映画『博士の愛した数式』★数字とi(愛)と哀しみと(+1)の希望

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/10916/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・数学博士: 寺尾聰☆ 事故後80分しか記憶をもてない
・家政婦: 深津絵里☆ 10歳の息子(√ルート)がいる
・ルート(成人): 吉岡秀隆☆
・義姉: 浅丘ルリ子☆
“ルート”しか覚えていなかったので、再鑑賞☆
私コト、ふだん、数字は
スーパーの“割引“に、トキメクくらいですが
博士の“数“へのトキメキには、
日常を離れる別世界のようで、良き☆
“離れ”に、ひきこもるように暮らす博士と
少年ルートとの心温まる交流を、見つつ
博士の“事故“に前後する、大人の事情が
痛みをもたせるのが、ニクイ……
▼~▼内容にふれて.雑談です。(ネタバレ!)違うときスミマセン
▼▼▼
数学教師になったルートが、博士の思い出を
数学にからめて、語りはじめていく。
博士が、ルートや家政婦に語るのは
1つ1つが、数字がらみ。(*^^)v
自然数、素数、階乗、友愛数、完全数……etc.
数のもつマジックや神秘が
クイズのような興味をひきつつ
虚数や線分を、語るときには
詞的で困惑的で(汗)
哲学的な気持ちに…………
そんな博士は、阪神ファンで
数字がらみで、マニアックに覚えていた♪
ルートと野球もして、楽しんだのも、良き☆(*^^)v
(80分しかもたない記憶の中でも)
さて、冒頭、さらっと聞き流していたのが、事故のこと。
母屋の義姉が、“離れ”の義弟の世話のために
家政婦を、募集したのだが
10年前、薪能の帰りに事故に遭い
義弟は頭を打ち、義姉は、足が不自由になったと言う――
(↑コレ、二人で一緒に行ったということ……)
博士の具合が悪い時
ルートと“泊りがけ”で看病したのが、規則違反とされ
家政婦は、解雇されてしまった!
それでも、ルートが“離れ“に遊びに来るので
義姉は、家政婦をとがめた。
実は、博士と義姉は不倫関係で、子供もできたらしいが
産むことは、できなかったと。
(反対に、家政婦は、結婚できない人の子供(ルート)を産み
育てている)
事故のあと、距離を置いて、生活している二人だが
ただ、苦しみを共有してきたよう……
愛情に変えて……
10年前の記憶は、残っているという博士は
子供の件は、覚えていて
よけいに、ルートに愛情を注いだのかも…
と思うと、博士の愛の世界が、苦しく見えてくる……
(愛=i=虚数)
かつて、愛する人へと、義姉にあてた手紙の中で
博士は、自分の気持ちをこう表現した。
eiπ = -1
“マイナス“部分に、虚しさを強調するように……?
けれど、ルートやその母(家政婦)と
“ひととき“を、明るく楽しく過ごすことに、喜びを見出した博士は
義姉に、新たに、こう書いて渡した。
eiπ + 1 = 0
その前に、“1を足す“とか”1“そのものにも
言及するシーンがあり
“+1”に、意味がありそう……
“=0“ではありますが
少なくとも、マイナスではないのは
見た目に、収まりがよい?(*^^)v
▼▼▼
寺尾さんの落ち着きが、深くしみて
深津さんからは、やさしく元気をもらって
吉岡さんの板書トークは、和やかで
今度は、忘れないゾと思います。(^^)/

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