映画『エリジウム』★マット・デイモンの強さと優しさで導かれたような結末

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/159922/
↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。
『トータルリコール』のリメイクも『タイム』もそうでしたが
富裕層・貧困層が住み分けして、二極化が、より際立つ設定です。
貧困層(地球)のマックスが、富裕層(エリジウム)に、乗り込もうとするのは
レジスタンスか、革命か……というと、そんなでもなく
では、何のためか………?
この作品の面白さは、富裕層VS貧困層という、闘争劇が主でなく
マット・デイモンならさもありなん……という、優しさというか、切なさでしょうか……
富裕層には、各家庭に、
けがや病気が、アっという間に治る“医療ポッド”という医者いらずの器具もあります。
最初は、富裕層を象徴するアイテムに過ぎない、と思って見過ごしていたのですが
コレが、キーでしたね。
以下、内容にふれて雑感です。
▼▼▼
1、貧困な地球で
廃墟となった地球に、貧困者が、雑然と住んでいます。
貧困だから、雑然とするのか
雑然とするから、貧困なのか……
色々なことが、整理されていないと、前に進めない気がします。
前と言っても、今日、生きるだけでやっとなら、計画の立てようもない感じ……
けれど、マックスは、工場で働けてました。
仕事があればまだいい。廃墟の中で、仕事もなければ、生きがいもなさそうですもん……
なのに、工場は、前時代的に、安全管理がいい加減……
富裕層のための結果ありきだから、労働者は使い捨て感覚の、超ブラックムード。
そういうわけで、マックスは、労災に遭ってしまいます(>_<)
しかも、致死的な被爆……orz
5日で死ぬと言われる……orz
そこで、思いつくのが、エリジウムの医療ポッド☆
2.エリジウムへ
不法にエリジウムに行くには、そのスジの人に頼みます。
そのスジの人も、代わりに、富裕層の“脳”の情報を所望します。
富裕層のターゲットは、マックスの工場のオーナーであり、エリジウムの鍵を握る重要人物。
準備のために、マックスは、“大リーグボール養成ギプス”のようなのを装着します。
けれど、地上には、エリジウムからのエージェント(と言ってもクズのような男)がいて
簡単には、行きません。
↑この辺は、緊張感あります。画面もブレる^^;
3、再会
マックスの幼なじみの女性が、看護師として登場。
再会は、初恋の想い出のようですが、甘いムードなく
彼女の娘が、白血病という危機を知ります。
(その子も、医療ポッドに行かなくちゃ!)
そして、その子が、マックスに、イイことを言うんだナ~。
小さなミーアキャットの助けになってくれるカバの話を、マックスにするのですが
マックスは、「それで、カバにはなんの得が?」と、損得を聞いてしまう。
その子は、「友達が出来た」と、心清らかな答えを示してくれますが
そのことが、あとで、効いてきます。
4、エリジウムでの覇権争い
エリジウムは、ジョディ・ファスター長官が、守っています。が
理想的な平和主義的な上司が、その上で、権力を握っています。
キレイ事では、守れないよ、とジョディ長官は思いつつ
自分の権力拡大も視野に入れて、クーデターを謀ります。
そのカギとなる情報を持っているのが、マックスが、ターゲットにした富裕者です!!
↑シンプルなドンパチでなく、複雑な様相を含んでいるので、面白くなってきます。
さらに、争いというのは、敵味方だけのことではないんですね。
裏切り、というのもある。
↑思っていた以上に、面白くなってきました☆
▼▼▼
瀕死のマックスは、どうなるのか?
エリジウムは、どうなるのか?
始めは、主役マックスと、知り合いの人たちが、なんとかなればいいなと思っていたのですが
心が、狭かった私です……(>_<)
1、で感じたように、貧困と混沌の地球民全体を、どうすべきなのかを考えないといけなかった……
でも、犠牲は出したくない……(労災含む)
けれど、どうしても、迫られた選択があるとき、どうしましょう,…………………..
よく言えば、美しい結末で
悪く言えば、スッキリしかねる結末かもしれません………………..
でもでも、夢中で、観ていました。(画面ブレるけど^^;)
まずまず、引き込まれた作品でした☆


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