映画『特別な一日』★一瞬でも満たされたひとときがあるなら

138172_1.jpg




作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/7983/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。


大戦中のイタリア。
同盟国ナチス・ドイツのヒトラーが、ムッソリーニを訪問した、“特別な日”のこと。

式典には行かず、自宅で家事をしていた主婦(ソフィア・ローレン)と
ワケあり男性(マルチェロ・マストロヤンニ)が、ふとしたきっかけで、出逢います。

子だくさん専業主婦の、“不倫モノ”と言ってはそれまでですが
この“特別な一日“には、単に、男女の切なさだけでないものが、あります。


以下、雑感となります。


▼▼▼


家族のために、身の回りのことをするのは、主婦の役目だとしても
「ママ(自分)が3人は必要」だと思うほど、時間に追われ続けているのに
夫は、自分に用事を言いつけるだけ。

疲れた自分を、ふっと、どこかに逃がしたくなることは、あると思う……

家族が、式典に出かけているとき
飼い鳥が飛んでいってしまうのは、主婦である彼女の、“願望の暗示”のようでもあります。
そうして、
その鳥を追ってるうちに、一人の男性と、出逢うのです……….

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ。

この2人は、多くの作品で、男女の物語を見せてくれますが
この作品での、たった1日の男女が、とても印象的です!

好意から始まった出会いに
彼女は、自分の虚ろな部分を、満たしてくれるものを感じました。
好意だけで、とおり過ぎれば良かったけれど
砂漠に落ちた水が、あっと言う間に、吸い込まれてしまうように
その流れを止められないまま、乾いていた彼女は、満たされました。

そして、恋に落ちて、みるみるキレイになった彼女は、言うのです。
また、逢えるかしらと……

↑↑この部分が、スゴクいい!
しかも、このシーンは、とても切なさを含んだシーンだったのだと、後でわかるのがイイ!

人妻には、今日が、出逢いの始まりの日。
日常のなかに、新しい日が訪れた。

そして、このシーンも↓。
物干し場で、二人で、シーツを取り込むという、生活感たっぷりのシーンと
二人の間に、大きな柱を置いた、室内でのアングル。

まるで
毎日が、同じように過ぎてきた人妻の一方で
ワケありの男性は、もう、ここを出ていかなければならない事情を、抱えていた……
と言うことに、呼応するように……

そんな中、確実な別れが、ハッキリしないまま、なんとなく、忍び寄った感じで終わるので
不安と寂しさに覆われた、深い余韻を、残します。


▼▼▼


私も、今日と同じように、明日が、来るものだと思っていたことがありました。
今日、会話したように、明日にも、また、つながりがあると思っていました。

けれど、輝かしい出会いは
始まっただけで、いきなり、終わることがある。

それを、知らずに、「また、逢えるかしら」と聞いてみたい彼女の気持ちは、痛いほどわかる。
そして
明日以降、彼がいなくなってしまったことに、あとから、実感として気づくであろう彼女が
とてもとても切なくて、不憫に思う……

不倫はいけないことなのは、わかっていますが
自分を、家事人形でなく、感情のある生きた人間として、観てくれる人がいたら
やはり、心だけでも預けたいと思うものだと思う……


人妻に、感情移入して、観ていましたが
“特別な事情”の彼にとっても、彼女と出逢えたその日は、特別になったはず!

一瞬でも、満たされたひとときがあるなら
それが、哀しみを引きずってきて、はかなく消えてしまっても
素晴らしい“特別な一日“として、私は、大切にしたい……

そう感じた作品です☆


















関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

Re: バルカン。

ミカエルさん、こんにちは☆

バルカン~マンダム~うーん^^;懐かしいですね♪

ソフィアが、段々美しくなっていくのが、内面の変化を象徴するようでした。
実際にも、ありえそうです(*^_^*)






>  マストロヤンニ氏は男性化粧品のバルカンのCMに出ていましたね。ブロンソン氏のマンダムと双璧でした。
>
>  本作は亭主をかなりステレオタイプな右翼市民の亭主関白親父に描いていましたね。マストロヤンニ氏は反体制の左翼活動家。
>
>  ソフィアのややくたびれ感がGoodでした。本人は極右支持者ですから、役柄は些か違うタイプの女性を演じたことになります。

バルカン。

 マストロヤンニ氏は男性化粧品のバルカンのCMに出ていましたね。ブロンソン氏のマンダムと双璧でした。

 本作は亭主をかなりステレオタイプな右翼市民の亭主関白親父に描いていましたね。マストロヤンニ氏は反体制の左翼活動家。

 ソフィアのややくたびれ感がGoodでした。本人は極右支持者ですから、役柄は些か違うタイプの女性を演じたことになります。
プロフィール

yutake☆イヴ

Author:yutake☆イヴ
こんにちは☆
使い方がよくわかりませんがヨロシクお願いします。^^;

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
フリーエリア
PVアクセスランキング にほんブログ村
リンク
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
フリーエリア