映画『イントゥ・ザ・ワイルド』★ワイルドだね~だけでない命を懸けた旅~雑感です。

819PM6Kc3CL__AA1500_.jpg



作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/19723/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



ショーン・ペンの監督・脚本で映画化した、実話に基づく物語。
(結末にふれて雑感です)


大学卒業して、間もなく、一人旅に出たクリス。
あらすじ・解説にもあるように、彼は、出発して2年間、放浪したあげく、アラスカで餓死する。
痩せ細っていくさまは、ベルトの穴が、移動することでもわかる。


かわいい子には旅をさせろというけれど
クリスの旅は、違う意味がありました。




同じように、大学を出てすぐに、旅をするドキュメンタリーに
『バイシクルロード~7大陸900日~』がありました。
若者2人が、自転車(とサンダル)で、大陸を制覇するのですが
その無謀さと若気の至りに、苦笑しながらも
目標を達成した若者が、なんだか、とても気持ちよく、爽やかな作品でした。




一方、こちらのクリスには、敢えて、「荒野に」身を投じようとする
“家庭の事情”がありました。

そんな問題があると、まずは、そこから逃げ出したい気持ちが募るでしょうね。(物理的な逃避)
そして、心の逃避。

クリスは、アラスカに行く、と決めていますが
なぜ、北のアラスカなのか……
それは、一応、目的地を決めてみただけなのかもしれませんよ……
目的地なく、さまようのは、辛いもの……
そして、彼の中の孤独・虚無感が、心の寒さ=寒冷地へ、気持ちを向かわせたのかもしれません……
(切ない演歌も、そういう傾向あります)

たいていの人が思っているのかもしれませんが(旅先で逢った人も)
自然の中での成り行き任せの彼の放浪は、無謀な若気の至り、です。
でも、それを、ここで言ってしまっては終わってしまうので……^^;

そんな、クリスの、成り行き任せのサバイバル生活を観て、特に感じたことがありました。
(以下、雑感です)



゜゜☆゜゜:.。。.:*゜゜☆゜.:*゜゜☆゜゜:.。。.:*゜゜☆゜




独りで、荒野の食べ物を集めて、生きるのは、“期限付き”ならば
人生経験としては、良いのかもしれません。

けれど、自分から好んで、“社会”から離れた隠遁生活をするのは、
修行のようでいて、気まますぎるのではないかなと……
税金も払わないし、規則もない。

たとえ、家族であっても、小さな社会。
わずらわしいこともある。
独り暮らしが楽なのは、自分以外の人のことを気にせずに済むから。

“社会“から離れることは
他人との関わりが無い=自分のことだけ考えて生きていられる、ということです。
自分が、今日、食べて生きることだけ考えればいい……

でも、皆が、自分の世界だけで、孤立して生きてしまったら
社会は成り立たない。
面倒でも、人が人に関わって、社会は成り立っていて、自分も生かされているのだな
と思えてきます。




゜゜☆゜゜:.。。.:*゜゜☆゜.:*゜゜☆゜゜:.。。.:*゜゜☆゜



旅の途中、何人かの人に出逢い、助けてもらいながら
楽しいひとときを過ごしたはずなのに、
クリスは、それ以上、関わることなく、アラスカを目指していきました。

放浪の果てに、あのバスにたどり着いたあとのクリスの旅は
心の旅だけになったようでした。

そして、旅の途中、出会った人から聞かされた “光”を、最期に見ることができて、
救いとしたのだろうな……と思えたのは、見ている私には救われました。

(主役のエミール・ハーシュが、明るい顔立ちで、キレイな瞳だったから、というのもありますが
監督のショーン・ペンが、若ければ、自分で演じていたとすると、もっと悲壮感あったかもしれません…)

こんな彼がいて、こんな旅をしたよ、という物語ですが
この旅には、ワイルドだね~と感じる以外のものがありました。

これでいいのか?
このままでいいのか?

彼と旅しながら、やはり、逃避行したい私には、自分の疑問として
返ってくるものがありました。

クリス本人が、元気に映っている、ラストの写真はダメ押しです…………….

問題のあった両親でさえ、
元気なクリスに再会したら、きっと笑顔で
「お帰り!」と抱きしめたと思うと……………………………………….

社会!社会!と、クリスは、反抗するように叫んでいたけれど
サバイバルな、人間関係という“社会”の中に、もう1度帰ってきて
もう1度、生き直して欲しかったと思います。

孤独であったとしても、知らない人しかいなくても、
誰も居ないところまで、逃避してはダメ。

人のいる“社会”の中で、とりあえず、泳いでいよう…
そう思えただけでも、十分、意味があると思った作品です。







関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

Re: お久しぶりです。

ミカエルさん、こんにちは☆

若いときの旅は、強い印象を残すのですね。

それが、生かされてこその冒険旅であってほしいな~と思います。

ありがとうございます。

お久しぶりです。

 あなた様もFC2に立ち上げられましたか。コンテンツが豊富で面白いでしょう。アフィリエイトも制約ありません。

 さて、この映画は私も好きです。というよりは、痛い。

 旅をする若者は大勢いますが、ある人は革命に目覚めてキューバに行きボリビアで亡くなったり、またある人は極地冒険を繰り返してマッキンレーで行方不明になったり、また大勢の若者はドロップアウトしたまま世界の各地で徘徊して中年になってしまったり、私は家に帰りましたがサラリーマン社会からは「落伍」しました。

 平田オリザ氏は冒険の魔力を振り切って劇作家になり政府の要人になる、自制心が凄い。
 冒険の魔力は怖いですよ。劇的に何かが変わる機会ではあります。
プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア