FC2ブログ

映画『リバティーン』★愛されたかった男~Johnnyの最高傑作

144816_5.jpg

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/15086/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。

(ネタバレ)

「どうか私を好きにならないでくれ。」

人生をすねた言葉から始まる『リバティ-ン』。

Johnny演じるロチェスター伯爵は、現実世界から逃げ、
演劇に人生の悦びを求めたが、
彼がなぜ、そこまで現世に失望したのかは
推しはかれない。

(彼は、相当な秀才らしいので、
凡人にはわからない悩みを抱えてしまったのか?)

ロチェスターは、陰のある美しい貴公子で、
演技力だけでなく、ビジュアル的に、4まず惹きつけられるが、
ジョニーの良さは、美しい男を、演じることだけではない。

身も心も、ボロボロに崩れていく凄まじさにこそ、彼の存在感が光るのだ。
退廃的に、崩れていくのに、風情がある男を、演じさせたら、
きっと彼の右に出る者は、いないだろう。

病気が進み、顔が崩れ、失禁している彼が
もっと身を滅ぼそうとするかのごとく、
妻に酒を要求するシーンも壮絶だが、
そこは、彼よりも妻に感情移入する。

この憎むべき酒が、夫を壊した。
しかし、余命長く無い彼が欲しがる酒…。
彼に吐き捨てるように、意見しながらも
押さえつけるように、夫を抱き締めた妻。

もう、彼を救えない…。
でも、もう酒でなく私をそばに置いて…。
その時、彼の心に去来したものは何だったか?
妻への想いは、あったか………?

衰弱した彼は、もはや、自力で馬車から降りることもできず、
従者から抱きかかえられるシーンがある。
先に、颯爽とマントを翻し、軽やかに、
格好よく馬車に乗り込む姿を見せているだけに、
その姿は、小さく見え、痛々しい。

彼は、女をさらって妻にしたが、
彼女との関係の親密度は、深くなさそうに話は進行する。
しかし、死の床で彼が妻に言う言葉は、感慨深い。

「二人が出会ったときのことを話してくれ….。」

たとえ、どんな経過があったとしても、
夫婦は、愛人とは違う特別な関係で、特別な存在なのだろう。
二人の始まりである出会いを、妻に話させたことは、
関係が、疎遠になっていた妻にとっては、
最後の悦びだったかもしれない。

そのときのジョニー=ロチェスターの表情は、忘れられない。
死の直前になって、神の存在について、思いを致した彼は遠い目をしていた。
妻の声を聞きながら、彼は、自分を見捨てていたと想った神の姿を
見たのかもしれない。
生ける屍のような人生を、歩んでしまった彼が、
唯一救われた瞬間だと、信じたくなるシーンだった。

そして、エピローグ。
ロチェスターが、再び聞く。

「それでも、私が好きか?」と。

この言葉で、冒頭の「好きにならないでくれ。」
が反語だとわかった時、
私は、一気に涙が溢れた。
ああ、彼は、本当は誰かから愛されたかったのだと。
人生を謳歌したいと想いながら、
満たされない思いに、苦しみ続けてしまったのだと…………………。

彼が見せた“破滅的人生”は ”美に昇華した“といえるほど、
簡単なものではないけれど
間違いなく“この作品は Johnnyの最高傑作だ”と思った。



関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
フリーエリア
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
フリーエリア
フリーエリア おすすめ映画
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR