映画『女が眠る時』★西島秀俊さんの眼差しが誘うスリルとエロス(*^_^*)

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168282/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
・ビートたけし~佐原 (若い女とホテルステイ)
・西島秀俊 ~健二 (スランプ中の作家)
海辺のリゾートホテル。
プールサイドで見かけた年の差カップルが気になって
観察(のぞき?)する作家=西島さん目当てに鑑賞しました☆
彼はいったい、ナニを見てしまうのか!?
健二の“目”になって、鑑賞にひきこまれます。
が、期待した“答え“は、得られないかもしれない…(―_―)!!
でも、だからか、メランコリックに話したくなってしまう……^^;
▼~▼ 内容にふれて独白です。
▼▼▼
まずは、好奇心に惹かれて、見つめまくる西島さんの眼差し!
見つめるという行為は、それだけでドキドキさせます。
恋人同士なら、それは、惹かれる愛の強さを意味する。
健二は、妻を見るよりも、熱い視線をカップルに向ける。
リゾートホテルで、夫婦でゆっくりするでもなく
健二の妻は、他の作家の編集者で、仕事で外出がち。
視線が、ほかに引っ張られるのもムリないでしょう……
(けれど、あながちさっぱりした関係でもないのは、終盤
妻の身を案じてくれるところで、ホッとする。)
“見つめる“ことの異形として、画像を撮るのが、佐原。
若い女の“寝姿“を、毎日、上書き保存していると言う。
毎日、最期の日の記録だと言い、彼女を殺してしまいたいとも――(汗)
そして、要所要所で、佐原の言うことがいい。
・夢は、目覚める最後に、物語を作る――(だったか)
・刃物を当てるべきは、のどでなく、手首のほう――(のようなこと)
女が眠っているとき、刃物で、うなじの後れ毛を剃る佐原。
刃物という凶器を、眠る女のうなじという、無防備で
色めき立つ場所にあてがう――
健二は、そこに、乱暴な愛の匂いを感じたかもしれない。
恐ろしいほど、乱暴な……
そして、(私の思い込みですが)
この二人のインパクトにやられた健二は、現実を見つめながら
作家の白昼夢を、見ていったのではないか…….
小娘のときは、両親よりも、その男と生きることを選んだのに
次第に、日々、開花していく自分に
息が詰まるほどハマっていく年上の男を、女は、鬱陶しく思い始めるだろう――
やがて、修羅場と化していくであろう男女から
目が離せなくなっている健二は、二人の部屋に忍び込んだりして(!)
もう、絶賛巻き込まれ中だ!
(大胆な行動も、夢だからなのか、そこまでの好奇心がさせるのか……9
雨の中、逃げるように走って、あわや崖から飛び降りそうな女を、
抱き止める健二。
(雨に濡れた西島さんに、私は、夢ごこち…^^;)
その女は、健二の部屋にもやってきたりして
もう、健二とこのカップルとの縁は、ぐるぐる巻き(>_<)
妻のあの帽子、どこに行ったんでしょうね――
そして、なぜ、そこで見つかるんでしょうね――
佐原と妻の間にも、何かあると思わせるが……
個性的な居酒屋の亭主:リリー・フランキーさんも、
エキセントリックなもんだから
非現実感を煽るんですよ。^^;
なんやかや、夢ならば
支離滅裂であっても、自分が、最後に納得させればいい。
どれも、現実かもしれないし
どれも、健二の小説(フィクション)かもしれない。
殺人事件も、本当にあったのかどうかさえ……(汗)
なんでもないカップルであったとしても
リゾートホテルで、のんびりしながら、
いらんことを考えるのも、バカンスのうちでしょうか……^^;
結局、このリゾートホテルで見たカップルとのことを
健二が小説にしたら、ベストセラーになったらしいラスト。
そこで、健二が、佐原を見つけるのがいい。
このまま、幸せで安定した終わりを迎えさせない。
佐原=ビートたけしが、見る者に、置き土産をするのだ。
あのリゾートホテルでの数日は、ナンだったのかを――
(解釈違うとき容赦)
▼▼▼
『MOZU』では、本当の真実を!と力んでいた西島さんが
スリルとエロスで、ケムに巻いたような世界に、連れていってくれました。^^;
(西島さんと、リゾートホテルに滞在したような気分になれるのもOK(^_-)-☆)

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