映画『マーダーボール』★自分の人生を生きる…前を見据えて

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/16199/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
前へ!前へ!
そいつを止めろ!行け!行け行け行け!!………良し!
ウィルチェアラグビー アメリカナショナルチーム
戦車と化した車イスを駆使し、ぶつかりまくって、ボールをつなぎ、
点を獲りにいく男たち。
入れ墨とヒゲで威嚇しているというズパン。
それは、こけおどしではなく、
本物の強さがみなぎっている、イカした男だ。
熱いエネルギーは、彼だけでなく、
選手・監督一人一人からあふれて来る。
彼らは、車いすラグビーをする“障がい者の方”というより、
車いすラガーマン・アスリートなのだ。
しかし、人生の転機を余技無くされた、彼らの道すじも見せている。
病気・事故・リハビリ・生活の変化・人間関係……。
人生はきれい事ではない。
自分にしかわからない困難を抱えても、
最終的には、自分で進んで行かなければならない。
試合後に、抱き合って泣いた家族や友人、恋人の支えがあればこそ、
彼らが、しっかりと“自分の足”で歩んでいる姿を見た。
ズパンがウィルチェアラグビーの説明会をした折、
試合用の車イスに、興味を持った青年がいた。
「この車いすをぶつけてみたいな………。」
ボコボコになった“戦車”車イスは、ズパンの勲章だ。
そこに、きっと熱いものを見つけた青年が、ぶつけたかったのは、
車イスだけでなく、“これから”の自分の人生もであったのだろう。
障がいを抱えた“これから”について、彼に希望を持って語りかけるズパン。
青年の不安や心配も、クッションのように受け止められるズパンの姿は、
力強く、確かだ。
“自分の競技を見て感動をもらった、と健常者に言われることがあるが、
自分は人に感動を与えるために競技をしているのではない。
自分は、自分の人生を生きているだけだ。“とは、
あるパラリンピック選手の言葉である。
このドキュメンタリー作品は、アメリカチームの感動的な勝利では終わらない。
勝つ時もあれば、負ける時もある。
それこそが、人生なのだろう。
そして、次の勝利・目標を見据え、再び歩んでいく…………..。
自分の人生を生きる、ということを改めて教えられた気がした。
(ヤフーレビュー一部引用)
~~~
その激しさから“マーダーボール”と呼ばれる、
車いすラグビーのドキュメンタリーです。
スポーツの面だけでなく、障がいを抱えるプライバシ―にも触れ
障がい、という現実を、ともにわかつことはできなくても
理解しようとする姿勢は、必要で大切なことだな......と感じました。
とはいえ、
迫力ある彼らを観るとき、気持ちも体も前に前に進もうとしている、
スポーツマンを観ているんだ!
という気持ちで、十分なのです。

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