映画『ニューヨーク、恋人たちの2日間』★テッドがいても違和感ナシの台風“一家“

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/161184/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
ジュリー・デルピー主演・監督♪
ジュリーの、巧みな話術劇が、楽しみでした。
かつて、イーサン・ホークとの二人劇 :
『恋人までの距離(ディスタンス)』、『ビフォア・サンセット』は
セリフの応酬でしかなかったかもしれませんが、おしゃべり大好き女子には
ああ言えばこう言う、こう切り返す……の丁々発止に、愛の激情さえ感じて
興味深い作品でした。
(その流れの『ビフォア・ミッドナイト』も、超楽しみ♪)
『パリ、恋人たちの2日間』も、そんな流れではありましたが
“2人”の関係に、過去が絡んできて、より、ジュリーの“大口たたき”の存在感に
ヒートアップを感じ、最後には、ショートした感すら、ありました……
そのような、恋人同士の会話(言い合い含む)には、女性には女性としての経験に共鳴しつつ
そうだね~そういう時は、私もそう言っちゃうかもね~という、同類あい憐れむ楽しみ方を
期待していたりします。
ですが、本作品は、“場外“で、鑑賞(苦笑)。
敬意を含んでのことですが……(汗)
というのは、ジュリーは、口先ペラペラの中身ペラペラ女子ではないからなんですが(汗)
以下、脈絡なく、雑感です。
▼▼▼
ジュリー演じる画家のマリオン(NY在住)は
アメリカ人の男性ミンガスと連れ子同士で、暮らしています。
今回の“騒動”は、マリオンの個展を祝し、フランスから、父と妹と彼氏(元カレでもある)が、
やってきます。
一緒に暮らしていても、人数分だけ、家族の諸問題はあるものですが
普段、暮らしていない“異空間NY”にやってきた家族は
家族であっても、エイリアン(>_<)
お互いに気遣ってるつもりでも、気遣うレベルは違うこともあるし
家族という甘えもあって
リラックスしすぎで、マイペースにやらかす……
(←←というか、妹のカレは、他人でしょ!??)
いつものペースが、崩れるだけでなく
客人のペース一人一人に、振り回されるマリオンとミンガス…………….
もう、見ちゃおれん!聞いちゃおれん.!
私は、お手上げデス………………….
ですが、口も回るが、小回りも効く、ジュリー監督・主演は
このカオスなる混乱に、いちいち、対応可能です。
(ぐうたらママなら、この物語は成立しない)
テキパキした女性には、よく見られる風景です。(*^_^*)
そのテキパキぶりには、敬意ですが……
それが、余計に、ガチャガチャさせる…… (>_<)
私は、場外へ………….
人の尻拭いで、ぬぐったモノを、ほかになすりつけちゃう……と言ってはお下品ですが
ジュリー家の方は、ドタバタとメチャクチャに、お色気とお下品が混在してマス……
(ここに、テッドがいても、違和感ナシ^^;)
▼▼▼
悪く言うと、イライラさせられて
よく言えば、とても刺激的☆
調子ッぱずれの不協和音のメロディ♪が、ちぐはぐな、このファミリーのテーマにピッタリ☆
それでも、強制送還も含め
ドタバタ家族の2日間は、収まるように収まる。
こういうのを、台風“一家“というのかも……

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