映画『イヴォンヌの香り』★ルコントの非日常的な刹那の香り



作品について http://cinema.pia.co.jp/title/804695/


髪結いの亭主』『橋の上の娘』etc.の
パトリス・ルコント監督作品というだけで、ルコントならではの男女の香りを楽しめそうな予感がします。


あらすじは、自称(?)ロシア貴族の青年(遊び人?)のひと夏の恋。
彼女の名は、イヴォンヌ。女優志望。

出逢って過ごして別れた、というだけの話ではあっても
そんな“通り過ぎ”が、恋愛には、哀しみと切なさを残す。
まさに、彼女の香りだけを残して……


そんな彼女=イヴォンヌは、香りを残すだけのことはある、イイ女です。

見つめても、微笑んでも、スカートが風に翻っても、
スカートのすそから柔肌がちらついても、すべて絵になる。
エロティックなシーンも、嫌らしさがなく、ただ女神と化す。

舞台はフランス。レマン湖のほとりの高級ホテル。

そこにあるのは、非日常的な時間。
生活やお金や時間を、気にしなくていい。
余裕に満ちた、優雅な時間。
――完璧に恋愛だけがある時間――

もしかしたら、真の恋愛とは非日常の中にあるものなのか、と思えてくる。

だから、恋には、今しかないのか……

ふと、刹那な“今だけ” を感じた、何でもないシーンがあった。

それは、イヴォンヌの知人である老医師が、イヴォンヌと彼にタバコを勧めて
3人で、タバコをたしなむシーンだった。
煙がアップになって、くゆんで、消えていった……

その煙が、消えていく様子もそうなのだが
多分、タバコにしてもお酒にしても、脂こってりの料理にしても
人が、好き好んでの嗜好には、その時の悦びしかないものなのだろう。

例えば、あとで、体に不都合が起こるかどうかなどは、所詮、後のこと。
今が、楽しければ、それでいい。
今だけに生きているような、そんな様子も
後先のない、耽美な非日常を匂わせるようだ。

そのような雰囲気もありながら、この非日常的に心地よい作品に
“結婚”という、生活観この上ない現実的な言葉が、紛れ込むや否や
その恋は、一瞬にして消え、作品も終わった。

ラストシーンは、多分、いぶされた煙の臭いにまみれていたのかもしれないが
彼氏の瞳が、あまりに切なすぎて
やはり、イヴォンヌの芳しい香りが、漂っていたのだろうと思う。






関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア