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映画『赤いアモーレ』★愛人の愛~ピンクの鏡と赤いハイヒール

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/11254/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

ヒロイン~ペネロペ・クルスに惹かれて鑑賞しました。
監督・主演:セルジオ・カステリット←原作者の夫!
原題:『NON TI MUOVERE(動かないで)』


娘が交通事故で瀕死の折、外科医は
窓辺から、15年前に
我が腕の中で、亡くなったはずの愛人の幻を見た――


外科医に乱暴されたのち(!)、愛人になった女;イタリアを
ペネロペが、演じました。
ペネロペは、小悪魔のような可愛さも
火炎のような、恐ろしいまでの情熱をも、
愛にして見せてくれる女優さんです。


▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼


妻のいる外科医と愛人イタリア。
始まりが、暴力的なのはショックですが(―_―)!!
そんな男にも、愛を見出してしまう女。
安っぽいようで、激しい恋愛が、繰り広げられます。
↑ココは、ペネロペの独壇場☆

やがて、イタリアと妻が、同時期に妊娠しますが
外科医は、待ち望んでいたはずの、妻の妊娠を喜べない…
察しのいいイタリアは、彼に黙って、堕胎していた。

それを知った外科医は、妻子を捨ててまで、
イタリアと駆け落ちしようとしますが
堕胎が原因で、イタリアは亡くなってしまう。
一方、妻は、娘を無事に出産し、その後、外科医は
何事もなかったように、15年が過ぎる。

そして、今、娘が、事故で瀕死のとき
愛人の幻を見た外科医が想うことは
蘇る思い出とともに、娘の回復。

イタリアの、激しくも、はかなく散った命そのものが
劇中に、力強く、浮かび上がってくる。

印象的なのが、ピンクの鏡と、赤いハイヒールの方っぽ。

昔、ピンクのカバーのミラー越しに
イタリアが、外科医に「愛している」とささやいたことがあった。
遊びゴコロと茶目っ気☆

そして、幻のイタリアも、背を向けて座っていて
あのときのように、ピンクの鏡越しに、何かささやくのだが
外科医には、きっと「愛している」だと、わかるのだろう。

娘が瀕死の今、それは、「あなたの愛する娘さんを助けるわ」
と言うことに、ほかならないと思う。
愛とは、好きな異性への激情だけではなく
愛する人の愛する者すべてを、愛することなのだと思えるシーンだ。

そして、赤いハイヒール☆
瀕死のイタリアが、死ぬ直前に履いていた。
外科医が担いで運んだ時に、シンデレラのように、片方落とし
亡くなったときには、片足だけ履いていた。

外科医が、目の前のイタリアの幻を見て思うことが、イイ。
死後、人はどこに行くのかわからないけれど
命ある限り、どこに留まるかはわかる――と。
そして、たとえ気づかなくても
愛する人は、いつも目の前にいるのだと――
それは、死別した愛人への、たらたら未練などでなく
娘の命も含めた、包括された愛の気づきのようでもある……

イタリアが、最後まで、背を向けたままなのも、趣深い。
そこにあるのは、かつて求め合った、色恋の愛ではないから………

と、思いつつ
ラストシーンに置かれる、あの赤いハイヒールが、また、イイ☆
命を想う、人道的で、高尚な愛を漂わせていても
やはり、愛し合った男と女の愛は、色あせない。
その赤さが、強い“アモーレ“を印象づけるのが、ステキだ☆

▼▼▼

女の、生生しい愛憎劇を演じさせたら、ペネロペは絶品です!

原作者の夫が、監督・主演で
ペネロペ・クルスの愛人を演じる――という設定も
心を、ざわつかせるものがあります。^^;


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』★戦いも“正義チーム”への序章withレックス


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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/168062/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


ヒーロー二人が、いわく付きで戦う!と言うのも魅力ですが
巷では、ワイルド系猛女☆ワンダーウーマンへの興味が、強いらしい。^^;


善玉どうしのバトルなので、シンプルな勧善懲悪ではないのも面白い。


バットマンには、善とは?と言う、疑問形の善を
スーパーマンには、何よりも優先される絶対の善を、イメージしていますが
今回、善(正義)と悪、本音と建て前、キレイ事や汚れ仕事…etc
人の裏表や矛盾を、引き出すようなことをしてくれたのは
ジェシー・アイゼンバーグ演じるレックス・ルーサー☆かと。
(↑この役どころは絶賛です!)


▼~▼ 内容にふれて雑感です。 (ネタバレ▽~▽)

▼▼▼


1.善行のこと


ヒース・レジャーのジョーカーで、
“善“というものが、揺らいでから(汗)
哲学的な挑発が、面白いバットマンだと思っていますが
今回は、ピュアなスーパーマンに、その疑問符が……


政治家に言われます。
国家レベルで対処すべきことを、個人レベルで勝手にやるなと(汗)。
危険地帯で拘束された、恋人のジャーナリストを、
救出したときに出た犠牲はどうなる――(これには裏もアリ)
国家レベルでは、対個人のリスクーベネフィットを考えるところなんでしょうが
スーパーマンは、恋人命だから、ほかのことは……(汗)


ウルトラマンが怪獣を倒したときの損害を、計算した人もいましたが
スーパーマンレベルの“善行“には、犠牲もやむなしなのか……(>_<)
しかし、恨む人も出てくるのも、人の世……


個人的には、どんなときにも、何をおいても
かけつけてくれるスーパーマンが恋人なんて、いいナ…
お姫様抱っこで救出されるのも、幸せ^^;


2.レックス・ルーサー☆←個人的に目玉!


ジェシー・アイゼンバーグは、
演じたマーク・ザッカ―バーグのイメージからか
早口で頭の回転の速い企業家という役どころに、ピッタリでした。
しかも、ダークサイドに、おこがましい…^^;


スーパーマンが、神のように人々から信奉されるのが面白くなさそう。
自分が、一番でないと、気が済まないタイプか。
スーパーマンの仕業にして、裏で悪事をしでかす。


のみならず、
自分がつまずいたときに、うまく行かなかったのを、神に逆恨みして
神を、否定しているかのようなのに、
自分が神になりたいような矛盾よ……(―_―)!!


3.ヒーロー激突!


神のごときスーパーマンをやっかんでか
レックスは、スーパーマンの養母を人質に、バットマンを殺せと命じる。
別に、レックスは、トロールのような怪物を創出して
アクションを盛り上げる。
そこへ、ワンダーウーマン登場!\(^o^)/  ←トロールに応戦!


4.スーパーマンのこと……(注:ネタバレ▽~)


戦う理由がわかり、和解したバットマンは
実母と同じ名前の、スーパーマンの養母の救出を買って出る。


一方、トロールと戦うスーパーマンは
自分と同系のトロールの攻撃には、“クリプトナイト“が効くとわかる。
クリプトナイトの槍を携えて、トロールに立ち向かうも
自分にも効いてしまうの……orz
力が弱まってしまうスーパーマン…(T_T)


▽~▽ネタバレ要反転
▽▽▽


スーパーマンは、国葬となります…orz
エエ!なんですが、そんなにあっけなく正義が葬り去られては
この世は、真っ暗闇ではありませんか……
けれど、
今作~ジャスティスの夜明け~は、次の『ジャスティス・リーグ』の前哨戦ともいえるもの。
スーパーマン・ロスのはずがありません。
だから、最後のシーンの棺の土が、復活を予感させます。
楽しみだなァ~(*^_^*)


▽▽▽
▼▼▼


“ジャスティス“が、☆正義☆の意味を含みつつ
チーム名?と言うノリになるのも、ナンですが^^;
哲学的な深みは、さておいて
続編『ジャスティス・リーグ』の盛り上がりが、楽しみです。(^_-)-☆





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テーマ : 洋画
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映画『僕だけがいない街』★ソコは○バイバルでしょ!熱い藤原さん!

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作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/168233/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

主演:藤原竜也(=悟)


藤原さんが主演というので、気になっていました。


時間が戻って繰り返される~“リバイバル”で
事件・事故を、未然に防ぐゾ!――
藤原さんの、熱く、たぎるムードは
問題解決には、ピッタリ☆


……と思っていたら、
“リバイバル“で遡って、子役さんのほうが、キモに?^^;


注)タイトルが、すでにネタバレのようですが
どう、“いない”のかが、気になるところ。


▼~▼ 注)ネタバレありで雑感です。

▼▼▼


―リバイバルー時間が遡る


何かが解決するまで、時間が、繰り返されることもあれば
繰り返さないこともあって、ソレは、解決しなくていいのか?
という矛盾を、感じつつ(汗)
何度もやり直しては、命がいくつあっても足りないので、良しとして……


自宅で、母を殺された悟は
母が殺される前まで、リバイバルして
事件を未然に防ぎたい、と思う。
(リバイバルは、悟の意志とは別に起こる)


すると、18年前の小学生時代にまで、遡ってしまい(!)
当時の連続誘拐事件が、関係しているらしいと知る。


遡って、大元を始末しようとするのは、ターミネーターみたいですが、
今の自分が戻るのではなく、子供の自分が、なんとかしなくてはならないので
~体は子供・頭脳は大人~という、名探偵コナン君みたいな状態となります。


……とその前に、冒頭のリバイバルでは
小学生が、トラックに轢かれるのを阻止しますが
代わりに、悟が、事故で吹っ飛ばされます…(滝汗)


そんな悟は、リバイバルの使命を負うためか、軽傷で
心配してやってきた母が、アパートに居たところ
誰かに、刺し殺されてしまいます。
リバイバルして、母を救いたい悟……


……とその前に、(リバイバル?^^;)
母と悟が、街を歩いていたときに起こる光景が、リバイバルされました。
パッと見、子供がぶつかって、手にした風船を手放してしまう――?
風船が飛んでいかないようにするのかな?そんなことでリバイバル?^^;
と思っていたら、そうでなく
母は、少女が、男に連れ去られようとする現場を、見ていた――


……ということで、母の死と、誘拐男と、はたまた
18年前の誘拐事件とがつながって、
誘拐犯が、母の殺人者とわかります。


リバイバルして、助かる少女もいるのですが
誤認逮捕で生き延びた犯人は、その後も、犯罪を重ねて
犠牲者すべてが、助かるわけではないのが、惜しい……


ターミネーター的な発想ならば、
大元の犯人を、超早期に逮捕すれば、
犠牲者は出ないで済みそうだったのに……orz


結局、リバイバルして、母を助けることはできたけれど\(^o^)/



▽▽▽(要反転)
悟が、犯人に殺されてしまうなんて!(>_<)
よく言えば、熱さがカラ回りしてしまったような虚無感は
藤原さんならではか!

▽▽▽

▼▼▼


僕だけがいない街――という言い回しは
諦念的でありながらも、
解放や安堵の願望という含みも、あるようなんですが…


リバイバルもいいけど
そこは、サバイバルでしょ!と言う気持ちも、残ります(T_T)



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『ちはやふる -上の句-』★広瀬すずさんの和装に萌えェ~!(萌音ェ^^;)

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/168044/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

原作未読ですが
予告編での、広瀬すずさんを見て、楽しみにしていました☆


“競技かるた“で、パシッ!と札を飛ばす、
すずさん(=千早)のきりりとした姿にも、萌えますが
ポニーテールに袴姿なのが、ピッタリで、萌えます^^;


かるた部員が、和装で、試合に挑めるのは
萌音さん(=大江)が、呉服屋さんの娘、という設定のおかげです。
大江さんは、ともすれば、
無機質な“札とりゲーム“になりそうな”百人一首”に、
乙女チックな想いを寄せてくれるのがイイです。


千早をめぐる、幼なじみ男子2人との三角関係もアリの…^^;


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


「千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)
からくれなゐに 水くくるとは」(色男と名高い、在原業平:作)



主人公:千早の名前に重なります。
赤く燃えるような恋の歌――であるということから
恋心も、含んでいるようですが
彼らは、まだ、“ちは“しかわからん……という
青い春まっさかりの高校生☆
内に秘めたエネルギーを、競技かるたに賭ける姿が、清々しい!


「田子の浦に うち出(い)でてみれば 白妙(しろたへ)の
    富士の高嶺(たかね)に雪は降りつつ」



呉服屋さんの娘:大江さんは、千年前から変わらぬ富士山を見て感銘します。
大江さんの“和歌・和ごころ“を愛でる姿勢、いいわァ~(*^_^*)

↑これは、自然への感銘ですが
恋ごころは、人を詩人にすると言われるように
和歌に込められた恋心☆いいですよね。
(特に、吐き出しようもない苦しい想いのやり場に良い(*^_^*))
ロックで絶叫するのもいいけれど
言葉の“あや“の中にも、キャッ!(>_<)と、照れてしまうほどの激しい想いを見るのは
たまりませんですよ(^_^.)



「もろともに あはれと思へ 山桜(やまざくら)
   花より外(ほか)に 知る人もなし」



花しかない――というあたりで、寂寥感ある歌ですが
千早は、強い絆を感じると、むしろ前向きにとらえていました。
(前向きなの、好きです(*^_^*))
それは、前ふりだったんですね。
チームの足を引っ張ってる…とイジケテしまった部員に
たまたま、千早が、とばした札が頬に当たったのが、ソレ。
前向きな千早の気持ちを再確認して、気持ちがまとまる。
(ソコ、いいなあ~)



「このたびは 幣も取りあへず 手向(たむけ)山
   紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに」


千早を追って、中高一貫校を退学して、同じ高校に入り直した太一。
(彼は、子供の頃、転居した新(あらた)と千早と三人で、
かるた競技をしていた)
かるたに強い新に、負けたくなかった太一は
小学生の頃、新に、あることをしてしまった……
あとで、本人に白状しますが、
そのことで、太一は、ずっと
かるたの神様から見放された、と諦めながらやっていました。


そんな太一が、“これくらいしかできない”という言い訳でなく
きちんとケリをつけよう――と思うきっかけになった歌になります。




そんなこんなで、合宿して、ランニングして
根性入れて、―上の句―(前半)で、すでに
地区大会優勝☆までします。


▼▼▼


かるた取りは、しばらくやっていませんが^^;
取り札が、少なくなっていくにつれ
前のめりに鬼気迫る感覚が、蘇ります。


ピンッと張りつめた感じと、パシッと札を飛ばす爽快感のバランスが
とても心地よい☆!


広瀬すずさんらの和装も含め^^;
―下の句―も、楽しみです(^_-)-☆



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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『完全なるチェックメイト』★光ある神の一手と読めないのは人生の一手


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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/164840/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


アメリカ人として初の
チェス世界チャンピオンになったボビー・フィッシャー。(実話)


1972年、アイスランドのレイキャヴィクで行われた
世界王者決定戦に、焦点を合わせながら
ボビーの“人となり“を、見せています。
(と言うか、彼の強い個性=奇行=心の病?の様子です。)


チェスは、よくわからなくても^^;
主演のトビー・マグワイアの鋭い“睨み“に惹かれて
楽しみにしていました!


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.チェスと言えども、米ソ代理戦争(>_<)


「政治は関係ない」 ボビーの言うとおりだと思いますが
国際試合は、代理戦争に、たとえられることがあります。
敵が、ソ連のチャンピオンだと
アメリカ国中で、盛り上がったようです。


(原題『Pawn Sacrifice』とは、為政者には、“捨て駒ポーン“のようなものということらしい)

長く、ソ連の独壇場だった、チェスのチャンピオン。
頂上めざすボビーの意気込みに便乗する、大統領たち。
応援してくれるのは、うれしいですが
勝手に、“国を背負う“責任を、押し付けられても……
負けたら非国民、みたいなことになっても……(―_―)!!


2.そこまで神経質!(―_―)!!


政治はともかく、“勝ち“に行きたいボビー。
試合中の集中力も、ハンパない!(>_<)
いや、プライベートでも、監視・盗聴されていると、恐れまくる……
(確かに、気のせいだけでもないかもしれない。
ウオーターゲート事件という、リアルな事件もあったし)



ホテルでの“物損“だけでなく
自分自身も、追い込まれて壊れていくボビー
この、行き過ぎな感じ!(>_<)
トビー・マグワイアの芯強さとモロさが、絶妙に光る☆


さらに、繊細さは、融通が利かないのと、紙一重で^^;
試合に関連したアレコレが、条件と違う!と言っては、スネ
要求どおりにしなければ、試合しない!などと、ゴネ……(―_―)!!


3.対局の見せ方☆


盤上の対局は、そのままでは地味です…^^;
けれど、
見せ方次第で、すごい心理戦や緊迫感を生み出すもの。
(だから、楽しみだった☆)
アップの駒や、差す手、視線――
映画『華麗なる賭け』でのチェス!ドキドキが、たまらんかったですわァ~!^^;
男と女のせめぎ合い、探り合いは、チェスも然り、男女関係も然り……


―――とは違った緊迫感ですが^^;
ボビー=トビ―のギラギラ感に、引き込まれる。
チェス盤のどこがどうなっているのか、わからないけれど
BGMに任せて盛り上がって、ドキドキする!


邦題から、ボビーの「チェック!」を期待しましたが……
そうなる前に、二人は、先が読めてしまうので
相手が、負けを表示して、ボビーが勝ったらしいとわかる。
(神の一手はよくわからず…。一手一手、解説してくれると面白いかも)


地味だけど、観衆の拍手に包まれて
勝利の瞬間が、ボビー最高の瞬間!となる☆


――しかし、その一瞬の光を境に、
陰っていく、ボビーの人生……orz


▼▼▼


アメリカにとって、チェスの歴史的勝利があったことを知りました。
そんな勝利もですが
プレイヤー:ボビーの、特異なエピソードは、インパクト大で
勝利の紐付け以上に、かなりドラマチックでした。


大きな結果を残す人にも、光だけでなく、
それ以上に、大きな影もあったとは!(>_<)
人生には、神の一手は、なかなか読めないのかもしれません。




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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』★試練と愛と―最高峰に挑んだ男たち

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/165592/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

・写真家(深町):岡田准一
・登山家(羽生):阿部寛

映画『エべレスト3D』では、観光登山での登りやすい工夫を知りましたが
攻める登山家:羽生は違う。
エヴェレスト山頂を目指すだけでなく
敢えて、困難なルートで制覇することに意味を持つ。
それは、冬季・南西壁・単独・無酸素―― (ムリだろー(>_<))


そんな羽生の凄みに惹かれた写真家:深町が
シャッターを切りながら、羽生を追う視点に連れられて
見入ります。


やがて、羽生と“一体化“した深町が
たどりついたところは―――
(結果よりも、経過に哲学を感じます)


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.羽生が攻める!


世界最高峰のエヴェレストは
マニ車を回し、“お祈り“して登る、まさに神の山。
登山者は、登頂への試練に挑み、
神に愛されたかどうかを知る――と言う。


神は試練を与える、と言いますが
神は愛した者に試練を与えるのかもしれない……


垂直の壁を登る羽生を見ていると、そう思えてくる。
結果はどうであれ、チャレンジする勇気とて
誰もが持てるわけではない――としたら
神に選ばれた者だけが、持てる勇気というのもあるのかもしれないから…


そんな神がかった羽生の、ザイルパートナーとして同伴した深町だが
力尽き、宙づりになってしまう……
これでは、羽生の足手まといに…(>_<)


かつて、羽生は、
いざというときは、パートナーのザイルを切ることもためらわないと
明言していたことがあった。
そして、その後、羽生のパートナーのザイルが切れた“事故“が起こり
仲間内では、羽生がザイルを切ったとささやかれ
深町も、それを知っていた。


すると、羽生は、ザイルを切るどころか
深町のところまで来て、深町を背負いながら、登り始めた!
申し訳なくて、深町はやめてくれ!と言うが
力を振り絞って、なんとか登る羽生。(ここは涙出そう)
どうにか、窮地を脱した二人。


ココは、羽生が、ザイルを切ったことへの罪滅ぼしかと思いそうですが
違いました。
ザイルを切ったのは、パートナーのほうで
羽生は、やめろー!と絶叫した…….


クールで、非情っぽい羽生は、実は
絶対にあきらめない男でした。
(伝説の執念を語るのは、佐々木蔵之介さん)


そんな男が、ムリだろーという崖をよじ登る。
激写する深町。
(写真を撮ると言う行為には、食い入るほどの熱さを感じる)


そして、あと少しかというところで
神は、微笑むのをやめた――
深町の目の前で、悪天候に消えていく羽生………………


2.深町もアタック!


羽生の写真集を出版するどころでなく
その写真すら、燃やしてしまう深町。
カメラを通して、ともに登頂を目指していた深町に
やるせなさが残る。


そして、神は、新たな試練を与えるべく
「俺は頂上に立つ!」と決意する深町。


わざわざ、死にに行くような山男たちに対して
「山ってナンなんですか!」と尾野真千子さんは激高するが…



そこに山があって、登れ!と神の声が囁くなら
その試練を、神の愛と信じて登り抜く――
というのも、1つの選択なら
(神ではない)人間が、己の限界を悟り
命の尊さを思い知るのもまた、神の愛でもあるのだろう…….


山頂をめざす深町は、途中、羽生の遺体を見つける。
死して凍り付いても、なお、ギラギラした情熱を発する羽生。


足がダメなら手で、手がダメなら指で、そして
最後には、目でにらみ、“想い”で行け!と鼓舞する羽生。


羽生の“言葉”を受け止めた深町は
羽生と“一体化”して、ともに、かつ
生きて下山することに、全霊を傾けることにする。
(登山よりも下山のほうがむずかしいと言いますもんね)


行くか戻るか――山でのココゾの決断には、哲学を感じます。
この壮絶さは、観て感じるしかありません!


▼▼▼


世界最高峰のエヴェレスト☆
迫真のスケールで、行ったつもりで
“壮絶に“、楽しみました☆


イル・ディーヴォの♪喜びのシンフォニ―も
壮大で、高らかに、感動を盛り上げてくれました☆


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テーマ : 邦画
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映画『家族はつらいよ』★靴下だけでなく老妻の心も裏返らないように^^;

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/166267/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

ことの起こりは、老夫婦の離婚問題。
(「お父さんがストレスなの」――には、
わが両親のゴタゴタも、思い浮かぶ……(汗))


深刻で重大な家族問題ですが、
深刻で、リアルだからか、つい失笑してしまう…^^;
あるあるゥ~と共感するのは、心に響くというより
心にグサッと刺さるかもですよ、お父さん……^^;


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼

1.「な~にがヒガイシャよ」(by長男の嫁)


老妻から、離婚届を出された老夫が
「俺は被害者だ!」と、のたまうのが象徴的です。


自分は、妻に何も悪いことはしていない――と思っている。
現役中は、家族のために働いたし、
定年後の悠々自適の今、なぜ、離婚?
なぜ、俺を捨てる??????けしからん!(>_<)
――と思う夫。


けれど、何気ない老夫婦の姿が、物語るんです……(―_―)!!
ゴルフ帰宅した夫のズボンを脱がせて、片づける妻。
お風呂に着替えもお持ちしますよ、とも言ってくれる。
夫が無造作に脱いだ靴下は、裏返し。
妻がそれを拾って、階下の洗濯場に持っていく――

↑コレが、夫婦の当たり前の姿――だとしたら
夫は、何も悪いことをしたとは思わないでしょう……
(私の父の靴下も、母が脱がせていました。殿様です。)


けれど
お世話は、年老いてくると、面倒にもなります。
靴下の“裏返し”も、毎日積み重なると、いい加減、イヤになりますよ…

心も“裏返って”、今まで、黙って仕えてきたモロモロのことが
積もり積もって、ストレスになってしまうんですよ……(汗)


2.老妻の真意


離婚問題を納めようと、家族会議する日に
たまたま、次男が、婚約者を連れてくる。


片や、こわれそうな夫婦。
片や、これから結ばれる二人。~~人生の縮図ですかァ……
家族会議で、皆が、言いたい放題&紛糾するうち
老夫は、倒れてしまいます…….(>_<)


死ぬかも?(>_<)という危機を乗り越えて、生還した老夫は
離婚を受け入れ
「今までありがとう」と言うのですが…….
実は、そういうことじゃないんですよね、お母さん………


たとえば、靴下の裏返しをやめてくれるなど
今まで、当たり前にお世話してきたことを、
気遣ってほしいな、ということなんです。
さよならしたいんじゃなくて
お互いに、いたわり合える関係に、改めてなれたらいいな、ということ……
(俺の面倒が見られないなら出てけ―!という夫もいるが、
そうじゃないのだ ^^;)


かくして、老妻の下した決断やいかに――


▼▼▼


橋爪功さんのひょーひょーとした、ワル親父ぶりが
ニクたらしくもあり、ニクめない可笑しさもあって、面白い(*^_^*)


“(リコン)予備軍”のような長男の関白ぶりや
幸せが、“ウナギ上り”の次男など、大人だけでなく、
“子供もつらいよ“――の三世代家族の、悲喜こもごも。


家庭は、リラックスする場所――とはいえ
共同生活には、気づかぬ落とし穴もありますよね。(汗)
誰かが、不満の塊にならないように
気遣いと感謝は、大切☆(^_-)-☆


PS:映画『東京物語』へのオマージュもよかった。
じ~んとしながら、大切なものが何かわかる気がします。




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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『J・エドガー』★祝!アカ男のレオ様が魅せるFBI長官の人間像

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156390/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


・監督・製作・音楽 : クリント・イーストウッド
・主演       :レオナルド・ディカプリオ


FBI初代長官:J・エドガー・フーバーをレオ様が演じました☆

イーストウッド&ディカプリオなら、面白くないはずがない!
と鑑賞した作品です。



▼~▼ 記憶曖昧ですが雑感です。

▼▼▼


2016年、レオ様が、アカデミー主演男優賞を受賞したのは
私も、わがことのように嬉しい(*^_^*)
人物劇を演らせたら、レオ(友好的に敬称略)は、絶品です!


いまさら私が言わなくても、
レオの存在感と、周囲の空気まで我が物にする演技には
すっかり引き込まれます。
(もはや、イケメンだからと言う理由ではありませぬ。)


そんなレオが、アカ男と縁がなかったのは
やっかみ?もあったと思いますし
今更、受賞歴なくても、
実力あるのわかってるからいいじゃんみたいな……?(―_―)!!


けれど、きっちり評価してほしいですよね。


『J・エドガー』は、同じく
人物を描かせたら、絶品のイーストウッド☆の監督・脚本。


初代FBI長官となったフーバーの
悪を一掃すべく正義感に燃えた“官“の姿と
母親や“親友“、女性との関係も含めた、性癖=”私“の顔とを見せながら
やがて、行き過ぎた“暴走“?へと、なだれ込んでいく結末……

↑コレ、レオだからこそ、人物が生かされたと思っています。
(レオの役、私は、大絶賛です。このときこそ、受賞でもよかったかと)
ところで、日本でマイナンバーのことが出たとき
思い出されたのが、フーバーのコレ↓。


本がすぐにみつかるように
国会図書館の図書検索システムを作り上げたフーバーが
国民も、同様に、番号(社会保障番号)をつければ
犯罪者も見つけやすい――と言うもの。
(指紋も、フーバー以前は、犯罪捜査に使われず
警官がベタベタ触っていて、フーバーは何すんだ!と憤慨してた)


合理的な思考に長けていたフーバー。
捜索や監視がしやすいことは、防犯には良さそうですが
水が清すぎても魚は住みにくい――^^;
監視されたら困る人もいる。 だけでなく
フーバーは、弱みをつかんで脅したりして……(>_<)
そうなると、正義感から始めたことも
行き過ぎると、悪事と紙一重になってしまう人間界……


安心・安全のためなら、我慢せい――と言われても
人間だもの……絶対ということはない……orz


親友以上に、親しい人であっても
永遠に、絶対に、そばにいてくれるわけではない。
大きな権力を、手にしたとしても
それも、永遠には……………………


▼▼▼


記憶が、曖昧なところはありますが^^;
この作品は
イーストウッドの脚本(ドラマ性)もGOODですが、
レオが人物を演じることに、あらためて魅せられた逸品です。





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テーマ : ヒューマン・人間ドラマ
ジャンル : 映画

映画『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』★ホテルも人生も別館へ~いつでも人生最高の時☆


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168448/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

・前作→コチラ


ジュディ・デンチ  マギー・スミス  ビル・ナイetc.魅力的な皆様に加え
リチャード・ギアも、当ホテルへ☆
――と言っても、老人ホテルとしての入居でなく、一時的な宿泊で。


その“一時的”な理由をめぐっても、騒動の1つとなりますが
ほかの入居の皆様のドタバタを、さまざま見せてくれるのも
作品の面白いところ☆


しかも、今回は、ホテルオーナー青年の結婚式がらみなので
華やかに盛り上がります!


そんな当ホテルは、老人ホームのようなので、
“退去“(逝去?)がなければ満室です。
拡大を考えるオーナーとマギー・スミス(共同経営者)は
そろそろ、“別館“をゲットしたいと画策します―――


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


当ホテルは、ボロですが(汗)
食事を出してくれるし(←これは最重要事項☆)
オーナーが毎朝、点呼もしてくれる。(←安否確認)
ボロだからか、アットホームな雰囲気にも癒され
もう、“あんな孤独“を感じなくて済むというのが、イイ☆


ゆるやかに第二章の時間を過ごせるのは、老後の醍醐味☆
ということで
恋に走るも良し! (モテ期のある人は、時期を選ばないんですナア~)
色呆けではなくて^^;、人恋しさでもある。
たとえアバンチュールであっても、ご愛嬌でしょう。(汗)


一方、思慕の繊細さは、年を選ばず、いつもある。
人生のベテランになっても、新しい恋は、いつも初心者。
恋のさじ加減は、いつも微妙で
ココゾというタイミングが、むずかしい…….


ジュディ・デンチは、才覚を買われ、出張もある新しい仕事に就く。
いくつになっても、仕事があるのは、甲斐あるもの。
けれど、気になる男性(ビル・ナイ)との距離が、
離れてしまうのは、さみしい――
仕事を応援してくれる、理解ある男性もうれしいけれど
残念そうに、寂しげにしてくれることに、期待しなくもない――
のは女心のわがままか^^;


ビル・ナイのスーツ姿は、ダンディでステキ☆
(リチャード・ギアにも負けてないゾ!)
なのに、ちょっと頼りないところが、また魅力なのがズルい^^;
別居中の妻からは、ケチョンケチョンで
ガイドやスピーチも、パリッとこなしているかと言えば
イヤホンからの受け売り (―_―)!!
けれど、そんなビルの“特性“ごと、大きな懐に受け入れているジュディもイイ☆


ホテルの別館ゲットにあたり、
婚約者とも、トラブってしまうオーナー青年のゴタゴタも、
結婚式には、すべてを吹き飛ばすパワフルなダンスで、結果オーライ☆\(^o^)/


↑この、ポリウッドなダンスが、楽しくていいんですよ♪
結婚式だしお目出度いし、インドでは、一週間は祝うらしい。
めでたいノりで、別館もGO!


“別館“といえば、それぞれの人生も、そうだったみたいです。
この当ホテルに来たのも、人生の“別館”ですが(前作)
落ち着いたら、さらに、“次のステップ“を考えるもの。



▼▼▼


生きていれば、同じように見えても、今日は昨日と違う。
いやでも、別の日がやってくる。
いいことは続いてほしいけれど、もっといいことがあるかもしれない。
(逆もあるが(―_―)!!)


雨降って地固まったような、結婚式のダンスが
人生の転機を、最高潮に盛り上げてくれる♪


いつだって、“今”が人生最高のとき☆
その前向きさが、作品の最高の魅力(^_-)-☆





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テーマ : 洋画
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映画『あの頃エッフェル塔の下で』★愛も悲しみも怒りもそのまま切なく吹き去るような

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168529/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

原題:Toris souveniers de ma jeunesse 青春時代の3つの思い出
英題:My Golde Days わが黄金の日々

主演:マチュー・アマルリック☆

モスクワからパリに戻ったポールは
パスポートの疑義で、拘束される。
過去のことを尋問され、ポールは、昔のことを思い起こす――

3部構成の前2章「少年期」「モスクワ期」は、
次の「エステル」へのホップ・ステップに過ぎず
恋人エステルへの強い愛と悲しみが、メイン(ジャンプ!)です。
(ポールとエステルの物語は、『そして僕は恋をする』にもあり)

恋の思い出は、甘くときめいて、キラキラ輝きながらも
それが思い出であることに、苦しい陰りを落とすこともあります……orz

アマルリックは、可笑しみと悲しみが絶妙な俳優さんで、好きです。
ラストシーンのやるせなさがたまらない……


▼~▼ 内容にふれて雑感です。
▼▼▼


パスポートの件は、若い頃、若気の至りで
ソ連から亡命しようとしたユダヤ人に、あげてしまったからです!
子供の頃も、母の自殺などあり
複雑な事情があったとわかります。
人一倍、確かな愛を求めていたのかも――などと思います。

人類学を専攻したポールの学問的意欲もあり
彼は、地元を離れて、パリで学生生活をし
終末に、地元に帰り、恋人エステルと逢うー遠距離交際を続けます。

彼らの尽きせぬ恋心は、愛の言葉に埋め尽くされた
便箋にしたためられます。けれど
すべて投函できたわけではないのも、ミソ。
手紙は、今、この想いを吐き出すべく、綴りますが
すぐに届くわけではないから、書いて終わってしまう“不発便“もある……orz

逢いたくて逢いたくてたまらないのに、逢えないのは辛すぎて
どうにかしてほしくなってしまう――と、どうなるか……
“心の隙間“を埋めてくれるモノに、なびいてしまうんです…(―_―)!!
浮気?――と言えば、そうなんですが(>_<)
求める吸引力が強すぎると、ほかのモノを引っ付けてしまう……orz
しかも、二人とも…(―_―)!!

ポールとエステルは、お互いに、すごく愛しているはずなのに
二人とも、ほかの人とも(愛に関係なく)近い関係になってしまうんです。
でも、本命はお互い同士だから、離れたり付いたりして
月日は、過ぎていきます。

邦題がらみでは、エッフェル塔の見えるベンチでの
睦まじい二人――あのときが一番いいときだったね、ということです。

そうして、何十年かたってから
ポールは、偶然、旧友と再会する。
たわいない話でよかったはずなのに
ポールは、かつて、エステルと浮気した彼に、言っておきたいことがあった!
(旧友は妻同伴なのに(>_<))


それは、彼にだけではなくて、今さらではあるが
自分とエステルとの関係が、ついには満たされた顛末ではなかったことへの
爆発的な怒りと悲しみという、愚痴の集積であった……orz

ポールは言う。
「本当の愛は友情には変わらない」  名言だ……
そして
「愛も悲しみも、怒りも、そのまま」だと――

この“怒り“の気持ちは、悔恨と言うべきでしょうか。
浮気した相手にでも、去ったエステルにでもなく
愛する人を留め置けなかった自分自身への、ふがいない怒りですよね……

そして、ラストシーンが、とても、切な苦しくてイイ☆
町を歩くポールに、風が、何枚もの手紙を、吹雪のように散らす。
拾い集めるポール。
しかし、とてもすべてを拾えない……

その手紙は、おそらく、お互いに投函できなかったのも含めた
彼らふたりの、真の愛をつづった、すべての心。
それが、怒涛のごとく、降りかかっても
すべて受け取ることなどできず、手紙は、後ろへ吹きやられていく――
↑ココたまらん!

ああ、どんなに愛しても、失った人は、もういない――
どんなに愛しても、あの想いを、“生で”留めておくこともできない――
時は、風のように、流れていってしまうだけ――
「そのまま」の想いは、はかなく、自分が思い返す思い出にしかないのだ――

(解釈違ってたらご容赦)


▼▼▼

ひょんなことから、過去を振り返った男の
一途な恋の物語を
アマルリックが、絶妙に、甘辛く魅せてくれました☆

邦題の『あの頃――』という振り返りも、切なくてイイ(^_-)-☆


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テーマ : 洋画
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映画『ザ・ブリザード 』★海難救助~冬の嵐とパワハラ命令を乗り越えて!

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168776/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

実際にあった、海難救助だそうです。
真冬の嵐の中、真っ二つになったタンカーの救助に
沿岸警備隊の、小船が向かう――

・タンカー  ←沈没しないように奮闘する
・救助船  ←荒波を乗り越える小舟

それぞれのパニックに、ハラハラしながら
陸で待つ、フィアンセの気持ちに重ねて
祈る思いで、見入ります。

海難は、天災ではありますが
それだけとも言い切れない状況が、印象に……(汗)


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼

1.2つに折れたタンカー

折れて沈んだのは、船長がいた部分。
残された者たちは
リーダーも機器も失い、混乱する。(>_<)

で、ココゾ!のケイシー・アフレック☆

彼は、知識もあり、冷静ですが
ヒーロー然としていず
地味で、嫌われている(劇中より)と言うキャラ。

彼の言葉に、人心がついて来ず、なかには
嵐の中、救命ボートに、乗り込もうとする者も!

言ってわからなければと
斧をふりかざし、ボートを海中に落とすケイシー。
荒波に、バキバキと砕かれるボート……

これは、怖い!
荒れ狂う海の中、バキバキになって、沈みたくない!
との思いが、皆の心に!

そう――
残りのタンカーは、援助が来るまで、沈没できない。
ケーシーは、浅瀬に座礁させるべく、皆に、呼びかける。


2.助けに行く小船


小船の船長:バーニーは、
前年、救助できなかったトラウマあり。(それを責める人もいる)

今回の救助に燃えるバーニーに
上司は、“近道“の浅瀬を越えていけ、と命令する。

ベテランさんは、嵐の浅瀬は、波が高くなり危険だといいますが
上司は、海が不案内らしく
近いから、そこを通れ!の一点張り。

本当に知らないのか?いじわる?パワハラ??
事態を知った、バーニーのフィアンセは
「(パワハラ)やめて下さい!」「(命令)やめて下さい!」と
何度も、上司に噛み付きますが、ダメ……orz

自然の驚異も怖いけれど
無知な上司の、パワハラ命令こそ怖いかも……(―_―)!!

いたたまれないフィアンセは、車を走らせた。


3.待ち人の光☆


荒波にもまれながら、砂州を越えるバーニー。
(この波の高さは、『パーフェクト・ストーム』ですね!)

ザブンッ!と、海の中に入ったかと思えど(>_<)
沈まずに、また海上へ(*^_^*)
で、また海にのまれ、また浮く――

そうして、たどりついたタンカーの20人余が
定員12人の小舟に乗れるのか………(―_―)!!
どうするったって、引き返す余裕などないので
ムリに乗るほかありません。(何人か犠牲者あり、少し減員。合掌。)

けれど、波越えで、羅針盤を失ったバーニーは
真っ暗な海を、戻らなければならないことに……orz
すると、やがて
海辺に来ていたフィアンセたちの車のヘッドライトの列が見えてくる。
沖からは、まさに、命を照らすともし火よ!

かくして、灯りを頼りに、戻ってきた海の男たち☆
よかったよかった (*^_^*)


▼▼▼

実話として、救助者がいてくれたから良かったものの
部下の安全を脅かす、パワハラ上司という荒波を乗り越えるのも
難儀でしたなァ…ふゥ~




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