映画『ヘカテ』★「何も」と言った深い女に溺れた男

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/8928/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・監督: ダニエル・シュミット☆
・ロシェル: 北アフリカの外交官(独身)
・クロチルド: 人妻(大佐の夫は在シベリア)
男と女の“愛の物語”らしかったので、鑑賞☆(*^^)v
人妻と恋に堕ちたが、どうにもならなくなって破滅…orz
――と予想されるのですが(汗)
それでもいいつもりで、鑑賞☆
というか、自ら、愛だの恋だのに溺れるつもりで☆(^^)/
▼~▼内容より雑談です。(ネタバレ!) 違うときスミマセン
▼▼▼
よく準備された北アフリカの赴任地では、“情婦”だけが不足―
と感じていたロシェルは、パーティで出逢った美熟女クロチルドに
あっと言う間に、惹かれた。
(↑パサパサの乾燥物に、すぐに水がしみ込むような)
“気に入る”というのは、理屈ではなく
利己的欲求そのもののようなので
彼は、“自分の求めに彼女が委ねる”という関係に
満足し、それは“愛”というより“幸福”だと感じた。
(↑“好き“や”求め“の感情を、愛と呼びたくなることもあるが
”幸福“と言ったのは、冷静な判断かもしれない)
しかし
「私はあなたの望む女よ」
委ねるだけの彼女を好むーって
都合のいい女じゃん…(>_<)
てか、この彼の子供っぽさじゃん…?( 一一)
だからか、大人の彼は
関係を重ねるうちに、彼女に“手ごたえ“を求めた。
私はこういう女(人間)だーという中身を知りたいと。
(それが愛かどうかはともかく)
近づきたい、知りたいーという気もちは、自然なこと。
実は、人妻らしい彼女に(これからの関係のこともあり?)
彼は、夫のことを聞いてみたのだが….
(↑自分と愛し合っている“反対側“で
彼女は夫を愛しているのだーと思うと、
いたたまれない嫉妬の感情も、あったかも。
でも、夫のコトは聞いちゃいけないことかも…汗)
案の定、彼女は、はぐらかすので
彼のモヤモヤは、募っていき
仕事も手につかず、休みがちに…orz
象徴的に、決定的なのが
彼「何を考えているの?」
彼女「何も」
↑思っていたことを、何か話してくれたらいいのに
「(何も)無い」と言うのは、拒絶にも等しいかも…
心を探らないでーと言うような……
彼は、彼女の“秘密“(←があるかも不明)を暴こうと
姿を消した彼女をやっきになって
捜し回るのだが…
(↑彼女が、現地の子供と親しくしていることに
嫉妬した彼は、彼女と子供たちの“関係“を
疑うのだが、彼の思い込みだと思う……)
彼女の“心”(内面・秘密)に近づけない彼は
見つけ出した彼女に
体でぶつかるしかなく、乱暴なことに.!(>_<)
(やっぱ、子供じゃん…( 一一))
とてもとても“好き“だと思う人がいて
その人のナニもかもを、知りたいと思っても
一秒一秒知ることはできないし
たとえ、すぐ近くにいても
その“本心“に触れられているかは、わかりません……
(自分自身、自分の心の奥底はわからないのに)
けれど
愛の気持ちが、その人の心の奥底に
たどりつけないとしても、その人を大切に思う気持ちが
愛なんだと、私は、信じているのですが
彼は、想像の中で、彼女を崖から突き落としたよね…滝汗.。
(やっぱ、子…orz)
職務怠慢で、破滅かと思った彼も、復活できて
シベリアに赴任したのは
彼女の夫に、たどりつくためだった。(もはや執念か)
夫は、妻を待っているーと言ったが
来るのも怖いと…?
夫あるいは夫婦の感情が、他人には理解しがたい感じ…
ロシェルは、自分の歴史に
“夫“を巻き込んでは、いけなかったような気がしてきた私…………
そうして、月日が流れ
スイスのパーティで、再会した二人。
(黒いドレスの彼女が、未亡人かどうかは不明)
この先どうなるのかは、わからない…
(最終形は“死”という普遍は、さておき)
多分、彼は、試したんじゃないかな……
「何を考えているの?」
と聞いたのは。
「何も」
彼女は、きっと、そう答えるだろうから……
そして
そこから、始めることを。
それなら
“試した“は、もとい、”挑んだ”だと思う。
幸福感だけでない、本物の愛を賭けて。
大人の男と女の愛を。
▼▼▼
本国を離れた異国の地では
地元民の現実的な生活感とは違って
別世界の自分に、出逢ってしまうのかもしれない。
人生は旅~そのものの
彼女に恋狂ってしまう、迷える旅人となった彼の姿を
いい旅気分?で堪能した作品でした☆

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