映画『さよなら子供たち』★3人のユダヤ少年に捧ぐ

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/3937/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


『ソハの地下水道』は
ナチスからユダヤ人を地下水道に匿った男の実話なのだそうですが
見られないので、あとの楽しみとして……^^;



第二次大戦の頃、ナチスドイツによるユダヤ人の大領虐殺=“ホロコースト”
を主題・背景にした映画作品は、思いつくだけでも



『アンネの日記』『ビューティフル ライフ』『シンドラーのリスト』
愛を読むひと』『ミケランジェロの暗号
『あの日 あの時 愛の記憶』『縞模様のパジャマの少年』
『戦場のピアニスト』『サラの鍵』……etc. きりがありません。
(URLは手前ミソで、すみません^^;)



一方では、『フリーダム ライターズ』の中の少年たちが
「ホロコーストって何ですか?」と尋ねたように、時代が経つと
知らされなければわからないままになってしまいそうです。
そういう意味でも、繰り返し、映画や小説などで、題材になることは意味のあることだと思います。



ホロコーストは最たるものですが
人種や宗教の違いは、仲間意識とともに排他的な要素が、同居しがちです。
特に、宗教こそ、排他的でなく寛容であるべきだ!と思っているのですけども..
むしろ、ひどい虐殺が行われてしまうのは、困ったことです。(T_T)



ちなみに、バチカンの職員は、カトリック教徒だけなんだと思っていましたが
ナント!1934年の初めて採用された女性職員は、ユダヤ教徒だったのですと!
どういういきさつかわからないので、たまたまなのかもしれませんが
例外であったとしても、寛容を見るようで、なんだか嬉しかった。





◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇:*:☆:*:◇




『さよなら子供たち』にも、そんな寛容を感じました。(ちょっと記憶あいまいな雑感です^^;)



舞台は、ナチスドイツ下のフランスの カトリック教会の男子寄宿学校。



そこには、プロテスタントの子もいて、一部の儀式をパスしても
とがめられません。(あ、OKなんだ~と)
そんなある日、主人公の男子のクラスに、一人の転校生がやってきます。
彼も、プロテスタントらしく(?)儀式の一部をパスしていたりします。



前半で良いところは、なによりも、
彼らが少年らしく、仲よく、かつイタズラしたり、
騒いだり、暴れたりと、楽しい学園生活を見せてくれるのが、イイです。



実は、『さよなら~』と言うタイトルだったので、重いものを覚悟していましたが
子供たちの元気でヤンチャな様子は、微笑ましかった☆



しかし、
転校生の少年は、ユダヤ人だと、主人公の少年が気づいたころから
不穏な空気になってきます。



校長先生は、それを知っていて、宗教の壁を越えて、匿ってくれていたのですが
料理人の青年を解雇したことから、恨みを買ってしまい、密告されてしまいました。



校長とユダヤ少年3人が連行され、学校は閉鎖。
のちに、ユダヤ少年は、殺されたことを知ります。



端的には、密告のせいで、ということになりますが
料理人の青年も、学校を追い出されたら行くところもなく、ギリギリの立場で生きていました。



少なくとも、この学校にいる人の誰が悪い、というのではなくて
もっと大きな政治的な状況のせいで、不幸を被ったと思うべきでしょう。



「さよなら子供たち」



校長が、ユダヤ人少年たちと連行されていくときに、見守る在校生に言った最後の言葉です。



前半で、あんなに楽しかった学園生活を見せてくれたことが
後半の残酷さを、より鮮明にします。



ユダヤ少年たちは、笑顔の下に、明日がないかもしれないという危機感を隠しながら
学校にいれば、友達とバカをやってる楽しい日々が、ずっと続いてくれるかもしれないと
思っていたかもしれませんね。
このままずっと行ってほしかった……



なのに………………………orz



楽しかった学園生活が、強制的に終わったときは
守られていた命が、奪い去られていくときでもありました。



彼らをじっと見つめる、主人公のまなざしが、強く語っているのを感じます。
彼らを決して忘れない!忘れてはいけない!
そんな想いがグッと、伝わってきます。



一生、忘れられないその光景が、この作品を生みました。
実在した3人の少年に捧げられています。








PS:
パキスタンで、タリバンが、子供の権利擁護活動を行っていた14歳少女の頭を銃撃して重傷を負わせたとの事件もありました。
(2012年10月10日)
政治的なことで、子供の命までもが脅かされることが、今でも行われていることは
許しがたいことと思います。










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「さよなら子供たち」  ルイ・マル少年が垣間見た戦争。   【原題】AU REVOIR LES ENFANTS 【公開年】1987年  【制作国】仏蘭西 西独逸  【時間】103分   【監督】ルイ

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Re: 私もレビュー書いたことあります。

ミカエルさん、こんにちは☆

ミカエルさんのレビュー、拝読していますよ。(*^_^*)

気にとめていた作品を、やっと鑑賞できたと言う感じです。
厨房係の青年のことも、そういうことだったんだな~というの、わかりました。

私もレビュー書いたことあります。

 この作品は通っていた大学でちょっとした評判でした。学内の掲示板には少年二人の顔が写ったポスターが各所に貼られていました。ルイ・マル最新作、て銘打っていましたね。

 本作を初めて観た時は少年たちに感情移入しましたが、今は悪役の厨房係に同情します。
 
 その理由はレビューに書きました。
 
http://seiudomichael.blog103.fc2.com/blog-entry-981.html

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