映画『パーマネント野ばら』★孤独の痛みのそばに素朴な愛が咲いていれば



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http://cinema.pia.co.jp/title/152808/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。



イイ!と絶賛のうわさですが、
西原理恵子原作と聞いて、きっと、“痛い何か”があると、思っていました。
やっと鑑賞して、涙が、ボロボロ出ました。


それは、主人公への共感や同情もですが
自分自身の“寂しさ”のかさぶたを、あのシーンでつつかれて
終盤、一気に、はがされたような痛みを感じつつ
そこに咲く、人の優しさに救われたようでした。


(以下、ネタバレ注意して雑感です)


離婚後、幼稚園児の娘と、実家の美容院『野ばら』に戻った、なおこ(菅野美穂)が主人公です。
地元での毎日を、始めは、ほのぼのと楽しく見せていきます。
と言うか、序盤から、美容院のお客のオバちゃんは、18禁です……


あのオバちゃんは、今でこそ、映画『テッド』に負けてません(>_<)
オバちゃん、怖いもの無し。失うものナシ……


けれど、あのお下品な会話は、いきつけのパーマ屋さんに心許した、吐露。
オバちゃんは、下品キャラでのウケ狙い、というわけでなく
オバちゃんの本音なんですね……


でもでも、“オバちゃん“というだけで、下ネタも、純粋な恋心も、
はたまた失恋さえ、み~んな、笑い話にされてしまう哀しさよ…orz


ときに、(例えば『つやのよる』etc.)


女性は何歳まで破滅的なほどに恋心があるのか??という疑問も、男性にはあるらしい……
見てくれが、枯れすすきにしか見えないようなオバちゃんには、恋のみずみずしさなんて
想像もつかないのね……(私も、昔はそう思ってた。)
オバちゃんが失恋して大泣きして、あわや自殺未遂?というときも、周りは、温かく見守るも笑ってましたよ。
「みっともない」って。
オバちゃんは、はた目には恋から退場!扱いだけれど、自分では、まだベンチで控えていられるもんです。


あのオバちゃんの 下ネタでも“どこか健全な寂しい感じ“は、伏線でした。
あの美容室にワイワイ集まって(酒盛りあり)いるのも、寂しさを埋めあうもの。


そして、“男運の悪い”という、なおこの親友たちも、哀しくて寂しい……
なんとか、取り繕うようにして生活はしているけれど、すごく “どん底”を感じる……
その“どん底“が、他人事じゃなく迫ってくる……
自分が女で、相手が男の場合、自分のこの先の人生は、いったいどうなるのか、とか
女として生きてきた意味なんて、あったのだろうか……という虚しい想いが
わき出てきてしまうほど………………………..orz
だからこそ、親友=小池栄子&池脇千鶴が、踏まれても踏まれても、立ち上がるしなやかな強さを
持っていてくれることに勇気づけられて、なおこも私も良かったと思います。

そうして、下ネタやどん底の中に、ちらほら出ていた、女たちの“寂しさ”が
やがて、なおこにフォーカスしていきました。
離婚後に、高校教師と逢引きしていたような、なおこ。
そうやって、寂しさを埋める人がいた………としても
秘密らしい交際では、進展もせず、寂しさも埋めきれないだろうに……と思っていたら…


公衆電話での、なおこの慟哭。
寂しくてさみしくて、たまらないと………………….!!

この、寂しさというのは、普段、なんとか誤魔化しているものなんです……
けれど、ひとたび、自覚し直してしまうと、寒くなるほどに
寂しくて寂しくて、たまらなくなるものなんです……。
私も、一緒に泣いてしまった………….


そうして、その後、暴かれていく、現実。
この演出は、とても良かったですね!!!!!!
なおこの表情は見せず、背中だけで、無言で通り過ぎていく、過酷な真実。
なおこの後ろ姿だけで、十分に、喜びも悲しみも語っていて、余計に、胸に迫る……….

「その話は何度も聞いたよ。でも、また、何度も話してね。」

なおこの回りにいる、散々に寂しい女たちが
自分の痛い寂しさを知っているから、なおこを包んでいてくれてたんだな~ということにも
じ~~んとする。


あらためて、孤独を知ってしまったなおこに、イバラのエンディングか……と案じていると
「お母さ~~ん」と、娘の呼ぶ声がして、ホッとする。
なおこには、こんな可愛い宝物があるじゃないのって!
きっと、あのあと、ギュ~ッと抱きしめたと思うと、また涙が………



この作品にあやかってか否かはわかりませんが
菅野美穂さん主演のTVドラマ『結婚しない』で、
http://www.fujitv.co.jp/kekkon_shinai/index.html
“野ばら”のエピソードがありました。

野ばらは、情熱の赤い薔薇、ではなくて
清楚な白い花。

花言葉も、
「素朴な愛」「孤独」「才能」「詩」
「痛みからの回復」「恋を隠しています」etc.
いろいろあるようですが……

孤独の痛みからの回復には、そこに、素朴な愛が咲いていれば……

作品は、そんな感じでしたね。











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