映画『グレン・グールド  天才ピアニストの愛と孤独』★貴重なドキュメンタリー~雑感です。


公式サイトです。http://www.uplink.co.jp/gould/
作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/155580


芸術家の作品にふれて、感動を覚えたとき、感じるのは
それを作った人は、どういう人なんだろうということだと思います。
どんな境遇で、どんな想いで、作品を生み出したのだろうと……。

孤高の天才ピアニスト~グレン・グールド~それが彼を言い表せるすべてであっても
そんなに簡単に流してはもったいない。
グールドって誰?と言う人でも、この1枚をまず聴けば、引き込まれることウケアイでしょう。
バッハ『ゴールドベルク変奏曲』 (←手前ミソなURLですが)


映画は、彼の語録に、彼の友人や元カノのインタビューを交えたドキュメンタリーで
グールドの人となりの片鱗に、ふれることができそうでした。
時々に、こちらを見据えた、グールドの写真をはさむことで
すぐそこに、グールドという人間が、熱く存在しているようにも錯覚できます。

人づきあいが苦手と言うグールドにとって、音楽が、世間と自分との間の緩衝体になっているらしい
との発言には、うなずけるものを感じました。

自分も含めて、世間~ほかの人間たち~と、自分との距離の置き方には、
困難を感じることも少なくないと思います。
気ごころが知れた、あるいば、相思相愛であっても、人間関係は優しいものではありません……。

特に考えさせられた事柄があります。
それは、グールドが生演奏のコンサートから録音へと、重きを移していったことと関係するのですが
若いころのグールドは、ピアニストとして、じかに聴衆の耳にふれて賞賛を得ることに、
意義を感じていたと思います。

(賞賛を受けることへの憧れは
何かを表現している人には、少なからず、あることだと思います。)

一方で、大衆の耳にさらされるということは、賞賛の一方で、批判もついてくるもの。
自分は自分のスタイルで貫けば良い、と思いつつ
より、完璧なものしか、オモテには出したくない、との想いも強まったと思われます。
生演奏は避けたために、じかに、賞賛を受けられなくなってしまったけれど
ずっと残る、録音演奏へ、未来永劫の賞賛を預けたようなものでしょう。

それと、やはり、天才も人の子なんだな~と、当然のことではあるのですが
彼にも、失いたくない女性がいたと言うこと☆
人妻と連れ子との同棲生活も経験しますが、やがて、その生活も壊れてしまいます。
けれど、彼自身は、心底、彼女を失いたくなかった……。

生意気を言うようですが、こと、恋愛問題の葛藤は、人を大きく成長させるものだと思っています。
心の破綻も大きいですが…………………

衝撃のデビューアルバム『ゴールドベルク変奏曲』(1955年)から
年月を経て、再録音したものが、熟したように聴こえるのは
ただ、鍵盤の上だけに、彼の人生があったわけでなく
やはり、生身の人間としての喜怒哀楽・葛藤が、あったからなのかもしれないな……
と思えてくるエンディング……

50歳になったばかりで、この世を去ってしまったのは、本当に惜しまれます。


PS:インタビューには、あのアシュケナージも、答えていました。
グールドはグールドで素晴らしいですが、アシュケナージの演奏にも、心震えますね。







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グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独

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