FC2ブログ

映画『BIUTIFUL ビューティフル』★この世はBIUTIFULであったとしても




公式サイトhttp://biutiful.jp/index.html


アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、製作、原案、脚本  ~~父に捧ぐとあります。
ハビエル・バルデム主演

心の病の妻と別れ、2人の子供と暮らしていたウスバルは
余命2か月と告知された……

あらすじにある ~死に向かう彼が得た“救い” ~を知りたくて、鑑賞した。
“救い”とは、死の恐怖への克服ということも、あったと思うが
その前に背負った“生の重荷”に対する、“清算”であったように感じた。

と言うのは、生きることは素晴らしいこと(Beautiful)と言う前提で、死があるのだとしたら
彼の(私たちの)生きる社会は、そうとは言えないことを痛感しながら、観ていくのだ。
~BIUTIFUL~誤った綴りが、何よりも、それを象徴する。

(内容にふれます)
舞台は、バルセロナ。
観光には良い所だが、彼が、この街の裏社会で生きることは
こんなにも、雑然として、騒々しく、もがいて込み入って……必死だ。

黒澤明監督の『生きる』へのオマージュもあると言うが
“余命”ということを考えたとき、死が目前に迫ったからと言って、自分の置かれた環境が
穏やかになってくれるわけではない。

「何を迷ってる?」
目を開いたまま、棺に収まった少年に、彼が死への導きを手伝うシーンがある。(彼にはそんな力があるらしい)
家族・友人に、安らかに見送られること……
それを理想としたくても、この世に、残る想いはある。
ましてや、幼い子どもを置いて、死ぬなんて……

スペイン人の彼が、不法就労者たちと関わって生活しているのも、作品の重要な要素で
彼らへの善意を示す彼に、神様(監督?)が、イジワルをするのだが
その残酷な、“生死の逆転”に、彼は、この世の虚無を感じる一方で
余命少ない自分が、今、永らえているという、貴重な命の一滴を、自らの鼓動に感じたかもしれない。

安らぎとは、自分にある葛藤を、自分で、ほどいていくことなのか……
だから、彼は、その直前まで安らげない。忙しい。
そんな彼の救いとは……?

・子どもの行く末を任せた女性が、お金を持ち逃げしたはずが、戻ってきてくれたことか?
(or 女性は逃げてしまって、娘が、彼女のふりをして安心させたのか?←ココ、不明です^^;)
・心を病んだ妻が、施設に入って、治療のメドがついたことか?

……そして、冒頭のシーンが繰り返されたラストシーンに、目頭が熱くなってしまった…………
作品を父に捧ぐ~監督の言葉と合わせて、グッと胸に迫った。

写真でしか知らない、自分より若い父親と、彼は、他愛のない話をして、笑う。
そして、「向こうには何が?」と遠くを見て、父親と一緒に、歩いていく。
“向こう“とは、アノ世のことだろう。

劇中、霊能女性が言った、~~死は終わりではない~~が、思い浮かぶ。
その時は、死を前にした彼への、いちるの慰めでしかなかったかもしれない言葉だったが
このシーンを見ると、希望の言葉に思えてくる。

彼は、地獄のようなこの世を、生きて、生きて、生きて、生きて……………….
たどりついた先が、無しかない死なのなら、それは、とても、哀し過ぎるから………………

死して初めて父に逢えたー――
それは、生ある者のファンタジーや、祈りでしかないかもしれない。けれど
この世の人生は、~BIUTIFUL~であったとしても、どんな人生にも
救いは必ずあると信じたい。
死の先にさえ、“救い”は、あるのだと信じたい……………
(そのシーンを思い出すと、涙が出てきます…)

ハビエル・バルデムの演じる人間の“生きざま”は、いつも、一見に値すると思っています。
イニャリトゥ監督も、然り。

切なくて、哀しくて、無力感もあるのだけれど……
薄っぺらくない希望が、嬉しい。
私も救われた気持ちです。








関連記事
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

Re: No title

ヒノキオさん、ありがとう。

複数主人公でなく、特に、彼に焦点をあてた構成だったので、
パルデムの醸し出す、人の強さと弱さが、よく出ていたと思いますね。

希望があってよかったです。

ではでは☆ありがとう。

No title

こんばんは~

『BIUTIFUL』僕も打ちのめされました.

人生の最期のひと時に、救済者にすらなれない.
社会はどこまでも残酷で
(主人公もその一部だったので誰を責めれるでもなく)
世界はどこまでも美しい.

矛盾してるようで矛盾しない真実の中、
それでもやれることをやるしかない.

本当に強い、希望のお話と受け止めました.
ハビエル・バルデムの顔は本当に生命力で溢れてますよね^^
プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
フリーエリア
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
フリーエリア
フリーエリア おすすめ映画
RSSリンクの表示
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR