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映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』★“内ゲバ“で炙り出されたものに涙が…

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168777/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


今回は、アベンジャーズの“内ゲバ”となります。(>_<)


冒頭から、“正義“のための、激しいバトルが繰り広げられて
つかみは、ガッツリですが
思わぬ巻添え被害が、甚大に!(>_<)


アベンジャーズの過去の正義バトルでも、
巻き添えになった人たちがいたのも問題になり
コントロール下に置こうという動きに、
賛同するアイアンマンと反対のキャプテン。


だけでなく、今回の騒動のキーマンが
キャプテンの旧友:ウインター・ソルジャー(=バッキ―)。
この彼の過去が、最後まで、“人情“の痛いところをツツイテくれます。
途中、涙出そうになった….


▼~▼ 以下、ネタバレして雑感です。


▼▼▼

1.ダニエル・ブリュール


今回の内ゲバを仕組みました。
理由は、彼も、アベンジャーズの正義の闘争の犠牲者だったから。


大多数の平和が守れても、
それは、家族を失う言い訳にはならない…
だからと言って、新たな火種を作る正当性にもならないけれど
彼は、ウインター・ソルジャーをあやつって、
アベンジャーズの内ゲバを、仕掛ける。


彼いわく、外からの攻撃では、立て直せてしまうから
内部崩壊を図ったという――
確かに、共通の敵がいれば結束するが
内部の不信は、致命的だ…….


そんなことを仕組んだ彼が、亡き妻のメッセージを聞く姿が、辛い……


2.スパイダーマン&アントマン

内ゲバに参戦し、視覚的に、盛り上げてくれます。
手足も武器もからめて封じ込めてしまう、スパイダーマンの糸は、
平和的に、すごい力だワ^^;
アントマンは、小さく入り込むだけでなく、巨大化した!\(^o^)/
大きいだけで、武器だワ^^;


3.ブラック・パンサー


いきなり現われたときは、誰?と。^^;
彼は、国王である父を、ウインター・ソルジャーに殺されたという息子。
ウインター・ソルジャー憎し!の一心で挑んで
復讐の権化のよう。(>_<)


けれど、真実を知った彼が、ウインター・ソルジャーを“眠らせて“くれる。
敵対していた者との和解を見るような光景は、いいですよ。


4、冒頭のシーン(▽要反転)

始め、このシーンの意味するものがわからないのですが
あとで、衝撃の事実を知ることになります……

▽▽▽


そのシーンは
ウインター・ソルジャーによる、アイアンマンの両親の暗殺。
命令されていたとはいえ、ウインター・ソルジャーは覚えているという。
キャプテンは、そのことを知っていたが、
アイアンマンには、敢えて、伏せていた。
キャプテンの思いやりもわかるし
裏切られたと思う、アイアンマンの気持ちもわかる……
任務の道具にさせられたウインター・ソルジャーの苦悩も、悲しい…orz
キャプテンだけが、旧友バッキ―として味方でいてくれることの重さが
身に染みてきます……(涙)


▽▽▽

▼▼▼


わかりやすい悪玉をツブす、ヒーロー物もいいですが
正義や善とは、絶対的なものでもなくて
紙一重のところで悪戦苦闘する、彼らの物語に惹かれます^^;


そのとき信じるものに従って行動し
妥協できるところで譲るのが、いいのかな……


内ゲバも、雨降って地固まれば、良しとするか^^;




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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『眠狂四郎 女妖剣』★女の色香に転ばない(雷蔵サマの)狂四郎

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/8230/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


主演:市川雷蔵サマ


雷蔵サマの、美しき虚無にまみれた残酷な剣と
ア~レ~な、お色気^^;。
そのナンとも言えないバランスが、
他の追随を許さない娯楽性たっぷりの、
雷蔵サマ堪能ワールドでございます♪


“残酷な“と申しましたが、狂四郎は、深い情の人でもあります。
時折、チラッとみせる、悲しげな表情……(>_<)
それが、雷蔵サマの内面そのままのようで、グッとくる。(*^_^*)


その優しさは、上っ面の偽善でないのがイイ☆
だから、女を見ても、色香(だけ)を見ていない。
他人が気づかぬような悲しみも闇も、すぐに見抜く。
優しさがなければ、出来まい(^_-)-☆


今回の見どころは、狂四郎の出生の秘密が暴かれることかな。


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


“女妖“というだけあって、
のっけから、将軍家のお姫様(菊姫)の全裸です。^^;
菊姫は、若い女をイジメ殺すという、ヒドイ女であります。


その理由は、デキモノで顔が美しくないとひがんだからのようですが
美しうないのは、心根のほう……(―_―)!!
キリシタンの妹を、男たちに襲わせるという破廉恥をやった最中に
助けに来た狂四郎を、菊姫は見初めたらしい。


なんだかんだと
狂四郎に、わが身をさらすような女たちが来ては
命を奪われそうになる――というのは、いつものことで(汗)
忘れた頃に、菊姫からの“お召“が……^^;


狂四郎が、妖しく食われてしまう!!(>_<)と思いきや
そのときは、狂四郎が策を弄す。(^_-)-☆


そのほか
花嫁さんがほかの男と(!)なさる儀式に、
狂四郎が、成行き上、立ち会うのに何の意味が?
と思いながら…….(汗)


そんなこんなで、たどり着くのは、
序盤で、キリシタンに保護を頼まれた、聖女・お志摩。
このお志摩は、実は、聖女などではなく、
むしろ、キリシタンをお上に売っていたという食わせ物。(>_<)


この女の母親が、狂四郎の乳母だといい
狂四郎は、自分が、転びバテレンが武家娘に産ませた子だと知ってしまう…


転びバテレンとは、改宗したバテレン。
序盤で、狂四郎は、転んだバテレンを
信念の無い奴だと軽蔑し、首を斬り落としましたから…
首、転がりましたから…(>_<)


そんな軽蔑の対象が、父だったとは…orz
親は親、子は子――
違う人格の人生を、人は生きるものだ――とはいえ
やはり、自分の“出生“が、その後の自分の心の在り方に
影響しないとは言い切れない……


狂四郎は、心底惚れあった女性との永遠の別れやら
両親と出生のエピソードやらで
虚無の風に吹かれながら、生きる道を自ら選んでいったのかもなァ……


そして、雷蔵サマご自身の“生い立ち”も踏まえて
雷蔵サマだからこそ、演じきれる
狂四郎の色気と悲しみ、優しさが、たまらんのです。


ちなみに、悪魔のようなお志摩は、
狂四郎を、全裸でたぶらかしますが(>_<)
狂四郎は、そんな色香には、転ばない!
迷わず、斬る!
この女のために散ったキリシタンたちに代わって
成敗するごとく、…….


▼▼▼


女の妖しさだけでなく
もちろん、狂四郎の殺陣も、カッコ良いし美しい☆
ストロボ撮影で、刀が何本にもなる円月殺法も、見どころ。


そんな円月殺法との勝負をつけたい“若山富三郎さん”が
息巻いた揚句、退散してしまうのって(ゲスト出演か^^;)
余韻??^^;




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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『レヴェナント:蘇えりし者』★復讐に燃えた魂は旅の果てに真に生還す


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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168505/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ←大好き☆
主演:レオナルド・ディカプリオ
レオの仇:トム・ハーディ(=フィッツジェラルド)


大好きな監督とレオ(敬称略)が、アカデミー賞を受賞できたのは
わがことのように嬉しく、楽しみにしていました☆


狩猟のガイドをしていたグラス(=レオ)は
熊に襲われ、瀕死に。
一行のフィッツジェラルドは、グラスを看取ったことにして
生き埋めにし、彼の息子も殺して、先に行く。
なんとか生還したグラスは、息子の仇をとる一心で
フィッツジェラルドを追う旅をする――


壮絶な旅を、レオと“体験“します。
生きるか死ぬか、食うか食われるか――
“蘇えりし者”というグラスは
~土の中から生還した人~ということだと思っていましたが
それだけではなかったのだ……という感慨が、ラストに待っていました。


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。


▼▼▼

1、人との(悪しき)関係(>_<)


グラスは、先住民の妻を持った白人で、息子はハーフです。
その息子に言うセリフ。
「白人はお前の言葉など聞かない。肌の色しか見ない」
極寒のきびしい自然の中、まず、この言葉が刺さりました。
先住民の地で、狩りをしている白人たちの意識です。


劇中、白人と先住民との“関係“が
随所に、生々しくも痛ましく、描かれます。


そうでなくても
もし自分が荒野で彷徨って、人に出逢ったら、「助かった」と思いたい反面
その人に敵だと認識されたら、「殺される」危険もある……
わかりやすい“肌の色“で、敵味方も、判断されてしまう。


人間だから、助け合うものでは、必ずしもなくて
仲間以外では、奪い合い殺し合うことも辞さない生き物なのだーということを
平和ボケして忘れている自分に、なんとも言えない気持ちになりました…….orz


2.デルス・ウザーラのような人に逢う


一方、やはり、イイ人は居てくれました☆


命からがらの旅をしているグラスに
一度は、矢を向けた先住民の男ですが
肉を分けてくれ、グラスの傷の手当てもしてくれました。


寒さきびしい荒野では、デルス・ウザーラがしてくれたような
風よけも作ってくれます。


グラスと同じく、
家族を失ったという、その男の言うことがイイ☆
「復讐は、創造主にゆだねている」
赦しはしないが、復讐にも燃えない――
その言葉が、グラスの心にも残ります。


3.ともに墜落した馬のこと(T_T)


予告編にもあった、ともに墜落したお馬さん……


グラスは、運よく無事ですが(不死身!)
お馬さんは、死亡…
そして、内臓を抜かれて(!)、グラスがその中で、寒さをしのぎます。
(いい考えだと思いますが、スゴイ光景です……)


そこを去る時に、馬の亡きがらに触れるグラスがイイ☆
命の恩人への感謝ですよ。
そのちょっとした心遣いは、忘れちゃいけませんね。


4.風と妻と


グラスの心象風景のように
風にそよぐ木々が、よく映ります。
(息子が殺されたときは、ざわついた風が……)


そして、その風の話を、妻がグラスの心の中で
何度となく、囁きます。
その根底にあるのは、
妻も息子も、いつも、グラスとともにあるのだということ――


それは、ときに、
実際には居ないのだ――という深い悲しみでもあるのですが
そうであっても、家族を愛する強さは、悲しみを凌駕するのだ!(キッパリ☆)


同じように
家族を愛する強さは、復讐の憎しみをも、ずっと凌駕する!!!
「俺を殺したって息子は還って来ない」などと
減らず口を叩くような奴など、全身全霊で憎む価値もない……
そんな憎しみやら、復讐やらで、グラスの心を埋めることなどない。
神に救いを求めるように
憎しみも復讐も、神なり想像主なりに、ゆだねてください……と
妻が風になって、囁いたように思う………………….


そして、
あなたは、ただ、私と息子を愛してだけ居てください……
と言う声を、グラスは、聴いたと思うのです。
ラストのグラスの表情で
ああ、彼の魂は救われたのだ……と思いました。
(本当に生き還ったよと)


▼▼▼


息子を殺されたことへの復讐心が
父親を生かし続けてきた、サバイバルストーリ―ではありますが
壮絶な旅の果てに
彼の魂が救われた、と思えた感動がありました。(*^_^*)





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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『クーパー家の晩餐会』★家族でお食事!愛をこめてwithイケメン

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168401/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

母役のダイアン・キートンに惹かれて、鑑賞しました☆

ダイアンは、自分も、トラブルメーカーになりながらも(汗)
家族など、ほかの人のトラブルも、
大きく包んで、ハッピーにまとめてくれそうなムードが好きです。

クリスマスを、ともに過ごそうとする、クーパー家。
集まる家族たち、それぞれの“事情”が、服を着て集まるかのようです。

クリスマスイブの奇跡で、すんなり収まるんだろーと思ったら、さにあらず。
この家族には、さらなる起爆剤が必要?とばかり
アクシデントが、起こってしまう……


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.イケメンさん♪

この家族それぞれの事情は、観てのお楽しみとして^^;
この群像劇で気になるのは、敢えて、
家族以外のイケメンさんです^^;

ちなみに2人ほど。

①ジェイク・レイシー(軍人) ~映画『キャロル』にも☆

:クーパー家に帰省途中の娘と、空港のバーで出会い、
飛行機が欠航したのをいいことに
彼氏のふりを、頼まれます。

空港での、彼女との会話シーンが、いいです。
始めは、お互い、そのときだけの話し相手のつもりなので
隠すことも気取ることもなく、ビシビシ話します。

やがて、彼女は、彼の度量の大きさに甘えてか
カワイクないことを、ズケズケ言ってのけたあと
気まずく別れますが、さすがに悪いと思ったのか
謝りに、戻ります。
そして、そのとき、仮の彼氏になってくれと頼むのですが――

アノ彼女なら、家族に不倫を隠すために、ちゃっかり頼んだー
と言うのもアリですが
やはり、あの彼のフトコロの深さに惚れた部分は、大だと思う…^^;

想像のシーンとして、二人が、一緒に同じ曲を聴きながら
動く歩道を、二人で行きつ戻りつするシーンは、
恋の発展を予感させて、ステキ☆

そして、仮の彼氏として、クーパー家に来てからも
ひと悶着あるのも、飽きなくていい^^;


②アンソニー・マッキ―(巡査)~アベンジャーズのファルコン

:ダイアンの妹が、プレゼントを万引き(!)したとき
逮捕して、パトカーで移動したときの巡査です。

ほとんどが、車中の会話ですが
ダイアンの妹も、ダイアンとの関係に、事情があるように
巡査の彼も、母親との間には、キビシイものがあったらしい…

事務的な関係で、接する人であっても
人それぞれ、“ナマ生活”をほじくれば、ナマ生しい事情はあって
そこに、親しみや共感を、感じたりすることもありますよね…

アンソニーは、きりっとしているところがステキで、好きですが
そんなキリリとした風情に、マッチした境遇でありました。


2.カフェでの晩餐


なんだかんだ言っても、皆で、ご馳走をともにするというのは
案外、幸せな気持ちにさせてくれるものだと、思います。
そのまま、無事に、クリスマスイヴは終わるのかな~と思ったら
お爺さんが倒れてしまい、病院に入院!家族一同も、病院へ!


病院には、娘の不倫相手のドクターがいたりして
まだまだ、ドタバタしてくれます。^^;


いいなあ~と思ったのは
家族が、病院のカフェで、食事会の続きのような食事をしたこと☆


病院というだけで、殺伐とした感じになりそうなのですが(汗)
そんな病院のカフェでも、家族が集まって食事するだけで
和やかで、心強くなれそうな光景に見えたのが、良かった☆
お爺さんも、点滴しながら、集合したし(^_-)-☆


▼▼▼


家族それぞれが問題を抱えて――というのは
映画だけではないと思います。^^;
逢うのが億劫な親戚も、いますよね…(汗)


けれど
やはり、ファミリーが一緒に集まるのはイイもんだ!
という映画を見るのは、イイものです^^;
温かい気持ちが、残りますよ(*^_^*)




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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『スポットライト 世紀のスクープ』★vs教会の記者たちの正義感に引き込まれる!

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/169119/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


“神父による小児虐待事件”を取材した記者たちの物語です。


と言っても、“そのような事件“を見るのは、辛そうです…orz
しかし、確かに、辛いことをほじくり返すこととはいえ(汗)
真摯な記者たちの、果敢な追求に、引き込まれました。


そして、目を背けたくなるような事件だからこそ
監視も含めた“目“を向ける必要がある――との想いで
見入りました。


それは、たまたま1人の神父の事件ではなかった!(>_<)
ゴキブリみたいに、ゾロゾロ出てきた……(呆&怒!)
みどころは、
その“大事件“が、スクープだと言うだけでなく
記事の“方向性“にも、あったかもしれません。


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。


▼▼▼


1、新任のボスはユダヤ人


舞台は、ボストン。
新聞の読者層の6割が、カトリック信者だという町。
そこに赴任したボスは、コラム欄の“神父による虐待事件“を
シリーズ化して追求することを、提案する。
(大スクープの前に、既にあったとは!)


単発コラム記事にしたことで、カトリックを背景に持つ“会社“は
新聞としての役目を、一応、果たした感じだったのか。
しかし、ユダヤ教徒のボスは、そこの部分は、割り切れたのでしょう。


“中立“を謳いながらも、有力者の教会を敵に回したくない。
どうしても、偏向はあるでしょう…(人間だもの…)


虐待事件を追求するうちに、実は
過去に、事件に関する資料が、新聞社に送られていたことが発覚!
埋もれていたのは、教会との摩擦を避けたから???(今となっては不明)
ともあれ、新ボスの下、新境地で取材は進む。


2.神父~教会~神   連想ゲーム?(汗)


聖職者の方は、あたかも、神のごとき人格者で
“変なこと“をするはずはない――と思いがちです。(立派な方もいます)


そして、
“神父~教会~神”(三位一体?)という思い込みもあり
神父や教会を非難することは、神を非難することと同義だとさえ……


一方、
生グサ神父は、神の威を借り、無力な子供を
慈愛でなく、“自愛“の道具にする卑劣さよ…
(それを、神父も人間だもの――で済ませようとする傾向あり。
ケダモノだもの?)


人々の心の拠り所として、絶対的なものというのは
生きる上での支えにはなると思います。
それが、信仰であれば、教会や聖職者ということになる。


そのため、教会は、“過ち“などあってはならず
いつでも、正しい神の道を説くもの――
というスタンスでいる必要があるのでしょう。


しかし、“人間(ケダモノ?)だもの“の神父たちは、たくさんいて
隠し守る教会は、“過ち”の温床になってしまっていた……orz
被害者は続出し、人生を狂わされた者は、生存が危ぶまれる例も……


3、スクープへ!


これは、
たまたま起こった、神父の破廉恥事件を暴いたのかと思っていましたが
実は
何年もの根深い、膿み腐った神父らの隠ぺい事件の解明へと
様相が変わっていきました。


新聞社なので、新ネタのスクープを早く出したい!けれど
ただ、出せばいいわけではなくなってきます。


神父らの個人的な罪はもちろん、
罰せられるべき批判の矛先は、むしろ
“教会“の体質(管理問題)であると。
裏どりを、かためる記者たち。(←コレが大変!)

(個人的には、神の名を借りての悪行三昧は、本当に卑劣だと思っています!
自分が、神にでもなったつもりか?懺悔すれば許されるとでも?)


ついに、“神父~教会“のスクープのあと
信者からの抗議デモがなかったのは、良かった。
記事は、神を、敵に回したわけではないですから。


▼▼▼


子供が犠牲になる事件は、見るのも辛いものですが
作品は、悲しみに寄り添いつつも
正義の軸が、しっかり前に進めていた感じで
気丈な達成感をもって、見終わることができました。



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『モヒカン故郷に帰る』★♪アイ・ラヴ・ユー、OK!な家族たちへ(^_-)-☆

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/167529/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


東京で、バンドしていた息子(永吉)が
妊娠した恋人を連れて、7年ぶりに帰郷する。
ほどなく、父が末期がんとわかり、永吉はどうする――?



モヒカン息子に、永吉と名づけた父親の
“永ちゃんラブ“が、気になっていました。
“永ちゃんラブ“が、感動のいいスパイスになっています。


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


1.アイ・ラヴ・ユー、OK♪


父親が指導する、中学・吹奏楽部が演奏するのが
「アイ・ラヴ・ユー、OK」
中学でYAZAWAは渋いーと言うけれど
イイじゃないですかぁ~♪


「アイ・ラヴ・ユー、OK」は、曲がいいだけでなく
永ちゃんにもファンにも、特別な曲ですよね。
永ちゃんのソロデビューの曲だし
それまでに温めていた(出せなかった)想いもあったはず。


永ちゃんラブの父親の、家族、特にモヒカン永吉への想いが
この曲に込められながら、全編に、染み渡っていたと思います。


2.「ビッグになって帰ってこい!」


ビッグになると言って、ビッグになった永ちゃん……


永ちゃんラブの父も、「ビッグになれ!」と、モヒカン息子に言う。
けれど
そのときの父は、モヒカンを、中学生と錯覚した状態だった。


今となっては、バンド生活も、きびしくなっているけれど
その当時、父は、息子を(たぶん自分の夢も乗せてか)
応援してくれていたとわかる。
それだけでも、うれしいじゃないか……


なのに
その期待に応えられていない現実は、情けないかもしれない……
モヒカンの目に、光るものを見たとき
グッと来るものが、あります…………


3.父の希望


死期の近い父のために、何かしようとするモヒカン。


松田龍平さんは、飄々として、つかみどころのないのが
絶妙なんですが、いざ、何かするときも
力みすぎないのが、可笑しくていい。


父が、美味かったピザが食べたいと言うが
ソーセージの乗ったことしかわからず
本土から島へ、ソーセージの乗ったピザ全種類を
三軒のピザ屋から、注文するのがいい。
(日を分ければいいのに、同じ日に注文)


島への配達はしない、というピザ屋に
モヒカンは、父の事情を言い張って、配達させる。
ところ狭しと、各種そろったピザは
モヒカンの親孝行の象徴だ。


そして、「えーちゃんにあいたい」と書いた父のために
本人登場!?―――とは行かないので
モヒカン永吉が、フリをする。


ちょっとムリがあるだろーと思うけれど
そこには、ハートがあればいいわけよ。
永ちゃんに逢えた♪と思い込む父の喜びようにも
じ~~んと、しますね。


そんなこんなで、モヒカン息子の結婚式は
モヒカン夫婦のため、というより
父に見せるため、病院で挙式する。


そして、「アイ・ラヴ・ユー、OK」ムードで、終わらせればいいのに
父のストレッチャーが、皆を振り切って、暴走!
♪断末魔ァ~!の爆音!
あれでよかったの……?orz(滝汗)


▼▼▼


父の想いを抱いて、モヒカンも
これからいよいよ、父になるんだね……というラストシーン。


子どものためにも、ビッグにならないとね!
というより、
「働けー!」という、オフクロさんの愛のムチも
現実的でイイ☆




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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』★リーマンショックの勝ち組(の1人:ブラッド・ピット)

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/169100/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


お金のことは、信頼のおける専門家に、
よ~~く相談しないと、失敗します。(>_<)
(個人的には、欲でなく、情に引きずられて
大損したことがあります…orz)


リーマンショックで、大打撃を被った人々とは裏腹に
大金を得た“勝ち組”の人たちの話です。
羨ましいような、恨めしいような^^;話ですが
サクセスストーリーというには焦げ付いた、クセのある作品です。
(クリスチャン・ベール主演ですが、彼だけの話ではない)


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼


返済できないかもしれない人に、お金を貸すなんて
リスクは無いわけないだろーと思う人と
ほかの商品と、抱き合せでやっているから、なんとかなるだろーと思う人。


世の中の波というのは、恐ろしいもので
当時は、後者のような“大波のオオブネ”に乗っていた人が、多かったのですね…


けれど、本当になんとかなるだろーと思っていたわけでなく
いつか破綻するとわかっていて、売っていた人もいると思います。
(劇中のマーク(←ヘッジファンド・マネージャー)は
銀行のやり口を、詐欺呼ばわりしてましたもん……)


劇中の専門用語の詳細が、よくわからない??というのも
鑑賞の上では、OKなのかも。
商品を売りたい金融屋さんは、
経済の仕組みや専門用語がわからない素人さんを、言いくるめて
売るフシもあるらしいので、わからないまま、波に流されてみましょう…(汗)


たとえ、専門用語がよくわかっても
信用したい“格付け“が、そもそもいい加減だったのですから(滝汗)
なんとかなりは、しなかったんですね……orz


絶対に破綻する!と確信したマイケルが仕掛けたのは
空売りCDS


CDSは、破綻に備えて保険料を払うもの。
契約相手は、金融破綻しないと思っていて
当面は、マイケルはかなりの損失になります。


けれど、お金は生き物と言うように
同じところに、留まりませんよね……
値崩れたら、一気に崩れてしまう…….
マイケルの元には、多額の保険料が入ります。
空売りした分の差額も、利益に。


絶対に損しない――という雰囲気が、“常識”になってしまうと
そんなことあるわけない、と頭でわかっているつもりでも
欲で、誤魔化されてしまうのかもしれません……
(専門用語を並べると、そんな簡単なことではなさそうですが
要は、そういうことだと思います。)


“勝ち組“数名の様子を、コラージュするように
アクティブに見せていたので、飽きない画面でした。


その中の、ブラッド・ピット演じる投資家は、
若手二人を援助してくれる、“イイ人”でした。
その理由が、彼らに
「お金もうけしたいんだろう?」というのが、ちょいニクイ。


“お金もうけ“は、自分が得したいという、
下世話なこととも思いますが(汗)
儲け方を知る者は、自分のウハウハ(ノウハウ?)だけでなく
他の人に教えることで、
俺はこれだけの稼ぎ方を知ってるんだぜ、という優越感(だけ)でもなく
人の役に立つ“手ごたえ“を求めたいと言う、これも
人の性なのかな~と思います。


▼▼▼


マネーゲームなどと言いますが
ゲームなどでなく、まじめに、コツコツ働いていた人のお金が
パァになってしまう世の中は、やりきれません…orz


あぶく銭でなく
勤勉な人にこそ、“倍返し!“で、お願いしたいものです(*^_^*)




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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『NINJA THE MONSTER』★ディーンさん目当ての“わびさび忍び”映画^^;

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/168967/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


主演:ディーン・フジオカ(=“隠れ”忍びの伝蔵)


江戸時代っぽいファンタジーです。
藩の命運を背負って、江戸に赴くお姫様を、護衛する伝蔵。
森にさしかかったとき、水の“もののけ“に襲われる――


――と言うストーリーですが
狙いは、ディーンさんです^^;


きっと、アクションメインのライトなエンタメだろーと思っていたら
チッチッチ.――
暗い画面に、影=“忍び”を体現したような、わびさび忍び……?


▼~▼ ディーンさんがらみの雑感です。 ^^;

▼▼▼


架空のお触れ―忍者禁止令―で
ただでさえ、影の存在だった“忍び“は消滅させられ
伝蔵は、“忍び“であっても、その存在は無いに等しい。


お姫様の一行の最後尾について歩き
家臣団とも、距離を置く伝蔵――


海外向けの“忍者アクション“とは、違うイメージで
“孤高“の姿が、端正なディーンさんを、とても魅力的にしています☆


(↑この雰囲気と見た目は、大河ドラマ『風と雲と虹と』で
若き草刈正雄さんが演じた、“鹿島玄明”(かしまのはるあき)を
思い出させます。
玄明の、風まかせな風来坊の感じが
自由でもあり、孤独でもあって、爽やかにカッコ良かった☆)


画面は、全体に暗く、アクションも
何がどうなっているのか、追いにくかったのですが(>_<)
役目とはいえ、伝蔵が、ひたむきに姫を守ろうとする姿には
惚れますねェ…(*^_^*)


果敢で、命知らずに見える伝蔵に、姫が尋ねたとき
伝蔵の言うことがイイ。
「死を恐れぬ者に、命を懸ける資格はない」(みたいなこと)
Qoo~(>_<)
コレを、ディーンさんのあの美声で言うんですよ……^^;


さらに、「闇に光を見つけようとすることが“覚悟”だ」(みたいなこと)
“ディーン節”で言われると、すごく説得力ある……
姫も惚れたな…^^;


“いろはす“のような“水のもののけ”が、
急に襲ってくるのには、ドキドキしますが
伝蔵が退治する――と思ったのですが……
もののけと“対峙“した伝蔵は…….


▽~▽ネタバレ!(要反転)


▽▽▽

なぜ、伝蔵は、もののけと、向き合ったままだったのか――?

ここは、いわゆるアクション俳優さんならば
“もののけ退治”のアクションの見せ場として、
華々しいシーンになるところ。

なのに、もののけを、見つめ続ける伝蔵…………….
やがて、伝蔵の“ガン見”にひるんだのか、(何か通じ合ったのか)
もののけは、退散したからいいものの、伝蔵はどうしたんだ?
(それも忍術?)

伝蔵いわく
「忍者禁止令で居場所がなくなった自分も、もののけも
この国には居られないのは、同じことだ…」(みたいなこと)
(ここで、“忍者禁止令”の設定が生かされたとは!(>_<))

↑のこの虚無感は、画面の暗さと、伝蔵のクールさで、絶妙であります☆

そして、伝蔵は、あとは大丈夫だろうというところで
姫の前から、風のように、消えてしまいます。
姫にしたら、心細さだけでなくて、ずっと仕えてほしかったのに……
心を残して、去ってしまうなんて…orz

いや、心を残して去ってしまう名残惜しさこそ、イイ☆
この切なさ、たまらん!(*^_^*)



▽▽▽
▼▼▼

ディーンさんは主演ですが、
いかにも、主役張ってますーというスター映画ではなく
かなり抑えた役柄の“わびさび忍び“でした。
(もっと観たかった!(>_<))


画面の暗さも、幽玄?とも思え
余韻を切なく残したラストシーンは、ニクすぎる!(>_<)


できれば、次回は、吹っ切れて
『影の軍団』的な“アクション忍び”で、
暴れまくってくれて、いいですよ。(^_-)-☆




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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『日本侠客伝 花と龍』★花と咲く!高倉健さんの男伊達!

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/134875/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

原作:火野葦平
主演:高倉健(=玉井)

火野さんが、実父(=玉井)を描いた小説の映画化の1つ。
健さんには、日本侠客伝シリーズの1つとなりました。

『花と龍』は、実話だけあって、壮大な人間ドラマです。

・ウィキ→コチラ
・映画のあらすじ→コチラ


侠客?ヤクザ映画?と、片づけてはいけません。


▼~▼ 内容にふれて雑感です。

▼▼▼


“侠客“と言うと、ヤクザ?
確かに、作者の火野さんいわく
仕事のないときは、バクチもするし
父親たちの様子は、“ヤクザ”と言える――ということらしいですが
後世の暴力団とは違います。


ときは、明治の中頃。
ここの“組“の皆さんは、石炭の荷役をしています。
(船に運んだり、降ろしたり)


その仕事の際、同業者やら、本当の?ヤクザやらが
邪魔しに来るのです。(>_<)
それで、命がけの喧嘩沙汰になることしばしばで
ヤッタヤラレタ、という繰り返しが起こります。


ヤクザのはしり?かもしれないけれど
私が、彼らに敬意を感じるのは
彼らは、自分が担う“仕事“を持っていること。
そして、親分子分の固い絆で、仕事をきっちりすること。
その遂行を邪魔する奴には、
自分が犠牲になってでも、張ったること――なんです。
(仲間や仕事に、それだけ誇りを持ててますか?^^;)


流れ者だった玉井は、やがて、組を任され、玉井組を名乗ります。
心意気は、“花と龍”の入れ墨に託します。
(花は菊☆~妻との思い出の花。)
彫るのは、“緋牡丹のお竜”こと藤(富司)純子さん♪(役名はお京ですが)


健さんが親分なら、命預けて仕事しますぜ―と言う子分の気持ち、
よくわかります。(*^_^*)


侠客~ヤクザ~暴力団……?
ヤクザさんも、映画も変遷していきますが
劇中の親分=若山富三郎さんが、映画『ブラックレイン』でも、親分役で
「日本のやくざは、戦後、
アメリカが降らせた(お金の)ブラックレインのせいで変わった」
みたいなことを言ったと思います。なるほどと思います。


(やはり、多人数で組む業種で、危険を伴うものには
今でも、親分子分的な濃い関係は、あるようで
絆とか義とかが強いように、思われます。)



親友を頼って、この世界に入った玉井ですが
玉井の妻となった女に、ずっと恋慕していた親友は
玉井の商売仇となるヤクザの伊崎組に入るという、裏切りがあります。


が、やはり
ラストは、玉井に味方して、伊崎組と戦ってくれて
友情は守られた、という“義”が、うれしい☆(*^_^*)


▼▼▼


詳細は、忘れてしまいましたが(汗)
実話に基づく壮大な「花と龍」は、
知らなきゃもったいない作品と思っています。


シリーズの1つとして、コンパクトにした健さん版などは
エンタメとしても、見やすいと思われます。(^_-)-☆





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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

映画『キャロル』★ケイトの存在感!アノ表情に引きずられる……

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/167863/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


・キャロル:ケイト・ブランシェット
・テレーズ:ルーニー・マーラ


女性同士の“特別な関係“――ということですが
車の窓越しから見せた、ケイトの表情が
なんとも、切ない哀愁を帯びていたのが、気になっていました。


同性への深い愛情――というと
“同性愛”の一言でくくられ、奇異の目で見られそうですが
私には、大いに“意味のある興味”を、惹かれるものであります。


▼~▼ 以下、内容にふれて個人的な感想です。


▼▼▼


若い娘テレーズが、キャロルと出逢ったときは
キャロルは、離婚調停中で、一人娘のために
クリスマスプレゼントを、買い求めたときでした。


ゴージャスな雰囲気のケイト=キャロルは、
生活に困っていない裕福な婦人、というオーラ全開です。
なぜ離婚に?


キャロルは、娘の名付け親の女性と、“親しく“なっていました。
夫は、そのことを、かなり咎めていた様子です。


端的に言えば
夫は、妻は外に何かを求めず、家で、家族のためだけに居てほしい――みたいな?
自分の思い通りでない妻に、ナン癖つけたみたいな…(ー_ー)!!
(妻が、買い物に出るのも、監視したがる夫もいるし…(汗))


キャロルにしてみれば、
家族で過ごしたいときにも、夫は仕事で不在……
仕事が大切な夫の立場も、よ~~くわかるのですが
虚しさ募る気持ちが、たとえば、友人とのおしゃべりで埋まれば
やがて、その人との時間が、生活や価値観の大きなウエイトを
占めていくのも、うなづけます。
(しょっちゅう、家を空ける!と、夫に、ボヤかれてもですね……)


そんなキャロルに、テレーズが惹かれた理由の1つが
「彼女は、私の話を聞いてくれるのよ!」
自己都合で、先走ってしまう彼氏に、そう吐き捨てて
テレーズは、キャロルと旅に出ました。


自分と向き合って、理解しようとしてくれる人を
探し求めるものだと思います。私もそうです。


道中の宿で、キャロルは、テレーズとの“絆“を
彼女の“肌“に求めました。


↑ソコに関しては、私は同意しかねるのですが(汗)
キャロルは、男性的なアプローチというよりも
私のカワイ子ちゃんを、放したくないかのような……
(わが娘は、離婚関係では、遠ざけられそう――という境遇もある)


テレーズも、好意ありとはいえ、
“まな板の上の鯉“のように、なすがまま……。
自分の“意志“は、まだ定まっていないような”ウブ“さが……


けれど、このままでは、テレーズがダメになるからと、
しばらく、距離を置いたキャロルですが
あるとき、再会します。


↑このシーンは、冒頭で見せたあと、終盤にも、繰り返される。
彼女たちの経緯や心中を知ると、この“再会“が
とても意味のあるものだとわかる。


キャロルは、別れ際に、“今夜の会合“にテレーズを誘うのだが
社交辞令で終わるのか?
テレーズは、ほかのパーティへと行ってしまう……
しかし、そのあとがイイ☆!!!!!


今までのテレーズは、彼氏とも、キャロルとも
まだ、ウブッ娘で、自分というものを前に出してはいなかったようなのですが
ラストシーンで、テレーズは、自らの意志で
キャロルへ、逢いに行く!


そのとき、レズとか、同性愛とか――思う必要はありません。


自分が気持ちを向けたい、と思う人めがけて
まっすぐに、近づいていく――(このカメラワーク良し!)
そこには
自分で生き方の選択をした、頼もしい女性の輝きがありました!


▼▼▼


ストーリー以上に
“ケイト・ブランシェットのキャロル“という太い軸が
あればこその魅力ある作品でした。
あの“気にかけるような、求める表情“には、引きずられるナ~……


私も、男女問わず、好感のもてる方には、惹かれます。
分かり合える関係が、欲しいのです。(*^_^*)



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『あやしい彼女』★若返れば心ウキウキ♪実年齢にもローマの休日(^_-)-☆

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/168755/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。

映画『怪しい彼女』は面白いと評判だったのに、未見だったので
日本版リメイクは、楽しみでした!


・73歳のカツ(=倍賞美津子)が若返ったのが
・20歳の節子(=多部未華子)
外見は若いのに、中身は、熟女の迫力あるのが面白い☆


多部さんは、TVドラマ『浪花少年探偵団』での、“しのぶセンセ“が好き☆
(同じく、ドラマ『ドS刑事』も良かった!)、
骨太のパンチあるお姉さんで、教師なのに、事件に首を突っ込んでは
「〇〇小のしのぶやでェ!」(誰?^^;)と、関係者(容疑者?)を
スゴみ倒しては、事件解決するのが、スパッと爽快でした!


今回の“若返り“キャラでも、コミカルな凄みが、十分に発揮☆
そして、ひたむきな“老婆心“が、感動もくれました(*^_^*)


▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼

1、基本形は、倍賞美津子さん♪


♪『東京ブギウギ』を、ウキウキ歌いながら踊りながらの登場♪


毒舌と言うか、遠慮が無いと言うか^^;
イケシャーシャー?図々しい?
因縁つけて値切るのは、ツラの皮がナントカ?……(―_―)!!


んな“モーレツおばあちゃん”のカツですが
女手ひとつで、苦労の末に、娘を育て上げてきたのは、母の鑑☆


けれど、“苦労の末“は、娘には重荷に……
もちろん、親に、恩は感じているけれど
“子供のために自分の人生を犠牲にしてきたオーラ“の母には
反発もしてしまう……


母は、いちいち、“あんたのために“と、恩着せがましく言ってしまいますが
決して恩を売りたいわけでなく、子供(娘)を大切に想っているよ――
と、言いたいだけなんですよね……


けれど、もし、写真を撮っただけで、若返れたら
出来なかったことを、アレコレやってみたいのも、女ゴコロ…(^_-)-☆


2.変身形の多部未華子さん♪


若返ったら、オシャレをして、やりたいようにやりたい!\(^o^)/
(老年でも、それなりに“放題“だったとは思うが…)
名前も節子と名乗って、別の人生を楽しむカツ。


年季の入った節子が、のど自慢大会で歌った歌が
皆の心に響く。~見上げてごらん夜の星を~


すると、孫が、節子(―祖母)を見初めて
バンドのボーカルに、スカウト。
デビューに向けた、歌手活動が始動する。


~真っ赤な太陽~で、ノリノリに歌うも良いけれど
~悲しくてやりきれない~は、選曲がイイ!


ああ、昔は、イイ歌がたくさんあったなァ……
悲しい歌も、自分の悲しみを乗せて、歌い流したなァ……
それで、気持ちが軽くなったりしたなァ…..


節子=カツも、懐メロのリアルタイムを、思い出すはず……
やがて、幼馴染のお爺さんが、カツの“変身“に気づく――


3.その後のてん末(ネタバレです)


若返ったまま、時間が過ぎてしまうのか――?
しかし、同期の病死が、避けられない運命を知らしめ
節子は、血を流すと、元に戻ることに気づきます。



▽▽▽(要反転)

バンドの命運がかかったある日、孫は事故に遭い
瀕死の重傷を負います。
節子は、緊急の献血を申し出て、孫の無事と引き換えに
元の姿に戻ります。
それまでに、娘とも、親子の愛と絆を再確認でき
感動的で、温かなエンディングへと向かいます――

が、それだけではない。^^;
青春を取り戻したい人は、ほかにもいて(←幼馴染のおじいさん)
実年齢に戻ったカツを、青年になった自分が
“ローマの休日“に誘うのが、とても良い\(^o^)/


▽▽▽
▼▼▼

人生やり直せるなら、やり直そう!
2度目の青春は、謳歌しよう!


若返りのドタバタ劇は、シンプルなテーマですが
観る人の思い出や願望とも重なって、かつ
バレたらどうしよう^^;という、ハラハラもあって
楽しかった!


各国のリメイクも、色々見てみたいです。(*^_^*)


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映画『青春群像』★ダメ青年群像劇のラストに輝く“少年”の光

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/7444/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。


監督:フェデリコ・フェリーニ☆

・作品のうんちく→コチラ

原題 : I Vitelloni(=雄牛)~独り立ちできてない若造と言う意味合いらしい

フェリーニの自伝的作品だそうです
5人の無職青年の、脱皮?への過渡期のようです。

5人のうち
・ファウスト~女たらし!たらしぶりで物語が動いているよう。
・モラルド~ファウストがデキ婚した妻の兄。狂言回しか。

がむしゃらにがんばって、無職を抜け出すゾ
という力強さではないのに
画面からは、エネルギッシュな力強さを感じます。

印象的だったのは、ラストシーンに出た少年の存在です!

▼~▼ 以下、内容にふれて雑感です。

▼▼▼

1.ファウストの放蕩ぶり ←ストーリーの中心


友人モラルドの妹と、デキ婚しますが
映画館で見かけた女を追いかけて、口説いたり
義父の紹介で、就職した店の奥さんを、誘惑したあげく
首になったら、奥さんのせいにしたり……(―_―)!!


さらに、首になった腹いせに、モラルドの入れ知恵で
店の天使像まで盗んで、換金しようとする……


ファウストの、女にも道徳にも、だらしないダメぶり!
一体、どんな意味があると言うのか……orz
しかし、そんなファウストが
ひるむことなく、強引に、作品を力強く引っ張る一方で
ほかの友人の境遇が(無職含む)、色濃く影を落とすのが、対照をなすよう。


そんなファウストに愛想を尽かした妻が、子供とともに、姿を消すと
ファウストは、夢中で、探し回ります。
結局、妻子は見つかり、この件は収まります。
(……が、ファウストの女たらしが治ったかの保証は、できかねます…^^;)


作品は、放蕩ファウストの改心では終わらないのが、ミソ☆


2.アルベルトのこと


彼も無職で、母と姉と暮らし、姉の稼ぎで生計を立てています。
しかし、姉が、既婚男性と不倫関係にあることを知り
憂慮します。
(自分の仕事について、憂慮したほうがいいかと…)


印象的なのは、カーニバルのシーン。
(そこで、ファウストは、店の奥さんが自分好みだと気付きもした。)
お祭りだからだけど、熱気のムンムンさがスゴイ!
混乱と雑然さが、ハンパなくイイ☆


これでもか!これでもかッ!と見せつける、パーティの盛り上がり!
これほどまでに、どんな意味が…?と思いながら
翌朝の“祭りのあと“の寂れ感よ……
紙テープが、アルベルトに絡まるのも、虚しー(―_―)!!


駆け落ちした姉のこれからのこと、残された母と自分のこと――
不安も合わせて、どんちゃん騒ぎをしていたとしても
“祭り”が終わったあとは、どうすればいい……orz


3. モラルドと少年のこと


作品が、モラルドの視点によるもののようで
あまり、目立った感はなかったのですが
フェリーニの投影だったのでしょうか…….


無為なモラルドが、あるとき、足早の少年に声をかけます。
午前3時。少年は仕事のために、駅に向かう途中でした。


片や、無職で宵っ張りの青年。
片や、早朝に出勤する少年。


私が、モラルドの立場なら、きっと、割り切れません!
何を悩み、迷い、何を言い訳したとしても
急いで駅に向かう少年の後姿に、自分の生き方を恥じたと思う。


そして
何かを、しなければならないことに、気づきながらも
足早どころか、一歩も踏み出そうとしていない自分の背を
今こそ、自分がドンっと、押してやらねばならないのだと……


そうして、ファウストと妹夫妻が、うまくやっていけそうなことを見届けたあと
モラルドは、この町を出るべく
朝の列車に、乗り込んだ。


そこで、あの少年が声をかけてくるのが、とてもイイ!!☆


無為の男たちの締めくくりを
代表するように、新たな出発をするモラルド――
それだけでも、作品は終われるけれど
この、勤労少年が、モラルドを送り出すことで
彼(ら)の“脱皮“が、とても力強く、印象に満ちたものになった!(と思う)
これは、ある種の感動です。(*^_^*)


▼▼▼


次々と、女をたらしこむお兄さんには、
どうなることかと思いましたが^^;
生命力みなぎるような“画面の力“に、引きこまれました。


圧巻は、ラストシーンの、旅立つ青年を送り出す“少年“☆
ダメ青年群像劇の最後を、爽やかな光で、
キラキラっと、輝かせましたネ(^_-)-☆




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