映画『アルゲリッチ 私こそ、音楽!』★娘が撮るピアニストの母の“ソレ以外”

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/164664/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
原題 BLOODY DAUGHTER ←監督のこと
監督: ステファニー・アルゲリッチ(三女)
三女による、ドキュメンタリー。
“マルタ・アルゲリッチ”と聞けば、気になって鑑賞。
音楽ドキュメンタリーではなく
娘による、母親の人となり…???
いや
他人が知られざる母の姿~ではあるけれど
いわゆる“家での母”ではなく、あくまでも
ピアニスト:アルゲリッチの片鱗のような。
▼~▼内容より.雑談です。
▼▼▼
アルゲリッチの名に、興奮してしまうのは
ピアニストとしての技巧的魅力―のほかに
私の母が、一緒に思い出されるからです♪
アルゲリッチだけでなく
ホロヴィッツやポリーニ
ルビンシュタイン、アシュケナージ……etc.
ピアノ曲だけでなく、クラシック音楽のアレコレを
作曲家とともに、演奏家の存在と魅力を
教えてくれたのは、ピアノを教えてくれた
母です!(^^)/
“教えた“とは
「どうしてわからないの!」との厳しさでなく(^^♪
音楽・演奏に関する話題で、楽しく!盛り上がる!(^^)/
――というのも含みます♪
子供だった私は、ピアニストは
“一日何時間も練習している人“との認識しかなく。
生活感まで、思い描けなかった……
やがて、自分が練習を進めていくうちに
演奏にはテクニックだけでなく、生活や人生など
深い感性も必要だなーと漠然と、感じ始めたり…
そんな中、アルゲリッチのレコードを聴いて
彼女の指さばきから、繰り出される
巧みなピアノの音を、聴いてはいても
子供の私は、彼女が、どんな人生を送っていたのかなんて
みじんも、考えてみたことはなかった…
この作品を監督したのは、三女ですが
アルゲリッチは、それぞれ父親の違う姉妹を産んでいた。
長女のときは
中国系音楽家と一夜をともにして授かり
生まれる前に、別れたらしい……
(長女は、施設で育った経緯もあり)
アルゲリッチの男女関係は、音楽家との交流の一環で
彼女の“生活“は、演奏・音楽がメインのよう。
そして
恋愛も、交際も、子育ても
彼女の人生の1つではあるけれど、大きく分ければ
演奏(音楽)と、“ソレ以外”であるよう……
(もちろん、子供への愛情はあるのだけれど)
もしかしたら、自分には、それほど重要ではないことでも
子供には、重要なこともある。
三女は、アルゲリッチ姓を名乗り、戸籍上は父不詳。
しかし、実父とは交流しているので
認知申請をしていた。
けれど、役所の不手際などがあり
10年以上、手続きが進んでいないことに、苛立つシーンがあった。
本来、自分(子供)が悩むべき出来事ではないーと。
母にせよ、父にせよ、著名な演奏家であることとは別に
娘の誕生にあたって
“ふつうに“親子手続きをしておいてほしかったー???
子供は、親の業績を誇らしく思う反面
いわゆる“ふつう”に、親であってほしいと思うこともあるかも…
(〇〇ちゃんのお母さんがしていることを、私にもしてほしい~的な)
ふつうでない偉大さに、めげそうな?逸話は――
長女がピアノを習おうとしたとき
父親に止められたこと。
「ピアノで、母親を越えられない」
父は、父というより
アルゲリッチに惹かれた恋人としての
弁でしょうか……
揺るぎない絶対的な才能を、確信していることに
愛を感じつつ、娘には、悲しいかも……orz
そんなこんなで
アルゲリッチは、ピアノ・演奏・音楽を最優先で
生きている……… (邦題はソレを言いたかった?)
それでも
大人になった娘たちとは、それなりに
大人の付き合い方ができているようです。
演奏しているアルゲリッチしか、知らない人に
母親でもある、“ソレ以外”の彼女を知らしめたいー
娘自身の言い分もあると思うけれど
母親を誇りに思い、大好きだからこその
作品なのでしょう♪
▼▼▼
このタイトルを見たとき、母が存命中ならば
「お母さん、アルゲリッチの映画があるよ!」と
母への電話の話題にして
アルゲリッチのアレコレで。盛り上がったはず…
もう、それが叶わないのは、悲しい…
母親を撮った娘の気持ちも、なんとなく
わかりそうな気分なのも、個人的には嬉しい。(*^^)v

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