映画『べラミ 愛を弄ぶ男』★この罪なクセモノ美男をロバートで堪能~☆(*^_^*)

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161235/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
モーパッサン原作の『べラミ』です。
美しいけれど、職とお金に恵まれなかったジョルジュは
ある日、従軍仲間だった男と出くわし、自宅に招かれる。
そこで、彼の妻や、他の夫人たちと顔を合わせたことが
彼の人生の新たな扉を開かせた………
この、クセモノ美貌男:ジョルジュを、ロバート・パティンソンが演じるので
とてもとても、楽しみにしていました☆!!!!
ロバートは、物語としては、今一つアレ(つまらない?^^;)だった『コズモポリス』
では、若き美貌の資産家を演じ、虚栄と虚無と渇望にまみれた
破滅的な男を演じ、それはそれで、ロバートは適役だったと思っています^^;
ロバートには、美しく、挑戦的だけど破滅する、という役を見たい!
彼には、美しい冷たさと、孤高に反する内熱と
刃物のような危険を感じる。
その切れ味に、傷つくことがわかっていても、近づかずにはいられない魅力を女たちに発する、罪な男。
関係する女性たちを演じたのは
1.クリスティーナ・リッチ : クロティルド
2.クリスティン・スコット・トーマス:ヴィルジニー
3.ユマ・サーマン:マドレーヌ
以下、内容にちょっと触れて、雑感です。
▼▼▼
チラシのコピー。
『男は愛がなくても女を抱き、女は抱かれて愛だと信じる』
↑コレ、ドンピシャです^^;
女性たちは、ナンだかんだ言っても
寂しさを埋めてくれて、自分に“理解”を示す男性が、欲しいのだと思います。
けれど
その“理解”というのが、男女の間には、相違があって
惹かれあったときには、それが、求めていた“理解”だと想い
抱かれながら、愛だと思い込む。
(愛は、勘違いだと言う人もいます……(>_<))
ユマ・サーマン演じるマドレーヌは、年長の、デキる女。
ジョルジュの代わりに記事原稿を作ってくれて、洞察力もある。
初対面のジョルジュにもはっきりと、自分は情婦にはならない、とピシャっと言う。
けれど、彼女の才覚失くしては、うまく生き抜けないジョルジュは
彼女が未亡人となるや、甘い言葉で、求婚する。(←そういうことは得意)
彼女が主導権を握った結婚生活のほうが、ジョルジュにも良かったと思いますが
彼のプライドが、それを良しとせず、陥れることに…(>_<)
糟糠の妻のおかげで、今の自分の地位がある夫でも
妻のことは忘れて、自分の実力だと思いあがって
好き勝手やって、妻を捨てるサイテーなのもいますよね…
女は、ジョルジュにとって、息抜きであり、生き抜く手段でしかない。
生きるための本能ならあるが、愛なんてない。
そんなのは、結局は、ケダモノですよね……
“愛の巣“まで用意してくれた、クロティルド(=クリスティナ・リッチ)には
中身のない男だと、ののしられる。
「私の気持ちを考えたことある?」
無いよね……
年増のヴィルジニーに至っては、丸っきり、手玉にとって終わり……orz
オバサンを、ソノ気にさせることを、面白がっただけのよう……
ヴィルジニー役のクリスティン・スコット・トーマスは、上品で、美しい熟女だと思っています。
一方で、その品格を崩すようなコトをされてしまうと
見苦しいまでに、愛に発狂した熟女の哀れっぽさを、醸し出せる……
(個人的には、この痛々しさを、教訓にしようと思いマス……)
そして、究極の金ヅルを見つけたジョルジュ。
それは、ボロボロにして捨てた、ヴィルジニーの娘:シュザンヌ。
因果な男でしょう?
母親が年増女なら、娘は小娘ちゃんですよ……
しかも、まったく、ソノ気もなし……
まさに、カネ目当て。
そんな、虚飾の結婚式で
トンデモ男ジョルジュに、微笑みを見せてくれるのが、
1度は彼を罵った、クロティルド。
クロティルドの笑顔を見て、ニヤける、ジョルジュ。
女に愛なんてない、と言ったジョルジュが、愛のない結婚をしたあと
また、クロティルドの“愛の巣”に行けるゾ!とほくそ笑んだとしか思えない……
この、ふざけた“ニヤケ微笑”が、
もう、貧乏から抜け出すために仕方がないわけでも、ナンでもない
ただの、ふざけた生き方をした、中身空っぽのケダモノ男、いえ、ベラミなんです、と
彼のキャラを総括した終わり方は、良かったと思います。
呆れるけど……
▼▼▼
ベラミ~美しい男~
美しいのは、外見だけ……
女たちを、ガチャガチャにひっかき回して、傷つけ、去ったくせに
その傷が癒えないうちに、かさぶたを剥がしにやってくることを
愛の未練だと、錯覚させる男……
イメージに固定されることはないけれど
今は、そんなロバートを堪能したいし、そうすべきですヮ……

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