映画『ギリシャに消えた嘘』★逃避行の果ては〇〇〇での告白with巻添え

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/167173/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
・ウィキのあらすじ→コチラ
ヴィゴ・モ-テンセン主演のサスペンスということで、楽しみにしていました☆
(原作は『太陽がいっぱい』のパトリシア・ハイスミス)
時代は1962年。
ギリシャ旅行中のアメリカ人夫婦(ヴィゴは夫:チェスター)が出逢ったのは
現地ガイドのアメリカ人青年ライダル。
ライダルは、先月、父の葬儀に出なかったことを咎められてか
父に似ているチェスターを、気にかけつつ
若妻コレットにも、惹かれる。
この3人が、袖振り合うも多少の縁――どころではない
“腐れ縁“で、旅することになります。
『太陽がいっぱい』では、序盤で、犯人がバレバレの主役アラン・ドロンで
その後、真相がバレないかを、ハラハラしながら見たものでした。
この作品も、それに近い感じで
結末がどうなるのか、最後までハラハラさせてもらいました。
“ギリシャ旅行”というのがいいですね。
日常を離れた非現実感もあり
三角関係や父子関係など、神話とのカブリを想像しても、可。
▼~▼ 備忘のためのあらすじという感じです。
▼▼▼
1.2つの顔?
原題『The Two Faces of January』
(Januaryは、神話っぽく、“ヤヌスの月“というニュアンスもありそうですが
ギリシャ神話に、ヤヌスはいないので、どうでせう…)
2つの顔は、紳士と詐欺師という、チェスターが主でしょうか。
サギ師としての逃避行が、メインかも――と思わせて
ラストには、本来の顔か……^^;
2.事件の発端:ブレスレット
パルテノン神殿で出逢った3人は、夕食をともにしただけ――
だったのに、夫人が、タクシーにブレスレットを置いていったので
ライダルは、ホテルまで届けに行きました。
ホテルのフロントからの電話に、夫人が出れば、まだよかったのに
出られなかったのは、夫が、厄介な“接客中“だったから。
(見ていて、ヤキモキ)
それで、直接、部屋までいったライダルが
廊下で、男の遺体を運ぶチェスターを見てしまう。
しかし、チェスターは、酔っ払いだと、さらっと言うので
ライダルは、移動を手伝ってあげる。
しかも、ほかの客に見られ、あとで、共犯にされる!?
この遺体の正体は、チェスターの投資詐欺の被害者の代理人。
詐欺の損失を補てんしなければ殺すぞ、と、
銃で脅した男ともみあううちに、チェスターは殺してしまったのです。
3、3人の逃避行
殺人後、すぐにホテルを出たチェスター夫妻と、巻き添えのライダル。
パスポートは、フロントに預けたというので
ライダルが、偽造パスポートの手配をする。(そこまでガイドが…)
受け取りは、アテネから離れたクレタ島。
3人は、クレタ島まで、人目を恐れながら移動する――。
運命共同体になったとはいえ、3人の関係は、微妙になっていきます。
(三角関係含む)
ライダルは、土地勘があるので、チェスターには便利な一方
妻と、デキてしまいそうで心配……
コレット(=キルスティン・ダンスト)も、逃亡の不安を映しながらも
ミステリアスな眼差しを、ライダルに向けたようで
直接のシーンはなくても、デキてしまった気配あり(汗)。
パスポートが入手できれば、ライダルには用はない?とばかり
クレタ島の遺跡で、ライダルを襲うチェスター。気絶するライダル。
ライダルが殺されたと思って、取り乱した妻が、あやまって転落死(>_<)
チェスターは、さっさと、パスポート受け取りの場に移動。
その後、覚醒したライダルが、遺跡を出るところを、観光客に見られ
コレット殺しの犯人と、誤解されてしまう……(>_<)
4、高飛んでイスタンブール
そんなこんなで、
パスポートを受けとった、チェスターとライダル。
今や、殺人の容疑者になったライダルは、
憎きチェスターと親子旅のふりをして、出国審査を通過する。
(ライダルは、父から何か国語も指導されていて、どこでもOKかと)
ライダルと一緒に、フランクフルトに高飛びすると思わせたチェスターは、
土壇場で、イスタンブールに逃げてしまった!
けれど、ライダルも、しつこく追い
警察に協力しながら、チェスターと逢いますが
逃げ出したチェスターは、逃走劇の果てに、射殺されます。
死ぬ間際、良心の呵責なのか
盗聴器をつけたライダルに、今までの出来事を告白し
ライダルは無罪だ、と証言してくれたのは
元は、それほど悪い人ではなかったのか……
そして、実父の葬儀に出られなかったライダルは
その代わり?の埋め合わせなのか、チェスターを弔います。
とんでもない目に遭いましたが、優しい終わり方です。
(ギリシャでの嘘を、トルコで回収とは!)
▼▼▼
ヴィゴと一緒の逃亡劇は、捕まってほしくない!と
ハラハラしました。
(しかし、『太陽がいっぱい』と同様、悪いことはできないゾ、
という終わり方でした。)
ヴィゴは、事務的な詐欺師というのではなくて
知的な優しさと、含んだ怖さと、危険な色気を、
併せ持っているので、殺伐としないんですね。
白いスーツとパナマ帽の姿が
ギリシャの光に映えて、ステキです♪

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