映画『ドライブ・マイ・カー』☆心の行き場の道しるべへ西島さんと

作品について https://cinema.pia.co.jp/title/186074/
https://www.allcinema.net/cinema/374583
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。
・家福(演出家・俳優): 西島秀俊☆ ←期待大!(^^)/
・音(妻・脚本家): 霧島れいか☆
脚本家の妻の急死後2年しても、心に“つかえ“が残る家福は
演出の仕事で、広島に自家用車で行った。
現地では、手配されたドライバー:みさき(23歳)に
送迎されることになった。
西島さんは、例えば痛みや悲しみがあっても
そこに残る温かみを感じて、(甘じょっぱい?)
イインです!(^^)/
妻役の霧島さんは、おキレイですねだけでなく
毅然とした中に壊れやすさがあって
色気もエロ気もあるのが、絶妙でイイ☆
▼~▼内容にふれて雑談です。(ネタバレ!) 違うときスミマセン
▼▼▼
夫婦の熱々ぶりは、仕事(演劇)をも通じていて
第三者(観客)には、入れ込めなさそうな序盤……
あるとき、飛行機が欠航になった家福は
帰宅したとき、妻と俳優との情交を見てしまった!(>_<)
(二人は気づいていない)
離婚するのかと思いきや、家福は気づかないふりを通す。
浮気をしても、妻は家福を愛しているようだが(真意は不明)
ある朝、夜に話がしたいと、言い出した。
話の内容に不安のある家福は、わざと遅く帰宅したら
妻は自宅で倒れていて、還らぬ人になってしまった。
浮気をスルー・還らぬ妻・聞き出せない妻の“話“―
↑心にひっかかるモノがありつつ
何事もなかったフリをし続ける日々の家福……
そうして、ドライバー:みさきに出逢った。
私はてっきり、みさきと長ドライブに出るロードムービーかと
思っていました。
車の送迎の関係ですが、車内での会話で
みさきのこともわかってきます。
本作は長丁場なので、車酔い?してしまうかと思いましたが
みさきの運転が上手なので、全然!(^^)/
というのも、彼女は、子供の頃から母の送迎をして
揺れる運転をすると、殴られたという……orz
みさきは、そんな母親を、災害の際
見殺し?にしたと、家福に告白した。
苦しむみさきに、家福はなぐさめたいと言いつつ
できないと言ったのが、印象的だ。
(家福の娘が存命なら、みさきと同年で
情も移っていたと思うが)
君は悪くないーと言って、罪悪感を下ろしてあげられるのは
心に呵責の無い人ということ……?
罪悪感をもつ家福が、みさきを“赦して”あげることは
自分をも赦すことになるからか……?
あの夜、妻からの“話“を聞きたくなくて
遅く帰宅したばかりに、妻が亡くなった(=殺した)ことへの
罪悪感が、家福にはあった。
それ以前に、妻からの話が怖かったのは
浮気現場を見てしまったから。
さらに、その事実をスルーしたから。
(劇中のセリフ:事実を知らないほうがこわいーに重なる)
↑ココは、思うところあるところです…………
(今までも何人も)浮気=情交を重ねていた妻だが
家福を愛しているという気持ちも、本意と信じた家福だから
波風を立てずに、浮気の件はフタをしてきた。
妻が、浮気しても家福を愛していたー
というなら、そのまま受け止めるほかないと
みさきも、助言してくれたが……
実生活でも、見て見ぬふりや
感情を押し殺して、やり過ごす場面は少なくない…汗。
1つ1つあげつらっても、あげつらったほうが
うるさい悪者になりそうだし……( 一一)
自分が我慢すれば済むなって……
けれど、そんな感情は、積もり積もれば
まともじゃいられなくなる……
ぶつけたい感情を、ぶつけそこねると
怒りや情けなさなど負の感情が、すべて“満たされない“
不完全な浮遊物になってしまう……
そう、行き場を失うんです…………
(私も亡き人に言い損ねたことがあるのは後悔になっている)
その反面は、浮気相手の俳優(=家福の劇の役者でもある)。
彼は、写メを撮った人に、すぐに感情のおもむくままに
クレームの行動に出て
ついには、暴力事件まで起こした。
事件はやりすぎだが(汗)
家福は、みさきの故郷まで一緒に行った。
そこに行ったことは、家福との会話も通じて
みさきがたどりつくべき所にたどりつけたようで
同時に
行き場を失っていた家福の感情にも
ある道しるべになったような
意味のあるいいシーンだった。
ところで、車内では、妻が録音した台本のテープを流し
セリフを繰り返し言っていた家福。
妻の存在など死してなお、生生しさを感じる光景であります……
事件のせいで
演出のつもりが、急遽、主演することになった家福が
感情や魂の熱量を感じる、生きたセリフで
「ワーニャ伯父さん」を魅せてくれるのがイイ☆
絶望に耐えて生きていくーその筋書きが
本作にも、生きていくことへの希望になって
胸が熱くなる。
▼▼▼
伝えようとした筋書きもいいのでしょうが
やはりやはり、西島さんの風情・雰囲気が絶品デス☆(*^^)v
こちらの感情を、ずっと引っ張ってくれる感じで良き!(^^)/

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