映画『勇気ある追跡』★『トゥルー・グリット』にジョン・ウェインの爽やかな風吹きぬ

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/9385/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
母の退院の話が出ました。(*^_^*)
今後は、なかなか遠出もできなそうですが、
(多分、はじめて)二人で見た映画が『トゥルー・グリット』でした。
母と一緒に観たので、いい想い出です。(*^_^*)
『トゥルー・グリット』は、『勇気ある追跡』のリメイクと聞いていました。
『勇気ある追跡』で
ジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞したということもあり
リメイクとはどこが違うのかも気になって、鑑賞しました。(時間経ってマス^^;)
物語は、父を殺した犯人を制裁するために、少女マティが、
無法系の保安官(←元泥棒!?)コグバーンを雇い
逃げる犯人らを、追っていきます。
マティと保安官のほかに、賞金かせぎのラ・ビーフが合流しますが
ラ・ビーフは、はじめは、ピュアな助っ人ではない^^;
(→あとで、すご~~くイイ人に!!涙(T_T))
マティをひよっこ扱いして、返そうとさえします。
(それでは本末転倒なのョ……)
それやこれやで、3人は合流し、父の仇に追いつきます。
以下、雑感です。
『トゥルー・グリット』との違いに、ふむふむと思った結末は、要反転。
▼▼▼
この作品のみどころは
ジョン・ウェインの渋い男前が、馬にまたがり
手綱をくわえて、二丁拳銃をバンバンぶちかます、ということもありましょうが
私への魅力は、なんといっても
“”マティのたくましさ“”です。
『赤毛のアン』のアンにも、芯のある強さ、くじけない強さ、めげない明るさに
とても元気をもらえるのが、嬉しいのですが
このマティも強い!!
父の遺体を引き取りに、一人で町にやってきて、大人の男たちと
色々と交渉・かけひきするのですが
まず、ひるんでいない!
女子供と言いますが、少女が、一人で町にやってくるのも、とても危なそう……
でも、つけいるスキを与えない。
小娘だと思ってバカにしてたら、オジサンのほうが、やられちゃいます。
マティは、父を殺した憎い男へ、それこそ“倍返しだ!”
というくらいの気迫がある、のみならず
賢いんです。
婦女子の自分に腕力はなくても、知恵と、守ってくれる法と
心強い弁護士さんもついている。
何かあったら、法に訴えるわよ!というマティの姿勢には
“訴えてやる~(T_T)”という感じのひがみっぽさでなく、
守られるべき自分の立場は、守られて当然なのだ
という説得力が感じられました。
(泣き寝入りすることはないんだな~と思う)
でもね、マティも女の子だもん♪
顔はきれいに洗いたいヮ(*^_^*)
で、一人で川に行ってしまったら……
仇である男の一味に、さらわれてしまうのです(>_<)
そんなピンチが、盛り上がって、ハラハラドキドキのみどころを
作ってくれるのですが………..
『トゥルー・グリット』を観た私は、暗い気持ちになってきました……
ああ、マティは……orz
以下、要反転。
マティは、蛇の穴に落ちてしまい、腕をかまれてしまいます。
『トゥルー・グリット』では、コグバーンが、マティを助けるべく
治療のために、引き返しました。
そして、25年後のマティの姿を映して、終わりました。
そのとき、マティは、腕を失っていました。
逆に言えば、腕を失うことで、マティは生き延びることができたということ。
あのとき、仇を追っていたけれど、それを諦める勇気を持つことで
マティが救命できたということには、片腕になった衝撃とともに
マティを抱えて、コグバーンが引き返してくれた選択に、感激しました。
まさに、『トゥルー・グリット』=真の勇気、のタイトルがしみました。
そんなことがあったので、この作品でも、
このあと、マティの腕が失われるシーンを見るのは辛いナ……と思っていました。
けれど、この作品では、そこは映しませんでした。
マティが、助かったところで、コグバーンも爽やかに退場します。
どちらのエンディングが好きかは、お好みです。
『トゥルー・グリット』の結末のほうが、原作に近いようで
窮地のマティに対して、コグバーンがほどこした“決断“の正当性を
より強調した印象で
リメイクと言われながらも、別作品の魅力を、作り出したようです。
▼▼▼
この『勇気ある追跡』は
マティも、コグバーンの選択も、もちろん見どころなのですが、やはり
スポットライトは、ジョン・ウェイン☆
ジョン・ウェインが最大の魅力で、カッコ良く、
結末も、爽やかな風を余韻にすることで
この作品は、うまく出来あがっているのだと思います。
よく覚えていないのですが^^;
「俺は、まだまだ死なねえよ」って感じに、終わったかな……^^;
ストーリーは、ストーリーで、原作はあっても
それを演じるとなると
演じ手の魅力を生かした展開・終わり方ってあるなあ~と
この作品では、あらためて感じましたョ。

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