映画 『早春』★初恋は浮かれず一途に深いところへ…

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/174479/
↑あらすじ・配役はこちらを参照ください。
原題:DEEP END
ブロ友さんが、打ちのめされた作品ということで、気になっていました。(^^)/
15歳の少年の初恋は、バイト先の年上の美女――
↑コレだけで、ザワザワしそう……
男性には、ナニかと身に覚えがあって、懐かしくも痛い感覚が
鮮やかに蘇るのでしょう。
私が、ウブな乙女の頃に鑑賞していたら、今とは違った印象かも…
恋の入り口に、初めて立った少年ではなく、今の私は
恋の出口から、放り出されてて……orz(汗)
早春でなく、冬枯れな私ではありますが(^^♪
恋心を思い出しつつ
▼~▼内容にふれて、ほぼ雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼
学校をやめて、バイト先に来た彼の世界は、狭い。
彼女に気持ちが向くのは、運命的に当然。
けれど、彼女は、すでに婚約者のいる身。(経験値が違う)
婚約者がいても、彼と仲良くするくらいは、どうということもない。
彼女には、不倫相手すらいる。( 一一) 経験値上げないでほしー(>_<)
多分、婚約者の存在は、仕方ないとしても、
好きな人には、少しでも、こっちを向いてほしいもの。
婚約者とのデート中であっても、無邪気に邪魔をする彼は
子供のノリだ。(~_~メ)
結婚は、彼女を独占する手段として、想像したとしても
今の彼には、現実味は薄く、婚約者から奪うのはムリ。
一方、不倫相手には、けしからんと思うでしょう。
好きな彼女には、こっちを向いてほしい、と思いつつも
清純でいてほしい、と思うものでもないですか?
(矛盾しますが、恋は、そんなもの(^^♪)
だから、いかがわしい店先に、
彼女の等身大パネル(セクシー系(~_~メ))があったら
そんなところに、さらしてなるものかと思う。
(彼女は、ソレを知っていたから、バイトモデルだったのかも)
彼女の等身大パネルを持って、移動する少年は、
まるで、彼女自身を連れて、逃げているよう…
そう、等身大パネルというのは、その大きさとリアルな写真で
彼女の身代わりにもなれる。
少年は、バイト先のプールで
パネルを抱きながら、泳ぐように、漂うように、戯れる……
水の中の自由な感覚は、誰にも、邪魔されない。
自分だけの想像の恋の中で、溺れられる……
↑ココは、“DEEP END“の前振れとしても、
象徴的にも、観念的にも、印象的なシーンです。
そうこうして、やはり、初めての恋は、戻ることを知らない。
相手のことよりも、自分の想い。
いや、誰もが、まず、身を引くことを、始めに考えはすまい。
できるなら、自分のものにしたい。奪いたい。
少年が、彼女の婚約指輪を奪い、彼女をじらしたのは
水のないプール。
これも、”悪ふざけ“ではあるけれど、子供のノリのお遊びではない。
彼の本心。
婚約者とお幸せに――なんて、思えようか?
そうして、徐々に、水が満たされていったプールは
彼を、急かせたようだ。
彼女に、事故のような(暴)力を加えてしまい
彼女が、このプールから出ていくことを、阻んだ。
流血した彼女は、プールの中で
少年の手の中に、堕ちていった…….
今度は、パネルのようなペラペラでなく
少年は、生身の彼女を、その手に抱いた。
彼は、きっと、彼女を愛する気持ちを、
全身に感じていたはずだと思うけれど
それは、恋であっても、相愛ではない。
それは、情熱であっても、欲望でしかない…
それは、ひとりよがりの若気の至りーではあるけれど
死ぬほどの恋心に囚われた…そのことに、心が熱くなる。
この世の善悪を、水底に沈めてでも、自分の想いをぶつけたい!
息苦しさが、恋の苦しさになってくる……
▼▼▼
あなたがこれほど好きなんです!という
迷惑なほどの、青き恋心は
ウキウキと、浮かれない。
ただ、好きの一途で、沈めばいい……
若い日の恋に、正当性はいらないーと言わんばかりの衝撃!
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