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映画『裏切りのサーカス』★緊迫感とオールドマンとハーディ&わかりにくさ?^^;

tinkertailorsoldierspy_jp_flyer0.jpg



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/158359/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


≪イギリスの諜報機関(サーカス)に
20年間も潜んでいたソ連のスパイ=もぐらを暴くべく
元・諜報部員ジョージ・スマイリーは、策を講じる……≫」

原題は『Tinker Tailor Soldier Spy』
Tinker・Tailor・Soldierは、コードネーム。
目ぼしい4人の諜報員のうち、もぐらは誰なんだ?というサスペンス。

かつて、イギリスのテレビドラマとして
アレック・ギネス(初期の『スターウオーズ』のオビワン)が
スマイリー役を演じたのが、とても良かったと聞きました。

今作のスマイリー=ゲーリー・オールドマンも、彼の存在感があればこそ☆
銃撃戦やアクションシーンなどないので
役者が匂わせる洞察力が、求められます。

目ぼしい4人の諜報員は、スクリーンにはそれほど登場せず、
嗅ぎまわる人たちのほうが、目立つので
たとえば、コリン・ファース目当てで観ると、渇望感があるかと思われますが^^;
スパイ疑いの彼(ら)は、ココゾというところで、効いてくれました。

スパイをあぶりだすというのも、スリリングですが
よくわからないゾ?どうなっているの??
ということになりそうなのも、ミステリー^^;

原作既読の方は、もぐらを知った状態とはいえ
余裕で、緊迫感を楽しめそうです(^_-)-☆


ちなみに、わかりにくいときのお供に ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%80%81%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%80%81%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4

ネタバレなしで曖昧な雑談↓(>_<)

これは、もぐら捜しではありますが
それがわかってメデタシメデタシというものではないのが
良いのだと思います。

任務以外に、その人には生活や個性というのがあって
それを背景(ひっくるめて)として
物事が起こっている(起こしている)のだという雰囲気が
ダークグレーのスーツの色合いで、漂っているようでした。

終盤、スマイリーが、もぐらを追いつめていくにつれ
いわゆる警察と犯人の関係ではなくて
むしろ
スパイは、共通点のあるテキであることが
スマイリーの個人的な理由からも
腹立たしくも虚しい、複雑な境地を見せていったようで
それが魅力でした☆

裏切りのサーカス:というと、ピエロのいるサーカスかと思ってしまいますが^^;
泣いているのか笑っているのか、表情からはくみとれない
ピエロの心もようを、観るようでもある!?(^^♪

個人的には、『ブラック&ホワイト』でも印象深かった
トム・ハーディが良かったな~と思います。
彼は、若さとたくましさの中に
何か、背負ってるような哀愁がありませんか?
それが、オールドマンの哀愁とかぶらないで
作品の哀愁の幅を広げた印象がありました。

ラストは、スマイリーのその後が良い方向に向かいそうで
ホッとするのですけどね。

個人的には、連続ドラマで数回にわたって、じっくり見たいな~
と思う作品でした。 



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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『シンプル・プラン』★怪しい大金(あぶく銭)は身を滅ぼす

133074_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/2926/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・弟ハンク:  ビル・パクストン
・兄ジェイコブ: ビリー・ボブ・ソーントン☆


定職あり、妊婦の妻と平穏に暮らしていたハンクは
兄の車で、墓参りに行った帰り、雪原で
墜落した飛行機を、見つけた。
機内には、440万ドルの大金があり
同行していた友人ルーは、着服に乗り気だったが
ハンクは、様子を見るため、自分が預かることにした。
問題なければ、分配して、町を出るーという約束で。

↑予定は、シンプルなはずですが
そうは、問屋が卸さない!(^^)/
ナニが、複雑にさせていったのか……

ナニか起こしそうな、しでかしそうな
ビリー・ボブ・ソーントンの危うさが、絶品!(^^)/

“予定外のコト“が起こるから、困る……( 一一)
用意周到のつもりが、余計なコトになるから、困る!(>_<)

ハラハラしながらも、彼らの悪事がバレないようにと、見てしまうのは
すでに、共犯か…汗。、

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼

お金は、あって困るものでは、ありませんが
出どころの怪しいお金は、キケン……
ハンクの妻は、泥棒はやめようと言う。
↑ソレが、最善だったのだが……

妻は、新聞記事から
そのお金が、誘拐犯の身代金で
足がつかなそうだと知るや、俄然、大金死守を発揮!

全額持ち出したハンクに対し、妻は、少し戻すことを提案し
兄と、飛行機に戻しに行ったハンク。
だが、途中で出逢ったお爺さんが、スノーモービルで
飛行機の方向に進むのを、止めようとして
兄が殴打したら、仮死状態に!(>_<)
生き還ったところを、ハンクがトドメをさして
事故死に見せかけて、橋から落とした!( 一一)

自分が殺したと思った兄は、罪の重さに苦しむが
ハンクがトドメを差したことを告げ、その場は収まる。
ソレを、兄が、ルーに悪気なく、話してしまったので
ハンクは、弱みを握られてしまうことに…orz

兄は、悪い人ではないが、チョロっと、余計なコトを言ってしまう。
親しい人には、“秘密“を共有したいのかも。
いい意味で、自分にも他人にも、正直なのかも。
小細工は、苦手なタイプなのかも。
ビリー・ボブ・ソーントンの、不器用でイイ人な感じ、最高デス!(^^)/

ハンクの妻は、夫と子供の生活を守りたいからか
悪知恵が、働く。
ルーに、お爺さん殺しを“自供“させるゲームを提案し
ハンクに録音させ、弱みを握らせる―

ルーは、危ういんですよ…( 一一)
大金が動いたら危険―なんて関係ない。
妻帯者で、無職で、ギャンブルで摩っちゃったので
とにかく、お金が欲しい!
あとさき考えないタイプなのかも。
宵越しの金は持たないーみたいな。
お金は、あったら使っちゃうのかも。
ご利用は計画的にーですョ。

ルーの家での、“録音“をきっかけに
逆上したルーが、ハンクに銃を向けたので
兄がルーを撃ち、ルーの妻が取り乱し
ハンクに撃ってきたので、ハンクが、ルーの妻を撃ち殺し――
もう、ムチャクチャ…( 一一)
ハンクが筋書きを考えて、どうにか、クリアするが…

転機は、FBIの登場。
飛行機を捜していると言う。
ハンクと兄は、知人の警官に呼ばれ
飛行機の捜索を、することになる――

が、妻が気づいた!
「そのFBI,バッヂ見せた?」
鋭いヮ~!(>_<)
私、FBIと言われたら、信じるヮ。
問い合わせた妻のおかげで、FBIはニセモノとわかり
機内で亡くなっていた男の兄弟で、誘拐犯だった!

だが、ハンクは、妻の制止を振りきり
騙されたふりをして、飛行機捜索に、同行した。

案の定、男は、警官を射殺したので
ハンクが、男を射殺。
また、ハンクが筋書きを考えて、クリアしようとするが
兄は、もう、罪の重さに耐えられないと…orz
男のピストルで、撃ってくれと、ハンクに頼む。

根が、きっとイイ人な彼は、罪の重さだけでなく
無職の自分が、安定した生活のハンクの
“負担”になっていると、感じていた部分もあったようで
それで、“消えてしまおう”と言う含みが、辛い……orz

ハンクとて、兄がいなくなっていいはずないので
殺してくれという要求を、泣きながら、拒否するが
兄は、それなら自殺するとまで、言い張るので
ハンクは泣く泣く、男のピストルで、兄を撃ちころした――

↑このトンデモなさを、目の当たりにすると
どう、片付けていいかわからない、絶望感に襲われマス…orz

お金は、丸まる、ハンクのものになったはずだが
オチがあった。
その身代金は、一部だが、番号を控えたものだと。
じゃあ、使えないじゃん!(>_<)
.
だが、妻は、しぶとい…….( 一一)
外国(に高跳び?)だったら、使えるんじゃないかと言い張り
ハンクが、札束を燃やすのを、必至で止めようとする……

優しい笑顔の、しっかりものの奥さん♪っぽい妻ですが、途中
「私だって、愛想笑いしたくないし、いい暮らししたいのよ!」
と、本音を爆発させる!
お金があれば、人に、頭下げずにすみますもんね……(汗)

▼▼▼

お金があれば、生活に困らないーと思いますが
大金あるはずの人が、パッパと使っちゃって
借金まみれになることも(汗)。

~大金は身を滅ぼす~
シンプルな戒め☆(*^^)v


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テーマ : 洋画
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映画『チャップリンの殺人狂時代』★1人の悪党だが100万人もそうなりうる


134195_1.jpg


作品について  http://cinema.pia.co.jp/title/6675/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
(原題:Monsieur Verdoux)
・アンリ・ヴェルドゥ: チャップリン☆

アンリは、銀行を解雇されたあと、妻子のために
金持ちの女性を金づるに、結婚しては、殺していた。

「1人を殺せば悪党だが、100万人殺せば英雄」 byアンリ
大量殺戮=戦争・紛争を批判しつつ
騙しのテクは、コミカルです。(^^♪

行方不明の女性の家族が、結婚相手の写真を見ると
アンリのお茶目な顔が……(^^♪

その頃、アンリの家の焼却炉からは、黒煙が立ち込めていた。
妻名義の口座解約金が配達されると、彼は
元銀行員らしい、慣れた手つきで、金を数えた。
そこに、妻の姿はなく、その家も、売りに出そうとしていた。

▼~▼内容にふれて.雑談です。
▼▼▼

連続殺人犯とはいえ、チャップリンは
騙し&殺しテク、随所に、“笑い“を入れてます。(^^♪
殺しに笑いなんて、不謹慎かもしれませんが
ユーモアは、そーゆーもんですもんね。(苦笑)

口座解約金の、受け取り本人サインのとき。
殺した妻(本人)が入浴中のふりをする小芝居は、ナイス♪

アンリの家の内見に来た、貴婦人グロネーを
未亡人で資産家とわかるや、猛烈アタックをしかけるアンリ。
露骨過ぎて、イタイ……orz
“狩り“の体勢が、早すぎるョ……(>_<)
グロネーさんも、たじたじ……(汗)

けれど、狙った獲物は、捕獲すべく
花束を、何度も送り付ける作戦に出たアンリ。
そんなんで、効くのかなあ……
でも、女性は、花束に弱いしナァ……
押して押して、押しまくったら、心揺らいだのね…
グロネーとアンリは、結婚することになる。(*^^)v

その前に、古女房風の女性のところに行って
銀行から、全額、引き出させたあと、始末したり
ヤリ手の姐御風の女性:アナベラのところにも
お金目当てで、通っていた。
(職業を船長と偽り、たまに来ても怪しまれない)

本当の家族=妻子のもとに、帰った折
客人から、心臓麻痺で殺せる毒薬のことを聞きだし
毒薬を作ったアンリは、アナベラに使おうとする。

ひょんなことで、ワイングラスが入れ替わってしまい
死にそうな目に遭うアンリ。
そんなアナベラとの“相性”は、抜群?で
船の上で殺そうと試みるも、船の揺れで
クロロホルムを、アンリが、自分で嗅いでしまったり…
ついには、アンリのほうが、船から落ちたリ!(>_<)
アナベラは、強運の持ち主☆
↑なかなか、死ななそーなムード満々な、ご婦人デス(*^^)v

印象的なのは、雨の日に出逢った、出所したばかりの若い女性。
アンリは、毒薬を試す実験台にすべく
親切を装って、自宅に連れてくるのだが
彼女の不幸な境遇を聞いているうちに、殺すのをやめた。

その人が、“人間”であることは、認識していても
その人が、どんな生き方をし、何を感じてきたのかー
その人の“生々しい”人間性“に、触れないと
親身な優しさを表すのは、難しいことなのかもしれない……
“赤の他人“ではなくて
自分のこととして思いやったら、殺したり、傷つけたり
奪ったりなんて、できないもの……….

そんなこんなで、グロネーとの結婚式。
ああ、この貴婦人も、殺されてしまうのか!?(汗)
だが、式場に、アナベラ登場!(^^)/
呼んでないのに、誘われてきたらしい。
アンリは、アナベラに見つからないように、隠れまくる!
可笑し―!(^^)/ バカバカしいくらい、可笑し―(*^^)v
でも、もう限界が…….( 一一)

ドタバタの逃亡の末、逮捕直前に、アンリが逢ったのは
雨の日に拾った女だった。
彼女は、裕福に暮らしていた。
あのとき、アンリの良心が、彼女を生かしたとしたら
今、アンリは、残っている良心で、縛に就いたのかー
アンリは、極悪人として、斬首を言い渡される。

意味深なのは、その彼女が裕福なのは
軍需関係の人と、出逢ったから。
これから、戦争の時代になれば、彼女の生活は安泰。
アンリの“殺し“から免れた、尊い命の人の、皮肉な運命ョ……

▼▼▼

何の罪もない人が、理不尽に殺されるー
殺すほうには、、家族の生活のため、という一応の理由がある。
けれど、ソレは、理由にはならないし、ビジネスでもない。
一方
戦争や紛争の殺し合いは、どうなのよと―――

邦題は、時代風刺的に、挑戦的ですが
原題(ヴェルドゥ氏)は、とある“一人”のオジサンの話~をしつつ
いざ、戦争になれば、
100万人が、彼と同じになりうる警告を感じます。



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テーマ : 洋画
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映画『水曜日が消えた』★アイデンティティ俳優:中村倫也ならでは!(^^)/

183275_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/183275/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・僕: 中村倫也☆

中村さんは、線が細そうなのに、骨太な存在感あって
鑑賞を、楽しみにしていました☆(^^)/

16年前の事故で、曜日ごとに人格が変わった“僕“。
まずは、“火曜日の僕“の朝が来た。
前日の自分の“生活の残骸“はあるものの、記憶はない。
各曜日の自分には、メモを残しておく――

前日の記憶がないから
知らない人が、隣に寝ているドッキリもある……(汗)。
↑別人格でなくても、ありうるが……( 一一)

“火曜日の僕”は、そのまま毎日“自分“でいたいと思っていた――

▼~▼内容にふれて.雑談です。(違うときスミマセン)
▼▼▼

“火曜日の僕“は、きちんとした性格で
掃除や片付けを、まめにする。
行きたい図書館も、休館日だから行かれず
(代わりに?)定期診察に、行っている。

ある朝、“火曜日の僕“が目覚めたら、それは水曜日だった。
(“水曜日の僕“が消えた)
“火曜日の僕“は、行きたかった図書館に行ってみた。
すると、図書館員のお姉さんは、“水曜日の僕“を知っていた。

お姉さんは、“火曜日の僕”も“水曜日の僕”も
同じ人だと思っている、と思うが (同じではあるが)
火曜日の自分は、ほかの曜日の自分が、どんなで
何を経験しているかは、(連絡メモ以上には)わからない……

が、“火曜日の僕“は、水曜日も生きられることで、利便性を感じ
“水曜日の僕“を、演じようともする。
毎日、“火曜日の僕“の中身のままだったら、イイな…….

診察の時、“元の自分”に戻ることについて、話す場面があった。
が、担当医の言葉を待たずして、思ったことがあった。
“元の自分”とは???

それは、もちろん、事故に遭った少年の自分のことではない。
成長しつつ変化していく“自分“は、
イイ人のときもあれば、お見苦しいときもある……
時間が止まらない限り、“元“を固持することは、できないはず……
元に戻るーとは、どこに、たどり着くことなのだろう……

ただ、今日の自分は、明日もそうでいたい―――
“火曜日の僕”が、毎日、続くようになればいいね…

――などと思ったら、他の自分もそう思っていた!?
ワイルド系の“月曜日の僕”は、“金土日の僕“を同一化していた。
“月曜日の僕”から“火曜日の僕“に、挑戦的な動画メールが届き
“火曜日の僕“は、錯乱してしまう。(>_<)

(月曜日の中村さん♪は、みどころです!
火曜日の心やさしい中村さんとは、対照的☆
やさぐれた感じに、彼独特の重みがついていて、真骨頂デス!(^^)/)

ところで、担当医が、検査所見を改ざんしていたことが発覚し
別の医師から、適切な治療の提案をされる。

▽~▽要反転   よくわからなかったので修正の可能性あり(^^)/


“火曜日の僕“だと思って、見ていたら
“月曜日の僕“が、ふりをしていたーという展開が……
ついに、毎日が“月曜日の僕“になったのか??

その後も、曜日ごとの僕が、映し出されるのだが
治療は、どうなったのだろう……

暗示的には、1つの人格になったようでもあり
“元“の自分ごと、消失してしまったようでもあり……

“月曜日の僕“が、記憶をつなぎながらも
曜日ごとの人格を、演じ続けることにしたの???
うーむ、私のほうが、キャラ崩壊しそ……汗

どうせなら
“火曜日の僕“、全面的にカムバック!と願うのだが!(^^)/

▽▽▽

中村さんのカメレオンぶりを、堪能すべく
めくるめく“日替わりの僕“を
もっともっと、見たかった!(*^^)v
と思いつつ
元の自分って誰?私は、ナニ?
“アイデンティティ”を演じさせたら、中村さんピカ一かと!(^^)/


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テーマ : 邦画
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映画『おとなの恋は、まわり道』★会話する男女の行く先(^^)/

176070_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176070/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・フランク: キアヌ・リーブス
・リンジー: ウィノナ・ライダー


邦題に惹かれて、鑑賞☆
フランクは、弟キースの結婚式(リゾート婚)に、出席すべく空港へ。
キースの元カノ:リンジーも、結婚式に招かれていたー
(え?元彼の結婚式に出るって?( 一一))

フランクとリンジーの、空港での出逢いから
ずっと、2人の会話が、続きます。

出逢いは、出逢おうと思って、出逢えるものでもなく
恋に落ちようと思って、恋するわけでもなく……(^^♪
でもでも、気になるものであります。(^^)/

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼

出逢い方は、最悪デス……
搭乗口で、フランクに“順番抜かし“されたのが
不愉快なリンジー。
小さな飛行機内では、隣同士。
イヤなムードでも、「袖振り合うも多生の縁」
ナンとなく、情が移っていきそうな気配もあり。

わざわざ遠くに来させるリゾート婚(原題;DESTINATION WEDDING)ほど
最悪なものはないと、ぼやいていたリンジーだが
機内でも、式のテーブルでも、フランクと一緒だったので
非日常的時間を、非日常的な人と過ごすという
気分も新たな特別感の中にいる、というのが、イイかもしれない。

その集団の中では、唯一、(かろうじて?)
自分と合いそうな人―その人しかいないーというのも。

一目惚れの恋に落ちなくても
キライでなければ(口論はしても)
歩み寄りたくなるのかも。(友達になりたいのような)

もっと踏み込めば(汗)
元彼の未練の残り火を、誰かに、発火させたいかもしれなくて…?

二人は、草原を散歩し、“ヤマライオン“に遭遇!(>_<)
フランクのいびきのような威嚇で、ヤマライオンは退散し、ホッとする二人。
それから、そんなこんなの“成り行き”で
ケダモノになってしまう二人……(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
(↑とても、堂堂と映せない光景だからか、画面のはじっこ……)

どうして、草ッ原で、“ケダモノ“もとい(汗)
求め合ってしまったのか――
恋に落ちたふうでは、ないのに??
体だけ???(滝汗)

↑このケダモノ行為を、他人が見るのもナンなように(汗)
どうして?って聞くのは、野暮なんでしょう。(^^♪
好きなの?愛してるの?愛ってナニ??? ←カマトト風に
↑自分で考えろってなもんですネ…(^^♪
いや、考えるな、感じろかナ……(^^)/

濃厚な関係のあと(汗)、自然な感じで
一緒に、お酒を呑む二人。(*^^)v

一線を、越えたとしても(汗)
心と言葉が、壁を厚くして、ガードするのは、男のほう……?
(急に慣れ慣れしいのがイヤ、という人もいるから?(^^♪)

本心を解き放って、心を許せる人に
愛を感じて、愛情を預けてみたいのに…

リンジーは、魅力とか・恋とか・奇跡とか、云々言って
けっこう、ハート型の弾丸、浴びせたんですョ。
フランクのハートは、ハチの巣状態のはずですョ。
なのに、フランクは…orz
“旅の恥はかき捨て“みたいな?
後クサレなく、バイバイするのが、大人なの?
大人の恋なの?
一体、恋ってナニ??(T_T)

これが、初恋の中学生なら
まだこの先に、奇跡の出逢い&運命の人が
ゴロゴロいるかもと、夢を見ていられると思うけれど
“大人の恋“は、今のこの出逢いこそが、“一期一会“デス!(^^)/
(そんなに奇跡は転がっていないゾ!)

“大人”の別れ?をしたはずのフランクも
ひとり帰宅したあと
“大人の恋の奇跡”の自覚を、持ち直したのか?(^^♪
リンジーの家までやってきた!(^^)/


▼▼▼

たとえ、口論になったとしても(汗)
会話が続く関係が、羨ましい。
たとえ、見かけに惹かれたとしても(汗)
話から感じる中身が、大切だから。(^_-)-☆



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テーマ : 洋画
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映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』★彼女たちの生き様にくぎ付け!

182756_3.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/182756/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・若草物語のこと→参考  
(作品は、続編あたり)
・次女ジョー: シアーシャ・ローナン☆

ジョーが、出版社に、自作を持ち込むところから始まる。
作家として生きるべく
ローリーのプロポ―ズを、断ったジョーだが
家族への想いは強く、妹ベスが病気になるや
下宿先から、帰郷した――

人の家のことを作品にして面白い?(^^♪(byジョー)
おとぎ話に夢見るのも、楽しいですが
生活感のある話も、共感や教訓があって、面白いです。
(等身大ってやつですか)

結婚した長女メグと、独身を貫きそうな次女ジョーとの
女の生き方の価値観の違い?が、焦点でありそうな予感もありますが
そうではなく
行きつ戻りつする時間軸の中
移ろう状況に揺れる女心―-のように
生身の人間の生きざまを見せられるのは、痛快だった!

ラストシーンでは、今までの積み重ねからか
グッと、涙ぐみそうになった☆

▼~▼内容にふれて.雑談です。
▼▼▼

南北戦争の頃。父は北軍の従軍牧師で、不在。
黒人奴隷解放のために、白人が命を賭けて戦うのを
初めて知ったとき、なんて奇特な崇高な方々かと思いました。
その志で、母も、近所の貧家に慈善をされ
姉妹も当然のように、食料を分けに。

しかし、そのお宅の子供から
ベスは、猩紅熱に罹り、寝込んだ…orz
善行があだに…?何の試練か?
本当にお気の毒……

けれど、すごく強いて言うと
コレは、ジョーへのお導きのような…?

ジョーは、姉メグのように、結婚に幸せを求める気はなく
ローリーの求婚を断り、作家志望ひとすじに。

仕事か結婚かー
女の経済的自立が難しい時代は
夫の経済力が頼りで
富裕男性との結婚の有無は、自分と家族の命がかかる!

しかし、いくら生活のためとはいえ
好きになれない人とは…….orz
メグの場合は、お金がなくても、愛した人だから結婚したー
いい意味で、それだけ☆
ジョーに、女優になるべきだったと、言われることはないの……

ジョーは、ローリーと作家志望を、秤にかけて悩んだのではなく
ローリーは、愛の対象ではなかったの……(汗)。
ただ、ローリーは富裕層だったので
結婚しないのは愚かな選択だと、伯母さんが思ったのは、仕方なし。

そんな自立志向のジョーも、家族は大事。
ベスの看病を、担うことに。
看病を通じて、“名もなき家事“にたくさん触れて
“家政における自分”を、認識したかもしれない。
そうして、結婚したあとの自分の“シミュレーション”が見えたかも。

だからか、愛せなくても、愛される結婚を
ローリーに求めたい衝動にかられた、ジョー……
(なんかわかるナ~)
けれど、母は、それを、バッサリ否定。
(それもわかるナ~……………)

ジョーの看病の甲斐なく、ベスは、亡くなってしまった。
ピアノで、ローリーの祖父を癒したエピソードが
切なくて優しくて、悲しみを、より深くする……

パンチを感じたのは、末妹エイミー☆
家族のため、富裕青年との結婚は必至と、覚悟を決めていた。
実は、ローリーが好きだが
ジョーが好きなローリーの二番煎じは、プライドが許せなくて
遠回りをしてしまうが、結局は、ローリーと結婚する♪

嫉妬の強さは、ジョーの原稿を、燃やした時(滝汗)。
ローリーが、ジョーを誘って、エイミーを誘わなかった。
服を燃やすより、原稿を燃やすほうが、痛手だろうと。
そうですよ。自ら生み出したものを消されたら
人格否定に、等しいくらい……orz
(『野ブタ』の蒼井さんくらいの仕打ち、と思ってしまうが)

そんなこんなのあと、“仲直り“したのは
根っこにある姉妹愛なのでしょうね……

ジョーの作品への、出版社の要求で、
女性の結末は“結婚”にすることーと言われる。
で、合わせたわけではないけれど
ジョーは、前の下宿先の住人と、再会したあと
自ら、告白して、結婚へと至る――

独身で仕事一筋に生きるーと決めてもいいけれど
好きな人ができたら、変わるヮ……(*^^)v
この人と一緒に居たい、一緒に過ごしたい
一生一緒に、一緒に、一緒に…….と思ったら
結婚したい!と思うと、思います。(^^)/
女性の権利とか、経済云々とかもありましょうが
好き!愛してる!という強い気持ちが
色んなモノを、ふっ飛ばすんです。

メグが、貧しくても、夫の結婚を後悔していないのは
そーゆーことですよね。
ジョーにも、そんな人が現れたと☆


▼▼▼

ラストシーンでは、この作品の“本”が出来上がっていく。
ああ、ジョーにとって、“私たち”の人生の物語が
形になったんだな――――
と思ったとき、今まで観てきた感情が
一気に、ワッと感動となって、押し寄せてきた……


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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

映画『スケアクロウ』★終盤“笑わすかかし”が心の中に現れた!

805232_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/11280/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・マックス: ジーン・ハックマン☆
・ライオン: アル・パチーノ☆


町はずれの一本道で、出逢った二人。
出所したばかりのマックスは、洗車屋をするつもりで
ピッツバーグの銀行に、預金を下ろしに行くつもり。
ライオンは、5年間の船乗りをやめ、手土産をもって
デトロイトの子供に、逢いに行こうとしていたー

スケアクロウ(かかし)の話をしたのは、ライオン。
かかしは、カラスを脅すのではなく、笑わせることで
退散させている(難を逃れ)との持論を、もつ。

人生に重なるような、このロードムービーの醍醐味は
エンディング!
オット!そこも、まだ人生の途中……?

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼

堅物そうなマックスが、
“笑わせてくれた“ライオンを、相棒に選び
洗車業を目的に、二人で、ピッツバーグに向かう。
彼らと一緒に、旅している感覚で
旅の途中の“事件“を通して
彼らの人となりを、感じていくのがイイ☆

“かかし“のように、”笑い”で解決したいライオンは
根は、明るくて、イイ人なんだと思う。
(子供は放っておいてしまったが、送金はしていた)
が、言い方を変えれば、影の部分を知らないようで……

飲み屋の騒動で捕まって、1か月の労働をすることになったとき
ライアンは、取り入ったわけではないが
責任者に気に入られ、楽な労働になったが
マイペースのマックスは疎まれ、豚小屋送りになった。

ココでいう“気に入られる“が、クセモノ。
ライアンは、わからない……(カマトトでない)
美形:アル・パチーノ☆=ライアンは、男色家の餌食に!
いや、必死の抵抗で、ボコボコに……orz

そんなこんなあっても、目標のある彼らは進む。
寄り道しても。
マックスは、妹の家に寄り
ライオンは、まだ見ぬ子の元へ!(^^)/

あらかじめ、電話してから行けよ!とのマックスの助言あるも
ライオンは、その場で断られたら困るからと
突撃訪問の作戦!(^^)/
だが、家の直前で、尻ごみして、電話ボックスへ。(^^♪
応援するマックス♪

自宅には、ライオン似の坊やが……
ココからなんですよ…….(ネタバレ御免)

彼女は、2年前に結婚したと言う。
ライオンの電話に、驚愕しつつ、怒りも……?
送金は有難いけれど、当然と言えば当然。
彼氏(夫)には、居てほしいんですよね。
愛をもって。気分次第でなくて。
いきなり現れても、落ち着いた生活に、嵐を吹き込むだけのことも?

彼女の言ったことが、スゴイ!(>_<)
息子は、亡くなったと!
天国にも行けない死に方をしたと……
それは、あなたのせいだと!!!!!!!
(可愛さあまって憎さ百倍かと)

電話ボックスから出たライオンは
嬉しそうに
息子の誕生の喜びを、マックスに告げた。
でも、子供へのプレゼントは、置いたまま……
↑ソレが、辛いのョ……
悲しまずに“笑顔“を作った”かかし”ぶりが……orz

その直後、ライオンは、心を病んで倒れてしまった!
専門病院での療養が必要だ、と聞かされたマックスは
“電話”での話に原因があると、疑いつつ
自分で、面倒をみようとする

マックスが、療養費を下ろすべく
ピッツバーグへの往復券を買うシーンで、作品は終わる。
↑ココで終わるの、ニクイわぁ~……

療養に資金を使ったら、もう、洗車屋はできないかも?
などとは、言っていられない。
相棒ライオンがいなければ、ダメなんだ。
ライオンが、そうしていたように
笑顔で、前向きに!
きっとうまくいく!!!
――そう、信じるしかない?

だって、本当は、息子は生きているんだもの!!!
本当のことさえ、知ることができれば
ライオンは、元気になること、必至!(^^)/
悪い冗談で、今までの事は、チャラにしてもらって
ライオンも、マックスも、みんなみんなうまく行くはず!(*^^)v

そう、“笑顔の未来“を、懸命に描こうとしている自分が
ライオンの言う、“かかし“になっている…….(*^-^*)

▼▼▼

以前見たときの記憶が、曖昧になっていましたが
再見してよかった!
エンディングには、
スケアクロウ“かかし“が、見ている私の心にも
現れたとは!(^^)/


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映画『夜の訪問者』★爆走シーン堪能しハラハラしてお腹すく(^^)/

808592_3.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/808592/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・ジョー: チャールズ・ブロンソン☆  

う~んマン〇ムのブロンソン作品を、あまり見ていないので
気になって鑑賞☆

クルーザーで営業するジョーは、妻と連れ娘と
平穏に、暮らしていた。
ある夜、男が自宅に侵入。
彼は、ジョーの“脱獄”仲間だった。
(脱獄ってナニ?(>_<) by妻)
夫の“過去“に驚きつつ、巻き込まれていく事件に
妻(&娘)も、果敢に応戦する――

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼

結婚してから知った、夫の過去……
大なり小なりあると、思いますが(汗)
ジョーは、過去に“脱獄“したと言う。
服役理由は、上官をなぐった“程度“らしい。
“運転の腕”を買われて、脱獄仲間に加わったが
失敗し、自分だけ、運転して逃げたと…….(>_<)
捕まった仲間は、服役期間延長。←ジョーを恨む。

この度、出所した仲間が
“船での取引“を、ジョーに負わさんと、やってきた。
が、ジョーは、先発の1人を
面倒なので、自宅で殺してしまった!
(妻も一緒に、+死体遺棄)

ソレで終わると思っていたら、“本隊“がやってきて
妻子を人質に、取引を手伝わせようとする。

が、ジョーは、黙って従うわけでないので
スムーズな展開ではない。(^^)/

おかげで、“運転が上手い“ジョーの爆走シーンを堪能♪
逆走は、対向車にぶつかりそう!(>_<)
山道のカーブはブッ飛ばして、対向車来たら、どーしよー!(>_<)
そんなだから、警察のバイクには追われる。
しつッこ~く、追ってくるお巡りさんだが、ジョーは、振り切った!(^_-)-☆

~中略~

興味深いのが、銃創で瀕死のボスvs仲間A。

取引に使うはずの、ボスの大金を、めぐり
互いに銃口を、向けていた。
ボスの人質になっていた妻だが
仲間Aに、ボスを殺されたら、自分の身もあぶないので
瀕死のボスを励まし、銃口を、仲間Aに向け続けた。
(ジョーは、医師を呼びに出かけてる)

↑コノ人間関係、なかなか、面白い☆
そもそも、利害でしか、一致していないので
仲間であって、仲間でない二人。
殺し合いもいとわない関係ョ…( 一一)
一方、命のためとはいえ
献身的に、ボスの延命を援助する、人質のジョーの妻が
必死かつ甲斐甲斐しい。
顔色が灰色がかってくるボスには、死相が…。

そんなボスは、支えてくれた“妻”に対し、仲間Aを牽制しているうちに
逃げろと言って、解放してくれた。
(死期が近くなったら、善人になったほうがいい)
まもなく、ボスが息絶えると、大金を手にした仲間Aは
ジョーの妻子を、追いかけた!(>_<)

岩原の岩に、隠れつつ逃げる妻子だが
いよいよか!というとき、妻は、草に火をつけた!
(奥さんの果敢な対応は、予想外☆)

そんなこんなあるも
ジョー親子3人は、無事に、パリ祭を祝う町に
しれっと、紛れ込んだ。

スピード違反の件は、免れそうもないが
殺人(&死体遺棄)の件は、バレなそう……?


▼▼▼

ハラハラドキドキしますが、一段落します。
ホッとすると、お腹がすくみたいです。(^^)/



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映画『シェイクスピアの庭』★真実を掘り返さないと人生の物語は終われない


183994_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/183994/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


(原題: ALL IS TRUE)
・監督・主演: ケネス・ブラナー☆
・妻アン: ジュディ・デンチ☆
・サウサンプトン伯: イアン・マッケラン☆
   ソネットのモデル 元美少年

断筆し、ロンドンを去り
故郷ストラトフォードに戻ったシェイクスピア(49歳)。
20年ぶりに帰った彼は
11歳で亡くなった息子を悼むため、“庭づくり“を始めたー

庭づくりをするうちに、心に弔いの花が咲いたーというより
原題が示すように、“真実”を掘り起こしたーと言う感じです。

ずっと、秘めておくほうが“正しい“と信じても
“真実”の重さには、耐えられないかもしれない……
何より、“人生の物語“を終えることが、できないようで……

▼~▼内容にふれて.雑談です。(▽ネタバレ!)違うときスミマセン
▼▼▼

女子は、遺産相続できない時代。
男子への期待は、相当だったでしょう。
天才詩人シェイクスピアの息子も、気の利いた詩を書き
父は、かなり期待していた。

が、息子は、11歳のとき、疫病で頓死してしまったが
父は、ロンドンから帰れず、葬儀にも出られず、それっきりらしい。
(彼には、息子の上に長女が、息子と双子の次女がいたが)

20年ぶりに帰った父は、息子の物語を、終わらせるべく
庭を、整備することにした。
(美しい話と風景が、広がりそうですが
人生は、ドロ臭いものだと言うことは
シェイクスピアさんのほうが、ご存知ですよね?(^^♪)

なぜ、庭?わかりやすいから?
久しぶりに帰って、やることがソレ???
(↑母と娘の気持ち?↓)
散々、家族を放っておいて!(扶養されてたけど)
私たち(母と娘)は、20年前に十分、悲しみましたけど……

シェイクスピアも、彼なりに、その町では暮らしにくい背景があり
才能を生かせるロンドンにいるほうが
収入面でも、よかったようなんですが……

才能を生かし、仕事をもつーソレは男子の特権で
女子は、読み書きも疎かに
台所仕事を覚え、結婚し、子供(特に男子)を生むーのが役目…
(↑コレ、今も根強いですorz)

才能ある息子を失った失望は、大きく
かといって、女子では、失望を埋められない…?
せめて結婚し、男子を産んでほしいーというのが、実情…orz

双子の片割れ=次女は、そのことで苦しんでいた。
女の自分が死ねば、よかったんでしょう?と、父に言い寄った。
返事に困る父が手にしていたのは、“息子の書いた詩“。
大事な“形見”を奪いとって、妹が、暖炉にくべたのは
ただの嫉妬からではなかった!

▽要反転


実は、“息子が書いた詩“は
学校に行けず、字が書けない次女が作った詩を
字が書けた息子が、書き留めたものだった。

それを、息子の作品だと思い込んだ父。
父の期待が重かった息子は、近所の池で、詩とともに発見された。
(発見したのは母と次女)
人に知られる前に、母は、疫病として届けた。

その死を
“神様には受け入れられた”と明言したのは、母。
色々な不幸が重なった悲劇を
毅然と受け止めている、ジュディ・デンチの強さには
胸が、しめつけられる……

▽▽
(以下グチ  ゴメンネ)

男尊女卑の世の中は
女性の存在は、男性が、社会で仕事をするにあたり
快適に生きるお世話を、するためで
“人格“や”個性”や“意見“を持っては、いけないようで……orz
読み書きも学べず、
財産も相続できないから、結婚するほか、道はない……orz
モーツァルトやメンデルスゾーンの姉妹も
男性だったら、もっと、活躍の場があったのかな……
(大学進学でも女子減点が今でもあって…orz)


興味深いのが、サウサンプトン伯☆の登場!
シェイクスピアのソネットのモデルとなった、元・美少年♪
発表するつもりはなかったと、妻に、言い訳したシェイクスピア。
美少年への憧憬と賛美には、妻の立場がないと……orz
けれど、“美への追求“への欲望は、仕方ないかナ~(汗)。
常識や規範の、四角四面の中だけでは
芸術の羽を羽ばたかせることは、できないし……

サウサンプトン伯の、シェイクスピアへの賛辞がイイ☆
爵位は、親からもらっただけだが
シェイクスピアの文才は
天賦でもあり、自ら生み出された、唯一の価値だーみたいなコトを☆

作品では、言及してませんが
シェイクスピアは、サウサンプトン伯の少年美を永遠にすべく
彼に結婚し、子孫を残すことを勧めたそうで    ←その発想なんつーか
すると、シェイクスピアも、自分の才能を“息子“に託す思いは
並並ならぬことだったのかも………


▼▼▼

暗がりが多く、闇の中に、
“真実“(本音含む)が、深く潜んでいるムード満々です。

そんな中、ニンマリなシーンあり。
長女に不名誉な訴え(ナングセ)をしたオッサンが
裁判を欠席し、長女は無罪になった件。
父:シェイクスピアが、“冷静”に、オッサンと話し合った結果なんですが
コレは、さすが!してやったり!(*^^)v

“真実”の膿だしは、そのときは、悪臭にまみれても
出すモノは、出し切ったほうがイイ☆
そうでなくても、乗り越えるか、受け入れるべき“受難”は
この家族にも、イロイロあるので……(^^)/


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映画『かごの中の瞳』★夫婦の愛のバランスが崩れていくとき

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作品について http://cinema.pia.co.jp/title/176350/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・監督:マーク・フォースター☆
・ジーナ: ブレイク・ライヴリー☆
  事故で失明→右目手術

ジーナは、タイで、保険会社勤務の夫と暮らす。
子供の頃の自動車事故で、失明していたが
右目のみ手術を受け、見えるようになった。
行動が活発になったジーナを、夫は懸念して――

見えにくいジーナの視界が、不安を高め、効果的です。
見えているようで、全てが、お見通しではないから…
見たくないものを見てしまうーということも…(汗)
開眼は、“瞳“だけではないし――

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)違うときスミマセン
▼▼▼

目が見えることは、喜ばしい一方で
夫の姿も、住居も
「思っていたのと、違う」
“別の世界“に来たジーナは、戸惑う。
(平たく言うと、佐〇健じゃない….と)

ジーナは、大胆に心変わりしたわけではない、と思う。
カラフルな世界は、目も心も、刺激する。
次々、目に飛び込んでくる、変化の嵐は
ジーナを、本来の姿に、“戻して“いるのかと。

けれど、夫は、ついていけない…orz
今まで、かごの中にいた小鳥を、籠ごと運べばよかったが
今度は、自分から、飛び立ててしまう。
追いつけない……orz

ジーナが、他の男に惹かれるのは、よくないコトですよね…(汗)
(平たく言うと、よそに佐〇健をみつけた!と)
夫には、自分の目になってくれた“恩義“があるし
裏切るなんて、ダメ――が、当然ですよね……

“恩返し“=”愛“であったなら、問題なかったかもしれないが
夫には、愛でなく、“恩義”しかないとしたら
その後の人生の“妥協”は、辛いかもしれない……
(わがままと言えば、それまでだけど)

「前は、見えなくても、幸せだった」
↑コレ、ジーナでなく、夫が言っちゃいます。( 一一)
羽ばたいた妻に、男の気配を感じる夫は、気がきでない。
“前“に戻れたら――?
妻の目薬を、いじくる夫が、怖い。
ナニ、する気だ!??

夫婦は、心身一体で、何もかも、さらけ出せるはずなのに
夫婦だからこそ、言えないコトもある。
言ってはいけないコトも。
だから、よくわからないコトは、探り合いになり
語らぬまま、火花を散らすことにも……

再び見えなくなったのは、あなたのせいだとわかったわ。
ならば、あなたの前では、見えないふりをするわ。
愛犬を隠したのも、あなただと、投函された手紙を“読んで”知ったわ。
散歩中に逢った“彼氏“への、やっかみ?
夫が望んだ子宝は、どっちの子かはわからないけど……
(ソコは気が咎めつつも、夫には怒りがあるかと)

一方、夫は、細工したのとは、“別の目薬”を発見した。
細工がバレたのか???
ならば、妻の目は見えているのか?
杖をついて、自分にもたれて歩いていたのは、芝居?
お腹の子は、俺の子ではないが(不妊症のことは伏せている)
わが子として受け入れるつもりだ。
だが、
ベビーベッドの準備を、楽しそうにしている妻の真意は、何だ?

その直前に、“真実“を知った夫は
コンサート会場で、妻が歌う“愛の歌“を、聴いた。
そのまま素直に、受け取れないのは
彼女の瞳が、真逆に、彼を拒絶していたからか…

視力を奪って束縛しようなんて、愛じゃなくて、暴力よ!
弱者を支配する快感は、愛じゃなくて、慰みョ…
そんなに、独占したいわりには
私が痴漢に遭った時、守らなかったのはナゼ?(義兄が守った)
そんなんだから、ほかの男に気持ちが向くのョ…かどうかはアレですが
目薬の小細工は、超絶、アウトでしょ!

コンサートのあと、夫は、一人、車で爆走し、事故った!
ジーナは、帰宅後、結婚指輪をはずして、置いた。

人間関係としては、恩義や仁義が、大事な私ですが
恋愛に関しては、微妙です.…
義理や理屈で、愛の真似事をされても、虚しいし…( 一一))
かといって
博愛や献身ではない類の、“愛“の中には
自己満足的に吹き荒れる、嵐のようなのもあって
ビュービュー吹きまくって、自他ともに傷つくのも、困る……orz

目薬の細工をしたときは、小さい男だなーと思いましたが(汗)
妻の子が、自分の子ではないのを知っているのに
自分の子として、受け入れてたので、チャラにするか…とも…

新しい世界を知ったから、新しい世界で生きたいー
自分の気持ちに、正直になると
わがままの誹りを受け
誰かを傷つけることに、なるかもしれない…
でも
嘘・偽りの気持ちで、人生を送るのは辛い。

ラストシーンは、生まれたわが子を見つめるジーナ。
トンネルのような産道から、光ある外へ脱出する映像は
含みがあって、イイ☆

この子を前にしては、一点の曇りもなく
愛情と誠意のすべてを、注いで生きるーー
ジーナの笑顔が、ステキだ。


▼▼▼

確かな愛で、結ばれているーと信じていても
愛の正体は、不確かで
暗がりの中で、ないモノを、つかもうとしているのかも……
実は、ナニが潜んでいるかわからない夫婦関係も
ミステリーなのかも。( 一一)


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映画『母との約束、250通の手紙』★良くも悪くも熱くて激しい母の愛!


182672_1.jpg


作品について http://cinema.pia.co.jp/title/182672/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

・母: シャルロット・ゲンズブール☆  ユダヤ系 シングルママ
・ロマン: ピエール・ニネ

フランスの作家ロマン・ガリの自伝小説『夜明けの約束』を、映画化したそうです。

母は、帽子や衣類を売って生活していた。
母は、息子が、将来は、作家・(フランス)大使になり
軍隊でも勲章を受けることーを、切望し
ことあるごとに唱え、叱咤激励していた。
(絶賛!シャルロットの美しい“やせダンプ“ばり存在感! (^^)/)

↑母の絶大な応援で、息子は、期待通りになりました――
と言うほど、人生は簡単ではないことは、わかりますよね。
(でも、期待通りでなければ、物語の着地点もない…)

この母の、ドラマチックな生きざまと、息子の行く末が
生々しく、熱くて激しくて、“必死“ゆえに絞り出される
命の汗と、言いましょうか……
辛ささえ、鼓舞された!(^^)/

▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼

序盤から、母が戦闘態勢で生きているパンチを、くらう。

今はポーランドにいるが、母は憧れのフランスに移住し
息子が、フランス人として、ひと花咲かせることを願う。

そのために、昔の役者仲間を呼んで
ひと芝居うって、有名人の偽アンテナショップ経営をした。

が、安定経営も幸せも、長くは続かない……
やっかみ?か、盗品隠しのタレコミで、警察がやってきて
家は、メチャクチャにされたり……
ツケばかりで、支払わないマダムを訪問し、催促したら
「私を信用しないのか!ユダヤ人は金の亡者だ!」
と逆ギレし、踏み倒されたり……orz
(↑コレある…orz払わない人は払わないのョ…涙汗)
悔しい母は、「この女は泥棒だ!」と叫んでやったョ。
ついでに、ロマン少年は、窓ガラスを割ってやった……汗

そんなこんなの末、母子は、フランスに渡り
フランス国籍をとり、母がホテル経営に至ったのは
まさに、不死鳥のよう!\(^o^)/

画家は生活が厳しいからと、文学(作家)に進むように
鼓舞する母は、のみならず
フランス大使だ!軍人の勲章だ!と
尻を叩かれ続けたロマンは
母の苦労と愛情に報いるように、それなりにがんばる。

それなりに、束縛感にも、苦しむ……
↑コレは、子供なら、誰しもありそう……

母が、ロマンに、“理想の姿“を期待するのは
母親なら、大なり小なりあるコトと、思う……
一部には、夫への失意?というのもある、とも聞きますが…。(汗)
母は、ロマンの父親について、詳しくは語らなかったが
一度だけ口にしたことが、あった。

彼は、気の利いた、優しい人ではなかったようですが(汗)
母が恋した彼は、“本物の男”だったーのようなことを、力説した。

ロマンは、母にしたら、母を思いやるイイ子。
そんな子が、(作家となり)文学的に、女が求める愛の言葉を操れ
愛するフランスを代表する大使となり
名誉とフランスのために、戦い守る軍人として、勲章を受ける――
それは、母にとっては(女としても)、最高に理想的な“本物の男“の姿なのかと。

そんな母の“行動“で、強烈だったのは
ロマンが、戦地でチフスに罹り、生死の境をさまよったとき。
母が、病床に呼ばれたのだが……

重病の人を前にしたら、いたわりつつ、優しい言葉を
そっとかけ、励ますものーと思っていたが
母は、病床のロマンを罵倒した!(>_<)
時間を無駄にせず、小説を書けと!
ロマンが病気だと反論すると、
モーパッサンは、病気(先天梅毒)でも書いた!と……
この母の、すごい剣幕では、病気も吹っ飛ぶヮ……

↑弱っているときは、優しく包むのが、無難?だと思いますが
場合によっては、喝!を入れられたほうが、シャキッとするのかも…(汗)
ロマンは、全裸でベッドから起き上がり、病室を飛び出した!(汗)

そうこうして、(小説家にもなり)、軍人の名誉も授かり
母のホテルに、いさんで帰ってきたロマンだが
母は、亡くなっていたことを知った。
どうやら、母は、死後も、ロマンを励ます手紙を
250通残し、毎週、投函してもらっていたという。
(病床で叱咤した母は夢?熱に浮かされた?)

一度、帰省したときは、フランス国籍の期間が短くて
自分だけ士官になれない屈辱のときだったので
今回は、“男になった“姿を、母に見せられると思ったのに…orz

目標は達成したけれど、届けたい人に届かない無念は
小説にすることで、少しは、昇華できたのだろうか…

▼▼▼

始めと終わりは、“母との約束“を書き終えたロマンを、映す。
自殺する10年位前と、思われるが
すでに、死の匂いを感じさせるのは、なぜだろう……

彼を心配し、支える妻はいるけれど
もし、彼に、ずっと、あの気丈な母が居たなら……?
と思ってしまうと、母子関係の深さ(良くも悪くも)というものを
すごく切ない余韻に、残された気がする…….


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