映画『空白』☆“空白”は“青い空”にたどりつけたような

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/184839/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・スーパーの店長: 松坂桃李☆
・万引き少女(花音)の父: 古田新太☆ 父子二人暮らし
店長が、マニキュア万引き少女を追いかけたら
少女は飛び出して、交通事故死したー
納得できない父は、執拗に、店長を責めたて
マスコミは、ワイドショーで、大衆感情をアオル…
亡くなった少女は、お気の毒ですが
(どんな事情があるにせよ)
万引きして、逃げて、飛び出したのは、アウト。
ソコは動かしようがないですが
この事態に
直接的にも間接的にも、影響された人たちの
気持ちを、まざまざと突きつけられ
自分だったら?との想いを、大いに
揺さぶられました!
一体、この結末の落としどころはどこなのかと
思いつつ、見入っていると
娘を失った父の行動は、悲しみの極致でありながら
ソレがゴールではなかったところが、深くてニクイ☆
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!)
▼▼▼
まずは、“クレーマーモンスターパパ“の
古田さん、絶賛です!(^^)/
船乗りの部下に
彼が自分の父親ならムリーっぽいことを言われる
クセだらけのオヤジ…( 一一)
“コワいお父さん“な感じなんですが
自分の認める価値感や都合以外は、認めないタイプ。
ソコから外れたモノには、恫喝しても、ムリを押し通す。
(わがままというか、視野が狭いんだナ…
いるな、こんなオッサン…滝汗)
詳細不明だが、母は再婚し、娘は、父と暮らしていた。
よくわからなかったのですが(汗)
離婚した母は、(元)後妻で、花音の実母ではなかったのですか?
(離婚した母は、不妊治療で妊娠。あるいは、一子後不妊?)
後妻だから、離婚後も、父の元にいたの?
でも、スマホで(元)義母と連絡を取っていたのが
心の拠り所だったのかな….
なのに、父は、そのスマホを否定し、投げ捨てたんだね…orz
万引きは悪いけど、化粧品は
女親への特別な想いも、あったかも…
娘の死を、受け入れられない父は
娘とマニキュアを、結び付けられないこともあって
“万引き“の事実を、受け入れられず
追った店長に、しつこく、つきまとう。
学校にも、あれこれ要求し
狂気の沙汰の父親を
不幸の被害者として、過剰に演出し
店長を、故意に、悪者に仕立てあげるなどして
不幸な事故をネタに、視聴者を刺激するマスコミには
怒りを覚える……( 一一)
父親にも、店長にも、嫌がらせをする一般人にも!
コイツが悪い~と思ったら
非難(イジメ)していいと思うんですよね…滝汗。
(コロナ禍での、県外ナンバー車への嫌がらせも、そう…)
自分が正しいと思えば、ナニしても、正義のつもり…?( 一一)
店長は悪くない!と、味方してくれる店員(寺島しのぶ)は
心強い味方ですが
“正しさ“が重荷になって、潰されてしまうこともあり…orz
松坂桃李店長が、ボロボロになっていくのが、辛い…orz
そんななか
店長も寺島さんも、ついに、感情を爆発させてしまうシーンは
胸を、ドンと叩かれる想いがした。
店は閉店し、店長の不幸は、店員の運命も変えたし
やり場のない怒りは、いつか、我慢の限界を超えるし……
もう、どうすれば……
“運の悪さ“は、娘を最初に、轢いてしまった若い女性も…orz
飛び出されたら、止まれないよ…orz
それでも、車の責任で、死のきっかけを作ってしまったことを
何度も、父親に謝罪したいのに、父親は受け入れず…
(でも、謝罪や土下座されても、どうしようもないのもわかる)
やがて彼女は、自殺してしまった…………………
彼女の葬式に訪れた父親に
彼女の母親が語ったことは、まさに、親として!
娘の心の弱さを詫びたのは、加害者としての姿勢で…
辛いはずなのに、毅然とした姿には、涙出そう…….
そしてそして
わが子のいいところ、愛すべきところ、誇れるところを
語った!!!!! (涙出る……..)
内心、怒りがあっただろうに、わが子への愛を語った母親から
この父親は、自らの空虚な胸の内(空白?)を知ったのかな……
わが子かわいさとはいえ
娘の何を、知っているわけでもなかったから
よるべない空虚さが、怒りと哀しみの暴走を生んだのかな……
父は、娘を知ろうと、寄り添おうとする……
▼▼▼
ちょっと、“絵描き”を試みていた父親が
娘の遺品の絵画の中に
“イルカの形の雲”を、見つけたときーー
父親の心は
爽やかでまぶしい“青”で、満たされたと思う。
(“空白”でなく、青い空で☆ (^^♪)
ああ、ココに、たどりつけてよかった…………
あとは、余韻をかみしめて…………

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