映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』★“こんな男にされるほどの”愛を色濃く見たかった

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作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/160082/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


“艶“と言う名の妻が危篤になり、夫・松生は、妻に関わりのあった人に連絡をとります。
それは、妻に最期の別れをさせたいと言うよりも、
独り、旅立ってしまおうとする妻の、すべてを知りうる最後のチャンスであったから……


12歳のときに、従兄弟から、無理やり、男を知らされるハメになってから、
その傷を癒したいかのように、次々、男関係を結んできたらしかった妻。
松生も、その中の1人に過ぎないかのように、結婚後も、若い男のストーカーをしていた妻。


けれど、松生は、やつれるほどに、妻に溺れていました。
意識不明の妻を、包丁で刺すのを思いとどまったあと、妻の体に覆いかぶさって、松生は言う。
「俺を、こんな男にしやがって….」


10Kg以上も減量したという阿部寛さん演じる、妻ぞっこんの夫の、必死の形相が
痛ましくも、魅力的で、楽しみにしていました。
「俺を、こんな男に……」
このセリフの意味するところにも、ゾクゾクします。


結婚というのは、恋愛の1つの終止形で、1つの安心をもたらすもの。
けれど、松生は、妻子を捨て、この女に走り、ゴールしたはずなのに
愛する女は、恋愛に走り続け、止まらないから、ずっと追い続けていなければならなかった。


松生は、そんな妻に、満たされないまま、いや、満たされないから、求め愛し続け……
多分、自分が妻からしっかり愛されていると実感していたら、過去の男たちのことなど
気にはとめなかったと思います。
ほかの男には、どういう女でいたのだろう、どんな風に愛され愛していたのだろう……
飢えたような嫉妬を感じるのは、彼らと妻との間にあった愛すべても
自分の知るところ=自分のものにしたいという気持ちが、生じたからでしょう。


作品は、過去の男自身がどう、ということよりも、その男に関わりのあった女たちの様子を見せます。
艶(つや)という女は、昏睡状態のまま、ヴィヴィッドには映されないので
代わりに、その女たちに投影させるのかと思ったら、そういうことではなく……

むしろ、艶は、その女たちのエピソードを映す、きっかけに過ぎませんでした。

1人1人のエピソードは、それぞれ、複雑な気持ちにさせられるもので
それなりに興味あるものでしたが、
艶と夫との関係を、色濃く観ることを期待していたので、作品とのズレが生じてしまいました^^;

(「女たちの物語」だって、言ってますものね。^^;)





・゜・☆。・゜。・。


思うところあったのは、風吹ジュンさん演じる女性のエピソード。


自殺した夫と艶のメール書簡を、松生から知らされた彼女は
メール本文を暗記した松生から、聞きたくもない艶っぽいやりとりを聞かされる。


手紙やメールなど、本人あてのものは、他人が読んで、どうにかなるものではないですよね……
それは、本人同士のもの。
第三者が見たら、逆上しそうなことも、本人同士の枠内では、すべて、アリ。


松生は、おそらく、濃密なそのやりとりに耐えられなくて
艶と愛人関係にあった男の妻に、その苦痛を半分、背負わせるごとく
語って聞かせたと思う。


しかし、彼女にとって、もっと衝撃的だったことがあった。
それは、夫が自殺したのが、艶が発病した頃だと知ったから。
もし、艶を失うことを悲観して、自殺したのだとしたら……
妻である自分とともに生きる人生を選ばずに、死を選んだ理由が、艶にあるとしたら……


文字だけのメールの中身なんて、どうでもいい。
メールのやりとりがあったというだけで、十分。
夫が自殺が艶という女に関係していたかもしれない事実のほうが、よっぽどショックなこと……


誰かが誰かを愛する時には、傷つく誰かがいる。
それが、純愛であろうとなかろうと、いや、純粋なほど
周囲への傷は、深い。


(二者択一で、自分が捨てられるとき
全身全霊でむこうの女を愛しているのだ、と力説されればされるほど
自分が不要な存在なんだと、刻まれていくような痛みを感じませんか?(T_T)


・゜・☆。・゜。・。


今まで愛した家族を捨ててまで、ほかの愛に走ったのに
“幸せだ”と、明言できない人生。


それだけの“愛の罪”を課され
“こんな男に”され、やつれきり、鬼気迫った、松生。


そんな松生を演じた阿部寛さんが、
あれだけの減量した視覚効果は、かなりあったと思うだけに
「女たちの物語(エピソード)」より
“こんな男にされるほどの愛”のほうを、色濃く見たかったと思うのは、無いモノねだりでしょうか……







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