映画『ノマドランド』★生活を載せた車(ホーム)で人生GO!

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/185649/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・ファーン: フランシス・マクドーマンド☆ ←大好き☆
絶賛なのとフランシス出演なので、楽しみにしていました!
家を持たず、ヴァンに住むファーンは
ホームレスでなく、ハウスレスだと言った……
町を背負っていた会社が閉鎖し
家も町も、なくなってしまい
ファーンは、亡き夫の思い出とともに、ヴァンで移動した――
ファーンと別の男性以外、ノマド生活の方々だそうです。
ファーンことフランシスは、
人の生き様の匂いのようなものを
ムンムンに感じさせてくれる人で
生あたたかい生活感や
笑顔だけでうれしくなる、人の優しさを感じさせてくれる……
と言いましょうか……
黙っていても、心にじんわり、効いてくるものがあります。
なのに、敢えての雑談…(汗)↓
▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
以前の職場にいたときに、お世話になった食堂で。
カップ麺のお湯だけ、もらいに来る男性がいた。
食堂のオバサンが言うには
その男性は、前は自営業(〇〇屋さん)だったが
今は、家も店もなくなって、一人で、車生活しているのだとか。
その食堂のラーメンは、超おススメに美味しいのに
1度も注文もなく
「いつもお湯だけもらいにくるの、困るのよね…」
と言っていたが、彼のことを
“〇〇屋さん“と、今はもうない稼業で呼んでいることにも
オバサンの優しさを、感じたことがあった。
一人きりの車中生活は、色々、大変だろうなー
ノマド=遊牧民~ということだそうですが
遊牧の民ならば、家族や集団で
すでにある生活基盤(ホーム)で、移動するー(ということなら)
ファーン(ら)の車中生活は、そうではないので
より、苛酷で孤独に思える……
本来なら、“生活“できた場所で、定住したいのは、山々。
それができなくなった……
そうして
ファーンのホームは、夫の思い出と一体化したヴァンに。
それを、手放す気はない。
車があれば、必要な移動ができるのは、心強い。
同じ境遇の、仲間がいることも。
元気なときはまだしも、病気になったときの“1人“は
ノマドでなくても、色々と、不安だから……
けれど、彼らは、助け合うことはしても
村社会ではないから
各自の人生の風に任せて、移動していく―――
それが、私には、ちょっと寂しい……
出発する車を見送るファーンにも、それを感じたし……
姉の家に寄ったとき、姉から、ノマド生活を
“自由気まま”と言われたとき、怒ったファーンが印象的だった。
そう……
定住していないことは、気楽でもないし
さまよっているわけでもないから。
友人の男性に、息子が“迎え“に来た時
男性は、父親らしくなかった自分に戸惑い
始めは、拒絶した。
しかし、孫の誕生を知ったファーンに
お爺ちゃんらしくあれ!と励まされ、“帰宅“した。
ノマドでいる意味が、終わったような彼は
ファーンに、一緒に住もうと、提案した。
↑ココ、とても、感情的にドラマチックです!
ファーンの心も、揺さぶられたと思う。
ソレは、住むかどうかーということが
ファーンの生き方そのものに対して
大きな問題を、意識させたと思ったから!!!
住む家があること、帰る家があること―
ソレは、大切なこと☆
一度、ソレを失ったファーンには、わかり切っているはず。
その男性もいい友人で、善意はわかる。
けれど、今は……….……….
ファーンのヴァンは、
ただ、雨風をしのぐ場所でなく
自分の心も、帰れる居場所☆
もう、無条件に、ソコが家(ホーム)。
(夫の存在もだが、ソレと切り離して考えても)
だから、この先も、ファーンは、このヴァンとともに……
――となるのかもしれないし
いつかは、そうじゃなくなるかもしれない……
「さよなら」でなく、「またいつか」で
出逢っては離れていく、“旅人”たちがそうであるように
この先の道は、どうなるかわからない……
それは、“気楽”でも“気まま”でもない
不安定さをはらみつつも
限りなく“自由”な選択肢の可能性をも、秘めている。
その可能性の存在が、うれしい!
働いて稼いで、人の道を、ただただ進んでいく――
どこに行こうと、どこに住もうと
ファーンのホームは、“ココ”にある。
ソコには、幸せが、いつもあってほしい!!
こぶしを握り締めながら、ファーンを応援する気持ちは
人生の終わりが、まだ残っている
私自身への励ましでも、あったかもしれない。
▼▼▼
フランシス・マクドーマンド☆
やはり、絶賛でした!!!
人生を
“気楽”に生きている人も
苛酷に生きている人も(汗)
さまよっている人も
足踏みしている人にも
おススメの逸品です!(^^)/

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