、微妙な演出になっていたかと)
二人の生活に、必要な他人の男女が、夫婦の生活に入り込む形になりました。
・いわゆる父親役を、買ってでてくれたのは、教会のジョナサン(♂)。
・博士の介護を担当するようになったのは、ベテランのエレイン(♀)
徐々に、男女の交差した親密度が、高まっていきますが
浮気や心変わり、というのとは違いますョ。(キッパリ☆)
しいて言えば、それぞれの生活を大切にするため――か?
ジェーンも、妻や母だけでなく、学者でもあったということも、
関係していたのでしょう…
夫婦それぞれで、夫婦哲学はあると思いますからね。
4.神を信仰しない博士
科学と宗教は、相容れない?傾向もあるようで
博士は、神を信仰してはいないらしい。
それは、個人の問題なので、なんとも言えず
宗教論を、展開するつもりもありませんが、個人的には
神が宇宙を作っていなくても、神の存在は否定しません。
神はどこにいるのか?
宇宙の果ての天国かもしれないし、教会かもしれないけれど
私は、心の中にいると思っています。
(諸説や反論はありましょうが、個人の心もちなので)
印象的だったのは、記者が、神を信じない博士に
“人生哲学”を、尋ねたときのことでした。
そのとき、会場で、ペンを落とした人がいました、
それに気づいた博士は、壇上から降りて、
ペンを、拾ってあげるのです―――
しかし、それは、博士の頭の中のことで、実際の博士は動けません。
けれど、その光景こそが、神のなせるワザ(哲学)なのではないかと
思わせてくれる、すばらしいシーンです!!!
気づきと思いやり(親切)――と言いましょうか。
神を信じる、と言っても、己の幸福や利益に、つなげる人もいますよね(汗)。
神を信じていなくても、小さな気配りや、思いやりを、信条とすることはできる――
いえ、その時点で
その人の心に、神が宿っていると思いたいですね……(*^_^*)
▼▼▼
女王からの授賞式には、喜びも哀しみもともにしたジェーンと出席した博士。
その喜びとともに、3人の子供たちを
ジェーンとの創造物だと、誇らしく言う博士に
ジェーンへの愛情は、ずっと変わることはないのだな…….という想いが
熱く迫る。
そして、さらに胸に迫る、ラストシーン。
時間が巻き戻り、若くて、元気で、初々しい、博士とジェーンを再び見る。
時間も宇宙も空間も、理論に、渦巻いているとしても
二人の、厚く深い人生の時間は
二人の想い出のなかにある、永遠に確かなもの!
時間が過ぎゆくだけが、人生ではない――
あの、輝いていた時間があったからこそ
今とこれからの希望があるのだ、と思わせてくれる……
美しい涙の味が、余韻に残るようです。
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テーマ : 洋画
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