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映画『家の鍵』★パオロが“家の鍵”を開けて見せたような……~雑感です。

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/15134/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


(記憶おぼろげの、にわか雑感です。内容にふれています)


障がいを持って生まれた息子が、親戚の家からリハビリ施設に行くことになりました。
連れていくのは、父。
出産で恋人が亡くなった哀しみから、障がいのある息子を親戚に預けていた父は
そのとき、15年ぶりに、息子に逢うのですが………


身体障がいを持つ息子パオロを、実際に障がいを持つ、アンドレア・ロッシが演じました。
彼の、一挙手一投足が、困難を含む“15年分の空白”を、父と私たちに、
一気に、見せているようでした。


親子とは言え、可愛いと思う気持ちだけでは、子供は育てられない、と
人生の先輩が仰っていました。
子は宝ですが、もう1つ、自分より重い人生を背負うようなものだと思っています。


障がいがあれば、きっと、苦労はあるもの。
なのに、実の父はそれを放棄し、親戚任せにしてきて、自分は別の家庭を持ちました。
男性なら、家のことや子供のことの細かいことは、妻に任せきりかもしれません。
自分が、対応できる範囲でしか、家事や育児をしていないかもしれません。


始めはチグハグで、距離があったものの
一緒にいるうちに、親子の実感がわいてきたと思われる父。
そんな父に、障がいのある娘を育ててきた女性が、言います。


「一緒にいるなら苦しみに耐えること」
( ↑シャーロット・ランプリングの説得力大!)
再会したばかりの父は、“苦しみ”の実感も、まだわからなかったでしょう。


(私が、彼女の立場なら、言葉は悪くて恐縮ですが↓……


わが子、しかも、障がいのある子を、15年も他人任せにしてきた人が、今日、再会したばかりで
何となく、うまくつきあっていけそうだ、などと思っているかもしれないけれど
子供との関係は、いい関係ばかりじゃないのよ。
ましてや、障がいのある子を育ててきた私を、よくやって来られましたね、などと他人事のように言うけれど
よくやってきたも何も、苦しくても困っても、子供を投げ出すわけにはいかないだけ。
始めから、逃げてきた人には、それがどういうことかは、わからないかもしれないけど、ただ
それに、耐えてきただけのことなのよ。それに、耐えられなければ、一緒には居られないということなの。
でも、可愛い子供だから、いい状況ばかりでなくても、やはり、一緒に居たいと思うのよ。だって、親子だもの。)



・。。・。゜・☆。・゜。・・。。・。゜・☆。・゜。・



印象的だったシーンは、リハビリ中のシーンでした。


治療には、厳しさや痛みを、伴うことがあります。
優しさよりも、冷静さを、優先することもあると思います。


思い出されるのは、ヘレン・ケラーとサリバン先生の関係です。
ヘレンの両親は、ヘレンを愛し、憐れんだからこそ、
ヘレンに必要な躾を、することが出来ないでいました。
だから、サリバン先生の“指導“が厳しいと感じ、ヘレンが可哀そうに思えてしまう。
一方、身内だと、憐れみが優先してしまうところを
他人である指導者は、愛情を冷静に注ぐことができる分、甘やかさないから
身内には、ひどく、冷たいことに見えてしまうこともある……


父が、リハビリ中のパウロを、可愛そうだ!と感じたのは
そこに、父親としての自然な気持ちがあったからなのかな、とも思えます。
でも、もっと、冷静に、父親として踏み込めたなら
リハビリをそのままにしてしまう、ということは避けたと思うのですけど……


今の優しさが、長い目で観て、本当に、ためになる優しさかどうか
親ならば、見極めなければなりません。
優しいだけでは、やって行かれませんから。


・。。・。゜・☆。・゜。・・。。・。゜・☆。・゜。・


そして
いいことばかりではない子育ての、15年分の困難を
一気に象徴するかのようなシーンが、ラストにあります。
そうなんです、子育ては、障がいに関係なく、思うようにはいかない。
でも、怒りや無視では、良い方向には向かえない……


パオロは、父に甘えたかった15年分を、出したのか…
父が、自分の父でいられる限界を、試したかったのか………………….


試すというと、アレですが
捨てた者より、捨てられた者のほうが、傷が深い分、人としての成長の巾が大きいと思えます。
再会の時点で、親子関係とは別に、パオロのほうが、
父より、成長している部分があったと思えます。


“家の鍵”とは、いいタイトルです。
パオロも、実の親と暮らしたかったに決まっています。


ラストに、パオロが、父に、“雨降らせたおかげで地固まった”、と思われる“ひと悶着”があります。


そして、その後、父をなだめながら、心の中で、
パオロは父から、家の鍵を受け取ったのだと思ったのですが………


今、思えば、パオロが帰りたいと思う、“家の鍵”を
パオロが、しっかり、父に、手渡した…….
というよりも、
パオロが、家の鍵を、開けてみせた!と言ったほうが、しっくり来るでしょうか。


いずれにせよ
喜びも哀しみも、そして、苦しみも、ひっくるめての家族。
ラストシーンに、“2人の家”を観たような気がします。










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