映画『グッドナイト・ムーン』★三角関係の女二人がまあるい家族関係に

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/2616/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
原題:STEPMOM
・元妻: スーザン・サランドン
・夫: エド・ハリス
・夫の恋人: ジュリア・ロバーツ
製作者でもある↑二人の女優に惹かれて鑑賞しました。
↑この三人関係では、穏やかならぬ予感があります(汗)。
キネ旬のあらすじでは、結末は、継母が実母に近づいた?
というようでしたが、私の印象は微妙に違いました。^^;
▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。
▼▼▼
冒頭は、朝から子供に手を焼くジュリア。
なんでこんなに言うことをきかない子供なの!(>_<)
と思ったら、彼女は父の恋人で、実母ではなかった。(=STEPMOM)
夫婦は別れたからと言っても
恋人と実母が、交代で、子供の送迎する――というのでは
子供の心中も、穏やかではなさそう……
“三人”の保護者がいる生活は、どこに行き着くのかしら……
ふと思い出したのは――
子供の頃の隣家。老舗の大店です。
そこの広いお宅の中で、本妻と愛人が同居しているのを知って
母がビックリしていました。
「二人で、ダンナの面倒(介護?)を看てるんだって」
負担を分かち合う“三角関係”なら、
それなりに、うまくやっていけるのかもしれないけれど
元妻と恋人の間が、当然ながら、ぎくしゃくしている本作では
どうなっていくのかと……(―_―)!!
そうしたら、元妻にガンが見つかる……
しかも、治癒がきびしそう……orz
ここで、これまでの日常が一変する。
その人との接し方も変わる。
それまでは、夫や子どもを挟んで対峙した
女の敵同士だったと思われますが(汗)
余命の厳しくなった元妻に対して
愛人は、病人へのいたわりに加えて
愛する者を残して逝かざるを得ない“同性”に共感する者として
同じ側に立ったと思われます。
元妻も、今後、子供のことを託すことになる愛人には
子供とうまくやって、幸せに生きてほしいと願うもの。
そのために、愛人の長所を見つけようね、と子供に諭し始める。
愛人のお気に入りの歌を、自分も踊りながら歌って見せたのは
敵対ではなくて、同じ穴のムジナ?^^;のつもりかと。
すでに別居していた元妻が、完全に、この家族と訣別していたら
どうだったろう……
段々、きびしくなる闘病生活を、一人で過ごすことになっていたら
どうだったろう……
また思い出したのは、
すでに離婚・別居済みの義叔母のこと。
離婚後、元夫が末期のガンだとわかった。
義叔母は、もう関わりたくないと思っていたようですが
子供たちの負担を考え、
通院の送迎や入院の付添など、したそうです。
戸籍上は他人なので、難しい面や迷うこともあったようですが
見捨てたようにならず、最期まで、家族として、
元夫に付き添えたことは良かったと、思っていたようです。
作品の彼らも、元妻を“家族”として
最期まで支えていこうとする笑顔で、終わりました。
愛人が“継母“として実母(元妻)を引き継いでいく――
ということでもあるのですが
義叔母のことがあったので
私は、1度、家族関係が断たれた人も、孤独でなく
新たな家族の一員として、最期を迎えられそうな結末なのが
良かったな~と思ったのでした。
▼▼▼
泥沼っぽい三角関係が、どうなることかと思いましたが^^;
人が、命に限りある存在と認識されてから
まあるい流れになったのが、魅力的に映りました☆
やさしい光を感じさせるような邦題は
気が利いてますね(^_-)-☆

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テーマ : ヒューマン・人間ドラマ
ジャンル : 映画