映画『チャップリンからの贈りもの』★ 遺体誘拐の実話(>_<)withピエロ

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/164842/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
1977年、スイス。
クリスマスの日に、喜劇王チャップリン死去。
“遺体誘拐事件“は、翌年に起こった――
実話を元に――と言っても
事件解決のミステリーではなく
オマージュを盛り込みつつ
チャップリン風喜劇を、ほんのり匂わせながら
なんだか、いい話になっています。 (*^_^*)
死体で、身代金を要求した二人組みですが
ただの金欲しさではなかったんです……
▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼
1.スイスの貧しい移民 という背景
ホッ立て小屋で、TVもない生活のオスマンと娘。妻は入院中。
勤勉なオスマンと言えども、娘の学費や医療費の支払いは
カツカツな状態です。
そんな折、命の恩人だというエディが出所する。
オスマンは、娘の勉強をみてもらう、ということで
エディを、自宅裏のトレーラーに、住まわせてあげます。
オスマンは、スゴク貧しいけれど、良き人という印象です。
2.遺体を盗む(>_<)
チャプリンの遺体誘拐は、エディの発案。
カツカツなオスマンを見かねて。
墓地は近くだし、遺体誘拐なら、それほど迷惑でもないかも……
というので、オスマンも加わることに。
エディがかける身代金要求の電話が、オカシイ^^;
しどろもどろの英語で、声色を変えてみたり……
何せ、慣れないもんで
チャプリン家からは、「本人を出せ」などと言われる……(―_―)!!
そんなこんなで、一回目の身代金受け取りは……
ほかの人が拾ってしまったところに、警官突入で、失敗。(>_<)
その後、妻の手術代に切羽詰まったオスマンが
エディよりも、ドスを効かせて、身代金要求してみるも
あっけなく逮捕……orz
3.エディのこと
身代金誘拐“そのものは、シンプルに、失敗で終わるのですが(汗)
エディが、いい味出しています。
出所後、無職だったエディは、誘拐事件中、たまたま
サーカスのピエロに、スカウトされました。
エディの醸し出す、ちょっといい加減そうな柔和さが
誘拐事件という深刻な出来事を
トンデモナイねェ……と苦笑したくなる出来事に、していたようです。
あたかも、チャップリンの喜劇のように……
途中、チャップリンの映画のシーンが、いくつか映りますが
彼の作品は、あえて、災難や悲劇を、
ゆるやかな心で、笑いに変えるものがありますよね。
(例:『キッド』より~窓ガラスを割っておいて、修理屋として出向くーなど^^;)
エディが、ピエロになることが、大きな意味を感じさせます。
4.その後
誘拐された棺を、掘り出したときに、棺についた土を、秘書が払うのが印象的でした。
秘書が、どれだけチャップリンに敬意を感じていたのかが、よくわかります。
それだけの人望のある人だったんだなと……
そんなチャップリンの遺族は、彼らを訴えないどころか
妻の手術代まで、出してくれました!
チャップリンの墓にお礼参りする、オスマンの妻。
「お金は、少しずつ返しますから」と誠意を見せます。
夫は、ムリだ――と言いますが、気持ちは大事です。
▼▼▼
その後、エディは、サーカスのピエロとして、
まっとうに生きようとしているのは
化粧の仕方を見れば、わかります。
バッチリ☆
チャップリン風の喜劇?
――とまでは言えなくても、♪ズビズビズ~なノリはあり。^^;
…….で、世間には
懲りずに、チャップリンの銅像を“誘拐”する人もいるんだな
これがまた……(汗)

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