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映画『アントキノイノチ』★あなたと生きたい!という気持ちを…

156306_1.jpg

作品について http://cinema.pia.co.jp/title/156306/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照してください。


以下ヤフーレビューの転記です。
(結末の核心は避けたつもりです…)

「遺品整理業」を通して出逢った、杏平とゆき。
“死”を背負った2人という設定だが、
誰しもが、何らかの“死”を背負って生きていると思うので
興味もあり、思うところもあった。

「遺品整理」で、思い出されたのは。
津波被災地の、がれき撤去作業員の方の話だった。
車両で作業中、がれきの中に、写真やアルバムを見つけるたびに、
車両を降りて、1つ1つ、拾い集めていたとのこと。
生き残った人には、流されなかった思い出であり
亡くなられた方には、遺品であり、生きた証なんだと―――
そう思うと、がれきとして、一気に片づけることは、とてもできなかったと。

「遺品整理」も、単に、処分=棄てる、ということではなく
慈しみをもって、その人の生き様に触れて、“整理”していることが
まず、故人の茶碗や箸を手にした、ゆきの姿勢に、くみとれる。

そして、入職したばかりの杏平が、“壊れていった”と言う過去を
現在の仕事ぶりに、はさみながら、見せていく。そして
「関係ないじゃないだろう!」
“人との関係=つながり”を、求めていることが、強調される。

↑これだけでも、いいテーマで惹かれるが、さらに
「ちゃんと生きたい!」という、ゆきに
“生=命のつながり”ということを、からめていったのが、良かったと思う。

言い換えれば、「みな、あの時の命なんだ」と言う、杏平の言葉だけに
作品を委ねなかったのが、いい。(それだけでは簡単だから…)

過去を映像化した杏平とは対照的に、
ゆきは、過去を言葉だけで語るのだが
現実問題として、ゆきの過去は、壮絶すぎる……
映像化していたら、立ち直りが困難になってしまっていたと思う。
榮倉さん=ゆきの表情の重さで、十分だった……。

だから
「アントキノイノチ」~~これが、アノ“写真”に、添えられた言葉であることと
アノ表情の変化に、意味があると感じられた。
(がれきの中でも、写真には、特別な感情を抱くように……)

ゆきが、遺品整理の作業中に、写真を撮るのも、
伏線としてだけでなく、感じるものがあった。
生きている間、私たちが、目にしたり、経験したりした、1つ1つの事柄も
心に残された写真なのかもしれない……と。

そして、命がつながる~~とは、
失われた命というだけでなく、
出逢った人の“生の力”の伝わりもあるのかも……と思えた。↓

「元気ですかァーッ!!」
猪木さんつながりの、この展開・この叫びは、ユルそうだが(笑)
思わず微笑んじゃうのが、いい。

ずっと、暗闇に閉じ込められていた、ゆきの表情が
この時には、まばゆい笑顔になっているのがいいのだ。(榮倉さんの笑顔☆)

暗闇にいる自分が、光あるところに救い出されるには、最初は辛くても、
自分から、他の誰かに、笑顔(明るさ)を向けること――
そこから、救い(=生きること)が始まるのかもしれないな……と
個人的に、痛感することがあったから
この、ゆきの笑顔は、ゆきの救いの始まりに思えて、嬉しかった☆

……けれど
「遺品整理業」という設定を、ムリに生かしてしまった結末が、待っていた……
(やるナー、と思いながら、なんでそうなるかなーと思ったのも、事実…orz)

それでも、小さな希望を感じるのは
「アントキノイノチ」が、これからも続いていく……との伏線や
消えることのない“心の写真”が、きっと、あると思えるからか…………。

皆、色々と、あると思う。
私も、人を殺そうとしたことはないけれど
投身自殺した人の死を、責められたときは
生きている自分が申し訳なかった………。

忘れたくても忘れられないこと
恥ずかしいこと、隠したいことを、抱えながら生きている部分もあったり^^;
神も仏も、天国も地獄も、信じられないこともあると思う。

でも、あなたと生きたい!という気持ちを
今、“生きる”と言うことを、信じたい……

涙ぐみながら、そう思った。



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アントキノイノチ

高校時代のある出来事がきっかけで心を病んでしまった永島杏平(きょうへい)は、遺族に代わって故人の部屋を片付ける遺品整理業の会社クーパーズで働き始める。 リーダーの佐相や同世代の女性社員・久保田ゆきと一緒に向かうのは、きれいな部屋ばかりではない。 杏平は手首にリストカットの跡があるゆきと、互いの心の傷について語り合い、心を通わせていくようになるのだが…。 ヒューマンドラマ。

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