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映画『ハンナ』★「心臓、外しちゃった」でズキュン♪


155161_1.jpg



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/155161/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・ハンナ: シアーシャ・ローナン☆
・マリッサ(CIA): ケイト・ブランシェット☆


“父”と森で暮らすハンナは、
サバイバル生活で、戦いに長けていた。
今日も、鹿を標的に弓を引く。
鹿は、倒れたとはいえ
「心臓、外しちゃった」
兵器のような少女ハンナですが
殺意ムンムンでなく
シアーナが、天使のようなので
そのギャップが、まず、魅力☆

森を出たあと、マリッサ(CIA)に、追われることになるハンナ。
延々と、逃げる!戦う!逃げる!戦う!……
(巻き添えになる人たちも……orz)

なぜ、ハンナは、そんな運命に…?
を知らされつつ
応援して見ています。(^^)/

▼~▼ネタバレして雑談です。
▼▼▼

よくわからなかったのが、
ハンナが、独り立ちするときのこと。

元CIAの父は、CIAにわかるように
この居場所を発信して、森を出るよう促す。
CIA(マリッサ)を殺すか、殺されるかのどちらかだー
と、ハンナを鼓舞するのですが
わざわざ、なぜ???
(コソッと、森を出れば、いいじゃん……)  あとでわかった(^^)/

アッと言う間に、ハンナは、見つかって囚われてしまった――

しかし、ソコからがイイ☆
華麗で、ドキドキする、脱出劇を見せてくれた!(^^)/

そして、途方に暮れそうな砂漠で
いい親子連れに出逢い、マイカーの旅に便乗した。
同年代の女の子と、初めて、友達になったハンナには
機械でない、心ゆれる少女を見る♪

~中略~

ハンナが、CIAに狙われるのは
“実験“を、なかったことにするため。
中絶予定の女性の赤ちゃんに細工し
(情緒乏しい)人間兵器を作ったが
2年で、実験は“中止“。
子供は、処分されたと言う――

ハンナの父は、実父ではないが
ハンナを連れて、逃亡し、森で育ててくれていた。

実験中止になったのは
人間兵器の製造―というのが、ヤバいことだからでしょうか?
そんなの初めから、わかってることでしょ?
中止したから、産物は“破棄“なんて
生まれた子供だって、人間でしょ……
中絶するはずだった子供だから、いいってか??
ヒドイヮ……orz

やっきになって、“実験処理“を遂行しようとするマリッサは
悪魔のよう……
美しいから、余計、冷たさに、トゲがある……

(そんなマリッサに、“復讐“するために
ハンナは、自分を追わせたのですね。
母の復讐というより(実行犯は“父“だが)
自分たち子供が、実験にされたことへの?)
(話ちがいますが、母が中絶していたら
生まれることもできなかった……)

ハンナの運命が、悲愴ですが
ソレをはねのける強さに、励まされる。

そして、ついに、マリッサと対峙するときが!
マリッサも、しつこいというか、しぶといと言うか……
オバサンは、オバタリアンなんですよ……(汗)
なかなか、死なないの……(滝汗)

で、戦い終わったハンナいわく
「心臓、外しちゃった」

↑冒頭のシーンのつぶやきが
キメゼリフになった!(^^)/

▼▼▼

カワイイ顔した少女が、
軽やかな身のこなしで、めっぽう強い!
ソレが、かなり魅力の作品☆(^_-)-☆


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『いなくなれ、群青』★微妙で切ない感情が“どうしようもなく“尊い

181548_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/181548/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原作未読です)

・七草: 横浜流星☆
・真辺: 飯豊まりえ

予告編から、青春の美しい痛みを伴う作品―を感じ
楽しみにしていました☆

魔女?が支配するという島(階段島)での
ファンタジーですが
大人の階段を登る年頃の
七草の心の機微が、“青い棘“のようで
心に刺さった作品だった――

階段島で暮らす人たちは、その生活に慣れて
島を出ようとすることも、なかった。
「出たければ、失くしたものを見つけること」(byタクシー運転手)

あるとき、島にやってきた真辺は(七草の“知人“)
島からの脱出を、七草らに、もちかける――
(注:脱出モノではない)

気になるのは
「僕たちは、本来、一緒に居ちゃいけないんだ」(by七草)
「私たちは、必ず、また出逢うんだよ」(by真辺)

▼~▼ネタバレして雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼

“島民“が、状況を受容して生活している中
真辺の到来は、革命的。
どうにかして、島から脱出しようと奮闘する。

誰にも行きつけない階段の先に住むという
魔女にも、逢いに行こうとし
手漕ぎボートで、海にも出たが
島を出ることは、できない……

孤軍奮闘し、島民を脱出へ鼓舞する真辺に対し
七草の言うことが、ズキュンだ。
「(人は)不幸を受け入れる権利だって持っている」

同じようなことは、ほかにもあった。
バイオリンの弦が切れた女子生徒のために
弦を入手してあげた、同級生。(♂)

彼女が喜ぶかと思ったが、発表会へのプレッシャーから
自分で弦を切った彼女には、余計なことになってしまった…
(結局は、演奏してよい流れになった♪)

~中略~   ←複雑なコトになっていきます。(^^)/
こうすべきーと信じたら、突っ走る真辺が、理想主義者なら
七草は、悲観主義者(諦観?)として、映っていく。

七草は、そんな真辺を
宇宙の彼方で輝いているはずの
“ピストルスター“に、なぞらえていたようなのがイイ☆
自分とは違う世界で、輝いてほしいと願っていたらしい…

↑ココの感情は、泡のように、淡い……
ソレが恋?かどうか、確認することもない。
この、微妙で切ない感情がイイ!
横浜流星さんの、アノ雰囲気で、ソレを感じさせる!
ソレだけで、尊い!

そして、彼らは、ナニに捨てられたのか?
ナニを失くしたのか?
七草は、気づいていた!
「失くしたのは僕でなくて、七草です」

▽要反転↓

捨てられたのは、成長過程で捨てていった
自分の人格の一部だと言う。

すると、この島にいる、完璧理想主義の真辺が
捨てられた人格ならば
成長した彼女は、なあなあでうまくやってく大人に??

七草にとって、真辺は、“輝くピストルスター“で居て欲しかったのに
どうやら、同じ高校で、自分と出逢ったことで
生き方が、変わったらしい……?

ならば、僕らは、逢うべきではなかったと思う七草……



逢うべきでないなんて、悲しいことを言ってくれるナ…
チッチッチ、ソレが青春なのか?
青いナァ~、七草くん♪
君こそ、“理想“を求めるロマンチスト☆なのか?

一度は、“脱出“した真辺だったが
彼女は、島に、七草のもとに帰ってきた!

崇高で、高潔な想いを、
ただ大切にして、生きていたい年頃もあろうが
理想も、悲観も、過去も、未来も
現実も、希望も――
すべてを、ひっくり返しても
また逢いたい!一緒に居たい!という切望に
抗えない強い想いが、存在する!

▼▼▼

「この物語はどうしようもなく、彼女に出会ったときから始まる」

“どうしようもなく“
実は、この言葉の曖昧さが、私は、好きでないのだけど(汗)
ココでは、
下半身の力が抜けて、倒れながら感じためまいにも
甘美な心地良ささえ感じた、とでも言うような………

この“どうしようもない“余韻、好き……



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映画『緑色音楽』★生きてるうちに意思表示!

キャプチャ12


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/174725/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
グリーンリボンキャンペーンの短編作品)

・潤(浪人中): 村上虹郎☆
・叔父(歯科医): オダギリジョー


ひきこもって、ゲーム三昧の潤は
亡き父が、臓器提供していたことを知り
ショックを受ける――
(穴から、出てくる……)
臓器提供(の意思表示)について、考える作品なので
考えてくださればいいと、思います。(^^)/

▼~▼内容にふれて雑談です。
▼▼▼

父亡き後、叔父が、歯科医を継承していたが
ゆくゆくは、潤が、継ぐことが、暗黙の了解。
しかし
潤は、“なりゆき”人生に
疑問や不満を感じたのか、浪人中なのに、ゲーム三昧で
引きこもっていた。

そんな空気を、覆したのが
父の臓器提供だった。

死別したとき、幼かった潤だけが、知らされていないことで
ショックを受けつつ、憤慨した潤。
「そんな大事なことを、黙っていたなんて!」

たとえば、本人に臓器提供の意思があっても
家族は同意できない――というならば
死後の体は、誰のものなのか?―とも、考えられる?

臓器提供の件を、潤に話しながら、母親は
父をとても愛していたーと、涙ぐんだ。
それは、本人の遺志を尊重しながらも
複雑な思いにかられたことを、思わせます……

話は、潤の、両親の出逢いと結婚のエピソードもあり
スピンオフあれば)
ひたむきな“生きざま“に触れる。

歯科医に、なるならないもだが
ひきこもって、ゲームしてる場合かと……
死後のこともだが
今、しっかり生きようよ!というムードも高まって!(^^)/

オダジョー叔父には、母を想っているなら
ドラム叩いて、感情を納めてんなよ!
“意思表示”しろ!と言わんばかりに
叔父のドラムセットを壊した潤……汗。

▼▼▼

潤が、お風呂で歌う『なんかさ』は
(never young beach)
それとなく、考えようとさせてくれてるよう。

私は、運転免許証に“意思表示“しています。
使えるものは、使って頂けたらと…(*^^)v



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映画『楽園』★そんな願望が持てるならそれが楽園なのかな

176775_2.jpg



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176775/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原作:吉田修一『青田Y字路』『万屋善次郎』)

・タケシ: 綾野剛☆
・ツムギ: 杉咲花☆


ツムギが、小学生の時の帰り道、Y字路で別れたあと
行方不明になったアイカ。
12年後に、再び、少女行方不明事件が起こったとき
犯人にされてしまったタケシ。
村の長老との“行き違い“で、村八分になってしまった善次郎。
アイカの真相はどうなのかー犯人は誰なのかーを気にしつつ
時間軸が、行きつ戻りつするたびに
少しずつ、傷跡を見せられるよう……

犯人も知りたいですが、ソレは、“被害者“も同じ。
本当のことを知りたい!
しかし、それがために、デッチ上げられる事もあれば
思い込まれる事もある。
そして、誤ったことも、信念になれば、正義にさえなる…
もう、訂正不能な疑念が、絶望を残しそうな……orz

↑ひとすじ縄で、割り切れないのが、歯がゆいくらい…
人は感情の生き物―と言うけれど
怒涛の感情のシャワーに、まみれた印象です。
いや
感情の火だるまか……(汗)

▼~▼内容にふれて雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼

一緒に帰った別れ道で
友人アイカが、行方不明になったツムギ。

自分(だけ)が災難から逃れたとき、罪悪感に苛まれることがありますが
ココは、ソレだけではないのが、ミソ☆

帰り道、ツムギとアイカは、花冠を作っていたとき
アイカは、ツムギの花をくすねた。
それがあったからか、分かれ道で、アイカがツムギに
あとで一緒に遊ぼうと誘ったのを、ツムギは断って、別れた。

もし、一緒に遊ぶ約束をしていればーと言ってみても
ソレは、偶然ではなくて、原因があったから……
モヤモヤした状態で、生き別れになったのだから
何も知らない人よりも、辛いことだろう……

ましてや、こんなことを言われるなんて……
「なんで、お前だけが生きているんだ」(byアイカの祖父)
アイカも、同じように生きていて欲しかった…
という願望にしても、ヒドイ言い方だ…orz

アイカの情報提供を呼び掛ける“お知らせ“をみるたび
責められる思いがしたと思うツムギは、やがて
逃げるように、故郷を離れて、就職した。

一方、外国人の母とともに暮らしていた、タケシは
どこへ行っても、虐げられた状況だった。
(日本に行けば、楽園だと聞いていたのに)

アイカの事件のときは、そうでもなかったのに
12年後に、同様の事件が起こったとき
いきなり、容疑者にされてしまった!

↑コレがひどい……
皆が、タケシの家(留守)に押し寄せて
家に押し入って、メチャメチャにした。(※)
帰宅したタケシは、犯人にされたため
蕎麦屋に逃げたが、取り乱しながら
放火&焼身自殺してしまった!

結局、このときの行方不明の少女は、見つかり
タケシは、犯人にされ、亡くなってしまったのだが
アイカの祖父の本心が、えげつなかった。
10年以上も、犯人不在のモヤモヤにけりをつけたい気持ちが
(誰でもいいから)犯人として死んでほしい気持ちに
なっていたと言う……

祖父の苦悩が、わかるからなのか
タケシ=犯人と信じた、村人の多くが、
ひどいことができてしまう、人の心のありかよ……
“正義“と信じれば、ナニしてもいいのか???
大多数が信じれば、それが、正しいのか???

村社会は、大きな家族のようーと言いますが
村八分にでもなれば
死活問題のイジメです……orz

善次郎は、長老の機嫌を損ねたばかりに
他の人からも、“嫌がらせ“を受けてしまった。
ココを、出ていくほか救いがないとしても
妻亡き今、彼には、ココしかなかったよう……
あるとき
堪忍袋の緒が切れて、恨みの村人を殺しまくったあと
善次郎は、妻のもとに旅立った――
(しいて言えば、ソコが、彼の楽園なのかも)

アイカの行方不明事件が、解決しないまま
“不審者の通報を促す看板“が、事件の痕のように残る村―
帰省したツムギは、自分のモヤモヤを壊すように
その看板を、うち捨てたのが、イイ☆

平穏を望むのは、当然だが
“そんな看板“が、有り続けては
この村に、平穏(楽園)は、訪れないだろう。
逆説的な光景が、平穏を切望するツムギを通して、痛く刺さる……

そうして
不遇なタケシについて、ラストにまだ、残されていた。

アイカがいなくなった日、
アイカは、泣いていたタケシを、花冠で、慰めてあげていた。
かわいそうな目に遭ったタケシと
ツムギとは、直前に、溝を作ったが、芯は優しいアイカ。
この二人の出逢いには、何か“間違い“が起こってしまったのか……?

救いは、都内で、ツムギが見聞きしたこと。

「アイカ!」と呼ばれた乙女が、微笑んで振り返る。
もしかしたら?と思わせるのが、イイ。
アイカは、いなくなっただけで、どこかで生きていて
幸せに暮らしているんじゃないか…….?
ソレは、願望に過ぎないのだけれど
そんな願望を持てるなら――
それこそが、楽園なのではないか――

そんなラストの余韻が、切なくてイイ……

▼▼▼


綾野剛さんの出番が、早めに終わった?
と思ったら、違った。
あとで出てきたときに、気持ちをどこに置いたらいいか
すごく迷った……




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テーマ : 邦画
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映画『ROAD TO HiGH&LOW』★ハイロー沼に足踏み入れてみた(^^♪

170014_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/170014/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

『HiGH&LOW』のドラマは、知っていましたが
『クローズ』のような、『戦国ヤンキー川中島学園』のような
男チームの殴り合いだと思って、スルーしていました。

ドラマ未見だったので、この“総集編”にトライ!

“「S.W.O.R.D.」地区“の5チームの乱闘=アクションもありますが
ジャンルは“青春ストーリー”とも!
幼なじみ3人の“絆“ありきの殴りっこ?でありました。

▼~▼内容より雑談です。
▼▼▼

岩田剛典さんが、出演されていたので
気には、なっていたのですが
ポスターのお写真が、男前のままだったので
その路線なんだろーと、遠巻きに….(^^♪

というのは、私の推したいヤンキー風情は
前にも言いましたが
映画『クローズEXPLODE』での、黒咲工業の柴田☆

髪型が、サラサラヘア~ではなくて
短めの金髪剛毛が、直立してたのが、GOOD。

そして、ツラ構え!
不機嫌というのとは違った
タチ悪そうなオラオラ感が、殺気立ってた!(^^)/

脱いだ肌には、痛々しい火傷の痕が…….
コレが、友人がらみの“ワケアリ“というのも、イイんだな……

――と、黒崎の柴田ばかり褒めてしまいましたが
本作の山王連合会:コブラは、コブラでいいです…
岩田さんも、イメージがあるでしょーし……

次は、林遣都さん♪
(“達磨一家”の日向)

林さんも、カワイイ雰囲気で、
押し負けそうなムードもあるのに
ココでは、キモが座った親分風情が、重い!
重くて、良い!!(^^)/

それと、目つきの悪さ。
コイツ、性根から、根性悪ソーだな~という目つきすんのよ。
イイぞォーッ!(^^)/

次は、窪田正孝さん♪
(“RUDE BOYS”のスモーキー)

そこに流れ着いた人たちと、家族のように暮らす。
まさに一家☆
骨太さと繊細さが絶妙な、窪田さんは
咳をして、喀血!(>_<)
(労咳病みで、喀血した沖田総司のような!)
病気でも、身内を守ろうと必死な様子が、たまらなく良い!

~中略~

コブラ・ヤマト・ノボルは、仲良し3人組だったが
ノボルは、“「S.W.O.R.D.」地区“を支配しようとする
ヤクザの子分になっていた。
コブラとヤマトは、ノボルを、山王会に戻そうと奮闘する――

▼▼▼

登坂広臣さんのソロライブで
EXILE/TAKAHIROさんが、ゲスト出演されたとき
“雨宮兄弟”云々と、言っていましたが
そのときは、よくわからなかった……(汗)

ハイロ―の沼~深そうなので
もうちょっと、入り込んでみようかナ……



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テーマ : 邦画
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映画『ある海辺の詩人~小さなヴェニスで~』★人を恋うー詩情豊かに耐えて哀しくー

T0016826q.jpg


作品について:http://cinema.pia.co.jp/title/161236/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



イタリアのヴェニス近くの猟師町。
中国移民の女性と、かつてユーゴから移民した老人の“交流”なのですが…

この“交流“は
ただの男女の愛情モノではありません。
恋ではなく、人が人を恋う、と言いましょうか……


(↓ヤフーレビューの転記です。ネタバレ表示なし)

長江哀歌』のチャオ・タオさんが主演で、かつ、
詩人と言うタイトルに惹かれました。

ヴェニスのような、海辺(潟)の猟師町:キオッジャでのこと。

タオ演じるシュン・リーは、借金のために
子供を中国に残して、イタリアに出稼ぎに来ています。

キオッジャの酒場に派遣されて知り合ったのは、
今は、すっかり、イタリア人漁師でも、実は
30年も昔に、旧ユーゴスラビアから移民した老人、べーピ。

慣れないお酒の名前を言われても
その前は、縫製工場にいたリーは、わかりません。
お客さんに教えられて、カクテルを作ったり
お客さんが、自分で混ぜてたり…^^;

酒場で働く、と言っても、リーの雰囲気は
いわゆる酒場ムードムンムンではなく、
食堂のお姉さん、という清楚な雰囲気です。

リーとベーピは、親しくなりますが
中国人女性と、今はイタリア人男性の親密な関係を
周囲は許しません。
中国マフィアにだまされるな!と
暴力沙汰になるほど、許されないのです。
(中国移民の現実を見せられる印象アリ)

リーの店にも入れてもらえないベーピの顔が
酒場の窓に映るのが、切ない…………

やがて、リーは、ボスから移動を命じられ
この猟師町を離れますが
再び、この街を訪れたとき、ベーピを訪ねます……

“異邦人同士”の男女が、出逢い、別れ、
再び出逢おうとすることが
ストーリーの主軸になっています。
しかし、いわゆる“男女の恋”ではないところが、深いところです。

好意を持つことが、イコール恋ではないですよね。
敢えて言うなら、恋というより、“人を恋うということ“。
温かな優しさを感じる人と一緒に時を過ごしたい、と思うのは
自然な気持ちでしょう?
そんな想いです。

その、複雑で深い想いを、うまく表現しているのが
老人ベーピが、“詩ごころ”のある男性であるということです。
自分の気持ちを、さりげなく、詩にする……ステキです。
(演じるラデ・シェルべッジアさんが、味わいのある包容力のある方で
作品の魅力大です。)

そして、猟師町という光景も、情緒的です。

生活の場としての静かな海に、時を刻むのは、静かに寄せる、波、波……
遠い沖をながめるとき、
リーは、本国に残した子供のことを思っているのでしょうか……
ベーピは、今は消滅した祖国の想い出を、偲んでいるのでしょうか………

二人が、沖合いの、“漁師の家”で、過ごした時間は
現実の世界から隔絶された、ゆるやかな世界だったはず。
友達として、同じ異邦人として……

そうして、終盤には、無念の哀しみもあり
衝撃的に燃え盛る、炎のシーンもありますが。
作品のトーンは、
呼吸をするように、静かに、流れていきます。

しかし、逆に、そんな抑えた演出が、心にしみて来るのは
そのさりげなさが
どうにもならない普通の人生の痛みを、感じさせるのです。

抗っても、どうにもならない。
ただ、耐えて、従うほかない人生もあります。
哀しみに、泣き叫ぶこともできない。
ただ、静かに、目頭を熱くさせることしかできない人生もある…………

そんなとき、荒涼としそうな心に、1敵のしずくを落としてくれるのが
真心から生まれる、一篇の詩なのかもしれません。

「川はすべて海へ降りてゆく 満たせぬままに」 (byベーピ)

満たせぬままに……
というのが切ないけれど、こう終わります。
「……心を温め、小さな花のように、リーを微笑ます」

異国の海辺に咲いたのは、二人の心を結ぶ、微笑みの花。

余白にも、詩情ゆたかな波が、キラキラ光りを放つような
芳醇な逸品です。


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映画『真実』★大女優の貫禄は肝っ玉母さん♪

176526_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176526/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・大女優ファビエンヌ: カトリーヌ・ドヌーヴ☆
・その娘: ジュリエット・ビノシュ☆


大女優が、自伝を出版した。
娘は、家族とお祝いに帰省し、本を読んでみたら
“事実“と違う”美談”が、書かれていて
驚くやら、呆れるやら……

大女優は
女優が本当のこと書いて、どうする――と開き直るが
娘は、“サラおばさん”のことは
当然、書かれていたと思っていて――

大女優と娘の関係が
今、撮っている大女優の作品とリンクしているのも面白い。
その作品は、SF?で
地球では、短命になる母親は、宇宙に住んでいて
7年ごとに、地上の娘に逢いに来るーというもの。

カトリーヌの放つ、迫力と美とトゲのオーラは
一人の女の生きざまに、有無を言わせぬ説得力を感じる。

そんなカトリーヌに、真っ向から、火花を散らす娘に
ジュリエットのクセのある存在感も、バッチリ☆

▼~▼内容にふれつつ雑談です。
▼▼▼

自伝を書く―というのは
懐古あり、懺悔・悔悛ありーということかもですが
彼女の場合は、
女優の宣伝・話題づくりだったのでしょうか?

女優が真実を書いてどーする?という姿勢は
女優は、どこまでも演じてこそ女優☆
ある意味、アッパレであります…

けれど、かつて、サラと主演を争った母親が
枕営業で、主役を勝ち取り、その後
サラが亡くなった“経過“を、よく思っていなかった娘は
“自伝“が”懺悔の告白“であることを、願っていたよう。

母の、“母親らしい思い出”もほとんどない娘は
自伝で、良き母を書いているのも、歯がゆい。

大女優は、良き母になれないのは仕方ないかもーと思ってしまうのは
自分も、仕事もちだからなんですが…(汗)
母親らしいことは、できるだけ、やったつもりでも
できないところは、義母や母に頼んだりした……
言い訳はしません。子供にはゴメンネと思っています。(>_<)

一方、記憶は、あやふやなものであり
事実は、自分が知ることだけではない。 ←ミソ☆かも。

娘目線で見ていくと、母:大女優は
女優としか生きていなくて、母としては冷たい存在に見えるのですが
やがて
大女優目線で、見えてくると
ああ、人間は、実は、深い生き物なんだナ~と思えてきました。

発表会のときは
娘が知らないところで、大女優:母は見守っていたし…

娘が擁護したサラに関しては
母は内心、娘を取られた焦り?から
サラが娘に読み聞かせた童話(魔女)の映画出演を、受けたと言う。

そして、このたびのSF作品。
サラの再来と言われる新進女優が、母役だと知り
老いた娘役を、引き受けたのだ。

~中略~  ←亀のピーター含む

一言でいえば、母と娘には
見えない“絆”がありますーと言えそうですが
母娘の強いつながりを、一言でまとめたくない気持ちです。

“台本”通りに演じれば、物事は、スムーズかもしれないと思いつつ
母と娘の間には、作らなくても
ツーカーな“台本”が、あるのかもしれないナ……
理解できない!と腹の立つことがあっても
よくよく考えれば、思考回路が、似ているもので……(^^)/

帰るときになっても
母を許しそうになる(けど許さない)ーなどと言っていた娘だが
母にそう言えることが、甘えられる証拠だョ。(^^)/
ちょっと寂しいかもしれないけれど
母は、そんなこと関係なく、娘は、底なしに愛おしいはずだもん♪

↑ファンが許してくれれば、大女優はOKなのよーと
デンッと、構えていた大女優ですが
全体的に、母親としても、肝っ玉母さんのような太っ腹を感じた☆

▼▼▼

とにかく、カトリーヌ・ドヌーヴが良かった!
大女優が、過去を省みて、娘と和解しましたー
なんて単純じゃないのが!(^^)/
それでいて、深い情がある。
人の心は、一言では、まとめられない。
ソレがイイ☆



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テーマ : 洋画
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映画『ジョン・ウィック:パラベラム』★さらに死にそうなまでに応戦しまくるキアヌ


175929_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/175929/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・キアヌ・リーブス主演☆
シリーズ3作目。前作の続きです。

掟を破ったため、組織から“追放”されたジョン。
(追放とは、賞金がかけられた殺しを意味する)
ホテルの支配人が、1時間の猶予をくれ
愛犬とともに、ホテルから逃げるジョンだが
時間切れとともに、そこら中から、殺し屋がやってきた!(>_<)

今回は、ガンファイトのみならず
剣・バイク・馬もありの
逃走&闘争となっていました。

生き延びられるのか、不安……orz
援助してくれたハル・ベリーにも
結局は死ぬことになるーみたいなことを言われたし…(汗)

けれど、ジョンが死んでは、話(シリーズ)が終わってしまうので
ナンとかすると、期待しつつ
殺し屋を、もぐら叩きのように、ドンドン片付けるキアヌを応援☆(^^)/


▼~▼内容にふれて雑談です。
▼▼▼

世界中の殺し屋が、賞金狙いで、自分を殺しに来るー
↑コレ、想像してみてください。(汗)
たま~に来るんじゃなくて、
映画は、サクサク、チョクチョクやってくる!
1つの集団片付いたと思ったら
また別の集団が……
生きた心地しないよ……orz

というか、絶望的な孤独感かと……

助けた人にも、ペナルティがありそうなので
助けにくい……
医者は、被害者を装うため、自分をジョンに撃たせたし…
お疲れ様です。

“誓い“のグッズ(=しがらみ・仁義?)で
援助を受けて、生き延びながら
親玉のさらに“上“に逢いに行ったジョン。
(“上”は、詐欺集団と同じで、下々にはわからない存在で
砂漠にいるらしい….)

“上“は、ホテルの支配人を始末すれば許すーというので
指詰めして、忠誠を誓ったジョン。

一方、支配人その他には、“裁定人“なる美女がやってきては
“落とし前”をつけさせていた。

支配人は、猶予をもらったジョンが、始末することになるのかーと
心苦しく思っていたが
ジョンは、そんな義理の悪いことは、しなかった。

それで、ジョンとホテルのコンシェルジュは
裁定人が送った部隊と、ホテルで抗戦することになった。
(支配人は奥の室で)
↑破壊のかぎりを尽くし、メチャメチャになる…(>_<)

さらに、殺し屋兼業の
お寿司屋さん(師匠と弟子)が、やってきて
ジョンを襲いまくった。
(血なまぐさい手で握ったお寿司は、食べたくないかも……汗)

~中略~   ←お寿司屋さんのドタバタなど

“落とし前“を付けて終わらせるーというのは
道理かもしれないけれど
納得できず、痛いことされたら、“恨み”になります。
ローレンス・フィッシュバーンは、その一人。
“怒り“が沸騰し、忠義は消えた感じ…

そして、そんなこんなで、支配人に殺されそうになったジョンは
命からがら
“怒り”のローレンスに拾われる。

上から下の社会であっても
こんな仕打ちには、腹の虫が収まらず
ガツンと反撃せずにはいられないーという男2人が出逢い
きっと、次には、頼もしい反撃を見せてくれそうな予感で終わる。
(血まみれのジョンだが、敢えて、熱き血潮のほとばしりと言おう!)

▼▼▼

前作の終わりに、ワンちゃんの活躍を期待しましたが
今回、ハル・ベリーのワンちゃんたちに注目☆
テキへの反撃は、ナイスプレーで大活躍☆
(犠牲になったワンちゃんには、心痛む…)

美女はいても、ラブ無しのジョン。
愛も安らぎもない男が、命を削って
戦わざるを得ないギリギリ感が
魅力なのかもしれませんが
次には、ジョンとワンちゃんを、ホッコリ、一緒にさせてほしいナ☆(^^)/



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『アラビアのロレンス』★バイクに思うアラビアにあってこそのロレンス

 



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/150495/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

ロレンスはアラブの英雄なのか?と聞かれると
う~~ん、英雄というか……
どんな話か?と聞かれると
う~~ん……と黙って、かみしめたくなってしまいます……
2回目を見た、チョイ雑感です)

~~~
 
英雄か大義か正義か……と言ったら
ロレンスは、良心なのかもしれません。

砂漠に仲間を置き去りにできないから……
運命だと言って、割り切れないから……
自分が良かれと信じて戦って……

しかし、結果と評価は
必ずしも釣り合うものではなく
ロレンスの“英雄的”な働きも
上層部関係者にはコトが終われば用済みで
「ハイ、ご苦労さん。あとは帰っていいよ。大佐に昇進しといたから」となる。

帰りの車の運転手が、帰国を祝してくれても、
ロレンスの心は、砂漠よりも渇いていたかもな~と思えます。
 
その砂漠の風景のすばらしさは
言い尽くされているので、省きます。

アラブの民の生き様が広がるこの地に、ロレンスは、ひととき、
自分の人生を染めたんだな~と言う想いがします。
 
そして、含みあるバイクシーン。
 
砂漠を走るロレンスの乗ったジープを追い抜いていくジープ。
まるで、アラビア時間のロレンスを追い抜いていくようでした。
これは、冒頭と呼応しているので、じわ~と来るのですが、
冒頭で、帰国したロレンスがバイクに乗って加速しています。
 
それは、イギリス時間というか、
イギリスの速度で走って(生きて)いるロレンスでした。
けれど
それはロレンスの生きる速度・時間ではなかったんだな~ということを
思わせる結果となります。
 
『アラビアのロレンス』というタイトルですが、
これは
ロレンスのアラビア日記というような意味ではなかったんだと
思えました。
 
人には、自分を生かせる場所というのがあって、
ロレンスは、アラビアにあってこその人物だったんだな~と思えてくる
絶妙な演出でした。

だから『アラビアのロレンス』なんだ~と思いつつ、
彼の“良心”に加えて、“失意”も思いやると
広い砂漠に、ポツッと見えたロレンスのアラビア時間が、
なおさら素晴らしく思い起こされるのです。
 


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映画『アメリカン・ギャングスター』★”ひとり勝ち”は、恨まれる

147638_5.jpg


映画レビューは、さらっとしてます。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/329107/review/90/post/


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/19722/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


黒人で、初めて暗黒街の王となった、ということも興味ある題材ですが、
その後、自分を逮捕した刑事が、弁護士となってからは

弁護を依頼した、という関係も、
ドラマチックに思えました。
(ただし、そこはあっさりと流されましたが)

キャッチコピーの1つにも、なっている、

『勝って敵をつくるか、負けて友をつくるか』

この台詞に、思うところあるので、ここで話しますね。

暗黒街の王となったフランク。
王となる、ということは、一人勝ちなのです。
他を出し抜いて、自分が、人より先を行った、ということなのです。
今まで、共存共栄でやってきた同業者からは、恨まれますよ。
同業といっても、仲間のようでいて、実はライバルなのですから。

このような状況に、心あたりありませんか?

私は、結構、感じています。
「一人勝ちしても、恨まれるからね。適当に、負けとかないと...。」
この台詞は、独白で、よく言っています(笑)。
自分にだったり、誰かにだったり。
実際、わざと負ける、という事はしなくても

負けてしまったときの言い訳なのですけどね(苦笑)。

クラスや、同業者。
”仲間”と呼ばれる集団が、
実は、一番、ライバルだったり、商売がたきなのですよね。
そこは、むずかしい関係ですが。
情報収集や、同業だからわかる苦労のねぎらい、などで、
行動を共にしながらも、
お互いに牽制したり、成績に嫉妬したり、されたりするのでしょう。

自分が、勝っていないときは、助けてくれても
ひとたび、”勝ち”に転じれば、意地悪したり、足を引っ張ろうとしたり...。
そのようなことも、見聞きすると、切なくなりますね。
それでも、上を目指したいから、
友を失ってでも、勝ちに行く.....。
つくづく、人は、孤独な生き物なのだ、と思います。

”困ったときに助けてくれるのが本当の友”ともいいますが、
本当の友ならば、その人が、勝ちに転じても、離れていかないで、
友でいてほしい、と思います。
勝つか、負けるかなんて、勝負は時の運。
誰でも、勝つときも負けるときもある、と思いますからね。


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映画『ジョーカー』★善悪を簡単にしないジョーカーの“笑い“がツボ!

176550_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176550/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

バットマンの敵役:ジョーカー☆
映画『ダークナイト』で    
ヒース・レジャーが魅せたジョーカーは
人間たちを、善と悪との間で、弄んでいたぶって
絶望的に衝撃的な爪痕を、心に残しました……

あのジョーカーが、また観られるなら!是非、見たい!
今度は、ホアキン・フェニックス☆
彼も、イイですよねェ~☆
震え上がりそうな、恐ろしさを秘めながらも、一方で
壊れやすそうなハートをもつ、繊細さあり。
そのギャップが、人物の厚みや深みになって
彼の“こじらせキャラ“は、絶品です!(^^)/

このジョーカーも必見!

宣伝?だと、愛に飢えたからこうなったーみたいですが
そんなに単純な男じゃないんだ、ジョーカーは…

彼の止まらない“笑い“が、ナントも言えない……
涙出てきた……

▼~▼内容にふれつつ雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼

ジョーカーことアーサーは、コメディアン志望。
ピエロの仕事をしながら
母の介護もして、暮らしていた。

母は、彼を、“ハッピー“と呼んでいた。
彼は、笑いが止まらなくなってしまう病気があったが
ソレを敢えて、“ハッピー“と呼んであげるのは
素敵なコトだと、思っていた――が…

彼の住む町は、ゴミ収集業者のストもあり
町全体が不安に満ち、治安も悪くなっていた。

ピエロのバイト中、悪ガキたちに
看板を奪われ、壊され、自分もボコボコにされたアーサー。
↑まずは、ソコ!

例えば、接客業だと、お客様は神様で
ナニ様みたいな奴よりも、シタ手に出なければいけなくて
それで損失が出ても、自腹を切らされたり
評価を下げられたりしてしまうコトがある…orz

ソレでも、我慢して、母に孝行するアーサー。
(多分、皆、“そう”だから……)

福祉のカウンセリングを、受けながら
“普通”の暮らしを続けようとするアーサー。
しかし、収まらない症状~笑いだしたら止まらない~が
不幸を招いてしまう。
地下鉄車内で、女性を困らせている“サラリーマン“たちを
笑ってしまったアーサーは、彼らに、ボコボコにされてしまう。

が、今度は、やられっ放しではなく
同僚からもらった銃で、彼らを撃ち殺した。
(その銃の件も、ひと悶着あり)

地下鉄で殺された彼らは、ウェイン社のエリートサラリーマンで
“ピエロ顔の容疑者“が手配されたが
不満に満ちた町では、犯人に味方するものもあった。

確認ですが、アーサーが、彼らを殺したのは
リッチマンへのやっかみなど、政治的なことでなく
笑いが止まらなかった自分を、ボコボコにしたからー
本当の事情(病気)を知らずに…….

本当のことを知ってもらえないーというもどかしさは
カウンセラーにもあった。
「俺の話を、ちゃんと聞いているか?」  (ドキ!です)
アーサーは、面接のたびに、機械的な質問を繰り返し
親身さが感じられないことに、怒りと諦めを感じていた。
そして、ついに、そんな面接の支援も、打ち切られることに…orz

本当のことーと言えば、母のこと。
アーサーは、親身に母の世話をし
母が、前に働いていたウェイン氏に書いた
援助を求める手紙を(投函する前に)、読んでみた。

すると、アーサーは、ウェインの子だと書いてあり、ビックリ!
(バットマンと兄弟!?)
調べたら、ソレは、母の妄想だとわかるが
さらに、母は、養子のアーサーを虐待していたとわかる。
しかも
「この子は泣かないのよ」(逆に笑う)と言ったという……

ソレは、アーサーが病気だったから。
泣きたくても、泣けなかったんだよね。
泣く代わりに、笑うことしかできなかったんだよね。
だから、“ハッピー“と呼ぶのは、スジ違いだったんです……
わかってなかったんじゃん……

母が倒れたとき、心配して、病院にかけつけたアーサーだったが
“真実“を知ったとき、彼は、もはや、回復を待つ息子ではなく
感情をブチかますように、母を、窒息死させた。

そして、母の弔いにとやってきてくれた、元・同僚ふたり。
押し付けるように、銃をくれた元同僚もいた。
そのせいで、悪いほうに、コトは転がって、解雇することになった。
アーサーは、原因となった銃で、ソイツをメチャメチャに撃ち殺した。
(親切にしてくれたもう一人は、帰した)

さて、どんな理由があっても、殺人は犯罪です。

↑一応、言っておきますが、こと“ジョーカー“に関しては
ここでの出来事は、善悪を越えて、観たいものです。
(殺人は悪いなんて、わかり切ってるから)
(なぜそんなことになってしまったのかを、思いやるのが大切だから)

ダメ押しなのは、TVショー。
司会者:ロバート・デ・ニーロは、
アーサーをコメディアンとして、登場させた。

そのとき、彼は、“ジョーカー“と名乗り
地下鉄殺人事件の犯人だと、名乗ってみせた。
そのときは、何者でもない自分が
小者から脱却した印象を、与えているので
ロバート司会者から、説教をくらってしまう……( 一一)

でも、本当は、そうじゃないでしょ。
小者として、蔑まれ、痛みや悲しみの感情を、無視され
心身ともに、ボコボコにされ続けていた男が
抑えられないほどの怒りの存在を、明らかにしたことですよね。

それは、殺人の言い訳にはならないーことはわかるよ。
それでも、アーサーの心の底を、見ようともせず
放送するには無難で、常識的で、模範的な説教をのたまった司会者には
さすがに、イライラしてきた……
そーじゃないでしょ!(>_<)

で、ドカンッと!司会者を射殺したアーサーことジョーカー。
そんな説教は、わかりきってんだよ!と、ばかり…….
地下鉄で、銃爪をひいた理由は、心のココにあるんだよ!
お前にもわからせてやる!と、ばかり……….

~中略~

ジョーカーの笑いが、イイ。すごくて☆
可笑しいだけじゃない。
哀しくて、止まらない。
怒りに震えて、止まらない。
絶望に満ちて、止まらない……
ホント、涙、出てきたヮ……

▼▼▼

結果だけ見たら、善悪の判断は簡単です。
けれど、“ジョーカー“の存在は
物事の善悪を、簡単にしないのが、イイ☆

ジョーカーの“笑い“に
哀しみと怒りと絶望を感じたら
もう、ツボです☆(^^)/



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『雨のしのび逢い』(1960)★絶叫:何事もないという非情さが….


キャプチャ103


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/804905/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。

悲鳴から始まった、ある殺人事件がきっかけで、
社長夫人は、夫の会社の元社員としのび逢うようになります。

ですが

これは、単調な “殺人事件の犯人さがし”でもなければ
安っぽい “有閑マダムの不倫話”でも ありません。

“普通”という日常の中にいるからこそ
悲痛として聞ける悲鳴が あるのかもしれません。

ジャンヌ・モローのラストの悲痛な叫びを
聞いてください!!

(以下、ヤフーレビューの転記:ネタバレです)

社長夫人のアンヌは、息子のピアノ教室で、女の悲鳴を聞いた。
階下のカフェで、殺人事件が起こっていたのだ。

女の遺体にすがっていた男が逮捕される。
アンヌは、なぜか、この事件が気にかかる。
この男女に何があったのか?
なぜ、彼女は死んだのか?
なぜ、彼女は叫んだのか………?
カフェに居合わせた男から、アンヌは、真相を聞こうとし
その後、何度も、カフェで逢う様になった……。

これは、殺人事件の解明モノではなく
邦題『雨のしのび逢い』のとおり、
いかにもな不倫モノだが、なんだ不倫モノか、と侮ってはいけない。
そこには、秘めた想いをくすぶらせた女が、“生きて”いるのだ。

原題は『MODERATO CANTABILE』(←息子のピアノつながり)
意味は“普通の速さで歌うように”

そこには、社長夫人が
なぜ、夫の会社の元社員である男に逢いたいのか、の意味が含まれている。
それは、所詮、有閑マダムの気まぐれ、と言えばそれまでだが
生活に困らない程度の“MODERATO”で
無難な毎日だけが幸せではなかったのだという、ある種、“女の目覚め”でもある。

だから、知りたいのだ。
情事の果てに死んでいった女のことを。
“MODERATO”なんかでなくて、“APPASSIONATO”に……。

やがて、アンヌには、事件の真相はどうでもよくなってくる。
彼らの恋の想像は、自分たちの現実に重なってきた。
「作り話でもいいから、話して」
真相に、行き詰まりたくない。
あの二人がどうだったかより、今は、自分たちを続けたい。

しかし、アンヌと男の行く末は、続きようがないのは
ジャン=ポール・ベルモンドならではの“苦虫”が
すでに物語っている。
アンヌには、彼は命でも
男は、俺はただの情夫だろッと冷めている。
たった7日の逢瀬のあと、彼が、この街を去るのは運命ともいえる。
でも、アンヌは別れたくない。
彼は、言う。

「君は、死んだらいいじゃないか」

ヒドいね……
女は、自分なしではいられないことを知った上で、言っている。
そのあとのアンヌの答えは……絶叫だった。
!!!!!(←相当、スゴイ…)
殺された女よりも、もっと凄いアンヌの絶叫が、画面を切り裂く!
この叫びを、捨てられ女のヒステリーと、せせら笑ってはいけない。

しばしば、女は(私・含む)、男に絶叫しているのだ。(聞こえなくても)
暴言へのうすっぺらい怒りなどではない。
言い尽くせない思いのたけを
奥ゆかしさとして、秘めていたものを
道徳として、耐えていたものを……
あなたなしでは生きていけない、という純愛も
女の想いに応えようとしない、男へのじれったさも
もちろん、捨てられたことへの絶望も……
それらは、強すぎる愛ゆえに、憎しみにも色を染めながら
女は、心の叫びをあげているのだ!

……なのに、彼には(男たち含む)届かないんだナ……
涙にまみれた女の叫びは
そのまま虚しく、涙に流されていくだけなのだ……
も~、イヤになっちゃうね…>>
だから、アンヌも、こうつぶやくしかなかった。
「もう、死んでるわ」

(私も絶叫したいけど、ケンシロウみたいに
「お前はもう死んでいる」と言われるのがオチね…。)

そして、この作品のスゴイところは、その後
何事もなかったように“MODERATO”に終わっていくところだ。
多分、明日もあさっても、生ける屍のアンヌの日々さえ
虚ろな“CANTABILE”に、過ぎていくのだろう……

そこには“何事もない日常という非情さ”があり
アンヌの絶叫が、強烈に印象付けていた。

作品は、感情移入できないと
“モデラート”に通り過ぎるだけかもしれない。
でも、ジャンヌ・モローのあんな悲痛な叫びは
忘れられないと思う......



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テーマ : 洋画
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映画『仁義』★運命の赤い輪の中に集うノワールな男たち

131617_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/7272/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・原題 : LE CERCLE ROUGE  (赤い輪)
・コーレー: アラン・ドロン☆
・ジャンセン: イヴ・モンタン  元警官 スナイパー

ヤクザ映画を匂わせる、ノワールな作品☆
とはいえ、邦題の“仁義“の印象は、薄かったのですが(汗)
逃れられない運命の赤い輪の中に、囚われた男たちー
という、シガラミも重い暗さが、
シブ苦い魅力のようです♪

コーレーは、出所する際、
刑務所署長から、宝石強盗を提案される。
(↑すでに腐ってる…( 一一))
コーレーは、出所後、昔、恩を売った男を頼ったものの
その男の追手に、消されそうになったところを
護送中に脱走した、ヴォ―ゲルに助けられた。

コーレーは、ヴォ―ゲルを、宝石強盗の仲間に誘い
彼の“縁“で、スナイパーのジャンセンも引き入れた。

ヴォ―ゲルに逃げられたマティ警部は
彼を捕獲すべく
ヴォ―ゲルのなじみの店主に、しつこく張り付いていた。

コーレーらは、宝石強盗を成し遂げ
“換金“する手段を、模索するが――

▼~▼内容にふれて雑談です。
▼▼▼

運命が出逢わせた二人の男と
そこからつながる、別の男たちが
からみあって
宝石強盗を、成し遂げます!(^^)/

しかし、運命の糸は(人脈)
別のほうにも、延びていて
結局、コーレーらは……orz
↑渋い魅力の男たちは、ラストまで、苦味が続く――

渋い要素は、随所にありました☆

まずは、コーレーが、出所したとき。
所持品には、美女の写真があった――
が、コーレーは、その写真を置いていこうとする。
(忘れ物だよーと、持たされるが)

出所後、頼った男のところに、その女はいた。
彼女が、コーレーと会わないように、隠れたことで
“ワケあり”の関係になったことがわかる。

捕まった男が悪いのか、待てない女が悪いのかー
情だけでは、生きていけない世の中とはいえ
裏切ってもまた、生きにくいのが、世間ョ……

男一匹、宝石店を襲おうというときに
コーレーは、ピンチのときに
逃亡犯:ヴォ―ゲルと出逢い、相棒となった。
彼の縁で、元警官のジャンセンも引き入れて
宝石強盗を、決行する。
ココは、ドキドキしながら、成功を願う!(^^)/

一方、護送中、ヴォ―ゲルに逃げられた警部マティは
メンツをかけて、捕まえようと躍起になっていた。
(この流れも、面白さアップ↑)

ヴォ―ゲルが連絡してきそうな、酒場の店主に目をつけたマティ。
が、なりふりかまっちゃいられないマティは
店主をしぼろうと、彼の息子を、因縁つけて逮捕してしまった!
(ヤクやってるだろーとかナンとか)

父の店主が、息子の釈放代わりに
何か情報をくれるかと期待したマティだが
息子くんが、本当に、“犯罪“に関与してたので
当てが外れただけでなく、自殺さわぎにもなってしまった…( 一一)
↑いろんな意味でノワール~というか、グダグダに……

~中略~

必死なマティは、そんなこんなで
宝石の“換金人“にもなりすまし
着々と、“逮捕“に近づこうとする。

そして、宝石を奪ったものの、コーレーらは
ツメのところで、劇的なラストを、迎えることになる――

↑この、激しくも、破滅的なラストシーンは
虚無と脱力を衝撃的に、残しつつ
人の縁のはかなさをも
余韻に、しそう……

▼▼▼

ナニが“仁義“か、よくわからなくても
ノワールな美学を感じれば、いいのかも…
しいていえば
アラン・ドロンには、お髭を剃っててほしかったナ…(^^♪



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